音声自動翻訳機は外国語で会話をしなければならないシーンや、初めての海外旅行で単語がわからず不安な方におすすめのアイテムです。
日本語を話すだけで瞬時に翻訳されるのでスムーズな会話が可能となります。
海外旅行や海外出張で使うのはもちろん外国語を学ぶための学習ツールとしても人気です。
前回自動翻訳機の「Langogo」を紹介しましたが今回はLangogoのさらに上をいく自動音声翻訳機「SIATOES AI自動音声翻訳機」を購入しましたのでレビューします。
過去のLangogoのレビューはこちら
自動翻訳機選びのポイント
様々なメーカーから自動翻訳機が発売されていますが、ハンディタイプの自動翻訳機は、Google翻訳(GoogleTranslator APIとCloud Speech to Text)をベースにした翻訳エンジンを使用しています。
わかりやすく言うと「グーグル自動翻訳アプリ」と同じ自動翻訳エンジンを利用しているのでアプリで調べた翻訳と同じ答えが返ってくると思ってください。
そのため、どれを選んでもあまり変わらないと言われることもありますが、実際使ってみると機種によって翻訳精度や使いやすさなどに大きな違いがあります。
自動翻訳機選びで重要なポイントは?
- 翻訳速度の速さ
- 対応言語の多さ
- いつでもどこでも使えるか
- 双方向翻訳に対応しているか
- プラスアルファの機能
1~4までの機能は正直なところどのメーカーのものを使用しても同じです。(ポケトークの反応は少し遅めです)
今回は、5.プラスアルファの機能が際立つ最新式自動音声翻訳機「SIATOES AI自動音声翻訳機」を紹介します。
この自動翻訳機には、日本メーカーの機種に搭載されていない機能がテンコ盛り。
正直、いつまでもポケトークやMAYUMIなんか使っている場合じゃないですよ。
SIATOES AI自動音声翻訳機の紹介
前回紹介した自動翻訳機「Langogo」もなかなかいいのですが、今回紹介するSIATOES AI自動音声翻訳機はLangogoの進化バージョンといっても過言ではありません。
2019年9月19日現在、Amazonで19,200円で発売中。
今なら4,000円オフクーポンが適応されるので実質14,200円で購入が可能です。
ポケトークなどの自動翻訳機の購入を検討されている方は多機能でレスポンスの早いSIATOES AI自動音声翻訳機をチェックしてみてはいかがでしょうか?
プラットフォーム | 英ARM社「Cortex-A53」 |
メモリー | 1G + 8GB |
言語対応 | 117言語 (47訛り言語含む) |
写真翻訳 | 43言語 |
ディスプレイ | 3.1 IPSディスプレイ |
タッチスクリーン | マルチタッチ |
グループ翻訳 | 最大500台と接続して翻訳可能 |
バッテリー | 2080mAh |
音源 | 1813 BOX Sound Cavity |
USB | Type-C |
SIATOES AI自動音声翻訳機の特徴
SIATOES AI自動音声翻訳機は翻訳速度がメチャ早い
ストリーミング技術を通して、音声を1秒以内(早ければ0.3秒)に翻訳し、双方向の会話を可能にします。
ノイズキャンセリング搭載で正確に認識
マイクロフォンとノイズキャンセリング機能で雑踏であっても人の声を賢く拾い、話したことを正確に認識して翻訳します。
ポイント
英語(米国)、英語(オーストラリア)、英語(カナダ)、英語(英国、英語(インド、アラビア語(エジプト)、アラビア語(サウジアラビア)、デンマーク語
ドイツ語、カタロニア語、スペイン語(メキシコ、ポルトガル語(ブラジル、ポルトガル語 ロシア語、スウェーデン語、チェコ語、ハンガリー語、ルーマニア語
タイ語、ベトナム語、ギリシャ語 、スペイン語、ノルウェー語、ヒンディー語(インド)、スロバキア、韓国語、日本語、フランス語、フランス語(カナダ)
ヘブライ語、インドネシア語、トルコ語、イタリア語 、オランダ語、ポーランド語、フィンランド語、マレー語 ブルガリア語、スロベニア語 、クロアチア語
