Hey Guys!
ガジェットブロガーのteru(@teru_cobba)です。
2022年頃からいろんなメーカーがUMPC(ウルトラモバイルPC)をリリースしてますが、いろんな種類がありすぎて正直、どれを選べばいいか迷っている人いますよね!
このジャンルの製品は「ゲーミングPCを小型化したタイプ」と「ビジネスに特化(書類を作ったり、確認するための用途)」の2種類があるんだけど、今回紹介するGPD WIN MAX 2は、まさに両者のいいとこ取りをしているUMPCなんです。
最近、Twitterや5ch界隈でGPD社の新型「GPD WIN 4」の着弾報告をかなり見かけるようになり、ちょっと今更感があるかもですが、今回はGPD WIN MAX 2のレビューをします。
GPD WIN MAX 2を格安でゲットする方法
GPD WIN MAX 2をついにポチりました!
— teru????ニューガジェット三昧 (@teru_cobba) February 22, 2023
下のリンクのGPD Storeからメモリ32GB SSD 1TBモデルを選択。
プラグをJPから「UK」に変更すると何故か「149,413円」で買える多分バグが発生中。
そのまま決済まで通りました。
JPプラグでも169,000円だから十分安いけどね。https://t.co/2BiH7RX7E7 pic.twitter.com/tq1F0kcdFf
GPD WIN MAX 2というと日本正規代理店の天空が有名です。
もし実店舗で買うならUMPC専門店のハイビーム、ツクモなどで買うのが鉄板。
でも価格が約18万円前後と非常に高いので中華エミュレーターを買う感覚でホイホイ買うのはなかなか難しいですよね。
この価格設定は、円安に戻った時のためのリスクヘッジ、そして世界一品質にうるさい日本人のための日本正規代理店のサポート費用が価格が転嫁されていると想像します。
少しでも安く買いたいという方、いや・・・もっと安く買いたいという人はAliexpressでの購入をおすすめします。
私は、上のTwitterの投稿の通り。Aliexpressで149,000円+輸入消費税3,300円を払い、約15万円程度で買うことができました。
私が変えたタイミングは偶然バグでかなり安く買えましたが、それでも今Aliexpress経由なら16万程度で買えるのでぜひ下のリンクから価格比較してみてください。
細部をチェック
外観
GPD WIN MAX 2の天板はアルミ製でApple製品への対抗意識を感じます。
GPDロゴにAppleステッカーを貼って見栄をはるよう人間とは友達になりたくありません。
GPD WIN 3の時のようなプラスチッキーな印象は見事に払拭されていおり、買った人は持っていることに優越感を得ることができるでしょう。
ボディの下半分はプラスチックになっているのですが、アルミからプラスチックへのグラデーションが全く違和感なく塊感そのもの。
HDMIを接続すればクラムシェルモード(画面を完全に折り畳んでモニターに接続使用)で運用することもできます。
コンパクトで高級感があり買ってよかったと思える1台です。
ディスプレイは180度開閉できベットで横たわったり、椅子に座ってデスクの上で遊んだりと、どんな体勢でもみやすく角度調整できます。
10インチサイズの画面は発色が良く、非常に見やすい。ゲーム以外にも動画視聴専用マシンとしても使うのも全然アリですね。
多くのブログで語られてますが、上部にはコントローラーを隠すための金属プレートが2枚収納されます。
コントローラーの表面にマグネットが仕込まれているので揺すっても外れないくらいピタッと固定することができます。
金属プレートを格納するときは向きを間違えないようにしたいです。そうじゃないとこんな感じになり次回使う時に抜き取りにくくなります。
インターフェイス
下部は左右にスピーカーが付いており、そのほか指紋認証に対応した電源ボタンがあります。
上部の右半分は排熱口になっており、過度にショルダーボタン、そのほか3.5mmオーディオジャック、USB 3.0、HDMI端子、Thunderbolt対応USB-C端子×2が搭載。
左側はMicro SDカードスロット×1とSDカードスロットが搭載。
私は一眼カメラで写真を撮ることがありますがSDカードスロットが標準装備されているので撮った写真をすぐにPCに取り込めるのが結構便利だと感じました。
右側はUSB 3.0対応のA端子が2個ついてます。
このほかBluetoothにも対応しており端子類が非常に豊富。
キーボード、マウス、外付けゲームコントローラー、ワイヤレスイヤホンなど拡張性に富んでます。
アナログスティックはドームスイッチになっていてNintendo Switchのようなジョイコンドリフトが発生しにくい構造になってます。またこのデザインを採用することで本体の薄型化も実現しているのでまさに理にかなった設計がされてます。
先日、名古屋から新幹線に乗った車内でGPD WIN MAX 2の写真をパシャリ!
