4月に入りゴールデンウィークも近づいてきました。
気温もじわじわと上昇しつつあり、これからTシャツなど着る機会も増えていくはずです。
普段はスマホで時間を見ている人も、肌が露出するこれからの季節はやはり時計を身につけてオシャレしてみるのもいいかもしれません。
しかし、これからの季節は汗をかきやすく時計のブレスレットに皮脂が溜まり黒ずんだり臭くなってしまいやすいです。
そんな状態で知り合いに
「良い時計してるね。見せてよ?」
なんて言われたらどうしますか?
せっかくいい時計を漬けていても身につけている時計が汚ければ魅力が半減してしまい恥ずかしい思いをすることになりますよね。
今回は夏が来る前にコストコで売っている万能洗剤『オキシクリーン』で愛用のロレックスとApple Watch、その他の時計たちのブレスレットを洗浄してみたので結果を報告してみます。
マネをする場合はくれぐれも自己責任でお願いします。
オキシクリーンとは

オキシクリーンの名前を知らない人はいるかも知れませんが、コストコを知らない人はいないと思います。
オキシクリーンは主にコストコで売られていて口コミや様々なメディアに取り上げられて人気に火がつきました。
まだ家の近くにコストコがない方は上の商品リンクから購入することも可能です。
オキシクリーンの成分
風呂、トイレ、キッチンなど、ありとあらゆる場所を掃除できます。
過炭酸ナトリウム(酸素系)
炭酸ナトリウム(水軟化剤)
界面活性剤(エトキシレート・アルコール)
柔軟剤
酸素系の洗剤成分と界面活性剤が配合されており、油分を強力に分解し高い漂白効果を発揮します。
衣類、プラスチック、ステンレス、床材など様々な素材に使えます。
1つ注意する点は、オキシクリーンでアルミ製品を洗浄すると黒ずんだり、変色する恐れがあるのでアルミ製品には使わないようにしましょう。
オキシクリーンの使い方
●約40度~60度のお湯で粉を完全に溶かして使用します。
●粉を溶かすには泡立て器が便利です。100円ショップなどで調達すると良いでしょう。
●20分以上の浸け置きが有効。6時間後には溶剤の有効性は無くなるようです。
オキシクリーン愛好家によると、オキシクリーンを溶かした溶液に物をつけることを通称
『オキシ漬け』
と呼びます。
なぜオキシクリーンで時計のブレスレットを洗浄しようと思ったのか?
ロレックスを購入しようと情報を集めていた中で普段のロレックスのメンテナンスをどうすれば良いのか気になりました。
超音波洗浄機で洗ったり、布や爪楊枝を駆使して時計を綺麗にしているという方が大半のようでしたが、一部で入れ歯洗浄剤の『ポリデント』で時計のブレスレットを洗っているという方がいました。
入れ歯には口の中の油汚れやタンパク質の汚れが蓄積して汚くなってきます。
腕時計のブレスレットにも汗に含まれるタンパク質汚れや、皮脂汚れが蓄積し入れ歯と同じような状態になると予測。
オキシクリーンとポリデントの成分はなんとなく似ていそうと思ったのがキッカケで入れ歯洗浄剤よりもオキシクリーンの方がコスパが良さそうだと思いました。
また、オキシクリーンを使えば皮脂、タンパク質汚れの他に界面活性剤のおかげで輝きが出ることを期待し、人柱になるつもりで実験してみました。
オキシ漬けにさせられる私のコレクションの時計の紹介
アニエス・ベー
この時計は今から15年くらい前、大学時代にお付き合いしていた元彼女からいただいたものです。
大学卒業後ホテルに入社し3年ほど毎日つけていました。
汚い話ですが一度も掃除したことがなくブレスレットの隙間には皮脂というか垢がゴッソリと溜まっている状態でした。
セイコー キネティック
この時計に関しては詳細を省きますが、チタン製の時計で非常に軽く自動巻とクオーツの良いところを兼ね備えた優秀な時計です。
こちらも通算4年ほど使用していましたが一度も洗浄したことがありません。
ロレックスサブマリーナ・ミルガウス & Apple Watch
最近ブログでよく取り上げている一番お気に入りの時計たちです。
ロレックスに関しては一昨年にオーバーホールに出したばかりで使用頻度も少ないためブレスレットの汚れは皆無のはずです。
ただし、指紋があらゆるところに着いており布ではなかなか磨けない場所もあり清掃の手間がかかりそうです。
下の写真がアップルウォッチのステンレスバンドです。
ブラックなのでわかりにくいですが1年ほど使用しており運動時も装着しているため汚れが蓄積されているはずです。
注意点
時計をオキシ漬けにすると言ってもブレスレットの部分だけです。
ロレックスサブマリーナのように防水時計でもオキシ漬けにすることでパッキンが痛み耐水性能が確保できなくなる恐れがあるので、くれぐれも本体はオキシクリーン溶液にドボンしないでください。
また、アルミ製の時計やメッキ処理されているものは変色の恐れがありますので、くれぐれもオキシ漬けしないでください。
当方は一切の責任を負い兼ねますので、以下の工程に関してくれぐれも自己責任でお願いします。
いざオキシ漬け!
