前回、中華ワイヤレスヘッドホンメーカーのOneOdio様より「OneOdio A30」というワイヤレスヘッドホンを製品提供していただきました。
このヘッドホンは当初、全く期待していませんでしたが実際に使ってみたところ意外にも音がよくて衝撃を受けたことを覚えています。
あれから数ヶ月・・・
OneOdioさまから再び「OneOdio A10」というヘッドホンのレビュー依頼をいただきましたので本日ご紹介します。
A10は前回紹介したA30の姉妹機ですがランクとしてはOneOdio A30の下位モデルとなります。
OneOdio A10の特徴は、最大30デシベルのノイズキャンセリング機能を有し、最大54時間の連続使用が可能な点です。
また、高速充電機能も搭載されており、わずか10分の充電で2時間の使用ができる点も評価できます。
しかしヘッドホンは音楽を聴くためのモノ!
スペックがいくら良くても音質が良くなければ意味がないですよね?
OneOdio様に商品提供していただいている身ですが、オーディオ系のレビューに関しては、毎回、忖度なしのド正直に書いていきます。(音の感じ方は人それぞれです!)
OneOdioについて

OneOdio(ワンオーディオ)は2015年に香港で設立されたオーディオメーカー。
DJミキシングヘッドホン、ハイレゾヘッドホンを主力製品とし、ヨーロッパ、北米、アジアなど、世界30カ国以上のANC業界において、ユニークなサウンドと音楽体験を創造し続けています。
会社のスローガンは「The Power of Music!」。
音楽は、人間の生活で欠かせない大切なエッセンスと捉えていて、「豊かな音楽が人の生活を豊かにする」というコンセプトをもとに高品質でリーズナブルなオーディオ製品を開発しています。
また、どこぞのOEMブランドとは異なり、実際に4000㎡の工場を持ち300人以上のエンジニアが丁寧に研究開発を行っています。
ちなみにOneOdioさんのホームページから製品開発をしている場面を覗くことができますが、最先端の機器を導入しており、「モノづくりに対するこだわり」を垣間見ることができます。
OneOdio A10の仕様

- イヤーパッドの大きさ:W86mm×D96mm
- 重さ:248 g
- 接続方式:Bluetooth 5.0/3.5mmφオーディオケーブル
- Bluetoothチップ:QCC3003
- Bluetooth範囲:10m
- バッテリー容量:5V / 750mAH
- 充電時間:約2.5時間
- 最大使用時間:54時間(Bluetooth接続のみのとき)
- 最大35時間(Bluetooth+ノイズキャンセリング使用時)
- 最大50時間(ノイズキャンセリングモードのみ使用時)
- Bluetoothプロファイル:AAC /SBC
- 感度:100±3dB
- ドライバー径:40mm
- 周波数応答:20Hz-20kHz
特徴
40mmダイナミックドライバー搭載

大径ドライバーを搭載することで迫力のあるリスニング体験ができます。
マルチポイント接続可能

1つのヘッドホンで2台以上のデバイスを接続できます。
Amazonから購入できます
高速充電・長時間使用可能

10分の充電で2時間使用可能。
フル充電で最大54時間の使用が可能。
旅行や出張に持って行っても充電切れの心配がいらないのがGood!
開封と細部をチェック


- OneOdio A10(本体)
- 充電用USB-Cケーブル/50cm
- 充電アダプター(飛行機内用)
- 3.5mmAuxケーブル/120cm
- キャリーポーチ
- 日本語取扱説明書
飛行機のシートで使うオーディオ3.5mmφ変換ジャックが付属しています。
もうすぐコロナが明け以前のように飛行機で自由に旅行に行ける日がくるはずです。
機内のくたびれた安っぽいヘッドホンを使うよりもOneOdio A10を使うことでフライト体験のクオリティが上がること間違いありません。
ノイズキャンセリングもついてるので五月蝿いジェットエンジン音もかき消すことができますよ。

取説はもちろん日本語。
2台のデバイスと接続切り替えができる機能「マルチポイント接続」にも対応しています。

OneOdio A10 にはハードケースが付属しています。

こちらが本体。
側面はレコード盤のような溝が彫ってあり、角度によって光離方が変わるのでカッコいいです。
ただし、この部分はプラスチックなので傷がつきやすいです。

左右それぞれにボタンがついておりここで音楽再生のコントロールをします。
操作方法については後述しますが全く難しくありませんでした。

Boseのヘッドホンを意識しているのかイヤーパッドの中にはLRの文字が書かれてます。
装着するときどちらがL側なのか直感的にわかり使いやすいです。

バンド部分は伸びるので頭が大きい人でも問題なく使用できます。
ただし、装着した状態でバンド部分を縮めようとすると髪の毛を可動部に挟んでしまい痛い思いをするので注意が必要です。
側圧は少し強めです。
1時間ほど使用してみましたがこの程度の使用ならアタマが痛くなるということはありませんでした。
使い方

使い方
- パワーボタンを1プッシュ・・・再生/電話に出る
- パワーボタンを2プッシュ・・・SiriやGoogleアシスタントの起動
- パワーボタンを長押し・・・電源オン/オフ
- +ボタンを1プッシュ・・・音量アップ
- +ボタンを長押し・・・曲送り
- -ボタンを1プッシュ・・・音量ダウン
- -ボタンを長押し・・・曲戻し
マルチポイント接続の方法
- あらかじめ使用する2台のデバイスをBluetooth接続設定をしておく。
- 使いたいデバイス側のBluetoothをオンにし、もう1台のBluetoothをオフにする。
これだけですが2台同時接続することができないので注意してください。
使ってみた感想

総評
- 低音
- 中音
- 高音
- 解像度
- 音の分離
- 音場
- キレ
- ANC(アクティブノイズキャンセリング)
さて肝心の音質ですが正直ビミョーだといわざるを得ません。
ちょっとわかりにくい表現ですが100円ショップで売っている2,000円クラスのヘッドホンみたいな音質です。
音質は全体的に中音寄り。
音に煌びやかさや伸びがなく聞いていて退屈な音質です。
100円ショップが高級ヘッドホンを作ったらこうなるだろうというような音で倍音が全然聞こえてきません。
そのため生バンドやアコースティック系のような繊細な演奏を聴くのにはあまり適してません。
ヘッドホンやイヤホンの性能をベンチマークするで基準になる楽器がドラムセットです。
OneOdio A10に関してはスネアドラムのショットが全然前に飛んでこない。
ハイハットの表現もイキイキしておらずプレイヤーの演奏をダメにしてしまうヘッドホン。
バンドの編成(楽器)が増えれば増えるほどドラムの音が雑に聞こえてきます。
ただしEDM系の音楽を聴いていると欠点はあまり気にならなくなり中音寄りの音が心地よく感じてきます。
本機のユーザーは、基本的にBluetooth接続で試聴すると思います。
OneOdio A10の対応コーデックはAACとSBCのみ対応してしています。
つまりハイレゾには対応してませんので割り切って使うことをおすすめします。
まとめ

メーカー提供品でありながら酷評の記事を書いてしまいました。
OneOdioさんすみません。
前作のOneOdio A30の音がかなり良かっただけあり、なぜ今回このモデルを送ってきたのか不思議で仕方ありません。
今回の記事はあくまでも私の主観であり、万人が同じことを思うとは限りません。
気になるかたはOneOdio A10の他の人のレビューも参考にしてみてください。