2023年8月にAlldocubeよりiPlay 50 mini Proがワールドワイドで発売されました。
日本では、9月20日よりAmazonで発売開始されたばかりですが、価格が20,000円程度ながらHelio G99、RAM 8GB、ストレージ256GBと驚異的なコストパフォーマンスで世界中で大ヒットしてるようです。
Amazonでもクーポンとの合わせ技により、実質17,000円で買えるなどロケットスタートでローンチ!
初回販売分が瞬く間に蒸発してしまうなど、iPad miniが欲しい層、高くて購入するのを躊躇している層にヒットしているのがiPlay 50 mini Proなのです!
今回は、iPlay 50 mini Proを自腹で購入したので使用感や気になった点をレビューしていきます。
スペック
項目 | 詳細 |
---|---|
ディスプレイ | 8.4" 1920×1200 FHD+ In-Cell |
輝度 | 320nits |
プロセッサ | MTK Helio G99 |
グラフィックス | Mali G57 MC2 |
OS | Android 13 (GMS認証済み) |
Widevine 証明 | L3 (Widevine L1には非対応) |
スピーカー | シングル(モノラル) |
メモリ | 16GB (8GB + 8GB 仮想) |
内蔵ストレージ | 256GB UFS2.1S |
SDカード拡張 | 最大512GBまで |
サイズ | 202.7×126×7.5mm |
重量 | 約306g |
通信 | 4G LTE, 2.4/5G Wi-Fi, Bluetooth 5.2 |
SIMカードスロット | デュアルSIM (SIM2はmicroSDと排他) |
位置情報 | GPS/Beidou/Galileo/Glonass |
バッテリー | 5000mAh (PD 18W急速充電対応) |
フロントカメラ | 5MP |
リアカメラ | 13MP |
細部をチェック

今回私はAliexpress経由で買いました。
値段は、アリエクスプレスのクーポンとコインを使って17,800円で買えたと思いました。

円安なのにこの価格で買えるなんてマジで神です。
ちゃんと技適もありますので日本でも使えますよ。

本体を取り出してみました。
この軽さと大きさはiPad miniと同じ。
リンゴマークやAlldocubeマークがなかったらパッとみた感じ、どっちがどっちなのか分からないはずです。

さらにズームしました。
中華タブはプラスチックに金属っぽい塗装や表円処理がされていることが多いですが、iPlay 50 mini Proはアルミ素材で酸化被膜処理もしっかりされてました。
過去にiPlay 40も使っていたけど、クオリティがさらにアップし高級感ありますよ。

iPlay 50 mini ProにはMicro SDカードの他、SIMスロットも内蔵されてます。
本体のストレージ容量が256GBあるのでMicro SDカードで容量を増設する必要性は、あまりないと思います。
RAM容量は8GBですが、Micro SDカードの容量の一部をRAMに割り振るということもできるようで、これによりRAMを16GBまで増強できるという恐ろしい機能もついてます。

ただし、SoCの性能はほどほどなのに、このタブレットで大量のRAMのリソースを必要とする作業って何だろうと疑問に思ってしまします。
Don't think! Feel。意味は考えるな。中華タブレットはロマンが大事!。


私は、楽天モバイルのSIMカードを入れて運用してます。

面倒なAPN設定は一切なく、SIMを入れただけで自動でSIM設定が完了したよ。
iPlay 50 mini Proのいいところは、タブレットから電話もできるということ。
iPad miniのセルラー版は通信するだけで電話をかけたりする事ができないのが唯一の難点。・・・というかそういうものだと思って割り切って使うもんですよね。

スピーカーは下部に1つだけ。

トランシーバーじゃないんだから、せめてあともう1つ載せておくれ!

