クラウドファンディングのMakuakeで2021年の3月ごろにポチったe-Bike、「COSWHEEL MIRAI(コズウェル ミライ)」が12月末にやっと届きましたよ。
本当は7月頃に出荷予定だったんだけど、プロジェクト終了後に細かい設計変更やローカライズが施され、出荷を開始したのが10月末頃となってしまいました。
COSWHEEL MIRAIを知らない人に簡単に紹介すると、COSWHEEL MIRAIはモペットタイプ(自転車ペダルがついたバイク)の原付2種電動バイクです。
ちなみにCOSWHEEL MIRAIは、1,000Wの出力を持ったモーターを搭載しており・・・
- ノーアシストの自転車モード
- 電動アシストモード
- アクセルスロットルだけで走行できる電動バイクモード
この3つを1台で楽しめる電動バイクなんです。
私が買ったのは原付2種モデルのMIRAIのほうですが、モーター出力500Wの原付1種「MIRAI S」というモデルも存在します。
今回はCOSWHEEL MIRAI(原付2種モデル)の組み立てから、実際に乗ってみた感想などレビューしていきます。
発売開始当初は、Makuake経由でしか購入できませんでしたが、最近、Amazonをはじめ、COSWHEELの販売代理店などでも購入できるようになりました。
組み立て
COSWHEEL MIRAIはバイク屋さんで買うバイクとは違い、商品到着後に自分で組み立てる必要があります。
組み立てに必要な工具は同梱されているので特に用意する必要はありません。
ただし、それはあくまでも付属品。
工具の精度は全然良くなく締め付けてたら曲がってしまったので、安全にしっかり組み立て作業したい人は自前の工具セットを用意しておきましょう。
いい工具があれば今後のメンテナンスやカスタムにも役立ちますよ。
私の場合、ネット経由で買いましたがCOSWHEEL MIRAIの販売店で買えば最初から組まれた状態で納車してくれるかもしれません。
ただし、当然組み立て料金が販売価格にオンされているので一長一短があります。
開封したところハンドル、前輪、フロントウィンカー、ヘッドライトなどが外れて入ってました。
組み立てはメーター周りを中心に一部、細かい作業もあります。
小学校3年生の息子に手伝ってもらい約1.5時間くらいで完成しました。
当日の気温は5℃だったので寒かったです・・・
ちなみに組み立てマニュアルは同梱されておらず、このYouTube動画を見るようQRコードのリンクが書かれてました。
なんて合理的なんだ。
外観をチェック
サイド・フロントまわり
COSWHEEL MIRAIのカラーは、「ネイビーミリタリー」「ピュアホワイト」「スカイグレー」「マットブラック」の全4種類です。
私はピュアホワイトを選びましたが、いろんな人の到着報告を見ていると他の他のカラーも魅力的に見えてきます。
ヘッドライトはハイビームとロービームを切り替えできるほか、白とオレンジで色温度を変えることができます。
ウィンカーは流れるウインカーでした。
フレーム直下のボックスはバッテリーと思いきや、電装系のコントロールボックスなんです。
このボックスがもう少し浅くて小さければ、このスペースを荷物入れとして使うことができますがCOSWHEEL MIRAIだと難しいようです。
ちなみにMIRAI S(原付一種モデル)の方がこのボックスが小さいみたいです。
リア
リアはこんな感じです。
ぶっちゃけ、ナンバープレートがこの位置にあるのがかっこいいと思えず、欲を言えば前のモデルのようにシートのポストの下にブレーキランプやナンバープレートを移設したいと思ってます。
コンポーネントはシマノ製の7段変速ギアを搭載してます。
アシストなしの自転車モードでも走ってみましたが、コンポーネントとの組み合わせがよく、自転車としても十分走行できます。
ただし、ナンバープレートが付いてしまっているため歩道は走ることができませんので注意。
バッテリー
シートポスト下にはバッテリーが収納されていて鍵を回すとロックが解除し、抜き出すことができます。