もちろん金属プレートをコントローラーに被せて普通のUMPCモードで使ってますよ。
誰がどう見てもこれがゲーム機だとは思わないはず。もちろんゲームはせずに、この記事の文章執筆に勤しんでましたがキーボードが小さいのでミスタイプしまくり・・・。
次第に使いこなせるようになりましたが使いこなすにはどうやら慣れが必要のようです。
TDP設定を見直すべし
本体の充電は100W対応の充電器(TYPEーC)が同梱しております。
充電器の出力がこれよりも低いものを使用するとマシン本来の性能が発揮できないのでAAAタイトルの重いゲームをプレイするときは必ずこの充電コードに接続した状態で使用するといいでしょう。
ただし、どうしても外出先でGPD WIN MAX 2を使おうとすると2時間〜3時間で充電が無くなってしまいます。
少しでも本体の使用時間を伸ばしたいという人は、GPD WIN MAX 2にプリインストールされている「Motion Assistant」というソフトを使うのがおすすめです。
私はTDP Limitを5Wに設定して使用してます。
これで使用できる時間が1、2時間伸ばすことができました。
ただし使い方により電費が影響するので参考程度に取り入れてみてはいかがでしょうか?
GPD WIN 4にもこのアプリがインストールされてらしく、同じRyzen 6800Uが使われてるので同じ設定でやってみるといいかも。
GPD WIN MAX 2のケースバッグはこれを使ってます
私はセリアで550円(税込)で買ったPCバッグを使ってます。
日本の正規代理店でGPD WIN MAX 2を買うと標準でレザーケースがついてくる店もありますが正直質感があまり好きじゃありません。
100円ショップで100円コーナーでなかなかいいものは見つからないと思いますが1,000円くらいまで予算を上げればよさげなものが見つかるはずです。
スペック
製品名 | GPD WIN MAX2 |
---|---|
製品の位置づけ | ポータブルゲーミングPC |
オペレーションシステム | Windows 11 Home(オプションで Steam OS 3.0 をサポート) |
CPU | AMD Ryzen™7 6800Uプロセッサー |
コア/スレッド | 8 コア/16 スレッド |
最大ブースト・クロック | 4.70 GHz |
L3キャッシュ | 16MB |
コア・アーキテクチャ | Zen3+ |
プロセス | 6nm |
TDP | 15W-28W |
グラフィックス | AMD Radeon™ 680M |
グラフィックス周波数 | 2200 MHz |
GPUコア数 | 12 |
シェーダープロセッサの数 | 768 |
実行ユニット | 共有メモリ |
メモリ | 16GB / 32GB LPDDR5-6400 MT/s |
メモリチャネル | 32ビット クアッドチャンネル |
ハードディスクの仕様 | 1 × M.2(PCIe 4.0)NVMe 2280 SSD 1 × M.2(PCIe 4.0)NVMe 2230 SSD |
ハードディスクインターフェース | Socket 3 × 2 |
ストレージ | 1TB / 2TB M.2 (PCIe 3.0) 2280 SSD |
バス仕様 | PCIe 4.0 × 4 |
転送プロトコル | NVMe 1.4 |
タッチパネル | 10点マルチタッチコントロールをサポート 4096 レベルの圧力感度 (MPP2.0 プロトコル) をサポート |
ディスプレイ機能 | アイプロテクションディスプレイ搭載 |
スクリーンタイプ | 第 5 世代 Corning Gorilla Glass / H-IPS テクノロジー |
スクリーンサイズ | 10.1 インチ |
アスペクト比 | 16:10 |
画面解像度 | デフォルト: 1920×1200 最大: 2560×1600 |
1インチあたりのピクセル数 | 299 PPI |
4K/8K 解像度 | 4096 x 2304 @60Hz(HDMI) 7680 x 4320 @60Hz(DP) 4096 x 2304 @120Hz(eDP) |
DirectX | DX12,DX12.1,DX12 SIGNATURE EDITION |
OpenGL | 4.6 |
オーディオシステム | サウンドチップ内蔵+高効率・高PSRR低ノイズスマートパワーアンプ |
スピーカー | スーパーリニアスピーカー4個 |
カメラ | 内蔵カメラ:200万画素 / 最大解像度:1612×1212 超広角、高リフレッシュレート |
マイクロフォン | 内蔵マイク |
