今日はガジェットの話をお休みにして株について語ります。
以前、シャオミの株を少し持っているという話を書きましたが、2Qの業績好調により8月末頃から株価が急騰。
ここ数日、いい思いをさせていただいております。
そんななか、シャオミとアリババが出資している中国のEV車メーカーの
XPENG(シャオペン 小鵬汽車)
が2020年8月27日にニューヨーク株式市場にIPOしたという話を聞き、投資してみようと決意しました。
今日はXPENG(シャオペン)を紹介します。
中国は世界一のEV車普及国
意外に知られていませんが、中国の電気自動車の伸び率が今すごいんです。
上の表は、2019年の世界各国の電気自動車の販売金額です。
中国は、アメリカを抜いて世界一のEV車の販売国。
前年比の売上の伸び率もオランダに次ぐ世界2位です。
なぜ中国がこれほど電気自動車産業の普及を後押ししているのか?
- CO2排出を抑えたい?
- ガソリン車よりも開発が簡単だから?
いろいろな憶測が考えられますが、新分野に投資して中国を世界一の自動車生産国にしようと虎視眈々と狙っています。
- ドライバーがライドシェアを始めようとするときには、電気自動車でないと許可しない動きがある。
- ガソリン自動車を乗っていると通ってはいけない道や通行時間の制限を設け、電気自動車と比べて不便な状況を生み出している。
など国を挙げてガソリン車を根絶させようとする動きすらあります。
いっぽう日本は自動車産業国なのに10位。
良いか悪いかは別の話ですが、このままでは、かつての電機メーカーのように気が付いたら日本の自動車産業が斜陽になっている可能性も否めません。
XPENG(シャオペン 小鵬汽車)の紹介
2019年に、シャオペンが同社2モデル目の市販EVとなる「P7」を発表しました。
このスタイルを見てお分かりの通り、テスラをかなり意識した物となっております。
これは4ドアのスポーツクーペで、「X PILOT」と呼ぶレベル3の自動運転システムを搭載し、高速道路での自律自動運転が可能。
この自動運転システムはグラフィックボードで有名な「NVIDIA」の技術も使用しているとのこと。
「P7」は一充電あたりの航続距離が約439 マイル(約706.5km)と現代の電気自動車の中でもトップクラスの電費性能を誇り、価格は日本円換算で約350〜500万円という信じられない価格。
「どうせ安いだけで本当に大丈夫?」
と思われるかもしれませんが、シャオペンの自動車が作られる流れを見てしまうと、誰もが考えを一変することでしょう。
アリババやシャオミから出資された潤沢な資金を使い、ほぼ人手のかからない自社工場を2019年に建設し製造スケールの大きさに驚かされるはずです。
日本の自動車メーカーは、労働組合の力が強く、ここまで思い切って人員を削減できないはずですし、自動車1台あたりに使われる25,000点もの部品を作るサプライヤーをそう簡単に切ることができないはずです。
水素やPHVの開発も重要ですがEV車の開発にもっと力を入れないと中国がEV車のグローバルスタンダードの覇権を握ることになるでしょう。
シャオペンの株は20ドルくらいで買えます
シャオペンの株は2020年9月1日現在、約20ドル(約2,000円)。
1株単位で買うことができるので、毎月貯金間隔で積み増ししてくのも良いかもです。
私は、SBI証券の外国株口座を持っているのでここで買いました。
先日、テスラがトヨタの時価総額を抜き、世界一の自動車メーカーになったと報道がありましたが、第2、第3のテスラとして今後、株価があがりテンバガー以上を目指いしていただきたい。
注意しないといけないこと
米中貿易戦争でいつプレッシャーをかけられてもおかしくありません。
ファーウェイと同じ趨勢をたどる可能性もあります。
また、直近の決算もよく目を通しておく必要があります。
ここでは、具体的なことは書きませんが、売上げは大幅に伸びているのに自社工場を建設したせいか、資産が莫大に増え、経常利益にも影響がでています。
今後、自動車の販売台数を大幅に増やし、たくさん売らないとコスト倒れになってしまい、工場の減価償却が終わるまで利益が出にくいということを意味しています。
シャオペンの株式投資はリスクも高いですが、今は比較的株価が安いので失敗しても大丈夫な株価なので先行者利益を狙っていきたいと思っています。
まとめ
現在、自宅では、フォルクスワーゲン「ゴルフ7.5」に乗っています。
ゴルフを選んだ理由は、「質実剛健」な点が気に入り買いました。
日本車も悪くありませんが、コストを気にしすぎるあまり、一部の高級車を覗き
「塗装が薄かったり」
「板金が薄かったり」
「内装がプラスチッキーだったり」
とハリボテの車に乗っている気がして仕方ありません。
トヨタは、前年の販売台数を落としていても利益が出ているようですが、それは、原価率低減をしたのが功を奏したともいわれています。
それは、下請けに単価値引きを要求した結果でもあり、そいった影響は製品のどこかに必ず現れてくるはずです。
もちろん素材を薄っぺらくするかわりに、「ぶつからない車」を作ればいいという理論も間違いではありません。
しかし、その肝心なソフトウェアも「モービルアイ」のような外資系企業の技術を味付けたものにすぎず純国産の自動運転ソフトウェアがないのが残念なところ。
今後10年間は、自動車産業もR&D(研究開発)が重要となり一部の資本のある大手のみが生き残れる構図が粛々と出来上がりつつあるのです。
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