2020年は、コロナ渦によりNintendo Switchなどのゲーム機が爆発的に売れました。
一方、あまりの人気ぶりにSwitchの在庫が枯渇してしまったことから、レトロゲームの魅力が再認識され、中華エミュレーターブームが密かに沸き起こっております。
中華エミュレーターは、今年の春ごろまでは、Open Dingux(Linux系)のRG350Mが不動の人気でした。
しかし、春以降、Odroid Go Advance(Retro Arch)系のRK2020が台頭しはじめ、猛烈な勢いで絶対王者のRG350M人気を引きずり落そうとしています。
今日は、RK2020期待のニューカラー「RK2020 パープル(紫)」をゲットしたので紹介していきます。
スペック
RK2020 紫 | |
ディスプレイ | 3.5インチ、IPS液晶 |
解像度 | 320×480 |
システム | Retro Arch |
CPU | RockChip RK3326 (Quad-Core ARM Cortex-A35 1.3GHz) |
GPU | Mali-G31 Dvalin |
メモリー | 32GB/64GB/128GB (DDR3L 786Mhz, 32 Bits bus width) |
外部ストレージ | microSDカード 最大256GBまで |
Wi-Fi | 外部Wi-Fiドングルを指すことで使用可能 |
バッテリー | 2600mAh |
サイズ | 66×145×21㎜ |
重量 | 147g |
スピーカー | あり |
HDMI出力 | なし |
外装 | プラスチック |
外観
スペックに関してはこれまでのRK2020と同じです。
※通常版との違いは、外装シェルが紫なのと「X Y B A ボタン」のみ。
初期モデルは、XYBAの文字がカラーリングされてなかったようですが、2次ロッドではカラーリングされているとの情報もあります。
外箱も通常版と同じ。
こちらは付属品です。
後から紹介しますが、この黒いmicro-SDカードリーダーが活躍します。
ただし、ウィルスが仕込まれている物もあるとかないとか・・・
こうやって何気なくデスクの上に置いておくとついつい作業中の合間にゲームしたくなってしまいます。
起動すると「EMUELEC」というファームウェアが起動します。
カラーリングされたボタンがクールでカッコいいです。
ただしボタンの押し心地はパチパチしていてチープさを感じます。
特にショルダーボタン(L1、L2、R1、R2ボタン)は本体を上下に振ると「カラカラ」と音がします。
背面も通常版と変わりありません。
どうやら本当に外装が違うだけみたいです。
通常版を使っている方で外装シェルだけ交換したい場合はAmazonでも販売しています。
RK2020はチープだけどワクワク感があるオモチャ ただし取り扱いが難しい
これまでRG350MなどOpen Dingux系の中華エミュレーター機ばかり触ってきたので、Odroid Advance系の本機を初めて使用した時にあまりの違いに驚いてしまいました。
昇竜拳コマンドでコントローラーの出来をチェック
まず本体全体の造りはチープですがDSエミュレーター、PSP、DreamCastがプレイできるとあって非常に夢がある1台です。
中華ゲームのコントローラーの使いやすさをテストするコマンド
「昇竜拳コマンド→↓↘+パンチ」をRK2020パープルでも試してみました。
アナログスティックの方は、可倒域が狭いためか、今までのどの中華エミュレーター機よりも出しやすかったです。
ただし、十字キーに関しては中心部の軸が浅めのようで、昇竜拳コマンドの右から次の下にキーを倒したときに左方向に誤入力されることがあり、格闘ゲームには向いていない印象を受けました。
ショートカットキーを覚えるべし
お気づきかもしれませんがRK2020には音量ボタンが存在しません。
そのためショートカットキーを用いていろんな調整をすることができます。
電源 | 電源ボタン長押し |
選択 | アナログスティック or 十字キーで選択 |
決定 | A |
戻る | B |
音量調整 | L2 + ↑↓ |
ミュート | L2 + R1 |
明るさ調整 | L2 + ←→ |
ゲーム終了 | SELECT + START 2回 |
充電が意味不明
他のRK2020からユーザーも報告が上がっていますが、RK2020は充電方法がよく分かりません。
電源を切った状態で充電ケーブルを差し込むと本体が起動しだしたり、充電してもランプがつかなかったりと謎の挙動をします。
初期ファームウェアの「EMUELEC 3.5Ver」を使用しているのでバージョンアップしたりCFWの「TheRA」などに更新するといいのかもしれません。
これは、ベースとなるOSRetro Archの問題なのかもしれませんが、解決するための方法は現在勉強中なので分かり次第更新していきたいと思います。
追記 rk2020 spi updateをやってみました
充電不良なのは仕様らしく修正パッチが出ていました。
こちらのリンクから、「rk2020 spi update」をダウンロードします。
ファイルサイズはたったの48MBなので使っていない新しいmicro-SDカードを用意しましょう。
次に紹介するカスタムファームウェアを入れる方法でインストールしていきます。
この方法は、Nitro Blogさんの方でも詳しく解説されています。
RK2020にカスタムファームウェアを入れる方法
Romの追加方法がちょっと面倒
RG350Mは本体に入れたmicro-SDカードの各コンソールごとのRomフォルダーにゲームRomをブチ込むだけという簡単仕様。
しかし、RK2020はPCにmicro-SDカードをそのまま挿入しても中のRomフォルダーにアクセスすることができませんでした。
そのため「Linux File Systems for Windows by Paragon Software」を使用してRomを追加します。
Linux File Systems for Windows by Paragon Softwareを立ち上げるのでこの画面になります。
本体に入っていたmicro-SDカードをPCに挿入し、中央上が「MOUNT」になっているのを確認。
この状態でRomが入っているディスクを選択し、各コンソールごとのRomフォルダーにゲームデータをブチ込みます。
作業が終了したら「Un Mount」ボタンを押しカードを抜き本体でチェックしてみましょう。
収録ゲームについて(追記)
付属の32GBのmicro-SDカードにはファームウェアとは別にいくつかゲームが混入していました。
具体的なことは、あえて書きませんが、
「2人の兄弟が登場するゲーム(職業は想像してください)」
「世界各地の街中で喧嘩するゲーム」
「触ると痛そうなネズミさんが登場するゲーム」
など230本近くのRomが混入していました。
そんな訳で翌日にFWアップデートの際にmicro-SDカードを上書きして全て消去してしまいました。
まとめ
Wi-Fi USBドングル(子機)を接続することでネットにつながるようになり、これからいろいろとカスタムのやりがいがありそうです。
PSPやドリキャスなどRomの容量が大きいゲームがRK2020でどんどん楽しめるようになります。
カスタムには、大容量のmicro-SDカードを何枚か持っていると便利なので持っていない方はこちらからどうぞ!
現在、何かできるのか、改造の方法など情報収集をしているところなので、もしRK2020を持っている方がいましたら面白い使い方をぜひ教えていただきたいです。
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