4G LTE モジュール | 対応 SIM カード タイプ: Nano-SIM、シングル カード 4G ネットワーク: TD-LTE (モバイル) / FDD-LTE 3G ネットワーク: WCDMA/TD-SCDMA/CDMA 2G ネットワーク: GSM 【サポート周波数帯域】 2G: GSM900/1800MHz 3G: WCDMA B1/B8 , TD-SCDMA B34/B39 , CDMA BC0 LTE TDD B38/B39/B40/B41 , LTE FDD B1/B2/B3/B4/B5/B8/B12/B13/B18/B19/B20/B25/B26/B28 , UMTS B1/B2/B4/B5/B6/B8/B9 , GSM B2/B3/B5/B8 |
Wi-Fi 6 | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax 2.4G/5G デュアルチャネル対応 最大伝送速度 2402Mbps |
MU-MIMO | 対応 |
Bluetooth | 5.2 |
ビデオインターフェース/データ/充電 | 1×USB4 1×USB 3.2 Gen 1 Type-C 3×USB 3.2 Gen 1 Type-A 1×HDMI 2.1 |
microSD カード スロット | ビデオ速度クラス: V30 I/O パフォーマンス: A2 理論速度: 読み取り 160MB/s , 書き込み 120MB/s 対応: microSDHC / microSDXC / microSDUC |
SD カード スロット | バス インターフェイス: UHS-II ビデオ速度クラス: V90 理論速度: 読み取り 312MB/s、書き込み 312MB/s 対応: SDHC / SDXC / SDUC |
オーディオインターフェース | 3.5mm 2in1ヘッドフォン/マイク端子×1 Apple社製ヘッドフォン(米国規格)対応 |
BIOSリセットホール | 有り |
電源ボタン | 電源ボタン + 指紋認識 |
キーボード | QWERTY フルキーボード、バックライト設計 (2 段階の明るさ調整) |
インジケーターライト | 充電インジケーター / 動作インジケーター / 上下ケース インジケーター / ファン スイッチ インジケータ |
タッチパッド | プレシジョンタッチパッド (PTP モード) |
マウス | マウスを模したジョイスティック 「ジョイスティック/マウス」モード切り替え可能 |
搭載キー | リニアトリガー ABXY / △○×□ セレクトキー スタートキー Xboxキー(Menu) 十字キー ハンドル/マウスのトグルキー マッピング可能な2つのバックキー |
振動 | デュアル振動モーター |
センサー | 6軸設計:3軸重力センサー / 3軸ジャイロセンサー |
バッテリータイプ | ポリマー リチウム電池 |
バッテリー容量 | 67Wh |
バッテリー駆動時間 | 処理の重いゲームや作業:約3時間 普通程度のゲームや作業:約6~8時間 処理の軽いゲームや作業:約14時間 ※上記は一例であり、特定の使用環境に応じて駆動時間は変わります。 |
本体重量 | 約1005g |
本体サイズ | 約227×160×23mm |
機体素材 | 6061アルミ・マグネシウム合金 / LG-DOW 121H 耐衝撃航空ABS合成樹脂 |
本体カラー | アイアンブラック |
ロッカーカバー | マグネット吸引式(機体背面内部に収納可能) |
放熱設計 | アクティブクーリング、大型ファン+デュアルヒートパイプ |
パッケージ内容 | 1×GPD WIN MAX 2 × 1 1×100W 電源アダプター (20V==5A) 1×100W 対応、E マーク付き cc 電源コード 1×GPD WIN MAX 2専用ケース 1×WPS Office2 ダウンロード版 1×保証書 1×説明書 |
こんな記事も読まれてます
過去に買ったGPD製品のレビュー記事です。
このほかにもGPD WIN 2、GPD Pocketとか持ってたんだけど、何故かいつも使わなくなり新型が出ると欲しくなるんですよね。
使用感
当然だけどキーボード、トラックパッドが使いにくい
ゲームをやらないときに快適にトラックパッドを使ったりタイピングしたい人は、パームレストか外付けキーボード/マウスを使用することをおすすめします。
打鍵感は気持ちいんだけど本体のコンパクトさとトレードオフでタイピングには慣れが必要です。
最初はミスタイピングが多かったけど使っていれば少しずつ慣れてきます。
この記事も最初はGPD WIN MAX 2で執筆していましたが、作業性が悪いことから途中で外付けキーボードを接続し、そちらで書き上げました。
標準のキーボードについては、ぶっちゃけ外出先以外で使いたくありません。
そのほか使いにくいと思ったのはタッチパッド。
感度が若干悪く指で捜査したときにマウスカーソルの追従性が鈍いときがありました。それとデスクにおいてGPD WIN MAX 2を使ったときに感じたのは、タッチパッドはMacbookみたく下側についていればもっと使いやすいと思いました。
両手で持って使用しているときはトラックパッドの位置は全く気になりません。むしろ快適です。
