皆さんは2022年の年末にAirPods Pro第2世代キラーとなるワイヤレスイヤホンが登場したのをご存知ですか?
その名は、SOUNDPEATS Capsule 3 Pro(サウンドピーツカプセル3プロ)。
案件とはいえ、セゴリータ三世氏など多くのYouTuberやブロガーが太鼓判を押していた製品です。
SOUNDPEATSは中華イヤホンブランドなのですが、過去にイヤホンをレビューした時に「音質に真摯に向き合って製品開発をしている」と感じました。
今回レビューするCapsule 3 Proも例に漏れず、ブランドコンセプトが全くブレることない、繊細でダイナミックな音質がウリです。
また、本機の特徴はなんと言っても強力なノイズキャンセリング性能でAirPods ProやBoseのイヤホンにも負けないレベルだとはっきりお伝えします。

私は、iPhoneユーザーですが、普段音楽を聴くときはハイレゾ音源を再生できるAndroid端末を使用してます。
メインイヤホンは、これまでLiberty Soundcore 3 Proを愛用していましたが、このCapsule 3 Proに出会ってからメインイヤホンはこれ以外考えられなくなってしまいました。
今回はSOUNDPEATS Capsule 3 Proの使用感、音質などについてレビューしていきます。

- 最大43dBのANC(アクティブノイズキャンセル)機能
- LDACコーデック対応、ワイヤレスでハイレゾ音源を楽しめる
- 最大52時間再生、楽しさは一日に収まらない
- 最大43dBノイズ低減効果、周囲の雑音をしっかりカット
- 12mmバイオセルロース製ダイナミックドライバー
- 専用アプリ対応、高音質をさらに自分好みに調整
ファーストインプレッション

- 高音が少し雑な印象。特にクラッシュシンバルとオープンハイハットの音。
- 明瞭感のある低音にミドル音域が際立つ。
- 低音域の鳴りが良く音圧がある。
- ボーカルの音が際立つ。
- 音の分離は良い。
- 音質はコスパモンスター!
- 左右の限界に近い音の広がりを感じる
- 2時間連続で使い続けてもバッテリーがまだまだ残っている。
- 装着性よし!耳からポロリしにくい。
- ANC(ノイズキャンセリング)性能は初代AirPods Proを超えていると思う。
こんな性能のイヤホンがこの価格で買えるなんて信じられない!
これが私のファーストインプレッションでした。
SOUNDPEATS Capsule 3の仕様

- Bluetooth仕様
Bluetoothバージョン:5.2
対応プロファイル:HSP,HFP,A2DP,AVRCP
対応コーデック:AAC,SBC,LDAC
通信範囲:10M - 基本仕様
本体寸法:L50.07×W67.31×H25.9mm(ケース込み)約5g(イヤホン/片側) 約48g(充電ケース+イヤホン両側)防水規格:IPX4ANCノイズキャンセリング - バッテリー
バッテリー容量:500mAh(ケース) 35mAh×2(イヤホン)
最大再生時間:約8時間約52時間 (充電ケース併用)
イヤホン本体 充電時間:1時間
充電ポート:USB Type C - パッケージ内容
SOUNDPEATS Capsule3 Pro
イヤピース:6(S/M/L)
充電ケース
USB-C充電ケーブル
取扱説明書
SOUNDPEATS Capsule 3 Proは、ワイヤレスイヤフォンの中でも非常にコストパフォーマンスに優れた製品です。
デザインはスマートで、イヤフォン本体は小さく軽量で、長時間の使用も疲れにくいです。
特に音質は非常に良く、低音から高音までバランス良く鳴り、音楽を楽しむのに最適です。
さらに、Bluetooth 5.0に対応し、高速接続や低遅延を実現しています。
インラインリモートコントロールも搭載されており、音量調節や曲の切り替えも簡単に行えます。
バッテリー持ちも良好で、一度充電すれば長時間使用することができます。
結論として、SOUNDPEATS Capsule 3 Proは、高音質なサウンド、スマートなデザイン、長時間バッテリー持ち、そしてリーズナブルな価格という特長を持っているワイヤレスイヤフォンです。
音楽を楽しみたい方におすすめできる製品です。
開封

