META社が2021年にメタバースという新用語を作ってから、その言葉を聞かない日はないくらい、VR業界が盛り上がっています。
とくに家でMeta Quest 2を「遊び」に使うほか、様々な企業がメタバースをビジネスチャンスと捉え、Meta Quest 2(META Quest 2)を導入する例が増えてきており、VR業界はフィーバーの兆しを見せています。
しかし、VRゴーグルは、2016年頃からコンシュマー向けに登場した技術で、これまで何度もマスコミが「VR元年」だと騒ぎたててきましたが、なかなか日本では根付きません。
その原因は、VRゴーグルを装着するのが面倒なのと、内部が蒸れて不快。
そしてレンズが曇りやすいのがVRが広がらない要因だと感じてます。
今回は、Meta Quest 2に装着するアタッチメント「MOMOVR F2」をレビューします。
MOMOVR F2にはマイクロターボファンが内蔵されていてVRゴーグル内の湿気を排出してくれるサードパーティ製のアクセサリーです。
これを使用することで「レンズの曇り止め効果」や長時間VRゴーグルを使用している際の不快な「蒸れ」を解消してくれます。
また、付属のフェイスパッドがなかなか秀逸で鼻の上から漏れてくる光をシャットアウトし、高い没入感を体験できます。
Meta Quest 2にくもり止めの塗布はNG!?
VRフィットネスで汗をかく以外にもMeta Quest 2のレンズが曇りやすくなる場面がいくつかあります。
その対策として「メガネのくもり止め」をMeta Quest 2のレンズに塗布している方もいらっしゃると思います。
短期的にこれを使っても問題ないですが、実はこれを長期間使い続けると「レンズが変色」したり薬剤が固化して「レンズの汚れ」の原因になるので使用には注意が必要です。
MOMOVR F2の仕様
特長
風量はHighモードとノーマルモードの2段階の調整が可能です。
Highモードでは、VRゴーグル内の空気を1分間に30回以上循環させることができます。
重量 | 30g |
使用時間 | 3時間~5時間(風量はHighモードとノーマルモードの2段階) |
充電 | USB-C |
開封と細部のチェック
今回、MOMOVR F2をAmazonで購入しました。
翌日に到着したので早速、開封していきます。
取り扱い説明書は写真を撮りませんでしたが韓国語と日本語で書かれていました。
特に読まなくてもセットアップできます。
MOMOVR F2は韓国のメーカーが開発した商品っぽいです。
いつも中華ガジェットばかり紹介しているので韓国のガジェットはGalaxyスマホ以外、初かも・・・。
こちらがMOMOVR F2本体です。
30gと非常に軽いですがMeta Quest 2に取り付けるとどれくらい重さが変わるのか気になります。
写真で見えるファンの窓は排気溝です。
こちらは本体の底面です。
上部の2つの吸気口から顔面の空気を吸い込みます。
取り付けイメージはこんな感じです。
汗をかきやすい額部分の空気を吸い込んで外に排出します。
ここで着目してほしいのがディフューザー(吸気口の下についてる「逆ハの字」部分)です!
F1とか車が好きな人なら詳しいと思いますがMOMOVR F2の吸気部分にはディフューザーがついてます。
詳細については詳しく書きませんが、吸い込む空気を整流化させることで効率よく空気を排出させることが可能です。
こちらが電源兼、風量の調整スイッチです。
そのとなりは充電端子。
MOMOVR F2にはフェイスパッドがついており、先ほどお見せした通り「MOMOVR F2専用のフェイスパッド」です。
純正のフェイスパッドにはMOMOVR F2が取り付けできないので注意してください!
クッションは低反発素材と思われるものを使用しており、長時間使用していても顔にVRゴーグルの跡が残りにくいのがグッドです。
また鼻の上までパッドが延長しており遮光性が高くコンテンツに没入できるのがポイントです。
このフェイスパッド目的のためにMOMOVR F2を買うのもアリです。
Meta Quest 2にMOMOVR F2を装着してみた
MOMOVR F2を取り付ける際、バンド部分が干渉しないよう取り付けるのがちょっと難しかったです。
慣れれば2,3分で脱着できると思います。
Meta Quest 2と同じカラーの樹脂を使っているため、「改造している」雰囲気は全くありません。
ましてや純正アクセサリーかと勘違いしてしまうくらいのクオリティです。
重量は感覚的に若干増えたかなと思う程度です。
気になる人は以前紹介した「Oculus Quest改造? カウンターウェイトを取付してみた」の記事をご覧ください。
内部はこんな感じ。
眼鏡アタッチメントとの併用も可能です。
使ってみた感想
この製品は、VRゴーグルの「レンズの曇り対策」としてスポットを当てられがちがちです。
確かに曇り止め効果はあります。
でも私は、この商品を使うことで長時間使用時のVRゴーグル内のムレムレ低減される点がいいと感じました。
特に化粧をしている女性ユーザーはこれを使うことで、ゴーグルを外した際のメイクの乱れ抑えられるのでオススメしたいです。
「Thrill of the Fight」、「Fit XR」、「Audio Trip」などのフィットネスゲームを試しにプレイしてみましたが効果はテキメン!
確かに顔に汗をかいているんだけどレンズが曇らなくなりました。
ただし、これには個人差があります。
残念な点は、ファンをHighモードにすると回転音が若干うるさい点と自分がドライアイだという人にはちょっとオススメできません。
ファンの駆動音を解決するためにノイズキャンセリング付きのワイヤレスイヤホンを接続してみたところ若干改善しました。
しかし、骨伝導みたいな原理のせいで完全に音をかき消すのが難しいです。
付属の顔周りのパッドはレザー調になり、顔への密着性が高く、鼻の上の方から漏れてくる光を遮られる設計になっており没入感が高まりいい感じ。
まとめ
次期発売のMeta Questには、MOMOVR F2のような曇り止めファンが標準装備されていると非常に嬉しいです。
多分、これが標準装備になると本体価格がアップしてしまうためその可能性は少ないでしょうが、MOMOVR F2をつけることでMeta Quest 2の快適性が3倍くらい高まります。
MOMOVR F2の装着は、Meta Quest 2を買ったばかりの人は1番最初に取り組みたいカスタマイズです。
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