ただ、デスクにおいて使用した場合、中指もしくは人差し指をストレッチしたり、手を浮かせて使うのでこの繰り返しがだんだんストレスになってきます。
ゲームについて
GPD WIN MAX 2に搭載されているCPUはMacに互換すると「M2プロセッサー」とほぼ同等性能と言われています。
本機でペルソナ4ゴールデンをとりあえず遊んでみましたが、このゲームはマシンスペックを要求されないため全く不満なく遊べてます。
買ってから仕事が忙しく、ほとんどゲームをやってませんが使ってみた感想は「重くて外出先でゲームをやる気がしない」という点です。
これは人によってゲームへの熱量が違うため一概に結論を出せません。
ただし、本機の重量が約1kgでNintendo Switchが398gとその差は2倍以上あります。
すでにゲーミングPCを持っている人は、そっちでゲームしたほうが絶対快適ですが持ってない人はMOFTから販売されているiPad用の折り畳みスタンドを使うと本体の重さが軽減されて使いやすくなります。
AYA NEO AIRもSwitchと同じ398gなのでPCゲームに特化し、外に持ち出したいという願望のある人はこちらを。
GPD WIN MAX 2は(一応)ゲームもできるウルトラモバイルPCという位置づけで考えておくといいかもしれません。
ちなみにベッドに横になって腹の上に本機をおいてプレイすると結構使いやすいです。
e-GPD(外付けGPU)にもいつかチャレンジしたい
我が家には2021年にマイニングブームで買ったRTX3070が今デスクトップPCに組み込まれてます。
ただ、CPUが第9世代のi7と若干古さを感じてくるようになってきたのでグラボを摘出し、本体を売却。
外付けGPUボックスを買ってGPD WIN MAX 2に接続しようかと考えてます。
ただし、e-GPUを導入すると、本体側との相性の問題で使えなかったり、e-GPUの接続部がThunderbolt 3.0がボトルネックになり100%の性能を発揮できないという話です(GPD WIN MAX 2はThunderbolt4.0に対応)。
SSDの容量アップに挑戦したい
デフォルトで内蔵されているメインのSSD交換は、本体を開けてSSDのクローンバックアップをしてから換装など、ちょっと手間がかかりますが、サブスロットのSSD交換/増設は結構簡単です。
GPD WIN MAX 2のサブSSDを増設する際、選ぶSSDの型式は、「M.2 NVME 2230」を選びます。
このSSDはハンドヘルドPCのSteam Deckでも使うことができる型式としてご存知の方もいるかも。
このSSDは結構特殊でノートPCやUMPC専用のもので、先日、名古屋のPCショップ「ツクモ」に売ってないかみに行きましたが
「特種でウチには置いてないです・・・」
とあっさり言われてしまいました。
ちなみにM.2は冷却のためのヒートシンクを取り付ける必要がありますが、このNVME 2230はその必要がありません。
日本のアマゾンでも買うことができますが大容量のものが売ってなかったり、割高な傾向があるのでこちらもAliexpressで安く買うのがおすすめです。
Playniteが非常に便利
PCゲームはSteam、Epic、X-BOX、EA、UBIなど様々なゲームプラットフォームがそれぞれのストアでゲームを販売してます。
モンハンはSteamで買ったけど、フォートナイトはEpic、アサシンクリードはUBIで買ったな~。
PCゲームソフトをたくさん買っていると、どこでどのゲームを買ったのか分かりにくくなってきますが「Playnite」を導入すると1つの画面でほぼすべてのゲームにアクセス、管理ができるようになります。
私も使ってみましたがPlayniteを起動するだけで自分の持っているゲームを1つのUIで管理でき、次のゲームに移るさいに簡単なのいいなと思いました。
まとめ
GPD WIN MAX 2は、高いポータビリティと使い勝手を兼ね備え、ゲーム、仕事、学習などに幅広く利用できます。
また、USB Type-A、USB Type-C、HDMI、microSDカードリーダーなどの多彩なポートを搭載し、周辺機器の接続にも便利です。
さらに、GPD WIN MAX 2は、長時間のバッテリー駆動時間でゲームや作業を快適に行うことができます。ゲーム性能にも優れており、AMD Radeon™ 680Mによる滑らかな映像と、高速で安定したWi-Fi 6接続による快適なオンラインプレイを実現します。
PS VITAライクなGPD WIN 4も魅力的ですが、WIN MAX 2はゲーム以外の用途で持っていても全く違和感なし。
ゲーム機を買う許可が降りないご家庭でも、この機種なら奥さんに家計で買ってもらえるかもしれません。
日本で買うのもいいですがAliexpressが比較的安く買えるので気になる方は、Amazon、楽天、Yahooショッピングなど価格を比較してからポチるのが吉です!
ぜひチェックして見て下さい。
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