SIMGOT EM2レビュー オーディオ入門者にオススメしたいイヤホン

simgot イヤフォン

ニューガジェット三昧では、これまで6,000円以下の中華イヤホンをレビューすることが多かったのですが今回は12,800円の中華イヤホン「SIMGOT EM2」を紹介します。

今回、レビューにあたりSIMGOT様より商品提供していただきました。

この場をお借りして御礼申し上げます。simgot em2

目次

中華イヤホン実力 = 価格×約4倍の法則

中華イヤホンは、だいたい3,000円くらいの価格帯の商品が多いです。

この価格帯の商品を紹介すると大体最後は

「10,000円クラスのイヤホンに匹敵!コスパ最高!」

という文章で結ぶことが多いのです。

ところが今回紹介するSIMGOT EM2は12,800円。

もしこの製品が当たりなら、中華イヤホンの法則になぞると

「50,000円クラスのイヤホンに匹敵するはず・・・」

このSIMGOT EM2、どんな音がするか非常に楽しみです。

SIMGOT EM2の特徴・・・高級感と所有欲を満たしてくれる

simgot em2 カラー

EM2のカラーは「パープル、グリーン、ピンク、クリア、クリアブラック」全5色展開。

これだけカラーが揃っていればお気に入りのカラーが必ず見つかるはずです。

今回、私は「クリアー」を提供して戴きました。

見ていただいて分かるように、クリアーの筐体にゴールドパーツがアクセントになり、非常に高級感があるデザインです。

デコストーンやネイル素材でイヤホンをオシャレに改造するのも楽しいかも

オーディオ、イヤホン収集の趣味は、一般的に男性に多いです。

しかし、昨今、100均などで売っているデコストーン、ラメ、ネイル素材でイヤホンを装飾するのが女性の間で静かなブームとなっています。

SIMGOT EM2は、もともと高級感ある素地を使用しているためデコってオシャレなイヤホンに仕上げるのも楽しいかもしれません。

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ハイブリッドドライバーが繊細で迫力ある音を表現

このクリアーパーツの内部に見えるゴールドパーツはチタンコートされたハイブリッドドライバーです。

「バランスドドライバー」「ダイナミックドライバー」を搭載しているのがポイント。

チタンコートしたドライバーを使用することで高域の倍音の表現に優れたサウンドにチューニングされています。

中華イヤホン = コスパ最強の時代は終わった

中華イヤホンのレビューは、「コスパ最強」という言葉が濫用されがちです。

製品レビューにおいて、こんな便利な言葉はなく、今まで私もついつい多用してきましたが、SIMGOT EM2の価格は12,800円と決して安くはありません。

しかし、実際に商品を開封し手に取ってみたら、誰しもが価格以上の価値を感じるはず。

まるでブランド品を買った時のような所有感を堪能できます。

このレザーケースは普段SIMGOT EM2を持ち運ぶときに使えるほか、中に2種類のイヤーチップが入っています。

  • イヤーチップ1・・・中音から高音に特化したタイプ
  • イヤーチップ2・・・中音から低音に特化したタイプ

高音を長時間聴き続けると耳が疲れるので私の場合、中低音が豊かになるイヤーチップ2をよく使用しています。

こちらが付属品一式です。

SIMGOT EM2のスペック

変換器 10mmデュアルチャンバー複合ダイナミックドライバー
インピーダンス 18Ω
周波数応答の範囲 15Hz-40kHz
感度 ≥108dB(1000Hzで)
歪み度 <1% 108dB(20μpa)
ケーブル 高純度無酸素銅と銀メッキ銅線の混合編線

Amazonより引用

TWSイヤホン全盛にこのイヤホンを選ぶ理由(ワケ)とは

もうお気づきだと思いますがこのイヤホンは有線式です。

しかも、俗にいう「Shureがけ」というオーバーイヤーフック型のため、今まで普通の有線イヤホンに慣れ親しんできた人にとっては、ちょっと難しい装着方法かも。

AirPodsなどのTWSイヤホン全盛の時代に、あえて有線式なのは違和感があるかもしれません。

有線式イヤホンのウィークポイントは「ケーブルが絡む」「ケーブルの取り回しにくさ」。

TWSイヤホンを一度使ってしまうと、もう有線式には戻れないはずです。

しかし、2020年になった今でも10万円を越える、いわゆる高級イヤホンと呼ばれる物は未だに有線式が上位を独占しています。

SIMGOT EM2は有線式なのでリケーブル(ケーブルを交換)が可能

リケーブルをするメリットは、まず第1にケーブルが断線したときに交換ができるということ。

そして、ケーブルを交換することで音質を自分の好みに合わせることができるということです。

SIMGOT EM2はイヤーチップ交換やリケーブルすることで自分が好むジャンル向けにカスタムすることができるのが最大のメリットなのです。

いっぽう、TWSイヤホンはまだ歴史が浅くシンプルな構造なものが大半なため、技術的にも音質に対して完全に突き詰めたものは開発されていないのが現状。

つまり純粋に音楽を良い音で聞きたいと追求する人にとって、有線式イヤホンは唯一無な選択肢なのです。

SIMGOT EM2はどんな音がするのか?

