中華エミュレーター「RG350」を昨年末に購入しましたが日進月歩とは恐ろしいもので、RG350を上回る中華エミュレーターGAME KIDDY 350H、通称「GKD350H」を購入したのでレビューします。
GDK350H とRG350どちらを買おうか迷われている方もいるかもしれません。
結論から書くと個人的に「GKD350H 」を推します。


GKD350H のスペックについて
スペック一覧
システム | Linux(OpenDingux) |
---|---|
ディスプレイ |
3.5 inch IPS 320×240 resolution
|
CPU | Ingenic 1830 1.5Ghz |
RAM | DDR2 128MB |
サイズ | 150×75×18mm |
重量 | 約140g |
バッテリー | 2300mAh |
端子 |
Micro USB microSDスロット x 2
|
スピーカー | モノラル |
カラーバリエーションは全13種類ですが日本では黄色、スケルトンブルー、スケルトンブラックの3種類のみAmazonで販売中。
私はピカチューを彷彿とさせる黄色を選びました。他のカラーもそうですが本体はゲームボーイカラーのような質感で右のボタン群は、まるでスーパーファミコンをオマージュしているかのようです。
私が購入したイエローのバージョンは総じてプラスチッキーでおもちゃのようです。
海外では、GKD350H Aluminum Edition(アルミニウムボディ)のバージョンをはじめ、日本では発売されていないカラーがあるので気になる方は中華通販サイトのALIEXPRESSで購入ができるのでチェックしてみてください。
外箱はこんな感じ。
GAME BOYは「ゲーム好きな少年」を意味しますが、
GAME KIDDYは「ゲームが好きなガキんちょ」という意味です。
このパッケージの少年、誇らしげにGKD350H を掲げていますが非常にけしからんですね。
ちなみに電源をオンにすると最初にこの少年の絵が出てきます。
付属品はこんな感じ。
USB-Cでないところがちょっと残念。
GDK350HとRG350の違いは?
GDK350HとRG350、どちらもディスプレイやスピーカーなど表面的なハードのスペックはどちらも同等ですが両者の最も違う点はCPUです。
RG350はJZ4770 1GHzのチップセットを搭載していますがGKD350HはIngenic X1830 (JZ4780) 1.5GHzを搭載。
このIngenic X1830 1.5GHzは単純にRG350やPocket GoのCPUの約1.5倍の性能を誇ります。
そのためRG350では表現が難しかったポリゴン3D系のゲームの動作がより快適にできるようになりました。
厚みはGKD350Hの方がほんの若干厚いですが軽さ的にはGKD350Hのほうが軽くて持ち運びやすいです。
また見ため的にもRG350は、両端がブラックなので引き締まって見え結果的に薄く感じます。
GDK350HとRG350のスペック比較
GKD350H | RG350 | |
ディスプレイ | 3.5 IPS inches 320×240 | 3.5 IPS inches 320×240 |
CPU性能 | Ingenic X1830 1.5ghz- 1.6ghz | JZ4770 mips 1ghz |
RAM | 128M | 512M DDR2 |
内蔵メモリー | 16GB micro-SDカード 交換可能 | 16GB micro-SDカード 交換可能 |
