2022年から気がつけば中華ゲーム機のトレンドは「Android搭載」がすっかりお馴染みとなってきました。

「石を投げればAndroid中華ゲーム機に当たる」
と言ったらちょっとオーバーだけど、中華エミュレーターはまさにAndroid新時代がやってこようとしております。
直近でリリースされた機種だとRetroid Pocket 3 Plusが評判がいいですが、ANBERNIC(アンバーニック)社も他社に追いつけ追い越せとAndroid専用機「RG505」がリリースされましたよ!
最大の特徴は、RG503にも搭載された4.95インチ有機ELディスプレイ。

RG505は、RG503の後継機として話題ですがそんなもんじゃありません・・・
これに画面タッチ対応と6軸ジャイロがプラスされ、スマホを超えるゲームの操作感を体験できるんです!
本機は、ANBERNIC公式サイト以外にもAmazon、楽天、Yahoo!ショッピングなど幅広く販売しております。
今回は、RG505の質感や操作感などレビューしていきます!
スペック

製品名 | RG505 |
---|---|
システム | Android 12 |
ディスプレイ | 4.95インチ 有機ELディスプレイ タッチスクリーン |
画面解像度 | 960 × 544 |
CPU | Unisoc Tiger T618 2.0GHz |
GPU | Mali G52 850Mhz |
RAM | 4GB LPDDR4X |
ストレージ | 本体内蔵 128GB 高速 eMMC 5.1 HS400 ROM用スロット(最大512GBまで対応) |
大きさ | 189mm×87mm×18mm(実寸値) |
重さ | 286g(実寸値) |
バッテリー容量 | リチウムポリマー5000mmAh 充電時間:2.5時間 使用時間:8時間 |
充電 | Type-C |
素材 | プラスチック(ABS樹脂) |
スピーカー | ステレオ |
イヤホンジャック | ◯ |
バイブレーター | ○ |
Wi-Fi | 2.4/5G Wi-Fi対応 |
Bluetooth | Bluetooth 5.0対応 |
その他 | 6軸ジャイロセンサー OTAアップデート |
カラーバリエーションは3色(グレー、グリーン、イエロー)
Android専用というのは今回がANBERNIC初の試みになります。
チップセットはUnisoc Tiger T618 2.0GHzを搭載
RG505のSoCは「Unisoc Tiger T618」で2021年発売の中華ゲーム機「Powkiddy X18S」に搭載されたものと同じです。
AetherSX2というPS2の神エミュレーターアプリを使うことで軽めのPS2ゲームを遊ぶことができます。
Powkiddy X18Sについては私のブログ記事、もしくは上のYouTube動画をご覧ください。
開封&細部のチェック

今までのRGシリーズと違い、とても薄い外箱になりました。
また、従来のシンプルデザインから更に進化しており、ゲーム機を散りばめたかわいい感じに仕上がっております。
私はこのほかにライバル機のRetroid Pocket 3Plusを持ってますが、パッケージのデザインは瓜二つ。

RG505の対抗意識を感じましたよ。

RG505の付属品は以下の通りです。
- RG505本体
- 取扱説明書
- Type-Cケーブル
- ガラスフィルム

RG505の上部は左から・・・
L1、L2、3.5mmオーディオ(イヤホン)ジャック、USB Type-Cポート(OTG)、R2、R1となっております。

下部はmicroSDカードスロット、電源ボタン、それにスピーカーはステレオ対応です。

左側は音量ボタンのみです。

右側は上が戻るボタン、下がファンクションボタンとなっております。
戻るボタンは長押しでホームボタンの役割を兼ねており、ファンクションボタンはゲームフロントエンドとAndroidホーム画面の切り替えになります。

こちらが右側ファンクションボタンで切り替えられるゲームフロントエンド画面になります。

裏はいつも通り安定の滑り止め付となっております。


操作性はとても良いと思います。
ANBERNIC RG503では個体差ながらABXYボタンが引っかかるといった不具合が見受けられましたが、
今回はそういったこともなく高品質、押し心地の良いボタンとなっております。

従来製品からHall joystick(ホールジョイスティック)と呼ばれる高品質アナログスティックに変更になっております。


LRに関しましてはタクトスイッチを採用しており、安物マウスのクリック音がしますので、
静かな場所でのプレイにはお気をつけください。

システムはAndroid12搭載、GooglePlayストアに対応しております。
RG505の最新ファームウェアはANBERNIC公式ページで公開されており、下記のボタンからダウンロードできます。
ファームウェアアップデートで日本語も使えるようになりました
2022年12月19日更新
ANBERNIC公式ページからファームウェア更新することで日本語を選択できるようになりました。
ゲームエミュレータ性能に関してはANBERNIC RG353シリーズより上になります。
合わせて読みたい
ドリームキャスト、セガサターンまでが快適にプレイでき、ゲームキューブ、Wii、3DS、PS2は軽めのタイトルのみ動作します。
ただし、重めのゲームについては各アプリごとにグラフィック設定、サウンドセッティングなどを突き詰めて最適化することで改善する場合もあります。

このちょっと面倒な作業を楽しむのが中華ゲーム機マニアの真骨頂なんです!


