ロボット掃除機が我が家に来てから10年が経ちました
当時、ニトリで手に入れた初代ロボット掃除機は、まだ未熟なプロダクトで本格的な掃除機能を持たず、掃除の「補助的」な存在にすぎませんでした。
あれから10年・・・。
ロボット掃除機は目覚ましい進化を遂げ、現在のハイエンドモデルは、最大3000Paを超える驚異的な吸引力と、高性能な水拭き清掃&モップの自動乾燥機能は、もはや当たり前。
日々の技術革新の速さに驚かされるばかりです。
そんなロボット掃除機の10年間の進歩の集大成といえる製品が2024年3月27日にクラウドファンディングのMakuakeに登場。
その名は「DreameBot X30 Ultra(ドリーミーボットエックス30ウルトラ)」です。
今回紹介するロボット掃除機「X30 Ultra」は中国の家電メーカーであるDreameテクノロジーがリリースしたフラッグシップ機となります。
Dreameと言えば、「Roborock」「Ecovacs」「Deebot」に肩を並べる中国4大ロボット掃除機メーカーの1社として名を知られてます。
前作のDreameBot L20 Ultra は、障害物回避性能高さから2023年9月に「家電批評 BEST BUY 」を受賞するなどロボット掃除機の実力は、まさに折り紙つき!
- 80日間もゴミ捨てが不要な大容量ゴミステーション
- 床用モップの自動脱着、自動リフトアップ
- メインブラシの毛髪カット機能
など2024年現在で搭載可能なあらゆる最新機能を凝縮した夢のロボット掃除機なのです。
さらに使用後のモップを自動で洗浄・乾燥してくれるなど、人間が行う面倒な手間もロボットが肩代わりしてくれる優れモノ。
今回は、Dreame様より先行して製品サンプルを送っていただき製品レビューをさせていただく機会をいただきました。
DreameBot X30 Ultraを実際に2週間ほど使用してみましたので使用感をレビューしていきます。
- 業界最強クラスの8,300Paの吸引力で徹底的な吸引 カーペットの奥深く入り込んだゴミやホコリも徹底的に清掃
- 床用モップの自動脱着 水拭き時にカーペットに侵入するとモップが自動リフトアップ
- モップエクステンド機能 本体スイング+モップ延長で高さ1センチ以内の隙間の4センチ先まで水拭き
- 毛髪カットブラシ搭載 長い髪の毛やペットの毛がブラシに絡まるのを防止
- AIカメラとLiDarセンサーによる高精度な障害物回避と複数フロアのマッピング
- 60℃の温水でのモップ洗浄&自動乾燥 ウォッシュボードのの自動洗浄でメンテナンスフリー
- 6,400mAhの大容量バッテリーで195㎡(106畳)の掃除を可能
- Alexa、Siri、Google home対応 スマートスピーカーとの連携でノータッチで掃除開始
- 水拭き掃除時に洗剤の自動投入機能あり(銀イオン除菌や消臭の機能)
スペック
【DreameBot X30 Ultra 本体スペック】
仕様 | 内容 |
---|---|
カラー | ブラック |
サイズ(L×W×H) | 350mm × 350mm × 97mm |
重量 | 約4kg |
定格電圧 | 14.4V |
定格電力 | 75W |
最大吸引力 | 8300 Pa |
本体ダストボックス容量 | 350ml |
マッピングシステム | AI+LDSナビゲーションシステム |
騒音レベル | 64/66/72/75 (低/標準/強/ターボ) dB |
64/64/65/70 (低/標準/強/ターボ+空振れ)dB | |
54 (水拭きのみ) dB | |
バッテリー容量 | 6,400 mAh |
最大稼働時間 | 180分 |
充電時間 | 約4.5時間 |
生産地 | 中国 |
小さいボディには数多くの特許と最先端の機能が搭載されてます。
本体の厚みは97mmと結構薄く、ソファーやリビングテーブルの低い家具の下にも潜って掃除してくれます。
本体には3つのボタンが搭載してます。
静電タッチ方式ではなくメンブレンボタン方式です。
【ベースステーション スペック】
仕様 | 内容 |
---|---|
サイズ(L×W×H) | 340mm×457mm×590mm |
重量 | 約9.5kg |
定格入力 | 100V |
定格出力 | 20V |
浄水タンク容量 | 4500ml |
汚水タンク容量 | 4000ml |
紙パック容量 | 3.2リットル |
生産地 | 中国 |
充電のためのベースステーションはシンプル、かつエレガントなデザインです。
