BLUETTI AORA 80 は「小型クラス最短45分充電×最大2000 W対応」という、“羊の皮を被ったオオカミ” ポータブル電源だ。UPS 0.02 sで停電対策も万全、5年保証で長く使える――79,800円はむしろバーゲンプライスだろう。
最近、ポータブル電源、特に「小型ポータブル電源」界隈がアツいですよね!
台風や地震などの自然災害への備えはもちろん、キャンプや車中泊といったアウトドア、さらには電気代節約と再生可能エネルギーを意識したオフグリッド生活まで、電源が必要なシーンは増える一方です。
でも、市場には星の数ほど製品があって、
「結局、どれを選べばいいの?」と、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
今回ご紹介するBLUETTI(ブルーティ)の小型ポータブル電源「AORA 80」は、そんな日本人にならではの悩みに応えたジャパン限定モデルなんです!
AORA 80は、爽やかなカラーリングとコンパクトな見た目ながら、想像もできないハイパワーと超速充電が魅力。
まるで「羊の皮を被ったオオカミ」といった表現が似合ってると個人的に思います。
この記事では、ポータブル電源マニアの私が、このBLUETTI AORA 80を忖度なしで徹底的にレビューしていきます!

BLUETTI AORA 80 スペック表

項目 | 仕様 |
---|---|
製品名 | BLUETTI ポータブル電源 AORA 80 日本限定モデル |
バッテリー容量 | 768Wh / 24Ah |
バッテリー種類 | リン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4) |
充放電サイクル | 3000回以上(残存量80%維持) |
AC出力 | 2口 (100V / 10A / 50Hz/60Hz切替) |
定格出力 | 1000W |
瞬間最大出力 | 2000W(電力リフト機能時) |
出力波形 | 純正弦波 |
USB出力 | USB-A x2 (5V/2.4A または 12W QC), USB-C x2 (PD3.0/100W) |
シガーソケット | 1口 (12V/10A または 150W) |
DC出力 | なし |
AC入力 | 最大 900W (TurboBoost) |
ソーラー入力 | 最大 500W (MPPT, 開回路電圧 12-58V, 10A, MC4コネクター) |
充電時間 | AC高速モード: 80%まで約45分、100%まで約1時間10分 |
寸法 (WxDxH) | 31.4cm × 21.0cm × 25.6cm (または 31×21×25.6cm) |
重量 | 10.2kg |
保証期間 | 5年間 (60ヶ月) |
UPS機能 | 0.02秒 (20ms) 切替 |
アプリ対応 | あり (Bluetooth経由) |
その他 | 日本語画面/操作ボタン/取扱説明書、UL94V-0難燃材、BLUETOPUS BMS、パススルー充電、リサイクルプログラム(日本国内) |
BLUETTI AORA 80 特徴

- 日本市場専用設計
- 安全性の徹底追求(難燃材、BMS)
- 超高速0.02秒UPS機能
- 768Wh大容量バッテリー 10年長寿命(LiFePO4)
- 定格出力1000W 2000W電力リフト機能
- 業界最速クラスのAC急速充電(45分で80%)
- 最大500Wまでのソーラー充電に対応
- 多彩な7つの出力ポート (ACx2, USB-Ax2, USB-Cx2, シガーx1)
- アプリでの遠隔操作・監視
- 長期安心の5年保証
- 環境に配慮したリン酸鉄リチウム採用とリサイクルプログラム
日本のために設計されたといっても過言ではない

まず「日本市場専用設計」という点が、日本ユーザーにとっては非常に嬉しいポイントです。
画面表示や操作ボタン、取扱説明書まですべて日本語対応しているので、機械が苦手な方でも迷わず直感的に使えます。
さらに、本体カラーは淡く落ち着いた「フォレストグリーン」。
いかにも「防災グッズ!」という感じではなく、お部屋に置いても、アウトドアに持っていっても周囲の環境に自然に溶け込むオシャレさがあります。

これは、個人的な推測ですが、個人使用の他にも地方自治体への大量納入を目指して製品開発されているなと感じました。
リン酸鉄リチウム(LiFePO4)採用 安全へのこだわり