バッテリーは砲弾のような感じで重さがあります。
万が一電欠したときように予備バッテリーを担いで走りたくなりますが、正直この重さだと厳しいものがあります。
付属の充電器で6.5時間でフル充電できます。
ハンドルまわり
COSWHEEL MIRAIの電源を入れるには鍵なんか使いませんよ。
実は上の写真のNFCタグをハンドルのNFCリーダーにタッチして電源を入れます。
その後、ハンドル左側の電源ボタンを押すことでバイクの電源が入ります。
走行モードは0〜3の4種類選択することができます。
- 0・・・電動アシストなし。100%ペダルを漕いで進むモード
- 1・・・ハイブリッドモード。時速24km程度まで電動アシストがかかる
- 2・・・一のハイブリッドモードをさらに強力にしたもの。
- 3・・・電動バイクモード。全く漕がなくてもアクセルを捻るだけで最高時速60km程度まで走る。
そのほか、左側のハンドルにはハイビームの切り替え、ウィンカー、ホーンなどがあります。
右側はNFCリーダー、変速機、ヘッドライトの色温度切り替え、アクセル、そしてパーキングボタンがあります。
このパーキングボタンが実は厄介で、これをオンにしておくとアクセルを捻っても電動で走らなくなります。
買ったばかりの人で、アクセルが効かなくなったと感じたらパーキングボタンをまずは疑ってみましょう。
スピードメーターの液晶の横にはUSB出力のポートが備わっており、ここからスマホなどの電子機器の電源を取ることができます。
ちなみにこれは日本版のCOSWHEELオリジナルの仕様とのこと。
万が一、災害が起きて電気が使えなくなった場合でも電動バイクから給電できるというコンセプトで素晴らしいと思います。
乗ってみた感想
今までいろんな電動自転車を乗り継いできましたが、COSWHEEL MIRAIは最大速度60km出るので力不足を感じる場面は全くなし。
本当に原付感覚で乗れる点が評価できました。
逆にペダルがついていると自転車だと思われて、走行中の自動車からなめられるので、ユーザーの中にはペダルを取り外してしまい100%「e-Bike」として運用している人もいるそうです。
ハンドリングが良くないかも
COSWHEEL MIRAIを運転していてちょっと怖いなと思ったのはカーブでした。
タイヤの特性なのかよく分かりませんが時速40km程度の速度で交差点に侵入し左折しようとした場合、車体が思いのほかバンクせず左折後、対向車線にはみ出そうになったことが何度かあります。
また右左折時、後輪が横滑りするような感覚があるので、COSWHEEL MIRAIで間違っても峠を攻めようなんて考えてはいけません。
私はバイクで過去にカーブで曲がりきれず、ガードレールに激突するという事故を経験しているので安全運転で楽しみます。
好奇の目で見られるのがちょっと恥ずかしい
あいつMakuakeで買ったのかな?
あれペダルついてるけど自転車なの?
実際に街中で走行してみたところ、COSWHEEL MIRAIのデザインが珍しいのか2度見されることが多々あり恥ずかしく感じる場面がありました。
日本のバイクメーカーは電動バイクの開発にあまり積極的でなく、日本の法律も二輪市場に忖度してきた結果、電動バイクの乗り手が少ないのが実情です。
ヤマハ、ホンダ、スズキあたりがCOSWHEELに対抗できる電動バイクを発売してくれたらもっと市民権が得られそうですね。
でもモペットバイクって失敗するっていうジンクスが2輪業界にあることから積極的に開発することはないでしょうね。
排気・ニオイ・騒音ゼロがいい!
バイクのエンジン音は、運転者にとってはエクスタシーを感じる要素ですが、周囲の人にとってはそれはただの騒音でしかありません。
COSWHEEL MIRAIは電動なので走行中の騒音はほぼなし。
聞こえてくるのは風の音とロードノイズのみといった感じです。
マフラーから排出される排気ガスもなく周囲に優しく、自宅のコンセントで充電できるのがGood!
