2019年10月にサングラス型スピーカー「Bose Frames」が発売されました。
これまで外出先で音楽を聞く手段は、イヤホンかヘッドホンのどちらかの選択しかなかったわけですが、Bose Framesの登場により「サングラスで音楽を楽しむ」という新たな体験が加わったわけです。
今回はこんな疑問にこたえるべく、Bose Framesについてレビューしていきます。
Boseが骨伝導を採用しなかったことを褒めてあげたい
「サングラスにスピーカーがビルドされている」
と書くと最新技術のガジェットいう印象を持つかもしれません。
でも実はこの類の製品は数年前から発売されていて、「骨伝導スピーカー搭載」の物が一般的。
骨伝導スピーカーでも、もちろん音感は聞けますが、やはり身体を伝わってくる音なので音質に関しては期待できません。
音場、解像度、立体感など全てミックスされてしまい繊細な表現は苦手なのが骨伝導スピーカーのデメリットです。
Bose Framesは音が自分にしか聞こえません
これに対しBOSEは指向性スピーカーをFramesに採用。
安易に骨伝導にせずに指向性スピーカーを採用するところにオーディオメーカーの意地を感じました。
指向性スピーカーとは、音を決まった位置、角度に向けて音を飛ばすスピーカーで定められた位置の人には聞こえづらい音の飛ばし方をしたスピーカーです。
つまり、Bose Framesは、骨伝導でもなく耳をふさいでるわけではないのに、音楽が自分にしか聴こえないサングラスなのです。
Bose Framesは骨伝導スピーカー型ではなく、あえて指向性スピーカーを搭載することでサングラスで音楽を「聞く」ための物ではなく「聴く」ためのサンクス一体型スピーカーをリリースしたのです。
Bose Frames開封します
いつもならAmazonで買いますが、今回はYahooショッピング経由で購入しました。
理由はYahooショッピングの方が最初から安いことと、クーポンが使えPayPayやTカードのポイント還元が良かったからです。
ソフトバンクユーザーでYahooプレミアム会員なので実質19,000円程度で購入できた計算です。
BOSE製品はアップル製品同様にブランド指向なメーカー。
原則値引きをせず、どこで買っても同じ価格なので少しでも安くゲットしたい方は、ポイント還元があるサイトでの購入をおすすめします。
早速開封します。
こちらが外箱。
毎回この瞬間がたまりません。
BOSEはどんな風に俺をもてなしてくれるんだ?
工業パッケージデザイナーの仕事は多分AIが発達してもなくならない仕事の1つだと毎回感じさせる瞬間です。
中身はこんな感じです。
私がBose Framesを買った理由は「ながら運転」対策
既にご存知の方もいると思いますが2019年12月1日より道路交通法が改正され、自動車運動中の携帯電話の使用が厳罰化されます。
運転中の携帯の保持はもってのほかですが、携帯を操作(通話)しながら事故を起こしてしまった場合、6点の一発免停という結果が待ち構えています。
そう思うかもしれませんが運転中のBluetoothイヤホンの使用は各県の条例によって禁止されているところが多く、たとえBluetoothイヤホンをした状態で事故を起こしてしまった場合、状況によっては「ながら運転」とみなされ免停になる可能性があります。
神奈川県の条例を見てみましょう。
「大音量で、又はイヤホン若しくはヘッドホンを使用して音楽等を聴く等安全な運転に必要な音又は声が聞こえない状態で自動車、原動機付自転車又は自転車を運転しないこと。」
条文を読み解くと、イヤホンで音楽を聴く行為を規制しているのではなく、運転中にサイレンや警告、電車の踏切音などが聞こえないと、取り締まりの対象となると書かれています。
結論としては、周囲の音が聞こえないような大音量でイヤホンを使用すると、道路交通法の「安全運転義務違反」の対象になり、罰則規定があると言うことになります。
これに対しBose Framesは、イヤホンやヘッドホンのよう両耳をふさがないのがポイント。
条例にイヤホン、もしくはヘッドホンと書かれています。
ながら運転と言われれば変わりないかもしれませんが、カーオーディオで音楽を聴いているのとやっていることは同じ。
というのが私の意見。
