皆さんは、自宅のネット環境に満足してますか?
「ネット対戦」や「ゲームのダウンロード」の頻度が高い人は、ネットが遅いとストレスが溜まりますよね?
また、ゲームに限らず、ビデオミーティングやオンライントレードをする人口が増えており、「ネット速度」に関して、年々要求が高くなりつつあります。
こんな悩みありませんか?
- 高速の光回線を契約しているのに遅い・・・
- あの部屋だけ何故かネットが遅い・・・
- ガジェットの接続台数が増えネットが遅くまって困っている・・・
前回、TP-Linkさんの「Archer AX20」というWi-Fi6ルーターをレビューしましたが上に書いた悩みが一気に解消し家族に喜ばれています。
Archer AX73の機能を簡単に説明すると・・・
- Wi-Fi 6対応
- Archer AX20の最大4倍の速度性能を持っている(4804Mbps/5Ghz+574Mbps/2.4Ghz)
- 接続台数は最大80台
- Mesh Wi-Fi対応
- USB3.0端子搭載で簡易NASを構築可能
- TP-Link HomeShield(ホームシールド)搭載でネット被害を防御してくれる
Archer AX73の価格は、Amazonで12,000円台で販売されており、AX20の約2倍ですが、性能に関しては約4倍!
ウィルス対策ソフトで有名なドイツ「Avira社」のHomeShield搭載など盛りだくさんの機能を有してます。
今回のArcher AX73のレビューにあたり、ティーピーリンクジャパン株式会社より商品提供していただきました。
Wi-Fi6の特徴
まずは、Wi-Fi6のメリットについて解説ます。
wifi6は2019年頃に登場した新世代のWi-Fiテクノロジーで、AX Wi-Fiや802.11axとも呼ばれています。
Wi-Fi 6の大きな特徴は、より高速になった通信速度とより多くの端末との通信が可能になった点です。
VRや4Kの動画など大容量の通信が必要な端末があったり、IoT機器等が大量にWi-Fi接続されている場合はWi-Fi 6に対応したルーターは最善の選択肢となり得るでしょう。
Wi-Fi6のメリット
高速通信
Wi-Fi 6は前世代のWi-Fi 5に比べて、通信速度が約1.4倍高速。
- 8Kや4Kなどの高画質な映像や、ネットゲームプレイ時のレイテンシー(遅延)の抑止。
- ダウンロード時間の短縮効果が期待できます。
さらにWi-Fi 6では5GHz帯と2.4GHz帯の2つの周波数帯を使用するため、回線の使用状況に応じて使用する周波数帯を自動的に切り替えることも可能です。
混雑に強い
Wi-Fi 5以前では、接続する機器の数が増えると、通信が混雑して、速度が遅くなったり、つながりにくくなったりすることがありました。
しかしWi-Fi 6では「直交周波数分割多元接続(OFDMA)」と呼ばれる技術により、同時接続する端末の数が増加しても、通信の順番待ちが発生しないようになっています。これにより、同時に多くのユーザーが接続するようなネットゲームも快適にプレイできます。
省エネ
Wi-Fi 6では無線子機にあたるスマートフォンやタブレットなどのバッテリー消費を抑えられる「TWT(Target Wake Time)」と呼ばれる技術が使われています。
これは信号の待ち受けを必要としない子機の通信機能をスリープ状態にすることができ、使っていないガジェットのバッテリー消費を抑えることができます。
Wi-Fi 6のデメリット
Wi-Fi 6に対応した機器でないと高速化の恩恵を得られない
Wi-Fi 6は2019年頃に登場した技術です。
最先端の機器には当たり前のようにWi-Fi 6に対応しているかもしれませんが、全世代のWi-Fi 5の機器には高速化の恩恵を得ることができません。
製品が11axに対応しているか見極めたうえで購入するようにしましょう。
ただし、WiFi 6の無線LANルーターには後方互換機能もついており、Wi-Fi 5に対応した機器と接続できますが、その場合、Wi-Fi 6の性能は発揮されません。
ティーピーリンクジャパン株式会社の紹介
Archer AX73の紹介に入るまえにティピーリンクジャパン株式会社の紹介をします。
TP-Linkは中国で1996年に2人の兄弟が創業しました。
現在は深圳にヘッドオフィスを構え、2015年にティーピーリンクジャパン株式会社として日本の現地法人を立ち上げたそうです。
現在、世界44箇所に現地法人を構え、10年連続世界シェアNo.1を誇る無線LAN機器メーカーとして発展。
ご家庭向けのルーターやスマートホーム製品等を展開されています。
会社のスローガンは「RELIABLY SMART」。
ユーザーからのフィードバックから革新的な技術を製品に取り入れ「最高のコストパフォーマンス」をテーマに製品の開発、製造、販売を行っているそうです。