バッテリーには、コバルトフリーで安全性の高いリン酸鉄リチウム(LiFePO4)を採用。
このリン酸鉄バッテリーは、約3,000回充放電を繰り返しても容量の80%以上を維持するという長寿命性能を誇ります。
これは一般的に「10年使える」と言われる目安ですね。
安全性にも徹底的にこだわっており、筐体にはUL94V-0認証の難燃材を使用し、過充電や過熱などをリアルタイムで監視する独自の「BLUETOPUS BMS(バッテリー管理システム)」を搭載しています。
このBMSはバッテリーを保護するための様々な安全機能を持っており、安心して使える基盤となっています。
さらに、使用済み製品の無料回収プログラムも実施しており、分解された部品の95%以上を再資源化するなど、環境保護への貢献にも積極的です。
「AORA」の製品名のモチーフは、日本語の「青空」ということで、持続可能な社会への取り組みも素晴らしいブランドだと感じます。

ちなみに、通常ポータブル電源は2年~3年保証が多いですが、この AORA 80は、なんと5年という長期保証!
これは製品への自信の表れですね。
UPSとしても使えるので瞬間停電時も安心

機能面で、まず特筆すべきは「UPS機能」です。
停電をなんと業界トップレベルの0.02秒(20ミリ秒)という速さで検知し、瞬時にバッテリーからの電力供給に切り替わります。
これにより、デスクトップPCやサーバーなど、電源瞬断が致命的になる精密機器も安心して接続しておけます。
不意の停電時でも作業中のデータが消えたり、機器が破損したりする心配がありません。
コンパクトだけどバッテリーは大容量

容量は768Whで、これは「小型ポータブル電源」としては十分なサイズ感です。
スマホ約45回フル充電、5WのLED照明なら約4.9日間連続点灯が可能とのこと。
キャンプや車中泊でもミニ冷蔵庫を24時間動かしたり、電気毛布を一晩中使ったりと、多様なシーンで活躍できます。
そして、この容量クラスにしては驚異的な「定格出力1000W」。
さらに「電力リフト機能」を使えば、瞬間的に最大2000Wまで対応できます。
これにより、電気ケトルやドライヤーといった消費電力の高い家電も動かせるんです。この機能については後ほどじっくり解説しますね!
急速充電を使えばフル充電まで約1時間
充電スピードもAORA 80の大きなアドバンテージです。付属のAC充電ケーブルを使えば、最速、1時間10分で満充電が可能!
なんと80%までならたったの45分で充電できてしまいます。
これはまさに業界トップクラスの速さ。朝起きて「あ、充電忘れてた!」なんて時でも、身支度している間にかなりの量がチャージできちゃいます。

さらに、最大500Wのソーラー入力にも対応しており、環境に優しく電気代を節約しながら充電することも可能です。
出力ポートは必要十分

出力ポートは合計7つ。ACコンセントが2つ、USB-Aが2つ、そして最近のガジェットに必須のUSB-C (PD100W)が2つ、さらにシガーソケットが1つと、様々な機器を同時に充電・使用できます。
特にUSB-CがPD 100W対応なのは、ノートPCなども高速充電できて嬉しいポイントです。
以前レビューしたBLUETTI EB55と比べるとACやUSB-Aのポート数は減りましたが、USB-C PDが増えたのは時代のニーズに合っていますね。
本体には一体型の頑丈なグリップハンドルが付いており、重量10.2kgながらも比較的楽に持ち運びできます。
サイズも約31cm四方のコンパクト設計。
車中泊でトランクに入れたり、テントの隅に置いたりするのにも邪魔になりにくいでしょう。
開封

箱はシンプルながらも製品がしっかりと保護された状態で届きました。

パッケージ裏には製品概要がわかりやすく書かれており、まるで簡易マニュアルのようです。

中を開けると、まず目に飛び込んでくるのは、おしゃれなフォレストグリーンの本体です。
ポータブル電源というとブラックやグレーカラーの製品が多いなか、本機はカーキ色に近いグリーンカラーです。
色の魔法なのかわかりませんが、こういう色の方が重量が軽く見えていいですよね。

本体を取り出すと、その下に付属品が入っています。
- ポータブル電源 AORA 80 本体
- AC充電ケーブル
- シガーソケット充電ケーブル / ソーラー充電ケーブル
- 設置用ネジ
- 取扱説明書
- 保証書
必要なケーブル類がしっかり揃っているのはありがたいですね。
特にカーチャージャーとソーラー充電ケーブルが付属しているのは、他のブランドでは別売りだったり、どちらか一方しかなかったりする場合もあるので、最初から全て入っているのは親切設計です。
接地用ネジ(アース取り)は、使う機会は少ないかもしれませんが、いざという時のために保管しておきましょう。
アースをとることで、電気機器が漏電した際に、その電流を大地に逃がし、感電や火災を防ぐための重要な安全対策です。
発電機を使う際の設置作業は、建設業では、もはや当たり前なのでそういった業種にも使えるのが素晴らしいポイントだと思います。

