先日、Expansysで海外版のGalaxy Watch 4 40mmモデルを買ってしまいました!
通常、日本版のGalaxy Watch 4(ギャラクシーウォッチ4)は医療機器の認証が下りていないためか、「血圧測定」と「心電図測定」ができません。
今回は、この制限を解除して隠されたGalaxy Watch 4の機能を引き出す方法をまとめてみました。
これからGalaxy Watch 4を購入される方は自己責任で挑戦してみてはいかがでしょうか?
まずはGalaxy Watch 4を使ってみたレビューからご紹介します。
Galaxy Watch 4を使ってみた感じたこと

Galaxy Watch 4を使い始めてから3日程度ですが、いままで使って感じたことを羅列してみました。
初めてスマートウォッチを買う人にとっては多分何とも思わないはずです。
ただし、Apple Watchを使ったことがある人は新しくなったWear OSのシステムにちょっと違和感をおぼえるはず・・・。
Galaxy Watch 4には、前作のGalaxy Watch 3までサムスンが開発してきたスマートウォッチ用のOSの「Tizen」とGoogle製スマートウォッチのOS「Wear OS」を融合させた新システムを採用しています。
UIや操作性がまだブラッシュアップされておらず、サムスンのアプリとGoogleのスマートウォッチ用アプリとで完全な融合がされていない印象をうけました。
今後のアップデートでWear OSの進化に期待したいです。

例えるなら、みずほ銀行のシステムみたい。
Suicaは使えない

日本では、新しいスマートウォッチが登場するたびにSuicaのような電子マネーが使えるかが毎回焦点になっています。
現状、この機能が使えるのはApple Watchとガーミンの一部のスマートウォッチに限られており、日本市場でスマートウォッチ市場のシェアを高めるためには「Felica対応」が必須といっても過言ではありません。
残念ながらGalaxy Watch 4にはNFC-Fチップが搭載されておらず、電子マネー決済ができません。
ただし、海外では、Galaxy Watch 4でSamsung Payが使えるとのことです。


Galaxy Watch 4で電子マネー決済ができないといって嘆く必要はありません!
Suicaをどうしても使いたい場合は、Galaxy Watch 4のバンドをソニーから発売されている「WENA 3」に交換することで電子決済ができないという弱点を克服することができます。


Galaxy Watch 4 40mmモデルのバンド幅は20mmでした。
確かWena 3も同じ20mmなのでサイズ変換アダプター不要でポン付けできそうです。(Galaxy Watch 4 Classicのバンド幅は分かりません。)
新しいWear OSになり、Google Playも使えるようになったので今後、PayPayやLine Payに頑張ってもらい、せめてバーコード決済ができるようになってくれると嬉しいです。
この純正のホワイトのバンドはサラサラしていて肌触りが良い反面、汚れやすいという弱点を持っています。
また、長期間使っているうちに紫外線を浴びて変色してきそうな気がするので近い将来ナイロンウーブンに変えようかと思っています。
Line、Eメール、Twitterのメッセージも読める

上の写真はTwitterのDMをGalaxy Watch 4で受信した時の物です。
このほかLineやEメールの文章も表示させることができるのでスマホをいちいち取り出さずに内容を確認できて便利です。
Galaxy Watch 4は睡眠と健康に特化したスマートウォッチ


人間は人生のうち、3分の1は寝ているといわれています。
Galaxy Watch 4は「睡眠」に焦点を当て、眠りの質を改善してくれるようなアドバイスをくれるのがポイントです。

Galaxy Watch 4は、独自のアルゴリズムでその日の睡眠の質を「睡眠スコア」という形で採点してくれます。
上の写真は、2021年9月28日の睡眠記録ですが、睡眠スコアは「65」でした。
「何時ごろ」に、「どれくらい深い眠りについているのか」を分かりやすいグラフで表示してくれます。

詳細を表示という部分をクリックすると「睡眠時の体の動き」「夜中に何回目が覚めたのか」「体力と精神回復の度合い」といったデータを確認することができます。
Galaxy Watch 4で睡眠時無呼吸症候群が判明!?