こちらがSOUNDPEATS Capsule3 Proのパッケージです。

充電ケースの寸法はL50.07×W67.31×H25.9mmでAirPods Proよりも若干大きいです。
スキニーなパンツのポケットに入れるとちょっとモッコリ感があるはずです。
充電ケースに関しては、もっと薄くて小さい方が良いと思う人もいますが、あまり小さすぎるとバッグの中で行方不明になりがちです。
個人的にはこれくらいのサイズがベストかと思います。
重さは48gと軽量ですよ。

充電ケースの裏側には「SOUNDPEATS」のカッパーカラー(銅色)のロゴが高級感を感じます。

充電はType-Cで行います。


カナル型イヤホンになっており、付属のイヤーチップを交換すれば自分に耳に最適なサイズに調整できます。
また、頭を激しく振っても耳からポロリと脱落することなく、装着感にも優れてました。
操作方法

Capsule 3 Proは「SOUNDPEATSアプリ」を使ってファームウェアアップデートができたり、イコライザー調整も可能です。
外側のカッパーゴールドの部分をタッチすることで音楽の再生など操作できます。
操作方法に関しては前回紹介した「SOUNDPEATS Air 3 DELUX HS」の記事で紹介してます。

この機種もCapsule3 Proと同時期に発売された良機でLDAC対応しています。
カナル型イヤホンが苦手という方はこちらの「オープンイヤー型イヤホン」もおすすめです。
使用感

総評
- 低音
- 中音
- 高音
- 解像度
- 音の分離
- 音場
- キレ
- 装着感
- 操作性
- 操作性
今回、Capsule 3 Proをレビューするのに使用した楽曲は、名古屋を中心に活動する4ピースバンド「Suspended 4th」通称サスフォーのINVERSIONです。
この楽曲は名古屋の地元FMを聞いてて偶然知ったんだけど、ところどころにMr Bigへのオマージュを感じる楽曲です。
ストラトキャスター(ギター)の空間を切り裂くようなカッコいいリフ、ドラムの手数の多いフィルイン。
そして全ての楽器が超絶技巧でたたみかける強力なユニゾンなど、どこを切り取ってもカッコいい楽曲です。
ちなみにドラマーのルワブ・デニス氏が2023年1月にサスフォーを脱退するらしく個人的に残念でたまりません。
まず、この楽曲はギターのリフから始まるんだけど、聞いて一発でストラトキャスターで弾いているのがわかりました。
質の悪いイヤホンを使っているとシングルコイル系のギターはテレキャスターで弾いているのか区別がつかない場合があるんだけど、Capsule 3 Proを使用したところ、ギターの音にスパゲッティのアルデンテみたいな芯の太さ感じ、一発でストラトを使っていることがわかりました。
次に他の楽器が全て加わり演奏が始まりますが、ちょっと残念に感じたのがオープンハイハットとチューニング高めにセットされたスネアドラムの音。
オープンハイハットの音は、どんなイヤホンでも原音を再現するのが難しいのですが、Capsule 3 Proでは少し潰れた感じがあり、どうしてもシャンシャン聞こえてしまう。
また、スネアはトップノートの粒立ちはいいけど、後からついてくる残響の倍音成分が潰れてしまい、躍動感が減衰してしまっているような感じがしました。
これはCapsule 3 Proに搭載しているダイナミックドライバーの特性上仕方ないのかもしれませんが、個人の好みの問題なのであまり気にする必要はないレベルです。

ちなみライドシンバルやカップシンバル、ギター系の高音域は非常にクリアで再現性が高く感じました。
一方、Capsule 3 Proで気にいってるのがベースなどの低音域の鳴り方です。
当然ですがブーミーさは全くなく、他の音域を邪魔することはありません。
特に気に入っているのがバスドラやフロアタムの「空気に伝わる音の振動」がCapsule 3 Proでしっかり聞こえる点です。
音は空気から伝わって鳴るんだよ。お前何言ってんだよ?
まあ当然な意見なのですが、Capsule 3 Proを通して低音楽器の音圧が鼓膜をちゃんと刺激してくれるので、まるでライブで音を聞いているかのような臨場感があります!
どうでも良い話ですが私はベースをやっていた経験がありますが、ベーシストの悩みは「地味」な点です。
結構いいベースラインを弾いてても存在感がなく、ギタリストの演奏の「添え物」としてみられることです。
Capsule 3 Proを使っていると低音域の再現性が高いので名ベーシストの隠れた名演を意識することができますよ!

