中華エミュレーターの記事はもう書かない!
2年ほど前までは中華ゲーム機のレビュー依頼を多くいただくなど、この業界でそこそこのポジションにいたのですが、ある日を境に情熱が一気に冷めてしまいました。
中華ゲーム機のレビュー記事を書かなくなった理由はいくつかあるのですが、1番の理由はスペックにあまり進歩のない中華ゲーム機を何台も何台もレビューするのに疲れたからです。
ただし、記事を書き続けていれば確実にPV数は上がります。
でも自分は中華ゲーム機のレビューワーで終わりたくないという理由でしばらくこの分野から離れてましたが、ふとした時にまた買いたくなるのが中華ゲーム機の魔性のチカラ。
先日、中華ゲーム機「Powkiddy RGB30」を塗装した話を書きましたが、今回は実際に使ってみた体験、使用感をサクッとまとめていきます。
なぜ、再び中華ハンドヘルゲーム機分野のレビューを書いたのかは、この記事を読み進めて理解していただきたいと思います。
ちなみにフェラーリカラーに塗装してしまっているので今回紹介するRGB30は世界に1台だけのN3仕様となっております。
スペック
ブランド | Powkiddy |
製品名 | POWKIDDY RGB30 |
カラー | ホワイト, ブラック, ブルー |
OS | LINUX |
ディスプレイサイズ | 4インチ IPSスクリーン |
解像度 | 720×720 |
CPU | ARM CORTEX-A55, 1.8GHz |
RAM(メモリ) | 1GB LPDDR4 |
TF カード | TFカード拡張サポート 最大256GBまで |
対応通信規格 | Wi-Fi, Bluetooth |
バッテリー容量 | 4,100mAh(8時間程度持続) |
対応エミュレータ | MAME/N64/PS/CP3/NEOGEO/GBA/NES/SFC/MD/NDSなど |
スピーカー | 1Wスピーカー×2 |
本体サイズ | 145×86.5×18mm |
本体重量 | 約207g |
Powkiddy RGB30は、これまでありそうでなかった4インチの正方形ディスプレイを採用してます。
なぜ正方形がいいかというと、レトロゲームの大半が当時のブラウン管テレビの画面比と同じだから。
このほか、Nintendo DSのエミュレーター「Drastic」をプレイする際に上下の画面に分割するする際にこれまでの横長ディスプレイの中華ゲーム機と比較しても圧倒的にプレイしやすい点が人気の理由ではないでしょうか。
Powkiddy RGB30の価格
Powkiddy RGB30の価格は、Amazonで14,999円でした。
このほか、楽天、Yahooショッピングなどさまざまなサイトで販売されてます。
ショップのポイントが余っているようでしたら実質値引きで買えますので色々価格を比べるのも重要です。
細部をチェック
こちらがRGB30のパッケージです。
付属品は、取扱説明書とUSB-Cケーブルのみと非常にシンプルです。
もちろん取説は読みません。
RGB30は充電器との相性があるようで急速充電ができるPDやモバイルバッテリーからの充電は受け付けないなど、独自の仕様となっております。
こちらがRGB30の本体正面です。
本体を起動するとJEL OS (ジェルオーエス)がプリインストールされてました。
デフォルトの状態だと英語になってますが日本語に変更することも可能です。
背面はツルツル。
塗装前はホワイトで手の汚れが本体表面につきやすい処理がされてました。
カラーリングすることで汚れがつきにくくなり人と違う1台を持ててやって良かったかも。
質感にこだわったANBERNIC製に対してPowkiddyの品質はちょっと疑問があります。
ANBERNIC製なら上のような写真の継ぎ目もちゃんとチリ合わせして発売しますがPowkiddyは、どうしちゃったの?というクオリティです。
これまでの発売傾向を考えると、Powkiddyでまず中華ゲーム機の各サイズ、デザインをテスト販売してヒットしたらANBERNICが追随するという構図が一般的な気がします。
近い将来、ANBERNICからも意匠がそっくりな機体がリリースされるかもしれませんね。
ショルダーボタン部分はこれまでの中華ゲーム機にありがちなボタン配置を踏襲してます。
RGB30はテレビの大画面に接続してプレイすることも可能。
ミニHDMI端子に接続すれば多人数で遊べるレトロゲームも楽しめますよ。
ショルダーボタンは、適度に上部に顔を出しているため非常に押しやすいです。
クリック感も気持ち良い。
底面は、左から充電端子、OS用TFカード挿入口、3.5mmイヤホンジャック、ROM用TFカード挿入口、、OTG Type-C端子となっております。
Powkiddy RGB30の十字キーは軸が若干高めな気がします。
試しに格闘ゲームをプレイしてみましたが、昇竜拳が出ないこと出ないこと・・・。
アナログスティックでも試してみましたが状況は同じ。
良い意味でも悪い意味でもPowkiddyさが出てます。
このことは、Xでも度々取り上げられており、内部を分解してこの十字キー部分にカプトンテープを貼って誤反応を防ぐというHackも流行ってます。
ちなみに私は、同じ絶縁体であるセロハンテープを使って対策してます。
実施してみた結果は、若干効果があった程度です。
こういった改造できる愉しみがあるのも中華ゲーム機の醍醐味ですね。
ABXYボタンは、Powkiddy特有のカチカチ音がします。
これがpowkiddyらしさというか「伝統」です。
ボタンや端子の配置はこちらをご覧ください
使用感
Powkiddy RGB30を買いたくなったのは、PS版のドラゴンクエスト7を久々にプレイしたくなったからです。
そう思わせた原因は、このYouTuberさんの動画をみてまたプレイしたくなりました。
ちなみにコラボしてません。レトロゲーム好きは絶対チェックすべきチャンネルです!
DQ7をプレイしたのは大学1年の時でしたが、ゲームをプレイして当時の空気感みたいなものを思い出したくなったんですよ。
それはともかく、RGB30を使って感じたことは、「RK3566チップをまだ使っているのか!」
ということです。
このCPUは、2022年に大ヒットしたRG503と同じチップを使用しているのですが、1年以上経ってまだこのチップを使用しているのがちょっと信じられませんでした。
もちろんRG503でこのチップを使用して動作させる分には全く問題ないのですが、RG30を使ってみたところPSP以上(DC、N64)がもっさりする感じ。
それ以下のハードでも十字キーの扱いにくさから格闘ゲームには若干向いてないない気がします。
ただし、私は実証してませんませんがBluetoothでがオブコントローラー接続すれば各種キーの操作感を改善することができるはずです。
まとめ
Powkiddy RGB30は、4インチの正方形ディスプレイを採用し、レトロゲームに最適な中華ハンドヘルゲーム機です。
この機種は、特にNintendo DSのエミュレーター「Drastic」での使用において、その画面比率がプレイ体験を向上させます。
デバイスはRK3566チップを使用しており、N64世代以上ハードでは、パフォーマンスに制限がありますが、多くのレトロゲームを快適に楽しむことができます。
RGB30のデザインはシンプルで、端子の配置やボタンの配列が使いやすい形になっています。
一方、十字キーの反応にはいくつかの問題がありますが、カプトンテープを用いるカスタマイズで操作性が改善します。
改善方法に関してはこちらの記事を参考にしてください。
しかしながら、カスタマイズしても十字キーの軸の高さから、格闘ゲームなどでの使用には、やはり適していない可能性があります。
今回のレビューは個人的な見解ですので是非ご自分で実機を手にしていただき操作感をチェックしていただきたいです。
集めることも中華ハンドヘルドゲームの醍醐味ですからね!
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