Apple Watch Series 6でも血中酸素濃度を測定することができますが、Galaxy Watch 4でも睡眠時の血中酸素レベルをもとに「睡眠時無呼吸症候群」を判定することができます。
健常者の血中酸素濃度は100%~95%といわれていますが、この日の明け方3:00に86%という数字をマークしています。
しかも「1分33秒」と血中酸素濃度が低くなっている時間も教えてくれてます。

さらに睡眠中の「いびき」も自動的に録音してくれる機能もGalaxy watch 4から搭載されました。(スマホを充電しながら使います)

自分のいびきの音を聴いてみましたが「ここは養豚場かい!」と突っ込みたくなる始末・・・
息子や妻が同じ部屋で一緒に寝てくれなくなった理由が分かりショックでした。
また、自分のいびきにも様々なバリエーションがあることが分かり、なんだか切なくなってしまいました・・・
Galaxy Watch 4のセンサーの精度はなかなか良い

まず、各種運動データの測定精度に関してはシャオミのMi WatchやMi Bamd 6よりも遥かに正確だと感じました。
ちなみに私はシャオミの株を持ってるのであまり悪く言えませんが、シャオミのスマートウォッチに関しては、ぶっちゃけ「コスパとデザインがいいだけ」と思っています。
それに対し、Galaxy Watch 4に関しては、コスパと精度を兼ね備えた素晴らしい時計だと思います。
スマートウォッチはApple Watchやガーミンの精度がトップクラスだと仮定すると、次点のHiawei Watch 3と同等か、ややそれを下回る精度だと思います。
ただし、どんなスマートウォッチでも本物の計測機器には劣ります。
多少の誤差はあるという点をご理解ください。
体組成計機能を使ってみた

体組成計機能を使うには、本体右側のボタンに右手中指と薬指を軽く当て20秒ほどで測定完了。
体脂肪率に関しては若干高めの数値が出るような気がします。
体組成計機能で分かる項目は以下の通り・・・
- 体脂肪率
- 骨格筋
- 体脂肪量
- BMI
- 体内水分量
- BMR(基礎代謝)
1つ疑問に思ったことがあります。
体重に関しては、どうしても体重計に乗って計る必要があるのですが、今どき体重計に上の6つの項目が測定できない物ってありませんよね?
つまり、毎日体重管理をする=他の項目も同時に把握ができるということなので・・・。

「スマートウォッチに体組成計機能が本当に必要なのか?」
という問題に行きつきます。
確かにそうなんですが、自動的にスマホで身体の変化を計測できるところに付加価値があるということです。
Galaxy Watch 4のバッテリーの持ちはあまりよくない

Galaxy Watch 4のバッテリーの持ちはお世辞にも良いとは言えません。
前日の夜23:00に満充電でGalaxy Watch 4を装着し、6:00に起床した時点で88%になってました。
(睡眠分析オン、いびき測定オン、Wi-Fiオフ、心拍数の測定は10分に1回で設定)
1日仕事をして20:00に帰宅した時点でバッテリーの残量は38%程度。
つまりフル充電で1日しか持たない計算になります。
良く言えばApple Watch Series 6と同等ですが、Huawei Watch GT 2は5日~7日間は充電が不要だったのでGalaxy Watch 4に物足りなさを感じてしまいました。
私は、持ってませんが上位モデルのGalaxy Watch 4 Classicや44㎜モデルは、無印版と比較して本体サイズが少し大きくできており、その分バッテリー容量が多いとか少ないんだとか・・・
クラシックの方がバッテリーの持ちがいいという評判を某掲示板で確認しています。
海外版を買っても血圧と心電図測定できない

Galaxy Watch 4の新機能に体組成計機能が搭載されたのは有名な話ですが、海外だとGalaxy Watch 4でさらに心電図と血圧を測定ができるようです。
私は海外版のGalaxy Watch 4を購入しましたが日本で海外版を同期すると「日本仕様」に変わってしまいこれらの機能を封印されてしまうことが分かりました。
SHM(サムスンヘルスモニター)のインストールで心電図と血圧を測定しよう
事前にお伝えしますが、これから紹介する方法を試したところ私自身は最後のapkをインストールする段階でつまずいてしまいました。
多分、ポケットWi-Fiやテザリング環境でやっているのが原因だと思いますが、問題なくインストールできた人もいるようなので自己責任でお試しください。
1.準備編

