Hey Guys!
ワイヤレスイヤホンといえば、AirPodsがすっかりおなじみとなりましたが、今回はAirPodsよりもリーズナブルで機能的なワイヤレスイヤホン「ElLEVOC Clear」をレビューしていきます。
「ELEVOC Clear」 は中国のスタートアップ企業のElevoc社が開発したワイヤレスイヤホンで「Vocplus」というテクノロジーを組み込んだ完全ワイヤレスイヤホンなんです。
このElevoc Clearの特長は、強力な「ANC(アクティブノイズキャンセリング機能)」と「ENC(環境ノイズキャンセリング機能」を有している点です。
- 運転中のロードノイズをかき消してクリアな音質を相手に届けてくれる
- 自宅でテレワーク中のウェブミーティングにオススメ(自宅のペットが大騒ぎでもAI技術で環境音をマスキングしてくれる)
- 工事現場で働く施工管理士や作業員さんにオススメ(音はトランシーバーより絶対にクリア)
一見、ノイズキャンセルの機能ばかり取り上げられがちですが、搭載されている10mmダイナミックドライバーの恩恵を受けており、実際、音質もけっこう良いです!
ELEVOC Clearは、2021年12月15日の14:00よりクラウドファンディングサイトの「Makuake」にて販売が開始されました。
今回メーカー様より、特別にサンプルを提供していただきましたのでこの完全ワイヤレスイヤホンの魅力をお伝えしていきます。
Elevoc社について
「せっかくイヤホンを買うなら、実績のある有名ブランドから買いたい」
多分、このように思うはずです。
まずは、Elevoc社がどんな会社か紹介していきます。
Elevoc社は2017年に中国の深センで創業された企業です。
創業からわずか4年たらずですが既に大手企業と取引しており、破竹の勢いで成長している中国のオーディオメーカーです。
Elevoc社の主力製品は、イヤホンなんですが、ただコモディティ化されたイヤホンパーツを組み立てるだけの会社ではありません。
近年ではAI技術の特許もいくつか取得しており、なかでもElevoc社が開発した「Vocplus™」は現在、ファーウェイやXiaomiといった多くの有名企業で採用されています。
このVocplusですが、なんと計1億台以上ものデバイスにVocplus技術が使われており、通話時に騒がしい場所にいても周囲の雑音を除去し、相手にクリアな音声を届けることができるんです。
ELEVOC Clearのスペックと特徴
製品名 | ELEVOC Clear |
---|---|
ドライバー | φ10ダイナミックドライバー |
周波数レンジ | 20Hz~20KHz |
オーディオコーデック | SBC |
ノイズキャンセリング機能 | ANC,ENC |
防水性能 | IP54 |
バッテリー容量 | 本体45mAh、充電ケース600mAh |
再生時間(ANC ON) | 5時間 充電ケースとの運用で25時間 |
再生時間(ANC OFF) | 6時間 充電ケースとの運用で30時間 |
充電 | USB Type-C |
充電時間 | 90分(イヤホン) 120分(充電ケース) |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
10mmダイナミックドライバー搭載
ELEVOC Clearには、10mmのダイナミックドライバーが搭載されており、高解像で迫力のある音質をお楽しみいただけます。
ダイナミックドライバーイヤホンは、音楽信号を受けたコイルが内部のダイアフラム(振動板)を振動させることで音を発生させるメカニズムです。
ダイナミックドライバーの特徴は音圧があって、低音がよく鳴るのが特徴です。
いっぽう、中、高音域が伸びづらいという弱点もありますがELEVOC Clearを実際に使ってみたところ弱点に関しては杞憂でした。(詳細は後述)
ANCとENCを搭載
ANC(アクティブノイズキャンセリング)は、周囲の雑音を低減し、より音楽や動画コンテンツに集中できるための機能です。
ANCを設定しておくことで音量を上げすぎることなくリスニングできるため耳への負担にも優しいのが特徴です。
また、ELEVOC Clearには、通話ノイズキャンセリング機能が搭載されており、通話相手が音声を聞く際に、Elevoc Clear使用者(自分側)のマイクから集音された雑音やノイズを除去し、声を聞き取りやすくする機能が搭載されています。
価格と発売日
ELEVOC CLearは、クラウドファンディングのindiegogoで最初に発売されましたが、2021年12月15日の14:00より日本でもついに発売開始しました。
ELEVOC CLearを購入できる通販サイトは現状、クラウドファンディングの「Makuake」のみとなっておりますが、今後のセールス次第では、Amazonや楽天などでも販売される可能性があります。
Makuakeでの一般販売店価格は、14,500円(税込)を予定しています。
開封
こちらが外箱です。
さすが1万円をこえるイヤホンだけあり、パッケージデザインや箱の質は確かなものとなっております。
付属品は、上の写真の通りです。
取扱説明書は多言語で書かれており、もちろん日本語のページもありました。
開封して驚いたのがイヤーチップの豊富さです。
大中小のサイズはもちろん、イヤーチップの高さが低いものから高いものまで用意されています。
女性のような耳が小さい方にもサイズがぴったりのイヤーチップが見つかるはずです。
充電ケースを開けるとスマホとBluetoothでペアリングが始まります。
充電ケースの底面にはType-Cの充電端子があります。
右側が充電インジゲーターで横についているボタンを押すと充電容量を確認することができます。
ちょっと残念なのは、AirPodsのようにワイヤレス充電に対応していない点です。
マイクの左右には合計6つのマイクがあり、外音ノイズを取り込み、反対の周波数をぶつけることでANCが機能します。
ELEVOC CLearの使い方
音楽モード | 通話モード | |
---|---|---|
L/Rを1タップ | 再生/停止 | 通話を受ける |
L/Rを2タップ | 次の曲に進む | 着信拒否/通話終了 |
L/Rを3タップ | 前の曲に戻る | 通話終了 |
L/Rを2秒長押し | ANC/アンビエント(外音取り込み)/デフォルトに切替 |
ELEVOC Clearのイヤホンは、側面をタップすることでコントロールできます。
ボディーは若干大きめですが、その他のボタンは1つもありません。
使い方を表にまとめましたがシンプルな操作なのですぐに覚えることができました。
使ってみた感想
総評
- 中音
- 高音
- 解像度
- 音の分離
- 音場
- キレ
- ANC(アクティブノイズキャンセリング)
- 装着感
ELEVOC Clearは私がいつも気にしている評価ポイントをすべて満たしております。
- クラッシュシンバルの音の割れ方
- ハイハットの音が変に潰れてないか?
