いかにも怪しげな袋ですが開けてみると。
以前発注した中国版のLEGO、通称DECOOLが届きました。
DECOOL 3333と3335という商品です。
フェラーリカラーというか形がフェラーリとほぼ同じ意匠です。
流石にフェラーリの跳ね馬を真似すると商標登録に引っかかるのでエンブレムは違うデザインとなっております。
しかしどう見てもフェラーリ599 GTB フィオラノです。
3333のフィオラノもどきは1322ピース、F1もどきは1242ピースで本物のLEGO顔負けのボリュームがあります。
LEGOとDECOOLは遠くから見ると文字が似て見えますよね?
作り方や開封動画はyoutubeを参考にしてみて下さい。

中国人なら文字数が違うので全く別商品だと言いはりそうですが実はレゴでも同様の商品が発売されており現在プレミア化しています。
どちらか1台は自分用に、もう1台は転売用に仕入れましたが果たしていくらで値が付くか楽しみです。
中国版のレゴは精度が悪く、ブロックすぐ外れてしまったり収まりが悪いと聞いたことがあります。
果たして完成するのでしょうか。。。
今後も誰も買わないようなクレイジーな物を仕入れて報告していきたいと思います。
組み立て
人々はm中国版LEGOを「チャイナブロック」や「粗悪品」などと呼びます。
中国の偽物LEGOといえばSYや啓蒙といった商品もあるようですが、私が仕入れたのはDECOOLです。
果たしてそんなにひどいものなのか?
価格も安かった事から検証してみたいという意欲が湧き、つくづく私は変態だと実感しました。
また人が持っていない物を持ちたいという優越感を味わいたく購入した経緯があります。
どこかに美しい女王様がいらっしゃいましたら
「このうす汚い、変態野郎め!」と罵っていただきたいです。
F1カーか599(フィオラノ)のどちらを作ろうか非常に迷いましたが息子のチョイスによりF1カーの方を作ることにしました。
袋に順番が書いてあり取説によると1番の袋の中身から順番に開けて組み立てていくようにと指示が書いてありました。
この辺は本家LEGOと違いユーザーフレンドリーだなと一瞬心が温まりました。
中国版LEGOはこんなに安いのだろう?
作っている途中でなぜ中国版LEGOはこんなに安いのだろう?とふと疑問に思いました。
パーツ1つ1つを手に取ってみると何となく理由が分かりました。
1.パーティングラインが目立つ。
パーティングラインとは下の写真のように射出成型機の金型と金型が重なり合うときにできるラインのことです。
本家LEGOはこのパーティングラインが出ないように(目立たないように)上手く作っています。
金型職人の技術と射出成型機オペレーターの腕前で目立たないレベルまで抑えることができます。
2.ヒケのの処理があまい。
ヒケというのも射出成型の用語です。
専門家でないので詳しいことは分かりませんが突起物や中が空洞になっているパーツを成型すると、その反対側が凹んでしまう状態のことを指します。
下の写真の赤と黒パーツの所が何となく波打って見えるのがお分かりでしょうか?
これも金型職人や成型機オペレーターの技術で若干緩和する事ができるようですがある程度は諦めるしかありません。
ちなみにプラモデラーを表面を研磨し液体パテを盛り、コンパウンドで磨く事でこういった問題を解決しています。
しかし本物のレゴはもっと表面がなめらかなので本物の方が作っていて気持ちいはずです。

3.ゲート処理があまい
レゴは子供が遊ぶことを前提に作られているので突起に関しては敏感なはずです。
Decoolは所々ゲート処理があまい箇所が見受けられました。

4.表面が傷つきやすい
ABSという樹脂を使ってブロックが作られています。
これは本家も同じですが、Decoolは開封した時点で小傷がついていました。
樹脂の比率を変えて柔らかいプラスチックペレットが混入されているかもしれません。
5.パーツの保持力の違い
LEGOはパーツがぴったりとくっつきグラつくことはまずありません。
しかしDecoolはパーツは外れないけど密着度が若干甘く、パーツが取れるけど取れないという微妙な加減で作られていました。
ブロックの穴に棒を通す工程もありますがこの辺の精度はしっかり作られておりスカスカという事はなく普通の力加減ですんなりと入るので安心してください。
以上、Decoolの安さの秘密について結構厳しめの意見を書きましたがあまり気にしなくても構いません。
むしろ完璧を求めてDecoolを作ろうと思う事が間違いなのです。
製品の組み立て方も非常によく考えられておりフォルムも素晴らしいので作ってて本物と同じくらい楽しいです。
息子たちと楽しくDECOOLを組み立てていましたが、製作中に息子に父の威厳でこう言いました。
「お前ら、よその普通の子はこんなの持っている子いないぞ(いい意味で)。
静岡県の中でもいや、日本中でもこれを持っている人はまずいないぞ。
お前ら絶対普通こんな体験できないぞ? インターナショナルないいお父さんがいて良かったね。」
と言ったところ妻から
「あなた普通じゃないから」と鋭いツッコミが入りました(泣)。
果たして息子たちはどれほど理解しているのでしょうか?
フロントウイングの部分が完成しました。
ここまでが袋①の内容です。
偽物のLEGOの出来栄えに感動
以前買った中国版レゴ、DECOOL 3334ですが夜な夜なコツコツ作っております。
だいぶF1カーらしい形になってきました。
作っている感じはLEGOとほとんど変わりありません。
ギアもしっかり動きハンドル、ステアリング機構を学ぶ事ができます。
翌日、エンジン部分の組立てから再開しました。
前回作ったLEGO耐久レースのマシンのようにエンジンのピストンがポコポコと上下に動きます。
エンジンシリンダーもクリアーパーツで中の機構がよくわかりカッコいいです!
デフギアも組立てました。
こちらもLEGO耐久レースにあったギミックです。
この価格でこんな機能がついてくるなんて最近の中華クオリティには脱帽してしまいます。
サイドポンツーンの中を作っているところです。
写真ではラジエーターの取付が左右逆で間違って取り付けられています。
燃料ホースの取付に若干苦労しましたが問題なくしっかりとはまりました。
外装を取付け、タイヤもついでにはめてみました。
タイヤの取付は本来なら1番最後の工程。
ダルマに目を書く作業同じですが息子が早く付ろと催促するので装着しました。
近くにアンパンマンの人形が転がっていたので強制乗車させてみました。
思ったよりぴったりと嵌り、アンパンマンの表情が何やら嬉しそうです。
完成しました。
ステッカーも付属してましたがこの後いつ手放してもいいように貼りません。
サスペンション機構がつけば文句ないですがもう少し高いモデルにはついているようなので次回はそちらに挑戦したいと思います。
中国版のLEGOに興味がある方、欲しい方は取寄せしますので連絡下さい。