ノイズキャンセリング性能について

ノイズキャンセリング性能に関して正直ブッ飛びました(褒め言葉)。
ぶっちゃけ、自分が過去に使用してきたTWSイヤホンの中でトップクラス・・・いや、1番の性能と言っても過言ではありません。
Capsule 3 ProのANC性能は最大-43dBなのですが、大半のTWSイヤホンがその性能を実感できないなか、本気は間違いなくカタログスペックと同等の性能を発揮していると感じました。

2021年に発売されたAirPods Pro(第二世代)は持ってないため比較できず、文章でどれだけANC性能がすごいかをお伝えすることができず残念です。
ただし、過去にN3で紹介したAirPods Pro(第1世代)、Anker Soundcore Liberty 3 ProよりもANC性能は上だと感じました。
また、どんなワイヤレスイヤホンでもANC(アクティブノイズキャンセリング)をオンにしているとバッテリーの減り方が早くなるのです。
じゃあCapsule 3 Proはどうかというと、2時間以上連続で使用していてもバッテリー残量は50%と驚異的なスタミナを持ってます。
ちょっと残念な点

装着検知機能がついてない
イヤホンを装着した時に再生していた曲を自動再生し、外した時に再生を自動で止める機能が本機にはついてません。
なくても困らない機能ですが、ついてるともっと便利ですよね。
ぶっちゃけ欠点はこれくらいしかなく、逆に20,000円払っても良いのでSOUNDPEATSさんの技術の粋(すい)を詰め込んだ音質最強のワイヤレスイヤホンを作って欲しいとリクエストしたくなりました。
まとめ
ハイレゾ音源を聴けるコーデックLDACに対応

「Capsule3 Pro」は、ハイレゾオーディオワイヤレス認証コーデック「LDAC」に対応したハイレゾ完全ワイヤレスイヤホンです。
既存技術(SBC)と比べ約3倍(※)のデータ量送信が可能なLDACコーデックに対応、ワイヤレスでも、音場の広さ、情報量の多さ、細やかな表現など、ハイレゾ音源や「SOUNDPEATS Capsule3 Pro」が持つ特性を最大限生かしながら、音楽をお楽しみいただくことができます。
※Bluetooth A2DPのSBC(328kbps、44.1kHz時)との比較。
12mmバイオセルロース製ダイナミックドライバー搭載

独自開発された植物由来の繊維「バイオセルロース振動板」を採用。
この素材を用いた12mmダイナミックドライバーは繊細な音表現から、迫力ある演奏など幅広いジャンルの音楽を網羅できます。
-43dBのANC(ノイズキャンセリング)モード搭載

イヤホン左右に集音マイクを搭載しており独自アルゴリズムでノイズキャンセルします。
飛行機、電車、車内などで使用するとあたりが一瞬で静寂に包まれ、コンテンツに没入できますよ。
価格

Capsule 3 ProはAmazonで通常8,480円で販売されてます。
定期的にクーポンが配布されたりAmazonセールで安くなるタイミングもありますよ。
Capsule 3 Proは前回紹介したSOUNDPEATS Air 3 Deluxe HSに非常に近い音質ですが、唯一無二のANC性能。
そしてカナル型に変更されたことで圧倒的な音楽の没入体験ができる良機です。
音楽を高音質で聴けるコーデック「LDAC」は残念ながらiOSデバイスに対応していないためAppleユーザーには性能を100%引き出すことはできません。
しかし、Android端末のミドルエンド以上のものはLDACに対応しているものが増えてきてます。
Capsule 3 Proは、TWSイヤホン難民のメイン機、またはサブ機として絶対に活躍するのでぜひチェックしてみてください。