昨年末にPowklddy RGB30という中華ゲーム機を買ったんですが、本体をレッドに塗装して以来、満足してしまい肝心なゲームを全くやっておりません。
そんななか、ふと中華ゲーム機で有名なヨシダさんのYouTubeを見ていたところ「Retroid Pocket 4 Pro」のレビューをされているのを見て欲しくなってしまいました。
実は、Retroid Pocket 3+という旧モデルを持っていたのですが、レビュー記事も書かず少し遊んでから処分してしまった経緯があります。
まさか、また欲しくなるなんて、つくづく進歩していないなと反省してしまいます・・・。
一度は、購入を諦めようかと思いましたが、新型の「Retroid Pocket 4 Pro」はSoCが大幅に進化して今までまともに動かなかった、PS2エミュレーターやSwitchエミュレーターも使えるんだとか。
こんな触れ込みを聞いたら、もう買うしかないでしょ!
今回は、Retroid Pocket 4 Proを自腹で購入したので、簡単にレビューしていきます。
スペック
項目 | 仕様 |
---|---|
プロセッサ | MediaTek Dimensity 1100 (4×A78 @2.6GHz、4×A55 @2.0GHz) |
GPU | Mali-G77 MC9 @836MHz |
RAM | 8GB LPDDR4x |
ストレージ | 128GB UFS 3.1 + TFカードスロット |
ディスプレイ | 4.7インチ、750×1334解像度のLCD |
OS | Android 13 |
バッテリー | 5000mAh |
コネクティビティ | WiFi 6、Bluetooth 5.2 |
寸法 | 184.8 x 82.6 x 15.8mm |
重量 | 261g(一部レビューで274.6gとの報告あり) |
Retroid Pocket 4 Pro(レトロイドポケット 4プロ)は、無印版の「Retroid Pocket 4」とアップグレード版の「Retroid Pocket 4 Pro」の2つのラインナップで発売されてます。
無印版を買うと後から絶対、上位機種が欲しくなると思うのでよほどの理由がない限り、Retroid Pocket 4 Proの上位版の購入をおすすめします。
Retroid Pocket 4 Proは、Mediatek Dimensity 1100 CPUとMali G77 MC9 GPUを搭載し、8GBのRAMと128GBのストレージを備えています。
4.7インチのタッチスクリーンで750×1334の解像度。
Android 13を搭載しているため、幅広いエミュレーターとAndroidゲームに対応しています。
Pro版は、MediaTek Dimensity 1100 CPUのおかげでPlayStation 2やGameCubeなどの、より高性能なコンソールのエミュレーションに対応。
特にPSPエミュレーションは16:9のディスプレイとPS Vita風のDパッドのおかげで非常に楽しいプレイ体験ができます。
さらにRetroid Pocket 4 Proは、改良された熱放散設計と冷却ファンを新規に搭載したので、「ハイエンドなUMPC」と「安価な中華エミュレーター」の中間的ポジションで、双方のいいとこ取りをしたマシンと言えます。
ゲームプレイ体験は、Androidネイティブゲームでも優れており、スムーズなプレイが可能です。
オンスクリーンコントロールのカスタマイズや、最大1080pでのスクリーンレコーディング、HDMI出力による大画面への接続もサポートされています。
価格は、199ドルで、色々な色が選べます。これは、携帯性、性能、価格のバランスを考慮すると、非常に魅力的です。
価格について
Retroid Pocket 4 Proは、高性能ながら手頃な価格のレトロゲーム専用ハンドヘルドデバイスです。
価格は、199ドルで原則、Retroid社の公式サイトから購入できます。
199ドルだから、日本円で2万円ちょっとか〜。
なーんて甘く考えていたら、昨今の円安で送料込みで34,000円くらいでびっくりしました。
Retroid社の公式サイトから買えるとお伝えしましたが、AliexpressやBanggoodでも購入できます。
細部をチェック
パッケージのフタにマグネットが仕込まれており、非常に開けやすく丁寧に作られておりました。
付属品は、本体の他、USBーCケーブル、ガラス保護フィルム取説が入ってました。
USBーCケーブルの被覆は厚くて結構しっかりしたものになってます。
早速本体を見ていきましょう。
私は、今回クリスタルというスケルトン風のカラーを選びましたが、その他にも16Bit、Black、16Bit US、Watermelon、Ice Blueの全6種類のカラー展開をしております。
Retroid Pocket 3+とのデザイン比較
前モデルのRetroid Pocket 3+とのデザインはほぼ一緒ですが、まずABXYボタンのカラーリングが変更されてるのがわかると思います。
このほか、ホームボタン、バックボタン、スタート、セレクトボタンの位置が変更されよりユーザービリティが向上しました。
Retroid Pocket 3+のバックシェルには吸気ファンがありませんが、Retroid Pocket 4 ProにはノートPCについているようなファンが新たに搭載されました。
ボタン・端子などをチェック
上部は、各種ショルダーボタンのほか、電源、ボリュームボタン、排熱口、Micro HDMI端子があります。
Micro SD端子はニッチな映像ケーブルで持ってる人は少ないので合わせて買って用意しておくといいと思います。
特にPS2やPSPなど高解像度のゲームはせっかくなら大画面で楽しみたいですよね?