タミル語(インド)、英語(アイルランド)、アフリカーンス語(南アフリカ)クメール語(カンボジア)、ベンガル語(インド)、英語(南アフリカ)
英語(ナイジェリア) 、 英語(フィリピン)、スペイン語(ボリビア)、スペイン語(エルサルバドル)、台湾語、スペイン語(グアテマラ)
スペイン語(ホンジュラス)、フィリピン語 、 アイスランド語 、セルビア語 、ネパール語 、タミル語(スリランカ) 、シンハラ語(スリランカ)
スペイン語(米国)、アラビア語(ヨルダン)、アラビア語(バーレーン)、ラビア語(アルジェリア)、アラビア語(チュニジア)、スペイン語(ベネズエラ)
アラビア語(カタール)、ジャワ語(インドネシア)マラヤーラム語(インド)、マラーティー語(インド)、スンダ(インドネシア)、テルグ語(インド)
ラトビア 英語(ガーナ)、英語(ケニア)、英語(ニュージーランド)、英語(タンザニア)、スペイン語(アルゼンチン)、スペイン語(チリ)
スペイン語(コロンビア)、スペイン語(コスタリカ)、スペイン語(エクアドル)、スペイン語(ニカラグア)、スペイン語(パラグアイ)
スペイン語(プエルトリコ)、スペイン語(ドミニカ共和国)、スペイン(ウルグアイ)、スペイン語(パナマ)、アラビア語(パレスチナ州)
タミル語(シンガポール)、タミル語(マレーシア)、アラビア語(イラク)、アラビア語(クウェート)、アラビア語(モロッコ)、アラビア語(オマーン)
アラビア語(レバノン)、スワヒリ語(ケニア)、スワヒリ語 、(タンザニア)アラビア語、(アラブ首長国連邦)、ビルマ語 、ベンガル語、 アルメニア語
ウクライナ語 、ラオス語 、ウルドゥー語ウルドゥー語(インド)、アムハラ語、アゼルバイジャン語ガリシア語(スペイン)グルジア語、 広東語、
ズールー語(南アフリカ)、カンナダ語(インド)リトアニア語 、北京語、アラビア語(イスラエル)、グジャラート語(インド)、スペイン語(ペルー)
各国ごとの言葉の翻訳精度に関しては全て検証するのは難しいですが、一つだけ言えることは
「SIATOES AI自動音声翻訳機の対応していない国の言語を探すことの方が難しい」
ということです。
これだけの言語に対応していればどこに行っても言葉で困るということはなさそうですね。
独自機能1 写真翻訳ができる
「邦人が海外旅行中に軍事施設近くで写真撮影をしていて拘留されてしまった」
という事件が数年に一回のペースであるようです。
https://www.koreaworldtimes.com/topics/news/4559/
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/54782
中には、ジェームスボンドのように、どこかの諜報機関からのミッションでガチでやっている人もいるかもしれません。
でも、写真に限らず、ローカルルールを知らずに破っていて気がついたら逮捕されてしまったら大変なことになりますよね?
「なんとなくここは入っちゃダメだ」
という雰囲気を感じるはずかもしれませんが、
「何がダメなのか」
現地の言葉で書かれていたらわからないかもしれません。
SIATOES AI自動音声翻訳機にはカメラが搭載されており写真から文字を判別し翻訳してくれます。
この機能があればレストランでメニューが読めなくて注文で困っている時、街にあるサインや観光地での名勝の紹介文が読めない時スキャンするだけですぐ解決できるはず。
上の写真は何が書かれているのでしょうか?
後ほどハンズオンで紹介します。
独自機能2 録音ができ内容を翻訳してくれる
独自機能3 wi-fiルーター機能
nano SIMを挿入するトレイがあります。
こちらに現地のSIMカードを挿入するとモバイルwi-fiルーターに早変わり。
1台につき最大10台の端末とインターネット接続可能です。
旅行先で仲間とインターネットを使えたり、お手持ちの複数のデバイスで同時にインターネットを利用できます。
SIATOES AI自動音声翻訳機をハンズオン!
