
これまで2度Earfunさんのイヤホンをレビューしてきましたが、今回はApt Xに対応した新型ワイヤレスイヤホン「Earfun Free 2」をレビューします。
すでにEarfun Free 2を使っているユーザーによると低音から高音までキレのあるサウンドを体験できると評判がいいようです。
通勤時間にスマホで動画やゲームを楽しむ人がかなり増えましたが、動画と音がズレてイライラすることありませんか?
Earfun Free 2とApt Xを搭載したスマホを組み合わせることで、音声の遅延を解消し、ストレスフリーでコンテンツに没頭できるようになります。
「Earfun Free 2」は、AirPodsを使っている人も満足できる音質でした。
Earfunてどんなブランドなの?
今回紹介するワイヤレスイヤホンは、「EarFun」というブランドからリリースされています。
Earfunは、2018年に経験豊富な工業デザイナー、音響エンジニア、音楽愛好者で構成されたチームで「Better Sound、Better Life」を標語に掲げ日々商品開発を行なっています。

っていう意味で音質とコスパに優れたイヤホンをリリースしています。
Earfun Free 2のスペックと特徴
モデル番号 | TW101 |
---|---|
チップセット | Qualcomm QCC3040 |
Bluetootthプロファイル | HFP、HSP A2DP、AVRCP |
対応コーデック | AAC、SBC、apt-X |
再生周波数帯域 | 20Hz – 20,000Hz |
通信距離 | 約15 m |
音楽再生時間 | 約 7時間 |
Bluetoothバージョン | 5.2 |
防水等級 | IPX 7 |
ドライバーユニット | φ6.0 mm |
イヤホン充電時間 | 約 1.5 時間 |
ケース充電時間 | 約 2 時間 |
バッテリー容量 | ケース:400 mAh |
イヤホン:50 mAh | |
ケースサイズ | 約 67 x 25 x 31 mm |

特徴
- Qualcomm®aptX™の最新チップQCC3040を搭載
- 最新のCVC 8.0ノイズキャンセリング技術を採用し、よりクリアな音声品質と優れた通話体験を提供
- Bluetooth 5.2 + 新たなTWS向け左右同時接続技術「TrueWireless Mirroring」を搭載します。片側のイヤホンを外した場合にも、素速くマスター/スレーブの入れ替えを行い、音を途切れさせることなく耳に届けます。
- 複合ダイナミックドライバーを採用しており、バランスのとれた没入型サウンドを実現
- 60ms超低遅延モードでより良いビデオ&ゲーム体験を提供
- EarFun独自のsweatshield™ テクノロジーによって、IPX7等級の耐水性能がある
- 最大30時間再生:7時間(イヤホン)+23時間(充電ケース)
高速充電対応:10分充電で2時間利用できる - ワイヤレス充電
- 直感的なタッチ操作&音量調節
- 音声アシスタント
VGP2021 SUMMERとは?
Earfun Free 2はVGP2021 SUMMERというオーディオ関連グッズの賞を受賞しております。

当初、私はこんな感じで疑ってかかりましたが、調べたところ栄誉ある賞のようでした。
「VGP2021 SUMMER」では、オーディオビジュアル機器の魅力を熟知した評論家と全国の有力販売店による、プロの厳正なる審査によって、“絶対買い”のプロダクトが選出されます。
トレンドである、4K有機EL/液晶テレビやレコーダーから、完全ワイヤレスイヤホン、プロジェクターやサウンドバー、スマートフォンやPC、ゲーミング関連製品など、ライフスタイルを豊かにしてくれる、最高峰のプロダクトをお楽しみください!
実際にEarfun Free 2で音楽を聴いてみたところ、受賞するにはワケがあると納得してしまうほどのサウンドクオリティでした。
ノイズキャンセリング搭載
Earfun Free 2には、ノイズキャンセリング搭載されています。
ただし、これは自分の音声にたいしてのノイズキャンセルで「聴く方」のノイズキャンセリングではないことを理解してください。
Apt X対応で低遅延にコンテンツを楽しめる
Bluetoothワイヤレスイヤホンの弱点はずばり「遅延(レイテンシー)」です。
ワイヤレスイヤホンでありがちなのが動画と音がずれる現象です。
Earfun Free 2はApt Xという低遅延の音声圧縮プロファイルに対応していて、その遅延は0.06秒なんだとか!
動画だけでなく、ゲームも低遅延で楽しめるので遅延のストレスは皆無になるはずです。
開封と外観チェック
箱だしの状態はこんな感じ。

