Hey Guys!
ガジェットブロガーのteru(@teru_cobba)です。
今回は久しぶりに中華エミュレーターについて記事を書きます。
2020年からいろんな中華エミュレーターを触ってきましたが、最近は大きな進歩がなく、デザインや画面サイズの変更といった小手先の製品ばかり目立ちますよね。
私の場合、新しいカスタムファームウェアを入れて楽しむ趣味はありません。
なのでRG351Vをレビューしてからの数か月間は退屈で仕方ありませんでした。
9月にOdinというAndroidタイプのエミュレーターがIndiegogoで話題を集めましたが、今後の中華エミュレーター業界はAndroid OSを積んだ中華エミュレーターが間違いなく主流になってくるといわれています。
今回は、2021年のAndroid中華エミュレーターの先陣をきる新製品「Powkiddy X18S」をレビューします。
【2021年版】中華エミュレーターカタログ あなたのおすすめゲーム機は?
Powkiddy X18Sのスペック
製品名 | Powkiddy X18S |
---|---|
CPU | T618(2 core A75 6 core A55 2GHz) |
チップセット | Amlogic S905L |
GPU | ARM Mali G52 |
メモリ | 4GB |
解像度 | 5.5インチIPS液晶 1280×720 タッチパネル採用 |
本体容量 | 64GB |
TF Card | 512GBまで増設可能 |
OS | Android 11 |
Wi-Fi | Wi-Fi 2.4Ghz/5GHz |
Bluetooth | 5.0対応 |
出力 | AVケーブル・HDMI対応 |
充電 | USB Type-C |
バッテリー | 5,000mAh |
Powkiddy X18Sの価格
Powkiddy X18Sは、2021年9月23日にプレリリースしたAndroid 11ベースの中華ゲーム機です。
私は、Aliexpressで購入しましたが、購入価格は18,000円台でした。(クーポン使用)
もう少し頑張ればNintendo Switch Liteが買えてしまうので決して安い価格ではありませんよね?
欲しいけどもっと安く買いたい~という人は、11月11日のAliexpress独身の日セールに購入するのもいいかもしれませんね。
SoCにUNISOC T618を採用
本体のOSにAndroidが採用されているとなると気になるのが「SoC」ですよね。
Powkiddy X18SのSoCには、UNISOC製のT618というチップセットが搭載されています。
UNISOCなんて半導体メーカーは聞いたこともないわ。
UNISOCは、上海に本拠を置くファブレスの半導体メーカーで、国策の半導体企業集団である清華紫光集団のグループ企業となります。
この半導体メーカーは、「Spreadtrum」と「RDA Microelectronics」が2018年6月に合併して誕生。
エントリー向けからミドルスペック用のSoCを主力に生産していますが、2019年に発表されたのがT618です。
UNISOC、T618を搭載しているタブレットとして私が以前紹介した「Alldocube iPlay 40」に搭載されています。
Antutu v8スコアは20~21万点(GPUは4万点)と、ミドルハイクラスとなる性能を持っています。
Alldocube iPlay 40レビュー Androidタブレットのベストバイはこれだ!
YouTube動画で詳しく解説しました
文字を読むのが面倒という方は、私のYouTube動画をご覧ください!
GameCubeや原神の動作検証もしています。
Powkiddy X18Sの細部をチェックするぞ
まずは、こちらがPowkiddy X18Sの箱です。
私は、Aliexpressで購入しましたが箱がちょっと潰れてました。
箱は本体を守るための物なのでこれしきの事は無問題。
こちらが付属品です。
取説は中国語と英語のカラーでとても見やすいです。
正面
背面
Powkiddy X18Sの公式ページには、白いPowkiddy X18Sの商品写真が載っていましたが、実物は白に少し茶色が混ざったようなカラーでした。
上の写真は、照度だけ調整しており、彩度はいじってません。
ミリタリーホワイトといった具合で、周囲の明るさによって、クリーム色や白に見えたりと、とにかく不思議なカラーです。
本体正面にはジオン軍のマークになり損ねたような赤いマークがアクセントになっていてかっこいいです。
この赤いマークの下にはLEDライトが仕込まれていて点灯させることができます。
ただしオマケ程度の光り方だと思ってください。
手触りは、過去に紹介したPowkiddy RGB 10 MAXのようなサラサラな触り心地。
汚い手で触ると本体がすぐに汚れてしまったり、傷がつきやすいプラ素地なので慎重に扱いましょう。
クラムシェルを開けてみました。
商品を手に取ってまず驚いたことは、本体のサイズの割には軽いという点です。
Nintendo 3DS LLとほぼ同じのサイズ感ですが、こちらと比較すると何となくスカスカでチープな印象を受けました。
Powkiddy X18Sの画面開閉角度です。
3DSだと完全にフルフラット状態になるんだけどPowkiddy X18Sは上の写真の角度までしか開きません。
普通に使う分には問題ないかもだけど寝っ転がってプレイするときにちょっと使いにくく感じるかもしれません。
上部
上部は、左から・・・
「R1」「R2」「micro-SDカードスロット」「micro-HDMIケーブル端子」「USB Type-C端子」「L2」「L1」
の順で配置されています。
テレビモニターなどにプレイ画面を映せるので、「外出先ではPowkiddy X18Sでゲーム、自宅では大画面でテレビで」といった使い分けも可能なのが嬉しいですね。
下部
左右に見えるシルバーのメッシュはスピーカーになっています。
この意匠ですがランボルギーニのデザインを何となく彷彿とさせます。
中央に見えるのが3.5mmステレオイヤホンジャックです。
Powkiddy X18Sのコントローラー
こちらがPowkiddy X18Sのコントローラー部です。
十字キーとABXYの押し心地は、正直チープな感じで、柔らかく押すとペチペチします。
Bluetoothにも対応しているので本気(マジ)でゲームをやりたい人はGamesirみたいなワイヤレスコントローラーを使うことをオススメします。
Gamesir G4 Proレビュー 「原神対応」PC、スマホ、Switchで使えるコントローラー
Powkiddy X18Sを起動したらHappy Chickを発見!