開封するよ
こちらがパッケージです。
開封してみました。
充電端子はUSB-Type-Cを搭載しています。
ケーブル類がこれ以上増えるは嫌なのでUSB-Type-C製品で統一を目指している私にとって非常にありがたいです。
開けた時に1番のサプライズは、最初から付属品が充実していることです。
- TPUケース
- 液晶保護フィルム
- ストラップ
- イヤホン変換USB-Type-Cプラグ
- USB-Type-Cケーブル
- ポーチ
など
海外に持って行ったらスマホ並みに使うものなので万が一落としてしまっても壊れにくいのでありがたいです。
取説は英語の他、日本語の説明もあります。
SIATOES AI自動音声翻訳機の使用方法
こちらが本体の待ち受け画面です。
言語選択の画面をまずは呼び出し、翻訳する言語2つを選択します。
わかってはいますがこんなマイナーな言語も収録されています。
本体の側面に「翻訳ボタンA」、「翻訳ボタンB」があります。
言語Aを話す人はAボタンを、
言語Bを話す人がBボタンを、
それぞれ押し分けて使う必要がありますがこれをまず相手に説明するのが難しいかもしれません。
翻訳結果はこんな風に表示されます。
今回は日本語と英語の2つを試してみました。
難しい会話や長い文章もしっかり翻訳してくれます。
ポケトークや前回レビューしたLangogoは会話するときのボタンが1つだけでした。
ボタンABを使い分けるよりもワンボタンにしてくれた方がシンプルで使いやすいので次回の改善点として欲しいところです。
Langogoと比較
大きさ、翻訳精度、英語、中国語、韓国語の翻訳レスポンスに関してLangogoとほぼ変わりません。
Langogoと共通する機能もありますがSIATOES AI自動音声翻訳機との違いは写真翻訳、録音機能がついている点です。
SIATOES AI自動音声翻訳機で写真翻訳を試してみた
背面にカメラがついており一度写真を撮り本体に保存。
先ほど紹介したロシア語の看板を翻訳してみました。
保存したものを画像検索して写真を翻訳してくれます。
変な翻訳結果ですが看板に意味はないかもしれません。
もう一つの看板を画像翻訳してみました。
こちらも完璧ではありませんが翻訳できました。
第二次世界大戦後にどうたらこうたらと書いてあります。
続いてはアラビア語の料理メニューです。
ちょっと変な訳ですがわからないこともありません。
画像翻訳に関しては、まだ発展途上なのか今後のバージョンアップに期待したいですね。
SIATOES AI自動音声翻訳機で録音翻訳を試してみた
この機能を試してみましたが「?」な結果です。
録音できましたが翻訳機能がうまく働きませんでした。
今後のアップデートで改善されるかもしれませんがボイルレコーダー程度の機能だと思っておいた方がいいかもしれません。
本体ストレージは8GBでした。
たっぷり録音できそうですね。
他社製品との比較
ポケトーク POKETALK
26870円(2019年8月現在)
74言語
重量:不明
業務利用が一社で二個まで
画像翻訳:なし
長文翻訳:あり
録音機能:なし
保証延長:+5000円
Easytalk
19800円(2019年8月現在)
164言語
重量:不明
テザリング機能付き
画像翻訳:なし
長文翻訳:あり
録音機能:なし
無料保証:1年
FUJITSU arrows hello
29999円(2019年8月現在)
重量:99.8 g
28言語
画像翻訳:あり
長文翻訳:あり
録音機能:なし
無料保証:不明
家電量販店に行き上記機種を試してみました
POKETALK、arrows helloは翻訳までの時間は短いものの、ボタンを押して翻訳エンジンが立ち上がるまでに少し時間を要する気がします。
SIATOES AI自動音声翻訳機ですが、翻訳速度は、カタログスペックの0.2秒まではいきませんが、翻訳エンジン起動→翻訳までが上記の二機種より早いのでストレスは全く感じません。
まとめ
ハンディタイプの自動翻訳機はこれまで音声入力が当たり前でした。SIATOES AI自動音声翻訳機の1番の特徴は、カメラが搭載されていること。
画像から文字を認識して翻訳してくれます。
- 飛行機内で入国審査の書き方がわからなくてソワソワしてしまった。
- 観光地の看板が現地語(もしくは英語)で書かれていて由緒が理解できなかった。
- 海外のレストランメニューを見て注文したらとんでもない物が来たがクレームを伝えられず泣き寝入りをしてしまった。
- 海外旅行のガイドブックに載っている「現地語での問答集」を見て質問をしたが現地語で返答され訳がわからないのに分かったフリをしてしまった。
これらは海外旅行あるあるですが、この翻訳機を使えばそういったトラブルもぐっと減るはずです。
翻訳精度が高いのは、もはや当たり前時代。対応言語の多さ、翻訳レスポンスの早さ、プラスアルファの機能(写真翻訳、録音翻訳、wi-fiルーター機能)でポケトークやMAYUMIなどよりも一歩抜きんだ製品だと感じます。
海外旅行以外にも「外資系にお勤めの新入社員」も持っていると便利かもしれません。
でも自動翻訳機なんか使っていたら即刻レイオフされるかもしれませんので十分注意してください。
街中を歩いているとインバウンドも相まって日本語よりも外国語の方が多く聞こえるようになり「ここって日本だよね?」と疑いたくなる機会が増えてきました。
東京オリンピック、大阪万博と国際的な催し物も多く、海外に行かずとも一台持っていると便利だと思います。
コメント