まず先に説明しましたがイヤーチップを交換することで音域特性が変わります。

今回、試聴するにあたり参考にした音源はこちら。

あいみょん マリーゴールド ハイレゾ音源 [HQ-FLAC] (48.0kHz/24bit)あいみょん マリーゴールド ハイレゾ音源 [HQ-FLAC] (48.0kHz/24bit)

YouTubeで「ハイレゾ」と検索するとトップで出てくるのがこの「あいみょん」のマリーゴールド。

一応、お伝えしますがYouTubeはハイレゾ対応していませんので騙されないでください。

ではなぜこの曲を選んだかというと「単純にいい曲だから」です。

本気でハイレゾ音源を視聴してみたいという方は、こちらのe-Onkyo Musicでハイレゾ音源の試聴してみてください。

さて、早速ですがSIMGOT EM2で「あいみょん」のマリーゴールドを聞いた感想を書きます。

音の分離と解像度に優れていてビビります

EM2でマリーゴールドを聞いてみて一番最初に驚いたのは、

TERU
「パーカッションのシェイカーを振っている音が聞こえたこと」
女役
だから何?

と音楽に詳しくない人は思うはず。

音楽プロデューサーの編集の仕方にもよるのですが、16分音符で刻んでいるシェイカー、タンバリン、ギターストロークなどの音は聞こえるか聞こえないかの音量で編集されます。

多くの曲がこんな感じなのでシェイカー系の16ビートは、8分音符で刻んでいるハイハット音でかき消されてしまいがちです。

では何故16ビートを微妙に織り交ぜるのかというと16ビートは実は曲のグルーブ感を出すためのスパイス的な役割があるのです。

SIMGOT EM2は、音の粒立ちが良く、この隠し味を区別することが可能。

まさに「香辛料の香りを楽しむ」ことを可能にするイヤホンだと感じました。

TERU
あっ そういえばあいみょんの息継ぎの音もしっかり聞こえたり(変な意味ではありません)つぶれやすいバスドラムの音の輪郭もハッキリ捉えることができますよ。

定位感や奥行き感があります

イヤホンのレビューで良く目にするのが

ボビー
「定位感と横の広がりがわかる」

という言葉。

SIMGOT EM2に関してはこれに対してさらに「前後の奥行き」が加わる気がしました。

これに関しては、注意深く聞かないと分からないかもしれませんが、どういうことかというと

「楽器の反響音を感じる」ということ。

これに関しては、空間系の音なので抽象的で文章では筆舌し難いです。

マリーゴールド終盤では、ライドシンバルやクラッシュシンバルの反射音に広がりを感じるはずです。

このイヤホン視聴のオススメジャンル

ポイント

  • クラシック
  • ジャズ
  • 女性ボーカルの曲
  • ライブミュージック(動画)

もちろん、どんな曲を聞いてもオールマイティに視聴を楽しめます。

ぜひSIMGOT EM2を装着して、下記のBONJOVIのライブ動画を視聴してみて下さい。

Bon Jovi: Always - Live from Wembley Stadium (June 21, 2019)Bon Jovi: Always – Live from Wembley Stadium (June 21, 2019)

John Bonjoviの今と若かりし頃の歌声を比較して、彼が今どれだけ声が出なくなったのか、

「衰え感、枯れ感」

などがわかるはずです。

ライブ動画などでは、その他、ギターのピッキングハーモニクスの倍音を感じ取れたり、観客の盛り上がりなど細かいところまで聞けて満足できるはずです。

SIMGOT EM2の少し残念な点

サ行、チ、ツが少し刺さる → エージングでマイルドになるかも

良くないイヤホンだとボーカルの「サ行」「チ」「ツ」がジシャリシャリしたり耳に刺さるように聞こえることがあります。

SIMGOT EM2は高音域に特化したイヤホン。

実は開封直後は若干ですが音の刺さりが気になりました。

ただし、しばらくエージングした後に使用すれば刺さる音がマイルドになってくるかもしれません。

今後に期待!

ミドルが弱い

SIMGOT EM2は、日本人の大好きな俗にいう「ドンシャリ系」のイヤホンです。

ただし、弱ドンシャリです。

わかりにくいので、もしSIMGOT EM2の出力を10段階で表すなら・・・

  • Hi 7.5
  • Mid 3
  • Low 6
  • Master 7

といった感じでしょうか。

先述したとおり基本的にはジャンルを問わず楽しめますが、ミドルが弱く、ローも若干弱いため迫力のある音楽を試聴したい方には物足りなく感じるかもしれません。

これに関してはイコライザー調整で解決できます。

ただし私、個人的にはイコライザーで音域をブーストさせるのに反対派。

素のイヤホン本来のポテンシャルで音楽を楽しむのが好きです。

通話マイク、音量調整がない

SIMGOT EM2は純粋に音楽を楽しむためのイヤホン。

最近のイヤホンに当たり前についている音量調整や通話用マイクは搭載されておりません。

これはオーバー10万円以上の高級イヤホンと呼ばれるイヤホンも同じこと。

これらの機能に期待している方には、

TERU
大人しくAirPodsでも使ってろ!

と言ってあげたくなります。

SIMGOT EM2 まとめ

ポイント

  • オーディオ入門者に最適の高音質イヤホン
  • 解像度が高く、位相、奥行きなど立体感がある
  • 付属の革製ケースの質が高い
  • ハウジング(筐体)がオシャレ
  • 女性はラメ、ビーズ、ネイルアートで使う素材でデコると楽しいかも

SIMGOT EM2の実音を視聴させることができなく、文章での解説は非常に難しいですが、1つだけ言えることは「お値段以上、それ以上」というニトリみたなイヤホンといえば分かりやすいはずです。

怪しい人
それってコスパがいいってことだろ?

と思うかもしれませんが、コスパが良いとは「安物」に対して使う言葉。

SIMGOT EM2に関しては高級感や実勢価格の面からみてコスパに該当しないと個人的に思っています。

ながら聞きや、片手間に音楽を聞くのではなく純粋に音楽を楽しみたい方。

その中でも特に唄ではなく楽器の演奏を集中して聞きたい方やオーディオ趣味の入門用のイヤホンとしてオススメしたい1台です。

2020年3月31日まで下記のクーポンコードで10%オフ

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