取扱説明書はもちろん日本語です。

製品保証は、5年間と長いのがセールスポイント。

例えるなら、生まれたての赤ちゃんが幼稚園を卒業するぐらいの年齢まで面倒を見てくれるといった具合でしょうか。

本体の第一印象は「思ったよりしっかりしてる!」という感じです。
重量は10.2kgと、片手で持てますがズシッときますね。

ですが、一体型で太めのしっかりしたハンドルがあるので、両手で持てば安定して運べます。
正面

正面の各端子部には、日本語表記されているため視認性が高く使いやすそうです。

中央には、電源ボタンとAC/DC出力の電源ボタンがあり、その下は、USB出力が各2種類用意されてます。
USB-Cに関しては、100Wも出力できるのでスマホやタブレットも急速充電できてしまいますね。
背面

背面には、このポータブル電源の出力や入力に関するスペックが記載されてます。
右側面

側面のポート部分や排熱部分もデザインにこだわりを感じます。
左側面

左側面には、放熱ファンの排気口もしくは、吸気口になってます。
使用感
重さと可搬性

スペック上は10.2kgですが、手に取ると「結構重たいな」と感じるかもしれません。
特に女性や、荷物が多いアウトドアシーンでは、ちょっと気合いが必要な重さかも。
ただ、この容量(768Wh)と定格出力(1000W)を備えたポータブル電源としては、標準的、あるいはむしろ健闘しているサイズ・重量とも言えます。
一体型のハンドルは非常に握りやすく、持ち運びの負担を軽減してくれます。
個人的には、車に積みっぱなしで使う車中泊や、防災用として屋内で据え置きに近い形で使うなら全く問題ないレベル。
キャンプでサイト内で少し移動させるくらいなら大丈夫でしょう。
操作性とディスプレイ、アプリ連携


操作はシンプルで分かりやすいです。ディスプレイは日本語表示に対応しており、バッテリー残量や使用状況が一目で確認できます。
操作ボタンも少なく、直感的に使えます。
さらに便利なのが、専用アプリ「BLUETTI」との連携です。Bluetoothで簡単に接続でき、スマホからバッテリー残量の確認や各ポートのオン/オフ切り替え、充電モードの変更、電力リフト機能の設定などが遠隔操作できます。
これがめちゃくちゃ便利!
例えば、車中泊で寝袋に入って温まっている時、外に出ずにスマホで電気毛布のオンオフを切り替えられたり、ちょっと離れた場所にあるポータブル電源の状況を手元で確認できるのがいい。
充電性能(AC/ソーラー/シガーソケット)

AC充電の速さは感動モノ。
特に「高速モード」は、0%から80%まで約45分、フル充電まで約1時間10分(または1.3時間)で完了します。
これは私がこれまで使ってきたポータブル電源の中でも最速クラス。
例えば、容量を午前中に使い切ってしまっても、お昼休みの休憩中にかなりの量を充電できちゃいます。

AC充電には「静音」「標準」「高速」の3モードがあり、静音モードはゆっくり(約2時間8分で満充電)です。
なお、ファンも静かでバッテリーへの負担も少ないので、普段はこちらを使うのがおすすめです。

災害時は、場合によって発電機から充電するパターンもあるかもしれません。
この時に注意することは、正弦波が出せるインバータータイプの発電機を使用してください。

出力が不安定な発電機(矩形波/修正正弦波を出力する発電機)を使用すると出力が不安定なため、最悪破損してしまうこともあります。

実際に他社製200Wパネルで検証したところ、晴天の条件下で1時間あたり約10%充電できました。
最適な条件なら約6~7時間でフル充電できる計算になります。これはエコで経済的、そして停電時にも頼りになる充電方法ですね。
BLUETTI純正のソーラーパネルはもちろん、開回路電圧12-58V、最大入力500W/10A、MC4コネクター付きの他社製ソーラーパネルも使用可能なので、すでにソーラーパネルを持っている方も安心です。
出力性能と使用できる家電

