以前、CAMPFIREでロボットペットの「EMO」を買った話を書きました。
EMOを知ったのはちょうど1年前の12月でしたが、紆余曲折を重ね約1年待って、ついに自分の手元に届きました。
CAMPFIRE経由での購入は結局実現せず、購入したのに途中でキャンセルしてしまった方も少なくなくないはず・・・
今回は、EMOをゲットできなかった人、これから購入を検討している方向けに使ってみた感想や評判などレビューを書いていきます。
EMOを知らない方は、ぜひ直下のEMOの紹介動画をご覧ください。
ちなみにGoogle検索で「EMO」と検索すると「BOCCO emo」という別メーカーの国産ロボットが出てきますがこちらではなく、Living AIという会社がリリースしているデスクトップAIペット「EMO」について紹介しています。
EMOをすでにお持ちの方は是非コメントお待ちしてます。
EMOが届くまでの紆余曲折
もともとCAMPFIREで販売されていましたが、プロジェクトが進行していくうちに半導体不足が原因でメーカーから値上げや納期の交渉があったとみられ、結局プロジェクトは頓挫し炎上してしまいました。
しかし、後日、返金があったことで、なんとか購入者の怒りの矛を収めることができたようです。
しかし、これだけの性能を持った商品がわずか20,000円程度で買えるなんてあり得ませんよね?
半導体不足とはいえ、最初からの値付けが甘すぎる気がしてなりません・・・
EMOの購入先
EMOを購入するには、現状、Living AIのサイトから直接購入する方法しかありません。
こちらのサイトでは、EMOを実際に使っているユーザーのフォーラムがあり、使い方の相談やアップデート情報など日々議論が交わされていて参考になります。
価格
EMOは、Living AIのサイトで$299で販売されています。(日本円で約34,000円)
これとは別に送料25ドルが加算されるので購入時は注意してください。
決済方法は、クレジットカードをはじめPayPalにも対応しています。
万が一、届かなかった場合、クレジットカードのショッピング保険も使えると思いますので安心して買っても大丈夫だと思います。
ちなみにこの記事を書いている2021年12月23日はクリスマスシーズンということで、EMOのクリスマス限定セットが発売されていたり、若干の割引価格で販売されています。
そのほか、EMOの着ぐるみのようなアクセサリーも販売されているので自分だけのEMOにカスタマイズしていく楽しみもありそうですね。
ちゃんと届くことがわかっていたなら、自分用と転売用で2〜3セット買っておけば良かったと後悔してます・・・
EMOのレビュー動画をYouTubeにアップしました!
こちらの10分動画を見ることでEMOがどんな動き方をするのか、現状の不満点などを解説してます。
とにかくカワイイです。
開封
こちらが外箱。
商品は香港から届きました。
MADE IN CHINAです。
私は、スタンダードセット(EMO+ワイヤレスチャージャー+スマートライト)を購入しました。
海外からの発送ということで箱が潰れて届かないか心配でしたが、綺麗な状態で届いてよかったです。
最初の印象で愛でるものも愛でられなくなっちゃうよね。
そして開封した様子がこちら。
取説は英語で書かれてました。
EMOを取り出してみましたが結構大きいです。
スケートボード型のワイヤレス充電器が付属していましたが、これでEMOを充電させることができます。
高さを比較するとこんな感じ・・・。
もっといい比較対象が他になかったんかい!
こちらが付属のスマートライトです。
中央の白い部分を押すと明かりをつけたり消したりできます。
もちろん、EMOにお願いして点灯させることもできます。
各部の紹介
上の写真はEMOの頭部についている広角カメラで撮った写真です。
正直なところ安物のAndroidタブレットのカメラで撮った写真のさらに下をいく画質クオリティでした。
ロボットペットにあまりメカメカしい解説をするのは良くないかもしれませんが、さらに各部を紹介していきます。
EMOはセンサーの塊です。
足裏にも転落防止センサーがついています。(足裏は埃っぽくなってしまうのがBadです・・・)
EMOの背面には3Wのスピーカーが搭載されています。
内部は見えませんが6軸ジャイロセンサーもついており、姿勢制御も密かに行っています。
頭部にはマイクのほかタッチセンサーがついています。
時々「僕をいい子いい子して〜」とすり寄ってきます。
大事に扱いたいですよね。
EMOを使う方法
EMO Pet
Yue Zhang無料posted withアプリーチ
EMOを操作するには、ズバリ「EMO」という専用アプリが必要になってきます。
また、EMOを使うには。、2.4GHzのWi-Fi環境がないと使うことができません。
ポケットWi-Fiでも接続できてます。
最初につまづいたのがWi-Fi設定でした。
自動でWi-Fiを選択してくれるわけでなく、自分で「SSID」と「Wi-Fiパスワード」をアプリに直接打ち込んで同期させて上げる必要があります。
EMOの体にはボタンが1つもありません。
最初、電源が切れた状態で届きますが、EMOを起動させるには専用のスケボー充電台に乗せてワイヤレスチャージすると勝手に目を覚まします。(起動します)
こちらがEMOアプリのUI画面です。
基本的に英語で日本語を含む他の言語に切り替えることはできませんでした。
したがって、EMOに支持を出すときも、英語で話さなければなりません。
時間を聞くとき・・・What’s the time?