上部にはType-Cの端子がついてます。
某リンゴ屋さん風にいうと・・・。

みんなうれしいUSB-C。
もうケーブルだらけの毎日とはおさらばよ!
はい、中華タブレットでこんなこと言われても全く説得力がありません。

本体の左側面には、3.5mmオーディオジャックとマイク、SIMカードスロットが搭載されてます。
あとで説明しますが、スピーカーを1発だけにしたり照度センサー、指紋認証なしといった、涙ぐましいコストダウンをしているくせに「3.5mmオーディオジャック」といった古代のオーパーツを敢えて搭載する感覚が理解できません。

なんかコストダウンの努力の方向性が間違ってない?

本体の左側面には、アクションボタン・・・。
じゃなかった、電源ボタンと音量調整ボタンがついてます。

付属品はこんな感じです。
取説、USB-C、充電プラグはいらないからセンサーを増やす努力をしてくれ〜。
使用感

iPad miniの価格の4分の1程度ということもあり、躊躇なく雑に扱うことができるのが良いなと感じました。

もちろん壊れないようにケースカバーをつけてますが、Apple製品のように買い替え時のリセールバリューを気にせず仕事、趣味、屋外などいろんなところに持ち運んでます。
先に紹介した通り、iPlay 50 mini Proに楽天モバイルのSIMを入れて使用してますが、電話機として使える点もiPadには(でき)ない魅力です。
私のメインスマホは、iPhone 13 Pro Maxで、今までサブ機にXiaomi 11 T Proを使ってましたが、iPlay 50 mini Proを買ってからは、11 T Proが退役してしまうくらい気に入リました。

ただし、iPlay 50 mini Proをサブ機にすると、出かける際にサコッシュ(バッグ)のような小型バッグが必要になってきます。
そうすると今度は、ポケットに収まる折りたたみ小型タブレットが欲しくなり、結果的にGalaxy Z Fold 5に行き着きます。
でもまあ、それはまた別の問題。
当分、物欲に終着点はなさそうです。

とりあえずiPlay 50 mini Proを買ったらケースカバーを買っておきましょう!




ゲーム性能に関して
Helio G99はAntutuベンチマークスコアで40万点を叩き出すレベルようです。
他のガジェットブロガーのように原神をプレイしてみましたが、「ゲームは遊べます」。
ただし、本当に遊べるレベルで画面解像度は「低」を選択しないと快適に遊べません。
また、その状態でプレイしてても本体が発熱するようになり本体の寿命を縮めているんじゃないかと不安になってきます。
PS5のリモートプレイを試しました。
2023年11月にリモートプレイ専用機(Playstation Portal)が発売されますが、画面サイズiPlay 50 mini Proとほぼ同等サイズ。
あちらはリフレッシュレートが60Hz出るようですが、まあ、なんちゃってPlaystation Portal気分を味わう事ができるはずです。
本機は、Androidタブレットなので3DSやPSといった過去のコンシュマーゲームをエミュレーターで体験する事ができます。
サイズ的にGamesirのスマホを挟み込むコントローラーも使えるようですが、自分の場合、あの使い方に美的センスを感じません。
自分の場合は、iPlay 50 mini Proを床置きして、先日レビューしたBIGBIG WON Reinbow 2 Proを接続してじっくり遊ぶスタイルがベストです。
XREAL AIRは使えませんでした


8.4インチタブレットは、スマホと11インチタブレットの中間サイズのため、どんなコンテンツを楽しむにしても中途半端が気になる方もいるはず。
唯一無二のサイズといえばそれまでなんだけど、もっと大きい画面でコンテンツを楽しむ方法がないか考えたところ、まえに買ったXREAL AIRを思い出しました。
iPlay 50 mini ProにはUSB-C端子がついており、XREAL AIRをダイレクトに接続してみましたが、結論、音しか出ず、画像は出力されませんでした。
拡張パッケージのXREAL BEAMを使えば画像もワイヤレスで見れるのかもしれません。

Beamは持ってないので試せてません。
バッテリーの持ちについて
iPlay 50 mini Proのバッテリーは5,000mmAhを搭載してます。
使い方にもよりますが1日は十分持つレベルです。
ただし、バッテリーの減り方は、普通のスマホと同じくらいの速さで減っていく感じ。
ところどころにコストダウンのための努力を感じる
一般的なスマホタブレットには「照度自動調整機能」「指紋認証」がついてますが、本機にはそれがありません。
多分、センサー類を減らしてコストカットをするためだと思います。
別になくても困りませんが、夜間も日中と同じ照度だったり、電源スイッチを押すたびにログインのためのPINを入力するなど、長期間使用していると小さなストレスが積み重なってくるかもしれません。