- スマホ (約20回充電)
- ノートPC (約33時間使用)
- 電気毛布 (約16-17時間使用)
- ミニ冷蔵庫 (約24時間駆動)
- 電気ケトル (0.5L 約10回湯沸かし)
- ドライヤー (通常モード約100分、ターボモード約33分)
- 電子レンジ (約33分使用)
- デスクトップPC (約8-9時間使用)
見ての通り、スマホやノートPC、電気毛布といった定番アイテムはもちろん、電気ケトルやドライヤー、さらには電子レンジといった高消費電力家電も使用可能です。これは「小型ポータブル電源」ではなかなかできない芸当です。
キャンプでちょっとご飯を温めたい、朝のコーヒーのためにお湯を沸かしたい、なんて時にも困りません。
出力ポートの種類も豊富です。特にUSB-CがPD100W対応なので、MacBookなどの高性能ノートPCも急速充電できます。
USB-Aも2ポートあるので、スマホやタブレットも同時に充電可能です。
シガーソケットも1ポートあるので、車載冷蔵庫などを繋ぐのに便利です。合計7ポートあれば、家族や友人と複数台のデバイスを充電する際にも困らないでしょう。
BLUETTI EB55と比較するとACとUSB-Aポートが減ったのは少し残念かもしれませんが、100WのUSB-C(PD)が2ポートになったのは大きな進化です。

電力リフト機能(2000W)をドラゴンボールに例えて解説!

AORA 80の定格出力は1000Wですが、実は「電力リフト機能」を使うことで、瞬間的に最大2000Wまでの家電を動かすことができます。
これ、どういうことかというと…例えるなら、漫画「ドラゴンボール」の孫悟空が使う「界王拳」みたいなものなんです!
悟空は通常の状態でも十分に強いですが、界王拳を使うと一時的に限界以上のパワーを引き出すことができますよね?
BLUETTI AORA 80の電力リフト機能も、まさにそれ。通常1000Wが限界のところを、一時的に2000W級の家電を動かせるだけのパワーを引き出すんです。
主にドライヤーや電気ケトル、電子レンジなど、電熱線を使った「抵抗負荷」の家電製品で効果を発揮します。

定格入力1,250Wの電気ケトルを試してみました。
AORA 80は、定格出力1,000Wなので普通なら使えないはずです。

使い始めたところ、なぜか1,237W付近まで出力し、お湯を沸かしてくれました。
しかし、負荷がかかりすぎたせいか、途中でシャットダウンしてしまいました。

さて、ここでアプリから界王拳!
じゃなかった、電力リフト機能をオンすると…。

電圧を落としているためか、出力も1,029Wに下げて、最後まで電気ケトルを沸かしてくれました。
もちろん、界王拳も体に大きな負担がかかるように、電力リフト機能もバッテリーに負担をかけるため、長時間の連続使用には向いていません。
あくまで「一時的に」大きなパワーが必要な家電を動かすための機能です。
ちなみにお湯を沸かすためにバッテリー容量100%の状態から電力リフトを使ってお湯を沸かしたところ、バッテリー残量は85%まで減ってしまいました。

同じ写真を何度も使い回しておりますが、減ったバッテリーの充電量は、ソーラーパワーで回復するから電気代がタダ!

オフグリッド万歳!といったところです。
というわけで、キャンプで「ちょっとドライヤー使いたいな」とか、防災時に「電子レンジでご飯を温めたいな」とか、短時間だけ大きな電力が必要なシーンで大活躍間違いなしです。
まさに「小型ポータブル電源」なのに「かめはめ波!」…いや、「界王拳!」って感じで、秘めたるパワーを解放できる機能ですね!
ファン音

ポータブル電源を使用する上で気になるのがファンの音。
特に静かな場所や車中泊では気になりますよね。
もちろん充電モードや実際の使用状況によって音量は変わります。
静音モードや標準モードでの充電時、あるいは消費電力が低い時は約50dB前後と比較的静かでした。
ただし、高速充電時や高出力で使用している時は、約54-56dBと少し音量が上がります。
一般的な事務所の騒音レベルに近く、静かな部屋だと少し気になるかもしれませんが、他の同等クラスのポータブル電源と比較すると標準的な静かさ、あるいは許容範囲内だと評価されています。
このパワーとサイズのバランスを考えると、排熱のためにファンが回るのは当然ですし、うるさくて耐えられないというレベルではないので安心してください。
価格