骨伝導イヤホンよりも音が良く、イヤホン並みの音質が楽しめ、限りなくホワイトに近いグレーな商品だと思い購入しました。
骨伝導イヤホンをお探しの方は、AfterShokz Aeropexがオススメです。
Bose Framesの使い方
QuietComfort35のみならず全てのBOSE製のワイヤレスイヤホンは「BOSE Connect 」というアプリを使用します。
[appbox appstore 1046510029]
[appbox googleplay com.bose.monet]
スマホにこのアプリをインストールしてBluetoothでペアリングするだけで使用できます。
その他のボーズ製品もこのBOSE CONNECTアプリを使用するので必須のアプリです。
Bose Framesを使ってみた感想
結論から書きますが、思っていた以上に音がいいです。
これは実際聞いてみないと分からないので気になる方は、家電量販店のデモコーナーで試聴してみてください。
実際私もコジマビックに行き、試聴してみてみました。
Bose Framesを装着し、初めて音楽を聴いた瞬間、
と疑うくらい音がクリアで驚かされるはずです。
その後・・・
Bose Framesの音質について
Bose Framesを試聴する前までは、指向性スピーカーを骨伝導イヤホンと同等、もしくは少し上程度の互換だと思っていました。
しかし、その考えはBose Framesの音を聞き一気に崩れ去りました。
イヤホンを使っているのと変わらない音質で、しかも両耳から外の音が聞こえるという不思議な体験をしてしまいました。
肝心の音質ですが重低音は出ますがBOSE特有の低音感はありません。しかし、中音域の明瞭さは素晴らしく定位感もはっきりしています。
生活の中で楽しむ音楽のあり方を追求した結果として高評価できるサウンドです。
電車内や騒音がうるさい場所になると流石に音楽が聞き取りにくくなります。
手のひらがパラボラアンテナみたいな役割となり、BOSE Framesから発せられた音が耳に集約され、音楽が聞き取りやすくなります。
Quiet Comfort35のようにノイズキャンセリング機能が付けばもっと音が聞き取りやすくなるはずですが今後、技術的にそんなことができるかはわかりません。
Bose Framesは音漏れする?
いくら指向性のスピーカーを搭載しているとは言え、音量を上げすぎるとさすがに音漏れします。
しかも、Bose Framesを装着したひとの真後ろに立つと音が聞こえることがあります。
BOSE Framesのサングラスとしての評価は?
メガネのツルの部分が太く大きいので、当初ギークな人に見られないか非常に不安でした。
実際、身に着けて鏡で自分の姿を見てみましたが、ツルの部分の太さは特に気になりませんでした。
これに関してナチュラルな雰囲気に仕上がるようデザイナーが相当苦労したんじゃないかというのが容易に想像できます。
レンズは眩しさを抑えてクリアな視界を確保した目に優しい印象です。
欲を言えば最初から偏光グラス搭載で発売してほしかったのですが、後からレンズを交換したい方はレンズのみ購入することもできます。
純正レンズのカラーがオプションで変更できる仕様ですが、眼鏡屋さんに行きフレームにあうレンズがあれば交換してくれるはずです。
これまで読んで分かった通り、Bose Framesで重要な部分はツルの部分です。
ツルの部分を残してスポーツ用のフレームや、今自分が使っているメガネとの互換性などバリエーションが出てくると、尚よしといった感じです。
まとめ
Bose Framesはふつうのサングラスと比較するとかなり高い部類にはいります。
ただし、イヤホン(ヘッドホン)から解放され、サングラス+指向性スピーカーの掛け算で新しいライフスタイルが体験できます。
AIアシスタントのSiriやGoogleアシスタントが今後のアップデートで使えるようになり、「BOSE AR」に対応したアプリも順次追加予定でできることがふえていきます。
BOSE Framesで音楽を聴くだけでなく、ポッドキャストでニュースを聞き語学を学ぶといった使い方も自然にできますので気になる方はぜひチェックしてみてください。
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