ちなみにPS2版ドラゴンクエスト5ですが、ラグもなく普通にプレイすることができました。
Androidゲームアプリの使用感

Androidのベンチマークのため、人気タイトルの「原神」をプレイしてみました。
グラフィック画質を最低もしくは低にすることで、多少のラグは発生するもののプレイ可能レベルでした。
新機能キーマッピングにより、画面をタッチすることなくボタン操作にてプレイが可能となります。
しかしながら、本来「原神」のような性能を求めるタイトルを想定した製品ではないため、
もっと軽めのゲームでのプレイをオススメいたします。
Switch Liteとの大きさ比較

Switch Liteと一緒に並べてみましたが、初見では区別がつかないくらいそっくりなデザインだと思いました。

私のRG505はグレーを選択しましたが別色のグリーンやイエローだと見分けがつかなくなります・・・
ABS樹脂を使用しており、強度もバツグン!
チープさや妥協は見られずビルドクオリティは過去最高レベルだと言っても過言ではないかもです。
Twitterでの評判
TwitterでRG505の評判を調べてみました。
かなり満足度の高い機種ということがうかがい知れます。
RG505でPS2
— もち (@omochichi) December 14, 2022
アンダークロック設定の意味を理解しました。エミュレートしようとしてるPS2側の性能を下げるって事なんですね。
色々バランスを取ってみたOutRun2006です。
結構滑らかに動くようになりました。
でもまあ、遊ぶ気にはならないレベルですけれど… pic.twitter.com/X5IVHbRMhW
RG505でゲームギア。
— もち (@omochichi) December 16, 2022
ドットマトリクスシェーダで、超癒やされます。
RG505地味にスピーカーが良いのでPSGが心地よく響きます。
Vitaパネルの解像度もゲームボーイやゲームギアのゲームをきれいに表示するのに丁度いいね。
有機ELパネルでゲームギアを遊ぶ贅沢! pic.twitter.com/LFuQMbxE91
#RG505
— レトロゲームBREAKER@這い寄るBUTSUYOKU【怨・世界五大厄災】 (@Nyarlathotep_b) December 10, 2022
ウワサより、持った感覚は悪くないと思います🤔かっしりと持てます🎮️
それでもRP3+のほうが、イイ感覚😎
操作もアナログスティック使用時でもL⇔Rボタンも普通に押せてます😅 pic.twitter.com/d5uhzXno9A
RG505… 200本ぐらい動かしたps2まともに動作良好なのは60本ぐらい。だいたい予想通りかなあ pic.twitter.com/7C2ErxIrQu
— DAI (@dai_08220822) December 11, 2022
まとめ

ANBERNIC初のAndroid専用ゲーム機ということで、大きな話題となっておりますが、他社のライバル機の動向に合わせて見切り発射してしまった感が若干見受けられました。
しかしながら、RG505自体のポテンシャルがもともと高いため現状でも十分楽しめます。
今後の公式サイトからもアップデートの予定がアナウンスされており、日本語対応も含め、どんどん使いやすくなる見込みです。
本機は2000年代初頭に登場したハイエンドゲーム機(PS2やGameCube)に対応してるのはもちろん、90年代初頭のゲーム機(ドリームキャスト、セガサターン)の再現性は非常に高いのがポイント。
PSPに関しても同様で、もちろんファミコンやゲームボーイなど、RG505のギラギラの高精細&高コントラストディスプレイでプレイする感覚は、超新鮮です。

全オトナが、昔キッズだった頃を追体験できるハズ・・・
読者が気になる質問
- RG505はぶっちゃけ買いなの!?
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- Androidゲームをメインとして買うのであれば微妙。
- レトロゲーム専用機として買うのも正直微妙
ただし、目的により異なります。
個人的なオススメの用途としてはNDS、PSP、ドリームキャスト、セガサターンのエミュレータ目的や軽めのAndroidゲームをボタン操作にてプレイしたい方にオススメします。
また、Wii、ゲームキューブ、3DS、PS2をお持ちの方は手持ちのゲームが動くのか動かないのか
そのあたりを調べたりする「検証機」として活用するのが楽しい遊び方かもしれません・・・
- RetroidPocket3+とどっちがいいの?
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Retroid Poket 3+ 同じSoC(チップセット)を搭載しているRetroidPocket3+とどちらを買えばいいのか迷っている方も多いかと思います。
性能的には変わりないので動作するゲームエミュレータ等は誤差の範囲です。
カラーや形状を含めた「見た目」で決められるのが一番のポイントかと思われます。
細かい部分に関しましては違う部分が多々見受けられますが、操作性や質感などは実際2つを手にして比べてみないと比較のしようがないですし、これを言うと元も子もないのですが、
どちらを買っても満足することは間違いないと思いますので安心してください。
- RG505は日本語対応してるの?
-
現状は、日本語対応していませんが今後、日本語対応アップデートされる見込みです。
また、私はまだ試せてませんがmore locale 2というアプリを導入することで日本語表示できるかもしれません。ただし、ADBコマンドなど少し面倒な手間が必要になるかもしれません。
2022年12月19日更新
ANBERNIC公式ページからファームウェア更新することで日本語を選択できるようになりました。
コメント
コメント一覧 (1件)
海外勢ではRG505に軍配があがってるようですねー
Retroid Pocket3+も悪くはないですが盛り上がりはいまひとつの感じです
後者はTwitterでの投稿も少ないので利用者自体が少ないのかも・・・