早速、時計のブレスレットをオキシ漬けしていきましょう!
オキシクリーンをまずは開封!
風呂桶に風呂の残り湯とオキシクリーンを混ぜ合わせオキシクリーン溶液を作りました。
Apple Watchのブレスレットを本体から外しドロップイン!
さあ、もう後戻りはできませんよ。
安い時計から高い時計まで一気に試しちゃいます。
風呂桶の端に、さいばしを渡し愛用の時計を並べていきます。
さいばしをこんな風に使っているところを妻に見られたらどんな目にあうのでしょうか。
ああ恐ろしや....
時計のブレスレットをオキシ漬けしてから10分後にある変化が起こり始めました。
お食事中の方は閲覧注意!
心の準備はよろしいでしょうか?
お分かりいただけたでしょうか?
酸素系の洗剤で洗濯機の層洗浄をした時に出てくるようなカスがみるみる出てきました。
オキシ漬けにした状態で時計を時々振ってあげるとさらにカスが出てきます。
糸のような長い垢が出てきたりと、この短いブレスレットのどこにこんな汚いものが潜んでいたのか疑いたくなるほどカスが出てきます。
時計のブレスレットを30分ほどオキシ漬けにして終了。
上澄み部分の水を捨てたところ面白いほど垢が取れたのがわかります。
「嗚呼、なぜ海じゃなくて家の中で岩のりが採取できるのだろうか.....」
結果
BEFORE
AFTER
Apple Watchのステンレスバンドに関しては黒くてわかりずらいですが、表面の皮脂が取れ光沢が増した気がします。
BEFORE
AFTER
アニエス・ベーのブレスレットですがコマのあいだの黒ずんだ油汚れがとても綺麗になりました。
以前はくすんでいた印象でしたが輝きを放っております。
BEFORE
AFTER
チタン製ブレス独特の輝きで違いが分かりにくいかもしれませんが、肉眼で実際に見てみるとくすみのベールが取れ輝きが増しました。
一番驚いたのがバックルの裏面です。
この部分は埃が溜まっていて掃除するには濡れた綿棒でコツコツ汚れを取るのが普通のやり方ですが、オキシ漬けをしたところご覧の通り埃も綺麗さっぱりなくなっていました。
BEFORE
AFTER
オーバーホールをしたばかりなので差がよくわからなかったというのが正直な感想です。
しかし、左の時計(ミルガウス)を見ると分かりますがブレスレットの鏡面加工してある部分のくすみがクリアになった気がします。
流石に傷までは消えませんが定期的にやる価値はありそうです。
ブレスレット以外の部分(本体)の掃除の仕方
ブレスレットだけやって肝心な本体の部分が汚かったら意味がありません。
本体部分は歯ブラシにオキシ溶液をつけて磨くといいでしょう。
ただし、ボタンや竜頭付近を磨く場合はオキシ溶液が内部に侵入してしまわないよう注意して磨いてください。
最近の時計はだいたい生活防水程度の機能がついているのが多いので最後に軽く流水で洗い流してタオルで拭いて終了です。
まとめ
また1つオキシクリーンの歴史に新しい用途が加わりました。
専門家ではないため詳しいことは分かりませんがステンレス製のブレスレットに関してはオキシクリーンを使って洗浄しても問題なさそうです。
個人的な感想ですがオキシクリーンの成分は強力なため、1年に2回程度の使用に控えておいた方がいいかもしれません。
今回の方法で洗浄する際には、誤って時計本体をオキシクリーン溶液にドロップさせないよう気をつけましょう。(水没します)
また、ダイバーズウォッチも同様にオキシ漬けしてしまうとパッキンが劣化し耐水性能を担保できなくなるのでくれぐれも本体はオキシ漬けしないよう注意しましょう。
くれぐれも自己責任でお願いします。