贈り物にしても恥ずかしくないクオリティです。
イヤーピースはS・M・Lと3種類同梱されています。
充電はType-Cでした。
こちらが本体。
充電ケースはAirPods Proと同じくらいの大きさです。
多分、かなり意識して作ったんだと思います。
まだ試せていませんが、このケースはワイヤレスチャージにも対応しているんです。
イヤホン部はカナル型になっています。
タップ部分には「earfun」とブランド名が刻印されてます。
この部分をタップすることで曲の再生などをコントロールします。
Earfun Free 2を耳に装着してみたところフィット感が良く激しい動きをしても「ポロリ」と落ちることはありませんでした。
また正面から見たときにイヤホンが左右に飛び出して見えないのでスッキリとしたシルエットで装着することができます。
Earfun Free 2の操作方法
Earfun Free 2を操作するときは左右のイヤホンが「陰」と「陽」みたいな感じになっており、左右それぞれ操作コマンドが割り振られています。
左側 | 右側 | |
1回タップ | 音量ダウン | 音量アップ |
2回タップ | 再生/一時停止 | 再生/一時停止 |
3回タップ | 巻き戻し | 曲送り |
2秒長押し | 低遅延モード ON/OFF | 音声アシスタント |
スマホに接続していればGoogleアシスタントやSiriのような音声アシスタントも使えます。
Earfun Free 2を視聴してみた結果
総評
- 低音
- 中音
- 高音
- 解像度
- 音の分離
- 音場
- キレ
箱から取り出し、早速Earfun Free 2を聞いてみて絶句してしまいました。

解像度は思ったほど良くなく、ベールがかかったような感覚で高音もシャリシャリいっていてハズレイヤホンかと当初思ってしまいました。
ここでレビュー終了し、甥っ子たちにいつものようにプレゼントしてしまおうかと一瞬、脳裏をよぎりましたが買い物ついでに半日ほど聞いていたところ・・・
何と音が劇的に良くなったのです。
Earfun Free 2はエージングで音がよくなる!?

このEarfun Free 2に関しては半日使って音が確実に変わったので私は肯定的な立場です。
イヤホンやヘッドホンのエージングには通常、1週間以上かかるのが普通ですが、このイヤホンは、お世辞抜きに半日聞き続けただけで音が変わります。

Earfun Free 2の試聴に使った曲
![Official髭男dism - Pretender[Official Video]](https://i.ytimg.com/vi/TQ8WlA2GXbk/maxresdefault.jpg)
Earfun Free 2の試聴に使った曲は、Official髭男dismのPretenderです。
YouTubeのリンクを貼っていますが実際に聞いたバージョンは、Amazon Music HDの方です。
Amazon Music HDは月額980円で7500万曲をHDで聞き放題できるサービスです。
Apt Xに接続できるスマホを用意して聞いてみましたがEarfun Free 2の特徴は全ての音域が良く鳴り、音の分離も文句ありません。
特筆すべきなのが低音。
オープニングのギターアルペジオ終了後の全総部分では、動きのあるベースラインが収録されていますが決してブーミーにならず音像がハッキリとしているのが好印象でした。
特に安いイヤホンだとブーミーな物が多く、他の音域を邪魔をしてしまうお下品なイヤホンが多いんだけど、このEarfun Free 2にはそれが全くない!
また、裏で電子的なエフェクトサウンドが鳴っていますが、他の音に埋もれることなく音に分離が感じられます。
Earfun Free 2は深みとキレのある低音が聴けるのでそれを体験できるだけで儲けもんといった感じです。
(実際に聞いてみないと伝わらないとおもいますが・・・)

試しに押尾コータローのテクニカルなアコースティックギターの生演奏を聴いてみましたが、変則チューニングされているギターの6弦がベンベンしている感じや、ギターの側面をクラップした時のギター胴体の鳴りを生々しく感じることができました。
一方、ピッキングハーモニクス時の高音に関しては、倍音の成分をもう少し感じられると良かった。
4,999円のワイヤレスイヤホンにこれ以上のことを求めるのは酷ですが、及第点以上の出来で久々にいいイヤホンに出会えたというのが本音です。
(割とマジです。)
Earfun Free 2の得意な音楽ジャンルは基本的にオールマイティに使えるんだけど、クラシック、ジャズ、EDM、ロック、ポップスに相性がいいです。
ヘビーメタルも聞いては見たものの深い低音が鳴りっぱなしで単調というか雑な音楽に聞こえてしまいがちで注意が必要です。
低遅延モードは使わない方がいいかも
イヤホンの左側を2秒間タップし続けると低遅延モードに切り替えることができます。
「何事も遅いよりも早い方がいい」という性格なので当然オンにして使ってみましたが音がプツプツ途切れる感じがしました。
低遅延モードは使わずにそのまま使用したほうがストレスなく聞けるのでOFFにすることをオススメします。
まとめ
コスパという言葉は頭が悪い感じがするのであまり使わないようにしていますが、Earfun Free 2に関しては、値段以上の価値を感じることができるのでイヤホン難民は買うべきだと思う。
特筆することのないイヤホンのレビュー記事の締めに、「ライトユーザー向け」「学生にオススメしたい」みたいな言葉を使いがちですが、Earfun Free 2に関してはイヤホンの価値を良く知っている大人にこそ使ってもらいたいと思う製品です。