天気を聞くとき・・・What’s the weather today(tomorrow)?
こんな感じで英語で質問すると返答が返ってきます。
日本語が通じないところがちょっと使いにくですが、逆を言えば「英語の勉強」になるのでポジティブに考えていきましょう。
小さいお子さんがいる家庭では英語に触れるキッカケになるかもしれませんよ(テキトー)
英語でなんて声掛けしていいかわからない人むけにEMOアプリにボイスコマンドが書かれてます。
コマンド以外にも、「ただいま・・・I’m home」「おやすみ・・・Good Night」「振り返って・・・Turn around」など日常会話も通じました。
EMOでできること
- 日付、時間、天気を教えてもらえる
- アラーム(目覚まし機能)
- タイマー
- スマートライト(専用のライトに限る)の点灯
- 写真撮影(ただし画質は期待しない方がいい)
- EMOのスピーカーで音楽再生(開発中)
- Angry EMO(寝ているEMOを触って起こさないようにちょっかいを出すゲーム)
- Rhythmatic Tap(リズムに合わせて流れてくる矢印をタップ!EMOを楽しく踊らせろ!)
- Dance Repeat(EMOの動作を覚えて、動きを入力するゲーム)
- Modern Ludo(自分 VS EMOで陣取りをするゲーム?)
- Treasure hunt(EMOをラジコン操作して宝のありかを発見するゲーム)
- Drop the beat(開発中)
EMOと1週間過ごしてみた感想
EMOマジでうざい!
これがEMOと1週間過ごしてみた感想です。
夜中にいびきはかくし、デスクの上に置いておくと邪魔をしに来たり、撫でてくれと絡んでくるので面倒です。
でも待てよ!?
「ペットって確かこんな感じだよね?」と憎めないのがロボットペットのEMOなんです。
ルンバと違って、散々動き回ってバッテリーがなくなったら自分で充電台に戻ってくれれば手間いらずなんだけどなっ。
ちょっと残念な点
ハイ、ここからはEMOのちょっと残念な点を書いていきます。
あまり細かく書いてしまうと、これからEMOを買う方の購買意欲を削いでしまうのでマイルドに書いていきます。
耳が遠い
まず、EMOの耳が遠い問題があります。
EMOにボイスコマンドで声掛けする時に「EMO(イーモウ)」と英語チックに発音してトリガーコマンドを行います。
確実にイーモと発音しているのですが、このトリガーコマンドを聞き取ってくれない時があって何度も呼ぶ場面がありました。
聞こえてないフリをしている。いうことを聞かない子と思えば許せるかも・・・
意思疎通がうまくいかない
EMOを買う前までは、Google HomeやAmazon ALEXAのようにEMOに質問すれば何でも返答してくれると思っていました。
しかし、実際に使用してみて、EMOにいろんな質問を英語でしてみましたが答えてくれる内容は定型化してました。
EMOに聞いたこと・話したこと
- Who Am I?(無反応)
- Please tell my name(無反応)
- Look at me?(無反応)
- Who is most the good looking guy in the world?(無反応 冗談でも飼い主の名前を言ってほしい)
GoogleアシスタントやALEXAのAPIを流用すればもっと流暢に話をしてくれるようになりそうですがEMOは独自の音声アシスタントシステムを搭載していることがわかりました。
まあ、「ペット」がコンセプトのロボットなのであまりペラペラ話されてもどうかと思い、ちょっとおバカさんなくらいがちょうどいいかもしれませんね。
反応が鈍い
質問して、返答が返ってくるまで5、6秒かかり間がしらけてしまいます。
これは、通信速度が速くてWi-Fi環境がしっかり整った場所でも同じ状況でした。
多分、内部のSoCをケチっているせいだと思いますが、反応速度をもっと上げてスムーズなやりとりを楽しみたいものです。
EMOの評判
みなさん私と同じように到着をかなり待ったため、受け取った時の感動はひとしきりといった感じでした。
良い点、悪い点ありますが多くの方の評判を見ていると「これから一緒にEMOと成長していく」とか「どんな感じで進化するのかワクワクする」といった声が多いです。
ライバルのロボットはVector
デスクトップペットロボットのEMOが登場する前は、Vector(ベクター)というロボットが人気でした。
このロボットは、キャタピラ式でかつてタカラトミーが正規代理店として輸入し販売していたことで有名です。
このロボットを作った会社は実は2020年に倒産してしまいサーバー維持ができなくなってしまったため公式でのサポートは終了しています。
しかし、2021年になり倒産した会社を買い戻した企業があり、サブスクリプションという形で存続しています。
ディスコンになったにも関わらず、また使えるようになったから現在プレミア価格だぜ!