- Amazon: ¥79,800 (2025/05/02時点)
- 楽天: ¥79,800 (2025/05/02時点)
- Yahooショッピング: ¥79,800 (2025/05/02時点)
- 公式HP: ¥79,800 + 割引やクーポン情報あり
(価格は調査日時点のものであり、変動する可能性があります。)
768Whの容量で定格1000W、瞬間最大2000Wの電力リフト機能、そして超高速充電、5年保証、安全なリン酸鉄バッテリーというスペックを考えると、1Whあたりの価格は約103円。
これは「小型ポータブル電源」としては、非常に競争力のある価格、むしろ「コスパ最強クラス」と言えるのではないでしょうか。
市場に出回っている同容量帯のポータブル電源と比較しても、1000Wの高出力に対応しているモデルは少なく、さらに電力リフトで2000Wまで対応できるものは珍しいです。
超高速充電や5年保証も他社にはない大きなアドバンテージ。これらの付加価値を考慮すると、79,800円という価格は非常にお得だと感じます。
もちろん、セール期間などを狙えばさらにお得に手に入れられる可能性もありますね。
まとめ

- 「小型ポータブル電源」なのに定格1000W、電力リフト2000Wと圧倒的にパワフル
- 付属ケーブルで80%までたった45分、フル充電も約1時間10分という超高速AC充電
- UPS機能搭載でPCなどの精密機器も安心
- 安全で長寿命なリン酸鉄(LiFePO4)バッテリーと、安心の5年保証
- 日本限定のおしゃれなデザインと日本語対応で使いやすい
- この性能で7万円台後半というコスパの高さ
- PD 100W対応のUSB-Cポートが2つあるのが嬉しい
- 容量の割に重量が10.2kgと、少し重く感じる人もいるかも
- 非常時のランタンとして役立つLEDライト非搭載
- 一部の旧モデル(例:EB55)と比べると、ACやUSB-Aポートの数が減った
総評

BLUETTI AORA 80は、まさに現在の「小型ポータブル電源」市場で求められている要素を高次元でバランスさせた製品だと感じました。
特に、このクラスでは珍しい定格1000W + 電力リフト2000Wのパワーと、驚異的な超高速AC充電は、他のライバル機種に対する強力なアドバンテージです。
EcoFlow RIVERシリーズやJackeryの同容量帯モデルと比較しても、出力や充電速度、保証期間で優位に立つ部分が多くあります。
例えば、BLUETTI AC70は同じ768Wh/1000Wですが、AORA 80は電力リフト機能が2000Wまで対応(AC70は1500W)など、微妙な差別化が図られています。
BLUETTI EB3Aのような、さらに軽量コンパクトなモデル(268Wh/600W)やBLUETTI AC60Pのような防水・防塵モデルとは用途が異なりますが、AORA 80は768Whという「中容量」として、バランスの取れた選択肢と言えます。
重量が10.2kgと、最軽量クラスの「小型ポータブル電源」(例えば300Wクラスで数kg)と比べれば重いですが、このパワーと容量、そして安全なリン酸鉄バッテリーを搭載していることを考えると、納得の範囲内です。
おしゃれなデザイン、日本語対応、アプリ連携といった使いやすさから、UPS機能、安全なバッテリー、5年保証といった安心感まで、死角がほとんど見当たりません。
このBLUETTI AORA 80は、以下のような方に自信を持っておすすめできます。
- キャンプや車中泊で、基本的な家電に加えて電気ケトルやドライヤーなども使いたいソロ~少人数ユーザー
- 停電時のPCなどのバックアップ電源(UPS)を求めている方
- 災害対策として、高速で充電でき、多くの家電が使える安心なポータブル電源を探している方
- リン酸鉄バッテリー搭載で長寿命、安心して長く使いたい方
- 電気代の高騰による対策として自然エネルギーを用いたオフグリッド生活に興味がある方
まさに「小型ポータブル電源」という括りの中でも、パワーとスピードを両立させたいユーザーにとって、現時点での「最適解」に近い製品と言えるでしょう。
もし、もっと大容量が必要なら、同シリーズのBLUETTI AORA 100(1152Wh/1800W)や、さらに上のElite 200 V2(2073.6Wh/2200W)などもBLUETTIからラインナップされていますので、そちらもチェックしてみてください。
BLUETTI AORA 80、本当に良いポータブル電源でした!