日本だとBuffaloが有名ですが、実際にArcher AX20を使ってみて「世界シェアNo.1」になる理由がなんとなくわかったので後述します。
Archer AX73の紹介
スペック
製品名 | TP-Link Archer AX73 |
無線LAN規格値 | 4804+574Mbps |
推奨利用環境 | 戸建て:3階建、マンション:4LDK、接続台数:80台 |
CPU 性能 | Broadcom製 トリプルコアCPU |
IPv6 , ゲストネットワーク , QoS(端末別優先順位設定機能) | ✓ |
セキュリティ | WPA3,WPA2,WPA,WEP |
USBポート | USB 3.0×1 |
メーカー保証 | 3年 |
特徴
- [特徴] Wi-Fi6 対応。4804Mbps/5Ghz + 574Mbps/2.4Ghz対応のWi-Fiルーター。
- [WiFi6CPU] Broadcom製のトリプルコアCPUを搭載しており、安定的なWi-Fiを共有
- [OneMesh対応] TP-Link OneMeshに対応
- [接続台数80+] スマホ・タブレットの接続台数は80台まで
- [IPv6 IPoE(IPv4 over IPv6)対応] – v6プラス・OCNバーチャルコネクト・DS-Liteに対応し、高速でインターネットに接続可能。
- [HomeShield対応] Avira提供のホームシールドを搭載
- [10年連続世界シェアNo.1] TP-LinkはWi-Fi製品世界シェアNo.1を10年連続で達成( IDC調べ)
Archer AX73は2021年3月にTP-Linkから発売された無線Wi-Fiルーターです。
6本のアンテナが印象的で部屋の隅々まで電波を届けてくれます。
とはいうものの、部屋によっては電波が弱まってしまう場合もありますが、対応中継器を設けることでメッシュWi-Fi化が可能。
これによりWi-Fiの「死角」を解消することもできます。
(動画はTP-Link様のサイトより引用しております。)
AX73のボディデザインは鎖帷子のようなデザインとなっており放熱性能にも優れています。
Wi-Fiルーターの話になるとIPV6とか11ax、11acとか難しい用語が出てきますが、TP-Linkさんのホームページには初心者にもわかりやすくWi-Fi 6の特徴について解説してくれています。
開封
パッケージの裏にはWi-Fi6を選ぶメリットや商品の簡易的な説明が書かれていました。
こちらが付属品です。
付属品
- Archer AX73(本体)
- 電源ケーブル
- LANケーブル(CAT 5e)
- 説明書
- Wi-Fi情報カード
- カスタマーサポート連絡カード
付属品のLANケーブルはCAT 5e(カテゴリー5e)の規格の物です。
お使いのONUや光ルーターとの相性もありますがCAT6以上のLANケーブルを使うとさらに通信速度が速くなり可能性もあります。
古いLANケーブルは使わず、最低でも付属のケーブルを使うことをオススメします。
カテゴリー8のLANケーブル買っちゃいました。
これでネットがさらに爆速になるはず! pic.twitter.com/Dv5W2oW2Dn
— Newガジェット三昧! (@teru_cobba) September 18, 2021
本体の背面はこんな感じになっています。
背面ボタンと端子はについて
左から順に・・・
- LEDのオンオフ切り替えボタン
- WPS接続ボタン
- Wi-Fi機能のオンオフ切り替えボタン
- リセットボタン
- LANポート(1Gbps)× 4
- WANポート(1Gbps)
- 電源ボタン
- 電源コード差し込み口
LANケーブル出力は最大4本取り出し可能。
USB3.0のポートがついています。
ここにUSBメモリーやハードディスクを接続すれば、簡易的な自宅サーバーを構築することができます。
今回は、NASについて詳しく解説しませんが、NAS化することで自宅にクラウドサーバーみたいな環境を置くことができます。
NASでできること
- データ共有
- データバックアップ
- 外出先からサーバーにデータにアクセスできる
- 監視カメラのデータバックアップ
説明書はもちろん日本語です。
どうやらTP-Linkの専用アプリ「Tether」を使ってルーターを設定していくようです。
Archer AX73の設定方法
まずは上の取説に書いてある通りに配線と電源を接続。
次にTetherアプリを自分のスマホにインストールします。(無料)
このやり方以外にも他社の無線LANルーターを設定する方法と同じ、
192.168.0.1
をブラウザーに直接入力して接続することもできます。