バッテリー | 2300 mAh 交換可能 | 2500 mAh 交換可能 |
HDMI | × | 〇 |
音量ボタン
リセットボタン |
× | 〇 |
スピーカー | モノラル | ステレオ |
GDK350H特徴
ココがおすすめ
UIが良くなった
UIが良くなり操作性がいい。
特にGKD350Hはホーム画面に戻るのはスタートボタン。決定ボタンはAボタンに統一されていて使いやすい。
反面、RG350はエミュレーターによってAとBで決定などバラバラ。ホーム画面に戻る場合も各エミュレーターによって 様々で使いにくい印象を受けた。
ココがおすすめ
カスタマイズしやすい
本体背面にはLinuxベースのCFWが搭載されたマイクロSDカード(標準内蔵)が入っております。
GDK350Hは背面が簡単に開くので内蔵されているマイクロSDカードが取り出しやすいのがグッド。
ただし背面のプラスチックカバーは固く固着しているのでマイナスドライバーを差し込んで開けないと恐らく開きません。
またPCとマイクロ USBを接続するだけで内部の2枚のマイクロUSBにアクセスすることができます。
一方、内部のカスタムファームウェアをいじる時にRG350は毎回殻割する必要あるので面倒。
世界中の有志達によってCFW(カスタムファームウェア)が開発されていますがCFWが更新される度に使い心地が改善されたり、できることが増えるなどゲームをやる目的以外にもファームウェアをカスタマイズする楽しみがあります。
本体上部にはゲームromが入ったマイクロSDカード(自分で用意)を挿入してゲームが遊べるようになります。
つまりマイクロSDカードを2枚挿して使うのです。
ココに注意
内蔵されているゲームは?
GDK350Hはゲームが収録されたマイクロSDカードは付属していませんでした。
一方でRG350はゲームが収録されたマイクロSDカードが付属して9000円台で購入できるのでRG350 の方が単純に割安感があります。
ココがダメ
コストダウンの努力をうかがい知ることができる
所々にコストダウンの努力をうかがうことができました。
RG350にあったボリュームボタン、HDMI端子がありません。
特に不便なのが音量ボタンがないこと。
もっと音量を大きく(小さく)したいという時、音量調節ボタンがないので一度ゲームを中断して設定画面から音量調整する術しかありません。
またRG350と比較してコントローラーの押し心地は若干チープ。感覚的にいうとカチャカチャ音がします。
GDK350Hをプレイした感想
RG350に付属していたゲームマイクロSDカードで遊んでみました。
スイッチオン!
この初代プレステのオープニング映像、そして重低音と高音が混ざりあった音がいいですね。
昭和生まれのおっさんにとっては、このPS1の起動画面が懐かしく、遠い過去がフラッシュバックしてきます。
「カプコン VS SNK」通称、カプエスをプレイしてみました。
このゲーム大学一年のときに友人宅で夜通しプレイしたことを思い出しました。
(下の写真の画面の画像は荒いですがカメラ撮影時のディスプレイ特性で実際は精細に映っています)
遊べるゲームはファミコンからPS1までとRG350 と同じですがロード時間は若干GKD350Hの方が早い気がします。
またポリゴンを多用する3DゲームもYouTuberが検証している通りGKD350Hの方がヌルヌル動き快適です。
これだけ動くならNINTENDO64のエミュレーターの導入も近日中に挑戦しようかと考えております。