様々なギミックが搭載されており、もはや充電のための台ではなく「基地」というべき重要な拠点になります。
以下、詳細を解説していきます。
細部からわかるX30 Ultraの脅威の実力
X30 Ultraの箱は、大人の腰の高さぐらいの大きさでした。
パッケージの側面には商品の特徴が「これでもか!」と書かれており、今までのロボット掃除機を過去のものにするオーラが漂ってます。
重さも多分30Kg程度はあるので、もし2階で使うようなら1Fで開封してから本体とベースステーションに分けて運んだ方が絶対に楽です。
開封しました。
こちらはベースステーションですが、ロボット掃除が出入りするスロープ部分(ベースステーションプレート)は着脱式になってます。
ベースステーションの設置スペースについて
ベースステーションの寸法は、340mm×457mm×590mmです。
幅は340mmとスリムですが、縦寸法は457mmと出っぱり感は否めません。
実際に使用する場所に移動させてみましたが、このスロープ部分が前方にオーバーハングするので設置する場所には注意が必要です。
水拭き用タンクと自動ごみ収集機能が搭載されていることから、高さも590mmと背が高い印象を受けました。
LiDarセンサーとAIカメラで衝突回避
気になる本体を手に取ってみました。
上部のLiDarセンサーと正面の人工知能カメラとの組み合わせにより、自宅の間取りを学習し、効率的に掃除をしてくれます。
・・・と難しい言葉で書いてしまいましたが、例えるなら、レーザーをもとに作成された「地図」を見ながら「目(カメラ)」で障害物に注意して隅々までキレイにしてくれるイメージです。
前モデル(L20 Ultra)よりも物体認識率30%向上し、認識できる物体の数も70種にアップしました。
ロボット掃除機もついにここまできたか!
フロントカメラの横にはヘッドライト的な役割のLEDライトが搭載されてます。
これにより暗所でも床に落ちているものに衝突しにくくなりました。
見守り機能
ちなみに前方のイメージングセンサーはカメラでもあり、このようにスマホアプリを通して外出先から自宅の様子をチェックすることができます。
ペットを飼っているご家庭は日中の様子を観察することもでき、高齢の両親の様子もこのカメラを通して見ることができます。
ただし、カメラ監視機能を使用しているときは、本体のスピーカーからカメラ使用中の警告をしてくれるのでプライバシーにも配慮されてます。
ダストボックスは従来通りだけどゴミ捨ては80日に1回
本体上部を開けると吸引した埃が溜まるダストボックスが出てきます。
ダストボックスはこのように開き、掃除の途中や終了後に溜まったゴミを処理できます。
ただし、X30 Ultraは、清掃後に充電ステーションにゴミが自動的に送られるため、普段はこの部分を触ることはほぼないと言っても過言はありません。
底面をチェック
底面のローラーを外してみました。
今まで使ってきたロボット掃除機は、ブラシローラーの物が多かったのですが、本機はルンバと同じラバーローラー式です。
ラバーローラーは、ブラシローラーよりも吸引した毛髪が絡みににくいというメリットがあります。
こちらはオプション品ですが、長い髪の毛やペットの毛がローラーに絡まない「毛髪カットローラー」も別途購入可能です。
ペットの毛は季節の変わり目に当たる春と秋に換毛期を迎えます。
そのため、この時期はいつもより掃除機をかける回数が増えがちで、ローラーのメンテナンスが大変ではないでしょうか?
ペットを飼っているご家庭には嬉しいオプションですね。
同梱品のクリーニングブラシには毛髪カッターがついており、ラバーブラシに絡まった毛を除去できます。
この手間のことを考えると、やはり「毛髪カットブラシセット」を選びたくなりますね。
本体の電源を入れている状態でモップを取り付けると「モップが取り付けられました」とアナウンスされます。
写真を見てわかる通り、両方のモップとの間にスキマはゼロ。
まっすぐ進んで水拭きするときの拭き残しはゼロということです。
モップエクステンド™機能がすごい
モップエクステンド技術(MopExtend Technology)は、主に壁際などロボット掃除機では清掃が難しい箇所にアプローチが可能となるDreameが独自に研究開発した技術です。
今回、新たにモップエクステンド・ロボスイングテクノロジー(MopExtend RoboSwing Technology)により更なる進化を遂げました。
X30 Ultraは、モップの拡張と掃除機本体をスイングさせる動作により、ロボット掃除機では高さ1cmの隙間、4cm奥深くまでの清掃が難しい場所の自動清掃が可能となりました。