今回はメーカー純正のTetherアプリを使って設定しましたが、アプリ経由で設定した方が断然楽だと感じました。
まず最初に全てのLAN関連の電源を落としコンセントを抜きます。
ここで1分ほど放置するのが重要です。
次に取説に記載されているとおりArcher AX73の配線を行い、電源をオンにします。
ここで再び1分ほど放置したのち、Tetherアプリ(スマホ側)とAX73(本体)を接続していきます。
ちなみにTetherアプリを初回起動した際、TP-Linkのアカウントを作ることになるので事前に登録しておくようにしましょう。
スマホにSSIDとパスワードを入力します。
SSID名とパスワードは、付属の紙に書かれていますので上の写真と同じものを用意しておきましょう。
AX73とスマホが同期されたら一先ず完了です。
前にルーター設定をしたときは、インターネットプロバイダーのIDとパスワードを入力した記憶があるのですが、AX73では、そういった面倒な手間は一切ありませんでした。
一通り落ち着いたらArcher AX73のファームウェアアップデートをします。
step
1下のツールをタップし、システムを選択。
step
2ファームウェアアップデートを選択
本体のセキュリティ情報更新やバグ修正が含まれているので設定が完了したら2番目にやっておきたいのがこの工程です。
Tetherアプリからは、Archer AX73に何台の機器が接続されているか確認することもできます。
下部の「クライアント」をタップすると端末が何GHz帯で接続されているかや、台数、転送容量といった情報が分かります。
我が家はスマートスピーカー含め15台接続されていました。
Wi-Fiルーターのアンテナの向きはどうしたらいい?
こんな声をよく耳にします。
上の写真は、無線LANルーターからの電波の出方をイメージしたものです。
基本的に電波は垂直に立てたアンテナに対し水平360°方向に飛んでいくとされます。
つまり2階建て、3階建てのご家庭はアンテナを少し寝かし気味にするのがいいようです。
特に上階のよくネットを使う部屋に電波を飛ばすイメージでセットすると電波が家中まんべんなく飛ばすことができます。
ネットを使いたい部屋にしっかり電波が届いているかをチェックするアプリ「WiFiミレル」というアプリも併用するといいかもしれません。
Archer AX73は、ビームフォーミング機能がついているので自動的に電波の強弱を調整してくれます。
ただし、ストレスないネット環境を構築するためにもこういったアプリで環境を最適化しておくのもいいでしょう。
AX20→AX73にアップグレードしたらネットが激速化した!
我が家はソフトバンク光を契約しています。
冒頭で、Wi-Fi 6対応の「 Archer AX20」という無線LANルーターを使っていたことをお話ししましたが、Archer AX73に変えたところ、ネット速度がさらにスピードアップしました!
2.4GHz
- 下り(ダウンロード)・・・100Mbps
- 上り(アップロード)・・・128Mbps
変更後
- 下り(ダウンロード)・・・160Mbps
- 上り(アップロード)・・・192Mbps
5GHz
- 下り(ダウンロード)・・・216Mbps
- 上り(アップロード)・・・348Mbps
変更後
- 下り(ダウンロード)・・・802Mbps
- 上り(アップロード)・・・198Mbps
(測定する時間帯によって速度が前後するので平均値で比較しています。)
5GHzのアップロードに関しては何故かスピードが落ちてしまう結果になってしまいましたが、速度や転送量含め、トータル的にかなり上昇しているのが分かります。
特筆すべきが5GHz帯の下りのスピード。
AX20からAX73にアップグレードしたことで4倍速度アップ!
そして2021年7月まで使っていたWi-Fi 5の無線LANルーターと比較すると8倍速度がアップしているのには驚きました。
まとめ
Wi-Fi6の性能を最大限に引き出すためには、Wi-Fi6に対応(11ax)対応のデバイスを使うというのが大前提です。
Wi-Fi6のメリットはネットに接続する機器が増えても速度が低下しにくいことであったり、機器のバッテリーの持ちをよくする効果があります。
また、人間の慣れとは恐ろしいもので便利なものを1度使うと元の環境には戻れなくなります。
Wi-Fi 6の無線LANルーターが登場した頃は、1台20,000円オーバーが当たり前でしたが、Archer AX73はAmazonで約12,000円台。
Archer AX20ならAmazonで約7,000円台で購入可能です。
自宅のネット環境に満足していない方はぜひArcher AX73をぜひチェックしてみて下さい。
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