今回は最新の骨伝導(Bone Conducting)ワイヤレスイヤホン「 AfterShokz Aeropex 」を紹介します。
骨伝導イヤホンは、通常の空気を振動させるイヤホンとは異なり、骨に振動を伝えることで内耳に音を伝達するタイプのイヤホンです。(ちなみにどちらかというとヘッドホンに分類されますが今回はイヤホンとして紹介していきます)
カナル型などのイヤホンを長時間使っていると痛くなったり、周囲の音が聞こえなくて危ないなど、様々な問題があります。
それに対し、骨伝導イヤホンは耳を塞がないから車や自転車を運転しながらも使える、騒音が大きいところでも使えるというのがメリットです。
骨伝導イヤホンは最新技術のように感じるかもしれません。
でも実は、難聴の方向けとして昔からあった技術なのはあまり知られていません。
しかし、一般的に販売されている骨伝導イヤホンの弱みは・・・
- こもったような音質
- 音量を上げないと聞こえづらい
- 音漏れがひどい
- 肌と接触する部分が振動して長時間使用すると痛みを感じる
といった製品が多いです。
結論から書きますが、今回紹介するAfterShokz Aeropexはこれらの問題をブレークスルーした画期的なイヤホンです。
今回、AeropexをレビューするにあたりメーカーのAfterShokz様より商品提供していただきました。
この場を借りて御礼申し上げます。
AfterShokz Aeropexの特徴
ポイント
AfterShokz Aeropexの特徴
● Bluetooth 5.0 通信半径は10m
●充電2時間・8時間の長持ちバッテリー
●振動が小さく音漏れしない(Airと比較して50%カット)
● IP67 完全防水、防塵性能
●マグネット式充電
●中音域から高音域が聞き取りやすい
●2年間の保証付き
AfterShokz Aeropexは好評だった前モデル「Air」の後継モデルです。
全モデルより振動が少なく音漏れも50%減少。
さらに完全防水にアップグレードしたため水辺でも使うことができます。
(IP67の意味は、防塵防水 水深1mの中に30分浸けていても有害な影響を受けないという意味)
バッテリーは8時間もつのでスポーツの大会などで丸1日つけていても充分使えそうですね。
AfterShokz Aeropexの製品仕様
品番: | AS800 |
スピーカータイプ: | 骨伝導変換器 |
周波数特性: | 20Hz~20KHz |
感度: | 105 ± 3dB |
マイク特性: | -38dB ± 3dB |
対応プロファイル: | A2DP, AVRCP, HSP, HFP |
充電電圧: | 5.25 V |
スピーカーインピダンス: | 8.5hm ± 20% |
Wireless range: | 10m |
周波数帯域: | 2402MHz~2480MHz |
電池: | リチウムポリマーバッテリー |
バッテリー駆動時間: | 最大8時間 |
待機時間: | 最大10日 |
充電時間: | 2 時間 |
重量: | 26 g |
保証期間: | 2年間 |
防水規格: | IP67 |
バッテリー容量: | 145 mAh |
最大RF出力 | 0dBm |
Bluetooth® Version | Bluetooth® v5.0 |
開封の儀&外観チェック
さっそく開封していきます。
この商品のキャッチフレーズ「BE OPEN!(開けろ!)」と書かれています。
箱がかなり凝っていて少しずつ開けていく度にワクワクさせられるデザインとなっています。
こちらが本体。カラーはルナグレーを選びました。
手に持って一番最初に思ったのが「軽い」ということ。
ワイヤレスイヤホンなのでもちろん煩わしいケーブルはありません。
AirPodsなどのTWSイヤホン全盛ですが骨伝導ワイヤレスイヤホンはTWSで作るのは難しいでしょうね。
こちらが付属品。
専用の充電ケーブルとケース、それと写真には写っていませんが耳栓が入っておりました。
付属ポーチの蓋はマグネット式で出し入れが簡単。
でも多分私はこのポーチを使わずにそのままバッグに入れて持ち歩くと思います。
充電は付属の専用ケーブルで行います。密かに最初から2セット入っているのが嬉しいです。
充電は専用のマグネット着脱式でUSBコネクタを挿入するような手間は要りませんが、旅行や出張時に携行を忘れると旅先で充電ができなくなるので注意が必要です。
マニュアルはもちろん日本語でも書かれています。
写真の通りクイックマニュアルも同梱されていますので一番最初のペアリングも簡単にできました。
AfterShokz Aeropexの使い方
ボタンは全部で3つ。
+と−の音量アップボタンに電源ボタンも割り振られております。
左耳側のマルチボタンと音量ボタンの3つのみで非常にシンプルな作りとなっています。
耳栓をしながら音楽を聞く場合、音量ボタンの+と-を同時に長押しすると耳栓向けのイコライザーモードに変わります。
装着して左耳側にはマルチボタンがあり、音楽再生中に1回押すと再生/一時停止、2回押すと次の曲へ、といった操作ができます。
ちなみに下を向いたり首を振ったりしてもズレません。メガネを掛けていても問題なく掛けられます。
AfterShokz Aeropexの音質に関して
まず最初に思ったことは、両耳を塞いでいないのに音が聞こえてきたのに驚きました。
また音の解像度も高く「まるでイヤホンみたいな音質じゃん!」と一瞬感じました。
でもよく音を聴いてみると、高音はクリアで良く聞こえるものの、低音をきかせたEDM系の音楽の視聴には向いていないというのが分かりました。
定位感はしっかりしていて音もクリアなので音楽鑑賞もできますが、やはり本気で音楽鑑賞用途にに使いたいならイヤホン、ヘッドホンを買った方が良いと思います。
このへんは、普通のイヤホンと構造が違うので仕方ないことですが、少し前までの安い骨伝導イヤホンと比較すると天と地ほどの性能差を感じました。
AfterShokz Aeropexは音漏れしない?
