据え置き型中華エミュレーターといえば「Super Console X Pro」が代名詞になりつつあります。
そんななか、最近、Super Console X Proよりも安く、同等の性能を誇るダークホースが現れたのを皆さんはご存じでしょうか?
今日は、GameBox G5という最新据え置き型の中華レトロゲームエミュレーター機を紹介します。
今回の記事にあたり、中華エミュレーター販売実績ナンバー1のWhatsko様より商品提供いただきました。
GameBox G5とSuper Console X Proとの違い
GameBox G5は、既に紹介したとおり、家庭のテレビに画面やデスクモニターにHDMIケーブルを接続して遊ぶ「据え置き型」のゲーム機です。
据え置き型といえばSuper Console X Proが一番人気ですが、GameBox G5の最大の魅力は何といっても価格!
- 64GBモデルが8,999円
- 128GBモデルが9,999円
で買えてしまうんです。
Super Console X Proが約12,000円なので単純に2,000円くらい安く買える計算になります。
と思うかもしれませんが、結論から書くと、付属品は一切の妥協がありません。
早速中を見ていきましょう。
開封&外観チェック
パッケージはこんな感じ。
Supaer Console X Proと同じような紙質でした。
こちらが付属品。
コントローラーは2個付属しているので箱から開けてすぐに対戦ゲームも楽しめます。
ちなみにコントローラーはSupaer Console X Proと同じものでPS3に形が近いです。
もし、このコントローラーが気に入らなければ、有線コントローラー(X-Boxタイプ)の接続も可能です。
個人的には、SwitchやPCでも使える下記のコントローラーもおススメです。
その他に、リモコンやHDMIケーブルもついており新たに買い足すパーツがないのが素晴らしいですね。
本体は非常に軽くプラスチッキーです。
裏面はこんな感じ。
Super Console X Proの背面は排気口(通気口)が設けられていたのですが本機はツルツルです。
USBポートは正面に2つあります。
左から、ACアダプター端子、micro-SDカードスロット、イヤホンジャック、HDMIケーブ売る端子、WAN端子となっています。
GameBox G5には電源ボタンがない!
電源をつけた時にまず驚いたことは、GameBox G5には電源ボタンがないこと!
ACアダプターをコンセントに挿すと電源がオンになり、ゲームをやめるときは、Emuelecのホーム画面から「シャットダウン」を選択してオフにします。
コスト削減とはいえ、やっぱり電源ボタンがないと何となく不便さを感じるのでここが残念なポイントでした。
micro-SDカード挿入に注意
micro-SDカードを1度抜いて、無意識に斜めにスロットに戻したら悲劇が起こりました。
micro-SDカードがスロットレールから脱線して筐体の中に落ちてしまったのです。
もうこうなったらケースの中をこじ開けるしかありません。
仕方なく中身をあけてみた結果、micro-SDカードを回収できました。
外見はチープなので中が心配でしたが部品はしっかり実装されています。
1つ好感が持てたのは、CPU部分にアルミヒートシンクが取り付けられていたこと。
熱対策も十分なようですが、皆さんもmicro-SDカードを本体に差し込む際は注意するようにしましょう。
GameBox G5のスペックと特徴
製品名 | GameBOX G5 |
---|---|
CPU | ARM Cortex-A53 |
チップセット | Amlogic S905L |
GPU | ARM Mail-450 |
メモリ | 1GB |
解像度 | 4KHDMI出力;1920*1080P解像 |
OS | Android 7.1 &Emuelec 3.9 |
Wi-Fi | あり 有線接続可能 |
出力 | AVケーブル・HDMI対応 |
解説が前後してしまいましたがGameBox G5のスペックを見ていきましょう。
「GAMEBOX G5」はEmulec 3.9 を搭載しており、上はニンテンドー64、PSPなど。
下はファミコン、ゲームボーイ、スーパーファミコンなど多数のゲームをプレイできます。
Super Console X Proとの違いは、Amlogic S905Lというチップセットを使っている点です。