ベースステーションには最新の技術が満載
水拭きをする際は、まずベースステーションに浄水タンクと汚水タンクをセットします。
MakuakeのQ&Aに書かれてましたが、浄水タンクにアロマや芳香剤を入れると故障の原因になるようです。
以下に紹介する専用洗剤はライムの香りがするのでそちらを使うようにしましょう。
左側に黒いタンクが汚水用。右側の白いタンクが浄水と視覚的にもわかりやすいです。
取手がついているので取り出しやすくてグッド。
次に付属していた洗剤をベースステーションの洗剤タンクに投入します。
以後の水拭き掃除時には、X30 Ultraが自動で洗剤を投入してくれます。
専用洗剤以外のものを使用すると故障の原因につながるとのこと。せっかくの高級機ですので、ここは専用品を使うべきです。
洗剤タンクには銀イオンモジュールが搭載されており、床やモップの悪臭を防ぐ機能があります。
ロボット掃除機を長期間使用していると充電ステーションの中(ウォッシュボード)に埃が溜まってきます。
これまで様々なロボット掃除機を試してきましたが、このスペースだけは毎回、定期的に手洗いしたり、狭い場所にダイソンの掃除機を突っ込んで埃を取ってきました。
DreameBot X30 Ultraは、このウォッシュボードまでもキレイに自動洗浄してくれるので定期的なメンテナンスは不要なのが素晴らしいです。
また、モップを60℃の温水で自動洗浄し、モップの乾燥の工程も自動で行ってくれます。
60℃の温水でモップを洗うことのメリットは、床に染みついた油汚れや固まった埃が落ちやすいなど様々な恩恵が得られます。
Dreamehome(ドリーミーホーム)アプリのインストール
Dreamehome
Dreame Technology(SuZhou) Co., Ltd無料posted withアプリーチ
DreameBot X30 Ultraのアクティベーションには「Dreamehome(ドリーミーホーム)」アプリの導入が必須です。
iOS版、Android版の両方に対応しており上記リンクからダウンロード可能です。
- 本体のアクティベーション
- ファームウェアアップデート
- 掃除の開始・終了の指示
- 掃除設定
- カーペットクリーニング設定
- リアルタイムカメラ(見守りカメラ機能)¥
- 消耗品交換時期のお知らせ
- スマートスピーカー連携
Dreamehomeアプリでできることを簡単にまとめましたが、1つの設定項目に対して複数のオプションが用意されており、自分だけのカスタマイズができます。
これがまた複雑でDreameさんのロボット掃除の性能を追求する凄まじい情熱が伝わってきます。
X30 Ultraを起動させるには、スマホアプリからの起動のほか、スマートスピーカー(Alexa、Googleアシスタント、Siri)からのボイスコマンドでもOK。
そのほか、本体の電源ボタンを2回タップすることで掃除を開始させることもできます。
吸引力については4段階で設定が可能です。
総評
全自動機能により、日々のメンテナンス頻度が激減し、掃除がずっと簡単になりました。
特に、ダストボックスを頻繁に空にする必要がなくなったこと、ウォッシュボードの自動洗浄機能でメンテナンスがほぼ不要になったことは大きなメリットです。
また部屋の隅々までキレイにしてくれる水拭き能力は他社のロボット掃除機よりも大きなアドバンテージがあると感じました。
しかしながら、吸引時の騒音がやや大きい、多機能であるが故の操作の難しさが気になりました。
普段使いに全く不満はなし!
我が家の場合、水拭き掃除は月に1回程度の頻度で行っているため普段はモップを使うことはありません。
そのため、気がつくとモップが埃まみれになっていたり、紛失してしまったなんてことも、今までのロボット掃除機ではありました。
乾拭きの状態でDreameBot X30 Ultraを起動させると、充電ステーションの中でモップを自動的に取り外してくれることにまず驚きました。
今までのロボット掃除機は、本体をひっくり返してモップを外している時にエラー通知が来たりと一瞬イラっとする場面がありましたが、本機ではモップを一切触ることなく勝手に脱着してくれるのが嬉しいです。
しかも、モップがなくならない!
水拭きの際はモップエクステンド機能で壁際ギリギリどころか、最大4センチのスキマにまでモップを突っ込んで掃除してくれるなど、全く不満はありませんでした。
帰宅後に部屋を掃除したいけど、そういう時に限って床に荷物が散らかっていることってよくありますよね?