皆さんのポータブル電源選びの参考になれば嬉しいです。

FAQ
- UPS機能とは何ですか?どのようなメリットがありますか?
-
UPS (無停電電源装置) 機能は、家庭用電力の停電を検知するとポータブル電源からのバッテリー供給に自動的に切り替わる機能です。
これにより、デスクトップパソコンや電子データの破損・紛失を防ぐことができます。
- アプリ連携で何ができますか?
-
BLUETTI AORA 80はBLUETTI公式アプリとBluetooth経由で連携できます。
アプリからは、残充電量、各ポートの使用電力の確認、AC出力・DC出力のオン/オフ切替え、充電モード(静音/標準/高速)の変更、電力リフト機能のオン/オフ、ECOモードの設定、自動電源オフ設定、ディスプレイの明るさ調整などが遠隔で操作可能です。
- パススルー充電に対応していますか?
-
はい、BLUETTI AORA 80はパススルー充電に対応しています。
充電しながら同時に接続機器へ電力を供給することが可能です。
AORAシリーズのパススルー機能は、充電専用の回路が内蔵されており、ACコンセントから充電した電力が直接家電製品に流れる「真のパススルー機能」であるため、充電しながら使用してもバッテリーに負担を与えることがありません。
- ECOモードとは何ですか?
-
ECOモードは節電に役立つ機能です。
このモードをオンにすると、本体の液晶画面で設定した低負荷(または無負荷)の状態が一定時間続いた場合に、電力消費を抑えるためにAC/DCの出力が自動的にオフになります3。
ECOモードのON/OFFはスマホアプリで切り替え可能です。
- どのような方法で充電できますか?それぞれの充電時間はどれくらいですか?
-
•ACコンセント: 付属のAC充電ケーブルを使用します。
充電モードは「静音」「標準」「高速」の3段階があり、アプリで切り替え可能です。
◦高速モード: 約45分で80%、約1時間10分(70分)で100%充電。最大900Wで充電されます。
◦標準モード: 約2時間8分(128分)で100%充電48 。約430Wで充電されます。
◦静音モード: 約250Wでゆっくり静かに充電されます33 。
•ソーラーパネル: 付属のソーラー充電ケーブルを使用します。最大500Wのソーラー入力に対応しています。
◦最適な条件の場合、約1.5時間で80%充電可能です。レビューでは、200Wソーラーパネルで最適な条件なら約6~7時間でフル充電可能と推定されています。
•シガーソケット(自動車): 付属のカーチャージャーケーブルを使用します。12V/24V車両に対応しており、約10時間でフル充電が可能です。約100Wで充電されます。
•その他: 鉛蓄電池、発電機、BLUETTI拡張バッテリー(B80/B230/B300)からの充電も可能です(別途アクセサリが必要な場合があります)。
- 使用時のファンの音はどれくらいですか?
-
•最大出力時/AC充電時: 54~56デシベル前後44 (標準的な静かさ44 )
•静音モード充電時: 50.4デシベル12
•標準モード充電時: 50.1デシベル12
•高速モード充電時: 54.5デシベル12
体感としては、静音・標準モードは静かな部屋でもほとんど気にならず、高速モードは静かな部屋では少しうるさく感じる程度と評価されています 。車内や避難所での使用も問題ないレベルと判断されています。
- LEDライトやワイヤレス充電は搭載されていますか?
-
いいえ、BLUETTI AORA 80にはLEDライトやワイヤレス充電ポートは搭載されていません
- 長期保管時の注意点はありますか?
-
長期保管する場合は、安全の観点から3ヶ月に1回の点検と、容量の80%程度まで充電しておくことが推奨されています。
また、高温・多湿な場所や水濡れには注意が必要です 。
- どのような用途(キャンプ、防災など)に適していますか?
-
AORA 80は、防災、キャンプ、車中泊など多様なシーンで利用可能です。
•キャンプや車中泊: 1000W以上のパワーで電気毛布、扇風機などの使用におすすめです。ソロキャンプなら使い方次第で3~4日程度、1~2日ならプチグランピングのような快適なキャンプが可能です。車中泊では、車中飯や電気毛布の使用に適しており、ストレスなく快適に過ごせるとされています。
•防災グッズや節電グッズ: UPS機能による停電対策や、ご家庭の家電のほとんどが使用できる高出力がメリットです。コンパクトなサイズ感も防災時の迅速な移動に役立ちます。5年保証があるため、防災グッズとして長期保管するのにも適しています。
•オフグリッド(電気の自給自足): 電力リフト機能やソーラー充電に対応していますが、電気の自給自足に必要な容量としては少なめです。
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