なんて淡い期待もしておりますがAndroidベースのマシンなら既にPPSSPPがあるので
「スマホでもよくない?」
何て考えてしまったらそこで思考停止です。
100円ショップで買ったスマホグリップを取り付けてみた
DAISOでスマホコントローラーグリップを買ってRG350とGKD350Hに取り付けてみたら格闘ゲームが3000倍やりやすくなった。手も疲れないし。 pic.twitter.com/ubvU8ulDjm
— teru🍀ニューガジェット三昧 (@teru_cobba) February 23, 2020
ディスプレイは同じスペックなのにGKD350Hの方が精細で発色がいい
ひとつ感じたのはRG350の方が画面が粗い。
多分、PPIはGKD350Hの方が多いと思います。

まとめ
今回の記事では初代PSのエミュレーターの事をメインに書きましたが、プレイステーションだけではなくスーパーファミコン、 ファミコン(ディスクシステム含む)、ゲームボーイ、ゲームボーイカラー、ゲームボーイアドバンス、メガドライブ、セガ・マスターシステム、PCエンジン、ネオジオなど幅広く対応しています。
私は1981年生まれで1980年代~1990年代にかけての「ゲームハード戦争」世代です。
小中学生だった私は当時は、お年玉やお小遣いをためて清水の舞台から飛び降りる覚悟でゲーム機を毎回買っていましたが18in1のゲーム機が手軽に買える時代になり羨ましい反面、当時の自分は何だったのかと過去を否定された気持ちになりちょっと複雑です。
本体の質感や各種ボタン類の装備に関しては、軍配がRG350の方に上がります。
ただし、複雑なゲームをプレイした時にストレスを感じずに遊べるのが GKD350Hです。
こちらはUIがシンプルで画面もキレイなのでサクサクプレイできます。
欲を言えばハード面はRG350でソフト面はGKD350Hといったハイブリッドなマシンがあれば最強だと思います。
CFWのアップデートにより自分好みのマシンにカスタマイズしていく楽しみもあります。エミュレーターを追加できたりと買ってからもできることの幅が拡がるのがいい点です。
今後も長く使いたいならGKD350Hをオススメします。
中華エミュ各種の純正FWのダウンロード先はこちらから
純正のファームウェアアップデートも可能です。
2枚 microSDカードを用意して、「Rogue Edition」と「純正ファームウェア」を使い分けて運用するのも楽しいかもしれません。
GKD350Hの純正FWは、こちらのサイトからダウンロードできます。
上記ボタンを押すと下の写真のサイトに飛びます。
自分の持っているレトロゲームマシン(中華エミュ)を選択すると最新版の純正FWをダウンロードができます。
RG350だけでなくPocket Go2やGKD350Hなど様々な機種のFWがここに置いてあります。
追記 中華エミュレーターのromはどこで手に入れる?
中華ゲームエミュレーターをいじっているといろんなゲームをやりたくなってきます。
海外のromダウンロードサイトがいくつありますが、海外サーバーにアクセスするとはいえ、違法行為を知りながらのゲームや音楽などのダウンロード行為は違法で逮捕されるリスクがあるのでやめましょう。
合法的にゲームを入手するには「ゲーム吸い出し」が基本です。
Amazon、楽天、ヤフーショッピングなどで「ゲーム吸い出し」で検索すると「Game Bank」や「Game Dumper」といったromを吸い出す商品が売られていますのでこちらを使用するといいでしょう。(2次配布は禁止 自己責任でお願いします。)


中古ゲームショップに行くと古いハードのゲームソフトは一部を除き、かなり安価で買うことができます。
昔を懐かしみ、ゲームショップをはしごしてみるのも楽しいかもしれませんね。
CD系のゲームはCD Manipulatorでゲームを吸い出す
また、プレステやCD-ROM2などのCDメディア系のゲームはCD ManipulatorをWindows PCにインストール。
「isoファイル」を抽出しSDカードにデータを転送することでゲームができるようになります。
ちなみに先日、アマゾンをザッピングしていたところ、こんな”けしからん”商品を発見してしまいました。