原付だと1回の給油に最低でも400円くらいかかりますがCOSWHEEL MIRAIの1回あたりにかかる充電の電気代は数十円レベルと維持品も安いのがメリットだと感じました。
他にもエンジンと違ってオイル交換の手間はないし、電球もLEDだからほぼメンテナンスフリーなのがいいなと感じました。
ちょっと残念な点
COSWHEEL MIRAIの走行距離は40km〜50kmといわれておりますが、寒い冬の時期(今)に乗ってみたところ、実際に走行できる距離は実質30km程度でした。
これはモード3のフル電動モードでの走行の場合なのでペダルをもっと漕ぐことで電費を向上させることもできます。
カタログスペックの走行可能距離40kmという数値は結構長い距離を走れるようですが、実際に乗ってみると意外に短い範囲しか移動できないことが分かるので購入する際は、「何に使うか」といった目的意識がないとすぐに手放す欠陥になってしますと思います。
スペック
- モーター出力 1,000W(原付2種)
- ペダルアシスト ○
- ブレーキ前/後 油圧式ディスクブレーキ
- タイヤサイズ 20インチ×4インチ
- 車両重量 約35kg
- サスペンション前/後 正立式/リンク式モノサス
- 最高速度 時速60km
- 連続航続距離(標準バッテリー20Ahバッテリー) 約40km〜50km
- 連続航続距離(オプション品27.5Ahバッテリー) 約50km〜60km
- 公道走行 ○
- 充電時間 約6時間
- 本体サイズ 全長1,630mm×全幅600mm×全高1,050mm シート高770mm
- 乗車定員 1〜2名
- 希望小売価格 328,900円
- 生産地 中国
海外モデルとの違い
COSWHEEL MIRAIの生産地は中国でデザインは日本ということになってます。
Appleも同じようなことをやっているので確かに間違いじゃありません・・・。
実際は、中国で販売されている「COSWHEEL T20」もしくは「CT20」をベースに愛知県名古屋市の株式会社Acalieが日本仕様に仕上げたものです。
中国、もしくはグローバルで発売されているモデルとの大まかな違いは・・・
- ブロックタイヤ → スリックタイヤに変更
- リアの泥除けの形状の変更/リアキャリアの有無
- シート後ろのシシーバーの有無
- ナンバープレートの位置
- NFCスマートキーの搭載
- 砲弾型ヘッドライトに変更
パッとみた感じこの部分が変更されているようです。
私は海外モデルを持ってないので走行特性の違いについては分かりません。
カスタムするのが楽しそう
個人的にはMIRAIのネイキットバイク風のデザインより、海外モデルのような無骨な意匠の方が好きです。
今後、時間をかけてフェンダーレス化し、ブロックタイヤに換装するなどMTBみたいなルックスに近づけるよう改造していこうかと思ってます。
COSWHEEL MIRAIに適合するブロックタイヤは「VEE Tire E-Huntsman 20×4.0」がおすすめとコミュニティで紹介されてました。
原付2種のCOSWHEEL MIRAIは、法律的に二人乗りも可能ですが、リヤシートをつけなくてはなりません。
純正でリヤキャリアが発売されるようですが、現状発売が遅れているとか・・・。
まあ、二人乗りすると電費が悪くなるので私はリアキャリアをつけるつもりはありません。
カスタムについてはFacebookのCOSWHEEL JAPANのコミュニティで活発に話されてます。
既に持っている方、これから購入を検討している方はぜひチェックしてみてください。
COSWHEEL MIRAIの販売代理店と修理先について
買ってからの初期不良が怖い、自分で組み立てる自信がない・・・
そんな方には、COSWHEEL MIRAIの販売代理店で購入がおすすめです。
東海地区を中心に販売店を増やしていっているようですが、今後さらに増えていくそうです。
ちなみに私のCOSWHEEL MIRAIですが、うっかり転倒させてしまい、リヤディレーラー(変速機)の調子が悪くなってしまいました。
時間があるうちに販売代理店で修理対応してくれる店に持ち込んでみようと思ってます。
まとめ
COSWHEEL MIRAIは、遠出目的というよりかは、普段の生活圏内での買い物に絶対に役立つと思います。
また、同機のようなデザインのバイクは唯一無二で一目置かれることを私が証明しました。
エンジンバイクのような軽快なサウンドからくる躍動感はないものの、圧倒的なパワーと維持費の安さが魅力。
ライバル機のSuper 73のような機種もありますが、過去にモンキーやゴリラのような原付をカスタム経験がある人は、COSWHEEL MIRAIを自分流に改造するのも楽しいはずです。
電費に若干不安があるものの、電動バイクの快適さを知ってしまうとエンジン車に乗れなくなってしまいそうなくらい快適な体験をしました。
- 維持費が安い(燃料代、オイル代がかからない)
- 静か
- 排気ガスの臭いがしない
- 原付並みに速度が出るのでパワー不足は感じない
- エンジン車のように暖気運転は不要
- 連続航続距離がやや短い
- 充電に時間がかかる
- 思ったより距離を走れない
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