Powkiddy X18Sを起動させたところ、いきなり「Happy Chick」アプリを発見してしまいました。
RG351のようなOdroid Go Advance系の中華エミュレーターしか知らない人は、聞いたことがないですよね?
Happy Chickアプリをかんたんに説明するとこのアプリを通して本体にゲームROMをダウンロードできてしまうんです。
どんなゲームがダウンロードできてしまうかというとファミコン、PS、セガサターン、ドリームキャスト、PSPのゲームなど、ここから落とせてしまいます。
もちろん日本語のゲームもあります。
ただ、ROMのダウンロードは違法なので安易に手を出すと危険です。
絶対にやめましょう。
Powkiddy X18S自体にはROMが内蔵されていなかったので、この商品を買うこと自体は違法ではありません。(多分・・・)
その他、Googleのウェブブラウザー「chrome」もデフォルトで内蔵されていたので、Powkiddy X18Sはゲームで遊ぶだけでなく、YouTubeを視聴したり、ニュースを見たり、メールをチェックをしたりとゲーム機らしからぬ使い方もできるのがポイント!
いや、それ、スマホやタブレットでやればいいんじゃない!?
女にはわからない夢とロマンがPowkiddy X18Sにはあるんですよ!
Google Playを導入してAndroidゲームを遊ぶ方法
Powkiddy X18Sの電源を入れてもGoogle Playが全く見当たりませんでした。
せっかくAndroid 11を搭載したゲーム機なのでGoogle Playのゲームを楽しみたいという人が大半ですよね。
私は、まだ挑戦できてませんが、備忘録としてPowkiddy X18SにGoogle Play(GMS)を導入する方法を紹介します。
PowkiddyのオフィシャルサイトでGMSファームウェアをダウンロード
まずは、本体からPowkiddy公式サイトにアクセスし、上部の「X18S latest GMS firmware,please download and use」をクリックする。
上の画面に遷移するので赤枠で囲ってある部分をタップ。
Google Driveから「update.zip」とをダウンロードして外付けのmicro-SDカードの直下に配置する。
ホーム画面に戻った後に「設定画面」→「タブレット情報」→「Local software update」を選択。
先ほどダウンロードしたupdate.zipファイルを勝手にインストールしてくれるのでこれで完了です!
YouTubeも見れるので他のアプリとの組み合わせでいろんな使い道がありそうですね。
Powkiddy X18Sで原神もプレイ可能!
Powkiddy X18Sなら、みんな大好き原神もPowkiddy X18Sでプレイ可能!
Android版は通常のゲームコントローラーに対応していませんが、Powkiddy X18Sについているキーマッピングを行えばどんなAndroidゲームも1台で遊ぶことができます。
メインのスマホで原神をやるとバッテリーの消費が激しくて、モバイルバッテリーが手放せない~
こんな悩みの方もPowkiddy X18Sがあればスマホのバッテリー消費を分散できるほか、難しいアクションゲームなんかもコンシュマー機さながらにプレイできてしまうんです!
私も後日、原神をインストールしてみました。
コントローラーの上部についているGボタン(キーマッピング)を使うことでコントローラーを画面上のボタンに割り振ることができます。
Powkiddy X18Sではゲームキューブ~PS2まで遊べる!?
このキーマッピング機能を駆使することで他のAndroidエミュレーターにも応用することができます。
上の写真は、ゲームキューブエミュレーターの「dolphin」をプレイしている画面ですが、Powkiddy X18Sでは、Retro Arch系のエミュレーターではプレイすることのできなかった新しいハードもプレイ可能です。
- GameCube、Wii・・・dolphin(アプリ名)
- PS2・・・DamonPS2 Pro(アプリ名)
- 3DS・・・Citra(アプリ名)
Google Playでプレイしたいハード名を検索すると上のようなアプリが出てくるのでダウンロードしてキーマッピングするだけで遊べます。
ただし、負荷の高いゲームはPowkiddy X18Sでは、完璧に動作せず、音が途切れたりフレームレートが安定しない場合もあります。
最新のSoCのスナドラ888でPowkiddy X18Sを作ってくれたらもっと快適に遊べると思います。
今後のAndroid中華エミュレーターの発展を願いたいですね。
まとめ
Powkiddy X18Sが来てからは、今まで使っていたRG351Mは全く使わなくなってしまいました。
CFWを入れたりして楽しんでいる人もいるようですが私は、「何もしなくても最初からしっかり動くもの」が欲しい派なので、そういう作業が面倒で仕方ありませんでした。
Powkiddy X18Sを買えば、最初にGoogle Playを入れるだけ(入れなくても十分遊べる)でそこそこ遊べるようになるのでマジ最高です!
気になる方はぜひチェックしてみて下さい。
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