表向きはRG350のキャリング(保護)ケースですが、なぜかゲームが収録された64GBのSDカードが混入してしまっているようです。
そのSDカードには、こちらのゲームが含まれていたようです。
参考
・A.IV エヴォリューション グローバル
・エースコンバット3 エレクトロスフィア
・エースコンバット
・エースコンバット2
・アフレイドギア
・アローン イン ザ ダーク ~新たなる悪夢
・幻想のアルテミス
・バトルアリーナ にとうしんでん
・黒の剣
・ブリガンダイン
・Building Crush!
・バーガーバーガー
・C The Contra Adventure
・カプコンジェネレーション第1集 ~撃墜王の時代
・カオスブレイク
・チョロQ ワンダフォー!
・コンバットチョロQ
・クラッシュ・バンディクー3 ブッとび!世界一周
・Dance Dance Revolution 4th Mix
・Dance Dance Revolution 5th Mix
・Dance Dance Revolution Best Hits
・ダークハンター 下 妖魔の森
・ダークメサイア
・ディープ・フリーズ
・電車でGO! 名古屋鉄道編
・電車でGO! プロフェッショナル仕様
・デストレーガ
・デュープリズム
・Die Hard Trilogy
・ディノクライシス
・ドラえもん2 SOS!おとぎの国
・ドラえもん3 魔界のダンジョン
・ドラえもん のび太と復活の星
・ドラゴンマネー
・Duke Nukem Land Of The Babes
・Duke Nukem Total Meltdown
・DX日本特急旅行ゲーム
・ファルカタ アストランバードマの紋章
・ファイヤープロレスリングG
・ファイアーウーマン纏組
・ONE PIECE オーシャンズドリーム
・ONE PIECE とびだせ海賊団!
・風雲悟空忍伝
・Gダライアス
・ガレオス
・ギャロップレーサー
・幻想魔伝最遊記 遥かなる西へ
・幻想水滸伝
・幻想水滸伝II
・グランツーリスモ2
・ガンダム・ザ・バトルマスター2
・ハローキティのキューブでキュート
・封神演義
・海底大戦争
・快刀乱麻 雅
・仮面ライダーアギト
・レブス
・火星物語
・建設機械シミュレーター KENKIいっぱい
・機動警察パトレイバー ゲームエディション
・金田一少年の事件簿 星見島 悲しみの復讐鬼
・筋肉番付ROAD TO SASUKE
・刻命館
・久遠の絆
・クーロンズ・ゲート
・レガイア伝説
・マクロス VF-X2
・メダロットR
・メタルスラッグ スーパービークル-001
・メタルスラッグX
・機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜
・マイホーム ドリーム 2
・ミスティックアーク まぼろし劇場
・ニード・フォー・スピード
・ニード・フォー・スピードIII
・ネクストキング 恋の千年王国
・ニチブツアーケードクラシックス
・黒い瞳のノア~Cielgris Fantasm~
・伝説のオウガバトル
・ワンピースマンション
・俺の屍を越えてゆけ
・奏(騒)楽都市OSAKA
・パカパカパッション2
・パンツァーバンディット
・Panzer Front bis.
・ポケットファイター
・プリズマティカリゼーション
・クイズ なないろドリームス 虹色町の奇跡
・レーシングラグーン
・雷電DX
・雷電プロジェクト
・ラクガキショータイム
・雷弩機兵 ガイブレイブ
・ライジング ザン ザ・サムライガンマン
・るろうに剣心 維新激闘
・るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 十勇士陰謀編
・SDガンダム G GENERATION-F IF
・SDガンダム G GENERATION
・SDガンダム オーバーギャラクシアン
・SDガンダム英雄伝 大決戦!! 騎士VS武者
・精霊召喚 プリンスオブダークネス
・セプテントリオン ~Out of the Blue
・SIMPLE1500シリーズ Vol.36 THE 恋愛シミュレーション 〜夏色セレブレーション〜
・SIMPLEキャラクター2000シリーズ Vol.12 機動武闘伝Gガンダム THE バトル
・スマッシュコート2
・スマッシュコート3
・Snobow Kids Plus
・Street Fighter EX Plus Alpha
・Street Fighter EX2 Plus
・Super Puzzle Fighter II X
・Syphon Filter 3
・ROAD RASH 3D
・タクティクスオウガ
・テイルズオブファンタジア
・立体忍者活劇 天誅 忍百選
・ザッツキューティ
・The Firemen 2 Pete & Danny
・快速天使
・Tomb Raider Chronicles
・ウンジャマラミー
・海のぬし釣り
・海腹川背・旬
・ワイルドアームズ
・ウルフファング
・X2 No Relief
・エックス・メン チルドレン オブ ジ アトム
・やるドラシリーズ Vol.1 ダブルキャスト
・第4次スーパーロボット大戦
・サイキックフォース2
・餓狼伝説ワイルドアンビション
Amazonレビューより引用

皆さんは買ってはダメですよ。

アルミニウム筐体の新型「RG350M」が2020年4月に発売

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