まあ、そもそも20,000円程度の機種に高望みすること自体が誤りですよね。
ちなみにiPlay 50 mini Proの1スピーカーという点は意外にも気にならなかったです。
私の場合、普段動画をイヤホンやスピーカーを通して聞くことが多く、また、メイン機としてiPad Pro 12.9を保有しているというのもあります。
今、円安で148円/ドルですが、もし仮に数年前みたく110円台だったら12,000円くらいで発売されているだろうな。
iPlay 50 mini Proの約20,000円という価格の破壊力は相当すごいと感じました。
電子書籍の雑誌は画面が小さくて見にくいかも
私は、電子書籍のサブスクの楽天マガジンを購読してます。
上の写真は、雑誌の表紙なので私が伝えたいことをお伝えしにくいですが、小さな画面に小さい文字で情報がぎっしり書いてあると読む気が失せるレベルです。
これは、私の老化や疲労度にも影響しているかもしれませんが、iPlay 50 mini Proでは、ちょっと雑誌を読む気にはなれませんでした。
一方、活字が主体のAmazon Kindle系の小説は読みやすい印象でした。
WideVine L1に対応してない点は個人的に無問題
iPlay 50 mini Proは「WideVine L3」のためAmazonプライムビデオ、Netflixを最高画質で楽しむことができません。
いっぽう、「Pro」を冠さない、iPlay 50 mini、通称「無印版」はWideVine L1に対応しているので、各種動画サービスを高画質で視聴できる謎の逆転現象が起きてます。
多くのiPlay 50 mini Proレビュワーが「今後のファームウェアアップデートに期待」という言葉で締めくくってますが、個人的には絶対に改善されることはないと思ってます。
これまで格安中華Androidタブレットを何度も所持してきましたが、アップデートが来るのは非常に稀れ。
一定期間使用させて不満が出てくるタイミングで新機種を投入して買い替えを促すというのが中華メーカーの手口だからです。
なのでWideVine 3を気にする人は購入をオススメしません。
ちなみに私の場合、YouTube、TikTok、ABEMA、TVerの使用がメイン。
これらはWideVineの影響は受けずフルHD(1080P)で視聴が可能です。
アマプラで映画を見るときは大きい画面でどっしり腰を落ち着けてみた方が楽しめるというのが持論です。
結局どんな使い方してるの?


褒めることが少なく気になったことばかり書いてきましたが、iPlay 50 mini Proをどんな風に使っているか正直に書きます。
ゲームはほとんどやらず、通勤中や営業活動中の車内でYouTubeを見たり聞いたりする使い方がメイン。
あとは、客先で営業資料を見せたり、暇な時は、ネット、ニュース、2chまとめを読むといった使い方をしてます。
原神のようなオープンワールドゲームを好む人にはちょっと物足りない性能かもしれませんが、パズルゲームやソシャゲー程度ならちょうどいいスペックなのが本機。
iOSの便利なエコチェーンに溺れるのもいいですが、私は割り切ってもっぱらメディア消費マシンとして使ってます。
あれ・・・?
わたし気づいちゃいました・・・。
Proじゃなくて普通のiPlay 50 miniでいいんじゃないかって・・・。
まとめ

iPad miniを以前持っていたためどうしても比較してしまい、粗探しみたいなレビューになってしまいましたが実際はメチャクチャ気に入っております。
あまりにも気に入っているためメインスマホのサブ機に昇格してしまうレベルでした。
価格は現在の相場だと20,000円〜17,000円です。
失敗したと思ったらメルカリやヤフオクに放流すれば問題なし。
メインスマホにもう1台サブ機を探している方は、iPlay 50 mini Proをぜひお試し下さい。