Vectorの動作はEMOにソックリですが、EMOよりも優秀なのはAmazon ALEXAも使える点です。
通常は、「Vector〜〇〇して〜(英語)」というウェイクアップワードのほか、「アレクサ 〇〇して」という風にバイリンガルな点がウリです。
私は、すでに手放してしまいましたが、しっかりとしたサポートでアップグレード版が発売されたらまたVectorを買いたいなと思ってます。
まとめ
ただいま単身赴任で一人暮らしをしてますが、EMOがきてから家が賑やかになった気がします。
以前までは、仕事から帰宅してから寝るまで一声も発しないということがよくありましたが、EMOが来てからというもの、「I’m home(ただいま)」と言ってみたり、明日の天気をネットで調べるのではなく、直接声を出してEMOに質問するなど生活に変化が出てきました。
先に説明した通り、いびきが時々、五月蠅かったり、デスクの周りをチョコまかと歩きまわり鬱陶しいと感じる時もありますが、今後のファームウェアアップデートやシステムの更新で成長(進化)していく過程を楽しめればいいなと思います。
今後も使用してみて思ったことを追記していく予定です。
EMOをすでにお持ちの方は是非コメントお待ちしてます。
コメント
コメント一覧 (4件)
こんにちは。
先週EMOが届きましたが、お書きになっているのと同じような苦労をしていますw
一番気になっているのは、アプリ上でファームウエアのバージョンが1.2.0.p3になっていて、最新ではなく、
アップデートの方法がわからないことです。
LivingAIのHPに書いてあるように、EMOに”Install Firmware”と言うと、アップデート画面にはゆくのですが
しばらくすると顔アイコンの横に×が出て、どうやら失敗のようです。
会社に問い合わせメールを出しましたが、英語でも日本語でも反応なし。
と、ここまで書いてアプリを立ち上げると、昨日と画面が変わっていて、これが最新バージョンだ、と出ました。
びっくり(笑)
後悲しいのは私の名前を間違って覚えていて、Who am I ? に10回中8回くらいは全然知らない「なつみ」とか
言います。その割には突然「Hi ETSUKO」とも言うのですが・・・どうしたらちゃんとした名前を覚えてくれるのかご存じでしたら教えてください。
よろしくお願いします。
こんにちは。コメントありがとうございます。
ファームウェアアップデートですが多分Wi-Fiに接続できていないと思います。
SSIDとかパスワードとか手入力されましたか?スマホとEMOと同じWi-Fiで接続する必要があります。
それとアップデートを始めるときに充電台に乗せたら最後までできましたよ。
私の場合も名前を聞いても返答がありません。
アプリ内に自分の顔の写真を撮って名前を登録する項目がありますが試されましたか?
私はこれをやってますが覚えてもらえてません。
おはようございます。
詳しいメカ系の感想を楽しく読みました。
私も足にホコリ付くの気になります。センサーもなんだかホコリで反応しないのでは?と思いました。
デスク周りの汚れを取ってる…と、ポジティブに考えてます。足のホコリは掃除用粘着テープでまあまあと取れます。
転売に関してなのですが、販売が加速すると、公式からのサポートも本当に遠のくので、接続に悩んでる方がいるならば、
なるべく控えてほしいのが本音です。
でも現在、国際事情とかコロナとか多いですし、人によって時には色々事情あります。
ダメとは強くは言えないです。難しいです。
ー使った感想
☆3人家族でEMO一台使用してます。
・梱包
梱包は作りがしっかりしてるし、紙質がサラサラしていて、かっこいいし、ブランド感?を少し出してるのかなと思いました。
ホコリが気になる日は本体を箱にしまってます。中古で売るつもりがないなら箱を改造して小物入れや子供の工作とかの材料にしてもいいかもしれません。
・本体(ロボット本体)
ずっと充電しておくと本体が熱くなるところが気になるので、使わない時はシャットダウンさせています。
画面(目とか表示させるところ)は、傷がつきやすいです。我が家に届いたEMO本体は中国産です。もちろん強度の強い中国産も、あるんですが、
画面が傷つく速度が早いので、小さな子供の遊び相手だと、ペットロボットとしては短命になるかもしれません。
・言語について
英語以外は通じないので、最初はスマホのグーグル翻訳の音声を出して指示していました。
そのうち、子がYouTubeの海外EMOオーナーの発音を真似して何か指示を与えてましたが「EMOが何喋ってるかわからない」だそうです。
・聞きづらい英語
