
中華ゲーム機愛好家の皆さんこんにちは。
Twitter界隈ではゴールデンウィーク中にRG503の着弾報告が上がってます。
私もGW前にRG503を受け取れる予定だったのですがタイミング悪く帰省してしまい受け取ったのは2022年5月9日でした。
少し出遅れ感がありますが今回は、話題のAnbernic RG503についてレビューしていきます。
2022年の中華ゲーム機は「Android機」そして、Miyoo Miniのような「超コンパクトタイプ」がトレンドになってます。
そんななか、これまでの中華ゲーム機のスタンダードをつらぬき通すRG503が発売されました。
中華ゲーム機マニアならご存知かと思いますがビルドクオリティに定評がある「Anbernic」製です。
今回紹介するRG503は、Android搭載の中華エミュレーター「RG552」の弟分に当たる存在。
フロントエンドはEmuelecベースのOSとなっていますが、今回新たに新SoCの「RK3566」を搭載しました。
Anbernic製の中華エミュレーター機を比較
- RG552・・・Google Play搭載(Android) RK3399(SoC)
- RG503・・・Emuelec(フロントエンド OS) RK3566(SoC)
- RG351MP・・・Emuelec(フロントエンド OS) RK3326(SoC)
SoCの性能ですが結論から書くとRG503はミドルスペックとなります。
RK3399 (RG552)> RK3566(RG503) > RK3326
SoCは正直なところRG552のほうが高性能ですが、RG503は高コントラストで美麗なOLED(有機ELディスプレイ)を搭載してます。
また、過去のEmuelecの中華エミュレーターでは快適に動作することが難しかったPSPやドリームキャストのゲームが快適に遊べるようになった新世代のマシンと言えるでしょう。
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スペック

製品名 | RG503 (Anbernic) |
---|---|
システム | Linux Emuelecベース(Retroarch搭載) |
ディスプレイ | 4.95インチ OLED(サムスン製 有機ELディスプレイ) |
画面解像度 | 960×544 |
SoC | RK3566 1.8Ghz |
RAM | 1GB LP DDR4 |
ストレージ | ×2 本体16MB+Micro SDカード(最大128GBまで使用可能) |
大きさ | 187mm×84mm×18mm(実寸値) |
重さ | 244g(実寸値) |
バッテリー容量 | 3,500 mAh(8時間程度) |
充電 | USB Type-C |
素材 | ABS樹脂 |
スピーカー | ステレオ |
イヤホンジャック | ○ |
バイブレーター | ○ |
Wi-Fi | Bluetooth 4.2対応 |
Bluetooth | ○ |
Whatskoから購入すると大体ゲームRom入りの状態で送られてくることが多いですが、今回のモデルはRomが全く入っていないクリーンな状態でした。
Romのダウンロードは違法なので毎回、削除する手間があるのですが今回はゲームは何も入ってなく自分でRomを追加することになります(やり方は後述します)。
価格
RG503の価格は17,999円です。
Amazon、楽天、ヤフーショッピングで買えるほか、Whatskoのサイトで購入することができます
開封

もはやお馴染みとなったAnbernicのパッケージです。
パッケージデザインにかけるリソースを製品デザインに集中投下している感じです。

- 取扱説明書(英語、中国語)
- USB-Cケーブル
- ガラスフィルムセット
最近の中華ゲーム機にはガラスフィルムが標準で入っている製品が増えました。

あとで100円ショップに行ってフィルムを買う手間がなくて嬉しいです。

見て下さいこの質感を!
本体はカラーはシルバーですがメタルシェル(金属)ではなく、塗装されたプラスチック(ABS樹脂)を採用してます。
実機を手に持ったところ、思わず2006年ごろに初めてPSPをゲットした日の記憶がデジャブとして蘇ってきました。
もう、これ今までの中華ゲーム機(オモチャ)の域を越えてますよ・・・

AnbernicがGPD社みたいな大人のハンドヘルゲーム市場に仲間いりしようとしてるんだなってメッセージを俺は確かに受け取りました。

十字キー、XYABボタンのストロークは少し高めです。
気になる打鍵感ですがRG503はミュートがかったパチパチ音で静かです。

某PowkiddyにAnbernicの爪の垢を煎じて着払いで送ってあげたいです!

本体のグリップ部は握りやすいように隆起しており表面のツブツブ処理されてます(ツブツブの素材はゴムではありません)。
とにかく、今まで触ってきたどの中華ゲーム機よりもグリップ力が高く長時間のプレイも問題なさそうです。
このデザイン、PS Vitaのオマージュを感じさせてくれますよね。

背面の四隅には6角形のネジが打ち込まれています。
万が一、有機ELディスプレイが焼き付いてしまった場合、自分で液晶交換するのも良いですね。

左からショルダーキーR1、R2、USB-C(充電)Micro HDMIポート、イヤホンジャック、USB-C(OTG)、L2、L1の順で配置されてます。
Micro HDMI端子には上の変換アダプタをかますことでテレビやPCモニターに画面を投影させることができます。

うちのダンナは一人でゲームばかりやって困る。子供ともっとコミュニケーションをとってあげてほしいわ・・・

テレに投影して家族で対戦ゲームすれば奥さんの機嫌も少しはよくなるかもね。
ストリートファイター2、桃太郎電鉄、いただきストリートなど往年の名作を遊んでみてはいかがでしょうか?