Android機として使えるから、モニターでYouTubeとか動画鑑賞に使ってもいいよね。夢が広がるわ。
このほか、Retroid Pocket 4 Proになり新たに排熱ファンが搭載されました。
熱による性能低下もこれで予防できそうですね。
下部には左右2つのスピーカー、Micro SDカードスロット、イヤホンジャック、Type-C接続端子がありました。
スピーカーの音ですが、スピーカー自体が小さいためか、広がりのある感じはしません。
また下向きについているため、音がしたの方に飛んでいってしまうので迫力のようなものはあまり感じられませんでした。
本体の画面サイズは、4.7インチでもっと大きい画面でゲームをプレイしたい人もいるはずです。
前述した、Micro HDMI端子を使う他にも、Type-CからXreal Airに接続してグラス越しに大画面で楽しむといった使い方もできました。
【ARグラス】XREAL Airレビュー/Beamは急いで買う必要なしかも
特に新幹線とか飛行機での長距離の移動のときって退屈ですよね。
スマホゲームもいいですが、Retroid Pocket 4 ProとXreal Airをセットで使えば、肝心のスマホの電池を消耗させることなく楽しめるので、この2つのセットはおすすめです。
スティック・ボタンについて
十字キーの押し心地はマイルドで上品な反発感でした。
アナログスティックは柔らかく、可動範囲がかなり広いので気になる人はデッドゾーンの設定をするといいでしょう。
左下には、Androidのためのホームボタン、バックボタンがあります。
ABXYはカラーリングされており、ボタンの視認性が非常に良いです。
右下には、セレクト、スタートボタンがあります。
起動
原神
まずはベンチマークがわりに原神を起動してみました。
Dimension 1100のパワーのおかげか、解像度も高くグリグリ動きます。
デフォルト状態で「中」になっており、デバイス負荷は、スムーズです。
原神はAndroid版なのですが、いつも解説している通り、外部コントローラー対応してません(iOSのみ対応)。
そのため、画面上のタッチボタンに、Retroid Pocket 4 Proのキーをアサインすることで本体コントローラーを強引に使うことができます。
ただし、Rスティックは、視点変更として上手く機能しないため、視点変更は指で変えていくしかありません。
このキーマッピング機能を使えばかなりのGoogle Playで公開されている大半のゲームをコントローラーでプレイできます。
また、本体の回転を自由に変更することでスマホのように縦画面でもプレイできます。
Retro Arch
本体にはRetro Arch(レトロアーチ)という各種ハードのカタログみたいなページがあります。
Micro SDカードにプレイしたいROMを入れて、各種ハードとフォルダを紐づけることでゲームを起動させることができます。
プレイ画面はあえて載せませんが、先日、リメイク版が発売されたペルソナ3ポータブルもPSP版で遊ぶことができます。
2010年代のゲームで画面の粗さを感じ、とっつきにくいかもしれませんが、アップスケーリング機能も使えるので画質をアップして遊ぶことも可能。
ちなみに、Retro Archに内蔵されている「PPSSPP」よりも、Google Playストアでダウンロードしてきたもののほうがバージョンが新しいと思われ、そちらを使ったほうがいいかもしれません。
Retro Archは、PSPに限らず他のハードの各種ROMのカバーアートを自動的にダウンロードしてくれるなど、嬉しい機能も搭載されてます。
Switchエミュレーター
Switchのエミュレーターといえば、「YUZU」が有名です。
YUZUはGoogle Playストアからダウンロードできますが、実はただの安定版で動かないソフトが多いです。
実際は、Githubなどで常に改良が重ねられており、そちらを使ったほうが快適にプレイすることができます。
グラフィック設定を「0.5」に変更したらアクションゲームがそこそこ動くようになりました。
YUZUに対抗して、「Skyline」というAndroid版Switchエミュレーターが存在するのですが、今回私はこちらを導入してみました。
こちらもGoogle Playストアからダウンロードできるのですが、なぜかRetroid Pocket 4 Proではストアに表示がされませんでした。
そのため、「Skyline Enhunced版」のapkを見つけて導入しました。
今回は、導入方法は割愛しますが、Retroid Pocket 4 Proを紹介しているYouTuberの動画からSkyline EnhancedをダウンロードできるDiscordのURLを教えてもらい導入など、少し手間がかかりました。
例によって、こちらもプレイ画面をお見せできませんが、本体設定を「High Performance」に変更し、スーパーマリオワンダーを起動テストしましたが、途中で落ちてしまうことがありました。
もしかしたら、設定をいろいろ突き詰めていけばプレイ可能になるかもしれないので今後試していきたいと思います。
SwitchのROMは容量が大きいので大容量のMicro SDカードがあると便利です。
Skyline Enhuncedを使用する際にもprod.keysやファームウェアなどを格納するにも使いますので用意しておきましょう。
VITA3K(PS Vitaのエミュレーター)を導入してみた
「あれっ これSwitch LiteとPS Vitaと同じサイズじゃない?」
Vitaといえば2019年2月15日に発売が終了した悲運のポータブルゲーム機・・・。
詳細は、割愛しますが発売から10年近くたち、いまだに現役で遊んでいるユーザーもいるもしれませんが、バッテリー、液晶、ボタンなど、各部にガタが来ているころだと思います。
そんな訳で悲運の名機の「魂」を「Retroid Pocket 4 Pro」に引継ぎ、遊び続けて行こうじゃありませんか!
Retroid Pocket 4 ProにVITA3Kを導入する方法はこちらの記事でまとめました。
まとめ
今回のレビューでは、あまり詳細に触れてませんが、もう少し触ってから追記していきたいと思ってます。
でも、個人的に忙しく、なんか早くも買って満足してしまった感がありいつになることやら・・・。
今話題のゲーム機ですので皆さんも旬なうちにぜひ体験してみてください。
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