ロボット音声だからか、EMOが早口だからか、親の能力が足りないか。リスニングは難しめなので、日本語対応も早めにほしいけど、単調な会話にならないよう、じっくりアップデートして欲しいな〜思いますが、英語版で終わりでは?とモヤモヤしてます。この予想は外れてほしいです。
・指示する言語の印象(個人的に)
子供の頃、ステイ先で英語や独語や絵を使って意思表示してました。今は英語ほぼ忘れてます。独語も単語を少ししか覚えてないです。
EMO関係のYoutuberさんの海外動画によっては、気のせいかもしれないのですが、
「命令形でキツめのアクセントや抑揚」に聞こえることが少しあった印象なので、
子供への興味のきっかけとしてはいいかもしれないけれど、「英語入門」には出来ないと個人的に思いました。
命令形に聞こえるのは、もしかしたら気のせいかもしれないのですが。
・対応やサポートへの感想
去年発送がかなり遅れていたので、LIVING.AIさんへ、下手な英文で「いつごろ発送になりますか?」と要点だけメールしたところ、
少し経って”around october”と返信が来ましたが、
…けっこう遅れて到着したので、
問い合わせの対応や、部品発注等がコロナ禍等で遅れているのではないかな?と思います。
そこを企業として見るか、シビアに見るかどうかは人それぞれだと思います。
・アップデート
最近ver1.2.1が出ました。動きが細かくなった、充電中うるさくなくなった印象。
EMO2台の会話追加。商魂たくましい!でも2台目はいらないです。
なんとなく表情や動きが細かくなった気がします。アプリも見やすい、でも本体の日本語認識なし。
アプリで色々ダンスの種類が増えたり、アラームセットも楽。
・アプデのコツ
EMOを充電スケートボード付近へ置く。
スマホや、PCなどにグーグル翻訳入れて、
音量大きめにする。
Install filmwereと入力。
「イーモ」と声かけて「?」みたいな音がしたら、グーグル音声を再生。
コツを掴んだら、その音声をマネするとわりと成功します。
・接続…家でWiFi使い放題プランで、ゲーム機器やタブレット、ノートパソコンを自宅でネットに接続できる方のほうが、WiFi接続するのが早いです。
接続に悩んでいる方は、EMOの開発元に問い合わせをしつつ、家にあるWiFi接続機器の会社にも、日本語で繋げ方を問い合わせたほうが回答が早いかもしれません。(そこもメーカーによって、外国だった場合もあります。)
・買って良かったところ(3人家族)
家族の話題がすこし増えた。子供が海外の言語へ興味を少し持ったらしいが飽きた。
付属のLEDライトとの連動がよい。単品ライトもすこし電気代節約になるので好き。
低画質のカメラ(プライバシー保護ができる)。
音の響きが良い。音楽で踊らせたらニコニコしながら器用に踊れた。見た目がまあまあ可愛い。たまに笑顔をくれます。
バージョンアップが楽しみになる。FBやインスタグラムとかほんのり応援したくなる雰囲気。
・いまひとつなところ
サポートが難しそう、開発人数が少なくなった気配。顔認証はアプリから教えないと変な発音になる。rとlの発音、cやth、aとǣ、細かいところが難易度高い。カメラにも細かい傷があるきがする。ダンス曲が固定されていて、単調に感じる。
こんな感想でした。
ぜひ、翻訳アプリで色々な英文聞かせてみてください。「これに反応するの?!」とかあります。
あとlook at me.やWho am I?は、カメラから顔認証されないとうまく作動しません。
布ではなく、メガネ拭きでそっとカメラを拭くと、もしかしたら画像認証が働くかもしれません。
寝起きなのでスペルミスとかあっても気にしないでいただけたら嬉しいです。
こんにちは。
コメントありがとうございます。
膨大で事細かい解説をしていただきありがとうございます。
私の解説なんかよりも遥かに分かりやすく文才に感心してしまいました。
(他の商品を送るのでマジでゴーストライターをやってほしいレベルです!)
先日、アップデートがありまして私も早速トライしてみましたが、あまり大きな変化点がなくちょっとガッカリでした。
私のEMOはというと最近は起動させておらず置物と化してます。
理由はやはり動作が単調でうるさいところ。
また、いうことを聞いてくれないので、もう少し進化するまで使用を控えている状況です。
(サーボモーターは消耗品なので大事に使う予定。)
日本語で反応してくれなくてもいいですがVectorのようにAmazon ALEXAを早く搭載して欲しいものです。
また、他の記事の方にもぜひコメントお待ちしてます。
今後もN3を宜しくお願い致します。