左からMicro SDカードスロット(メイン)、リセットボタン、ファンクションボタン、Micro SDカードスロット(サブ)の順となっております。
RG503はついにステレオスピーカーに対応しました。
PS1以降のゲームはステレオ化されているのでありがたいですね。
蛇足の説明


2021年発売の画面サイズが同じ中華ゲーム機「Powkiddy RGB 10 MAX」は見かけだけステレオスピーカー。
RG503は本物のステレオスピーカーなのでイヤホンを使わずとも臨場感がある音を楽しめます。
EmuelecのFW(ファームウェア)をインストールする方法
ファームウェアの更新はいろんな方法がありますが私はいつもこれから紹介する方法でやってます。
ちなみにRG503用のカスタムファームウェア(CFW)はまだ登場していません。

まずはMicro SDカードを用意します。
本体に16GBのTFカードも同梱されてますが、ROMを追加すると容量が足りなくなってくるはずです。
あらかじめ容量が多いものを用意しておきましょう。
また、付属のMicro SDカードのデータを消してしまうと書き込みが失敗した時に文鎮になってしまうので必ず別のMicro SDカードを 使うことをおすすめします。
ダウンロードしたファームウェア(FW)は「.rar」形式で保存されるので解凍しておきましょう。
.rarファイルの解凍には7zipというフリーソフトを使うと良いでしょう。
exFAT形式でMicro SDカードをフォーマットしましょう。

Win 32 Disk Imagerは、Windows版のGoogle Driveが起動していると立ち上がらないので注意してください。

先ほど解凍したFWを指定し「Write」のボタンを押す。
書き込みには15分くらいかかります。

Micro SDカードを入れ替えて起動してみてください。
EmuelecにROMを追加する方法
RG503にはROMが収録されてません(これが普通です)。
追加方法は簡単でRG503からMicro SDカードを抜いてPCに接続します。
すると、各エミュレーターごとにフォルダーが用意されているのでその中に持っているゲームを入れて完成。
本体にMicro SDカードを戻し起動すると入れたゲームが読み込まれているはずです。
ROMの吸い出し方法はこちらの記事をチェックしてください。
Cartridge Readerをレビュー レトロゲームを吸い出して名作を後世に残そう!
使ってみた感想



中華エミュレーターのベンチマークといえるゲームを3種類試してみました。
RGB 10 MAXやRG351Mでもこれらのゲームを使うことができます。
でも正直なところ動きがスローになったり、音がプツプツと途切れることがありストレスを感じることがありました。
いっぽう、RG503をベンチマークソフトをプレイしてみたところフレームレートも音も安定しており快適に遊べます。

Super Mario 64のゲームスタート直後のムービー。
最初にカメラを持ったジュゲムが出てくるのですが、今まで(RK3326)の機種だとカクツキと音がプツプツと途切れることがありました。
RG503ではメチャクチャ滑らかで実機と同じ感覚で遊べました。

こちらはPSPのダライアスの画面です。
PSPは、型番1000と2000が SHARP製4.3インチ ワイドスクリーンASV液晶。
3000番が 4.3インチ ワイドスクリーンTFT液晶でしたが有機ELディスプレイのRG503でプレイするとPS Vitaで遊んでいるかのような錯覚に陥ります。

既存のPSPをOLEDに交換するHackも流行っていますがRG503ならそんな手間も不要ですよ。

こちらはドリームキャスト版のDead or Aliveのプレイ画面です。
私は、先述したファームウェアアップデートをしたおかげか、ドリームキャスト版の本作はストレスなく遊ぶことができました。
この他にもCrazy Taxy 2やソニックがドリームキャストのベンチマークソフトとして有名ですがこれらも難なく動作させることができました。
OLEDの焼き付きが気になる方

RG503にはRG552にない有機ELディスプレイが搭載されています。
有機ELと書くと脊髄反射で「焼き付き」というキーワードを出す人がいて買うべき悩まされるでしょう。

私の意見は、「つべこべ言わず買え!」です。
中華ゲーム機は年間10台以上、新製品がリリースされてます。
画面が焼き付くまえに魅力的な製品がどんどん出てきますのでとりあえず買ってみるのも悪くありません。
まとめ
Whatskoで購入の際、クーポンコード「teru1122」を入力すると2%オフです!
RG503はこれまで再現が難しかったPSPやドリームキャストのゲームをSoCの進化でさらに快適に遊べるようになりました。
またPS Vitaに使われている4.95インチのOLEDと同等品を採用したことでレトロゲームに古さを感じさせない感動を与えてくれました。
携汎性に優れたMiyoo Miniや RGB10Sの対局的な立ち位置の製品ですが中華ガジェットマニアは持っておきたい至高の一品です。
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