夜、寝ている時にロボット掃除機を使いたいけど真っ暗な部屋だとロボット掃除機の障害物に当たる精度って落ちる傾向にありますが、LEDライトが光ってものにぶつかりにくい点が気に入ってます。
黒いボディゆえ、ホコリが目立つ
ここからは重箱の隅をつつくレベルのお話で私は、全く気にしてないということを前提に話します。
まず、X30 Ultraは本体カラーがブラック故に本体に付着するホコリが目立つ気がします。
ブラックは高級感や重厚感を表現するのに有効なカラーではありますが、白いホコリとの相性はあまり良くありません。
ボディカラーにホワイトを選ぶことができれば、そちらを使いたいです。
まあ、白でも黒でもホコリの付着の仕方は一緒なので私は全く気にしてません。
作動音が少し大きい気がする
これは、肌感覚ですが静音モード(本機で一番静かなモード)にした時でも吸引音は大きめな気がしました。
カタログスペックだと64dBということで、騒音値を例えると日常会話やデパート店内の騒音レベルだそうです。
一方、吸引力を最強にしたターボ+モードでは、業界最強吸引力「8,300Pa」を叩き出します。
砂のような粒子が大きいものから目に見えない花粉、ハウスダストまでまさに一網打尽のパワーを持ってます。
この時の吸引音は75dBとなり、走行中の電車、パチンコ店内の騒音レベルに匹敵するそうです。
テレビを見ていたり、勉強・読書をしている人がいたら睨まれること間違いありません。
部屋の汚れ具合や時間によってモードを適切に切り替えることが重要です。
Makuakeにて先行予約販売中
DreameBot X30 UltraはMakuakeにて先行予約販売中です。
製品の到着時期は、2024年6月末までを予定しております。
価格
製品名 | 価格(税込) | 割引率 | 納期 |
---|---|---|---|
Dreame 標準セット (早割20名様限定セット33%オフ) | 159,999円 | 33% | 2024年06月末 |
Dreame 標準セット (先着30名様限定セット29%オフ) | 169,999円 | 29% | 2024年06月末 |
Dreame「毛髪カットブラシ」セット (早割30名様限定セット30%オフ) | 171,649円 | 30% | 2024年06月末 |
Dreame 標準セット(Makuake限定価格25%オフ) (Makuake限定価格25%オフ) | 179,850円 | 25% | 2024年06月末 |
Dreame「毛髪カットブラシ」セット (Makuake限定価格25%オフ) | 182,749円 | 25% | 2024年06月末 |
Dreame プレミアムセット (Makuake限定価格27%オフ) | 184,000円 | 27% | 2024年06月末 |
一般販売予定価格は、標準セットで239,800円、毛髪カットブラシセットで245,300円、プレミアムセットで252,300円です。
Makuakeでの購入がかなりお得ということがお分かりいただけたかと思います。
これらのセットには、DreameBot X30 Ultra本体のほか、モップパット、紙パック、サイドブラシ、専用床洗剤などが含まれます。
Dreameについて
Dreame Technology(ドリーミーテクノロジー)は、「ハイテクノロジーを、もっと日常の生活に」というビジョンの下、スマート家電製品の研究開発、製造、販売を手掛けるグローバル企業です。
清華大学出身のCEOによって2017年に設立され、現在は世界100カ国以上で事業を展開しています。
研究開発に6割超の従業員を配置し、年間研究開発費の7%を投じるなど技術開発力に強みがあります。
中でも、高速モーターテクノロジーは業界最高水準の技術を誇り、世界初の150,000rpm超のモーター開発や、ロボット制御に関する多数の特許取得実績があります。
日本では2022年から販売を開始し、ロボット掃除機や水拭き掃除機などのラインナップを拡大しています。
高性能で使いやすい製品を通じ、ユーザーの生活に便利な技術を提供し続ける方針です。
まとめ
DreameBot X30 Ultraを使用してみて、2024年時点で最強スペックのロボット掃除機であると実感しました。
もうこれ以上ロボット掃除って進化しないんじゃないかな?
次は階段を自動で登って掃除してくれる機能しかもう残ってないでしょ。
こんな風にすら感じました。
従来の課題であった「掃除のための手間」や「お手入れの煩わしさ」を徹底的に排除し、まさに「全自動おそうじ代行」を実現しているといえます。
最大8,300Paの業界最強クラスの吸引力と、モップの自動装着/脱着機能によりカーペットからフローリングまで隙間なく高精度な掃除が可能です。
また、モップとベースステーションの本格的な自動洗浄や、毛髪カットブラシの新機能により、これまで人の手を借りざるを得なかった面倒なメンテナンス作業からも開放されます。
さらにAIカメラとLiDARナビゲーションで障害物を正確に認識し、最適な走行ルートを自動生成。6,400mAhの大容量バッテリーと連動して、広い空間も一度の充電で効率良く掃除できます。
アプリでの細かな設定変更も可能で、スマートスピーカーとの連携によりハンズフリー操作にも対応するなど、使い勝手の良さも抜群です。
Dreameがロボット掃除機に求める「夢の製品」は、このX30 Ultraに確実に具現化されていると言えるでしょう。
家事の負担からゆとりの生活を手に入れたいというニーズをDreameBot X30 Ultraなら実現してくれるはずです。
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] ロボット掃除機があれば、日々溜まるホコリや髪の毛もしっかり掃除して、気持ちのいい床で過ごせます。一人暮らしは、全ての家事を自分でこなす必要があり大変です。うまく活用して自由な時間を確保したいですね。さらに詳しいロボット掃除機の情報を知りたい方はニューガジェット三昧の記事もチェックしてみてください。 […]