上から下にスワイプして本体設定を表示させる。
右上の歯車のアイコンをタップ

設定画面の下の方にある「時計について」をタップ。

ソフトウェアを開き、ソフトウェアバージョンを連打すると開発者モードがオンになります。

設定画面に戻り「接続」を選択。

BluetoothをOFFにしてスマホとペアリングを解除する。

Wi-Fiをオンにする(このときスマホと同じWi-Fiに接続する)

メニューから開発者向けオプションにアクセスする。

ADBデバックをオン。

Wi-Fiでデバッグをオンにします。

一度まえの画面に戻って再度、開発者向けオプションに入り直すとWi-FiでデバックにIPアドレスが表示されるのでこれを写真で撮っておく。
ここまでが準備編です。
2.アプリ導入編
次にスマホに3つのアプリをダウンロードしていきます。
心電図と血圧測定をするには、「Samsung Health Monitor」というアプリをスマホとGalaxy Watch 4に入れてあげる必要があります。
ここからはスマホでの操作になるので必ず順番通り進めていきましょう。
1.Samsung Health Monitor(スマホ用アプリ)

Samsung Health Monitorをダウンロードする

ダウンロードが完了したらapkファイルをインストールします。

無事起動しました。

Samsung Health Monitorを使うにはGalaxy Watch 4側にも同じアプリをインストールする必要があります。
上の写真の通りこれだけ入れただけは当然使えません。
Watch4.SHM.MOD.1.1.0.175.apk(Galaxy Watch 4用アプリ)

Watch4.SHM.MOD.1.1.0.175.apkをダウンロードする
Samsung Health Monitorアプリ(Galaxy Watch側)は単純にapkファイルをインストールしてしまえば、すぐ使えるだろうと思うかもしれません。
実際は、時計側には下記のBugjaegerアプリを経由してSamsung Health Monitorをインストールさせます。
3.Bugjaeger App(Galaxy Watch 4にSamsung Health monitorをインストールさせるためのアプリ)

Bugjaaegerの使い方

Bugjaeger(バグイェーガー)の使い方を解説します。
まずはGoogle PlayからBugjaegerをダウンロードします。

よく分からないアプリの使用事項の説明が出てきます。
とりあえずAgreeを選択しましょう。

インストールしたら右上の電源みたいなボタンをタップする。

ここで先ほど写真を撮ったIPアドレスを入力しConnectボタンを押す。
これでスマホとGalaxy Watch 4が接続された状態になる。

画面上部の「+」ボタンをタップし先ほどダウンロードしたapkをインストールさせる。

Select APK fileをタップ

Watch 4 SHMを選択
Galaxy Watch 4のアプリ一覧に心電図アプリが出現すれば成功です。
アプリが無事起動できたのを確認したら、最後にやることがあります。
それは、最初の準備編で紹介した開発者モードを元の状態に戻しておくこと。
これをやらないとGalaxy Watch 4がずっとWi-Fiで通信状態になってしまい、バッテリー消費が増えてしまうそうです。
まとめ
今回まとめた手法はかなり面倒ですが一度設定してしまえば次回以降はすぐに使うことができます。
こんな面倒なことをせず、デフォルトの状態でこの機能を使えるようにして欲しいですよね。
測定データに関しては間に受けず、「1つの測定結果の数値」だと思うようにしましょう。
コメント
コメント一覧 (2件)
大変お恥ずかしいのですが、途中までやって諦めました。開発者向けオプションを消して元に戻したいのですが、どうやったら表示してしまった開発者向けオプションを元に戻せるのでしょうか?教えて頂きたいです。よろしくお願いします。
開発者向けオプションを消すには、ソフトウェアバージョンを五回タップすると消すことができます。