- バスドラの響き
- 低音のキレ
といった評価ポイントを全て満たしてました。
全ての音域が喧嘩することなくバランス良く聞こえ、ものすごくクリア。
(ここでクリアと書くと低音が弱い印象を受けられるかもしれませんが低音もちゃんと鳴ります)
クラシック、ジャズ、アンプラグド系の音楽を聴くのに適しております。
不満点
イヤホンの音質に関しては、ブランド名や価格にかかわらずダメなものはダメだと酷評してきました。
ソニーだろうが、Ankerだろうが忖度なしでレビューしてきましたが「ELEVOC Clear」は想像以上に素晴らしかったです!
しいていうならば・・・
- ANC(音楽を聴くときのノイズキャンセリング)の効きが弱い点
- 装着感が悪い点
- LDACに対応していない点
これらが唯一の弱点です。
ただし、装着感が悪い点に関しては、ひとりひとり耳の形が違うため、「あう人、あわない人」が出てくるはずです。
しっかり耳にフィットさせるためには、付属のイヤーチップではなくサードパーティ製のイヤーチップに付け替えることでか解決できますし、ノイキャン性能もさらに向上するはずです。
実際に使ってみて装着感に不満を感じたら「eイヤホン」に行くのもおすすめです。
音質について
今回、ELEVOC Clearのレビューにあたり試聴に使った曲はアイルランドが生んだ兄妹ポップスバンド「THE CORRS(コアーズ) UNPLUGGED」です。
コアーズはアイルランドの伝統音楽をポップスに取り入れた稀代なバンドで過小評価されているバンドのトップテンに間違いなくノミネートするはずです。
ケルトミュージックサウンドをバックに、彼ら自身が演奏する民族楽器の旋律は、悲壮感や懐かしさを誰もが感じるはずです。
なぜ私がELEVOC Clearの試聴に使った理由は、このイヤホンの最大の武器「超高解像なクリアサウンド」を堪能できるからです。
特にアンプラグド系の楽曲は生楽器の演奏がメインになりますが、ELEVOC Clearで彼らの曲を聞くと「楽器本来の鳴り」と「音の瑞々しさ」を体験できます。
また、先に書いているように音の解像度(分離)、定位感に優れているため目を瞑って聞いているとその場にいるかのような錯覚に陥ります。
ステマと思われるかもしれませんが音質はソニーのWF-1000XM4やAnker Soundcore Liberty Pro 3を超えてると思います!マジで!
ELEVOC ClearのサウンドコーデックはSBCのみ対応ですが、今後、LDACに対応したELEVOC Clear 2が登場したらものすごいことになりそうです。
通話品質は?
私は、営業職のため運転をしながらハンズフリーイヤホンで通話することが多いです。
いままでの運転中の通話での悩みは、「声が小さく聞き取りにくい(聞こえない)」と言われることがありました。
これは通話にロードノイズが混ざり、ヘッドセット側でノイズキャンセリングがかかって声量が小さくなってしまううから・・・。
いっぽう、ELEVOC Clearを片方の耳に装着して、いつものように高速道路を走行中にハンズフリー通話をしてみましたが、通話者は特に違和感なく話ができていると好評でした。
ELEVOC社の特許技術のVocplus技術はしっかり機能しているようなので安心して使えそうです。
このほか冒頭ではお伝えしたように自宅でのテレワークや騒がしい工事現場での使用にもおすすめできます。
まとめ
完全ワイヤレスイヤホンは有線イヤホンには及ばない
ここ数年のテクノロジーの進化で完全ワイヤレスイヤホンは有線イヤホンの実力を上回りつつあります。
有線イヤホン至上主義の人にこそ、この14,500円(税抜)のELEVOC Clearを一度試してもらいたいと思います。
絶対に驚くはずです。
ELEVOC ClearはMakuakeにて2021年12月15日より発売開始しました。
ぜひみなさんもELEVOC Clearをチェックしてみてください。
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