このチップセットは、Super Console X ProのAmlogic S905Xと比較すると性能は若干低いといわれてます。
一通りいろんなゲームを試してみましたが特に不満はありませんでした。
試せていませんが、ドリキャスのシェンムーみたいな3Dを多用する高スペックハードは、もしかしたら動作に影響があるかもしれません。
デュアルOSでAndroidとEmuelecが楽しめる
本機は、Android7.1が搭載されていてAndroidのアプリも使える点は、Super Console X Proと一緒です。
micro-SDカードを抜いて起動するとAndroid TV Boxが起動します。
Google Playは最初から内蔵されているのでゴニョゴニョして導入する手間がないのがいいですね。
ただし、Androidバージョンが7.1なので新しいゲームには一部対応してません。
また、レトロエミュレーターで遊びたい場合は、micro-SDカードを入れて電源をオンにするか、Android TV Boxのアプリ選択画面から「LibreELEC」を選択して起動。
(この時にmicro-SDカードは入れておくこと)
Emuelecはバージョン3.9が搭載されています。
デフォルトだと英語表示で日本語に設定で切り替えるできるはずですが、何故か変化せず英語のままの表示です。
中華エミュレーターマニアは、違うOSを入れたり、バージョンアップして違いを楽しむなどいろんな楽しみ方をしています。
私もこれまでいろんな、カスタムファームウェアを試してきましたが、自分自身の答えとして「中華ゲーム機は、買ったときの状態で遊ぶのが一番」という答えに辿り着きました。
理由は割愛しますが改造なんてしない方がいいですよ。
GameBox G5を使ってみた感想
GameBox G5はCPU性能があまりよくないという前評判から当初あまり期待していませんでした。
しかし、いくつかのゲームを起動してみたところ特に不満はなく遊べました。
1つだけ言えることは、RK3326系チップセットを搭載した携帯型の中華エミュレーターで遊ぶよりもはるかにゲームが良く動くという点。
ファミコン~PSくらいまでの軽めのゲームは、ハンドヘル型中華エミュレーターで。
PSP、64,ドリキャスのような新しくて重めのゲームは、据え置き型でじっくり遊ぶみたいな使い分けをするといいかもしれません。
全てのゲームで検証したわけではないので一概には言い切れませんが、Super Console X Proと2台並べて比較したところ違いは全く分かりませんでした。
Android TV Boxモードでのゲームはあまり現実的じゃない
GameBox G5は、Androidゲームも遊べるんだけど、ゲーム用途で期待して買うと多分失敗します。
その理由は、Androidゲームは基本的にタッチ操作前提に開発されているから。
Androidモードで普通のテレビモニターに投影させた場合、当然タップ操作はできず、マウス操作かゲームコントローラーでの操作になります。
RPGのようなゆったりと操作できるゲームはコントローラーとマウスで普通に遊べますがFPSのような俊敏なタップ操作を求められるゲームでは、操作が難しいので注意が必要です。
Android TVBoxとして使用する場合は、動画視聴やブラウジング程度に限定しておくのがいいでしょう。
GameBox G5にはRomが入っていた
Whatsko経由で買うとお約束のゲームROMが満載です。
64GBの物でも数千種類が入っています。
合法的に遊ぶためにもゲームは吸い出して遊びましょう。
まとめ
ポイント
- 安いけど思ったより快適に遊べる
- Ready to Play! 箱を開けたらすぐに遊べる
- 充実の付属品
- 外部コントローラーも使える
- Android7.1搭載 YouTubeやNetFlixのような動画系コンテンツもテレビで楽しめる
- 電源ボタンがないのが残念
- micro-SDカードの抜き差しに注意
Super Console X Proを既に持っている方は、正直なところGameBox G5は買わなくても大丈夫です。
でもこれから据え置き型中華ゲーム機を買おうと思っている人にはリーズナブルで必要最低限の動作が保証されているので選ぶ価値はあると思います。
ぜひ一度、詳細をチェックしてみて下さい。
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