コツ電動イヤホンの弱点である音漏れですが、全くしないわけではありません。
音量を上げるほど音漏れはするようになり避けては通れない問題です。
ちなみに音量を上げすぎると骨伝導イヤホンの音の方が強くなり周囲の音が聞こえなくなるほどパワフルです。
音漏れや音量アップによる周囲の音が聞こえない問題は普通のイヤホン、ヘッドホンと何ら変りはありません。
AfterShokz Aeropexをレビュー
話しかけるなオーラゼロなのがいい
主にスポーツ用途が全面に出るのかもしれませんが、両耳が隠れていないという点では、ビジネスマンにもハンズフリーとしてお勧めできます。
特に人前でイヤホンやヘッドホンを装着していると、人を遠ざけているような印象を与えかねません。
耳を塞がないAfterShokz Aeropexなら「話しかけるなオーラ」は皆無に等しいので音楽やラジオを聴きながらでもしっかりコミュニケーションが取ることができます。
もちろん使わない時は、このように首にかけておくこともできますよ。
AfterShokz Aeropexはレイテンシーが少ない
Bluetoothイヤホンを着けてYouTubeなど動画コンテンツを視聴すると腹話術師のいっこく堂なみに「口と音がズレて聞こえる」ことがあります。
Aeropexはレイテンシーが少ないので違和感なく動画を視聴できるのが良い点です。
ただしレイテンシーが全く無いわけではありません。
上記の「Bluetoothワイヤレスイヤホン・ヘッドホン用 遅延検証テスト動画」で試したところ0.6程度でした(個人差あり)
レイテンシーを気にせず楽しみたい方は遅延が少ない「Apt X」対応のイヤホンを使用しましょう。
通話音質もグッド
これまで多くのイヤホンを買ってきましたが音質を追求している一方でイヤホンでの通話音質は手抜きという商品がかなりありました。
といった商品が多々ありますがAfterShokz Aeropexを装着して通話テストをしてみましたが相手いわく普通に声が聞こえるとのこと。
運転中の使用も問題ないところが良いです。
AfterShokz Aeropexに1つだけ期待したいこと
この機種はIP67ですがプールや風呂でも完全に使えるようになれば本当に言うことなしです。
でも日本の公共施設のプールや温泉ではトラブル回避のために使用できないところが多いのでいずれにせよ使えませんね。
まとめ
スマホ、タブレット、ゲーム機など、私たちが子供の頃よりも電子機器が身の回りに増え、現代人はイヤホンの使用頻度が格段にアップしました。
一方でイヤホンを大音量で使い続けると難聴のリスクがあがり若年性の難聴も社会問題になっております。
でも骨伝導イヤホンを使用すれば難聴になるリスクが激減するので若者には特に使ってもらいたい製品だと思いました。
先日、今年買って良かったものランキングを発表しました。製品提供を受けた身分ではありますが実際に使用してみてAfterShokz Aeropexも遅れながらランクインしました。
もっと早く手にいれてれば良かったと思うくらいです。
今まで骨伝導イヤホンというと音楽視聴には向かず、音質は二の次、三の次、ながら運転対策として仕方なく使うものだと思っていました。
しかしAfterShokz Aeropexは想像以上に音が良く骨伝導イヤホンのなかでは現時点で最高峰のプロダクトだと感じました。
安い骨伝導イヤホンを買うと安物買いの銭失いになります。
AfterShokz Aeropexを検討されてはいかがでしょうか?
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