最近、いろんなメーカーがUMPCをこぞってリリースしまくってますが、この流れについていけてないのは私だけでは無いはず・・・。
つい先日までSteam DeckやGPD WIN 4がキャッキャ言われてましたが6月に入り、世間は気がつけば、ASUS ROG Allyの話題で持ちきりです。
実は、自分もGPD WIN MAX 2を2月ごろに手に入れたのですが、気がつけば全く使わなくなっておりました。
【GPD WIN MAX 2レビュー】仕事もゲームも楽しめる究極のUMPCはこれだ!
その理由はやっぱり重たいということ。
GPD WIN MAX 2の重量は約1kg。


メインマシンにMacBook Pro(M1)を使ってるんだけど、ほぼ同じ重量なので外出先ではMacBook Proの方が作業性が良いんだよね。
そんななか、Twitter界隈でROG Allyの話題が盛り上がっていたことから、つい欲しくなってしまいASUS ROG Allyをポチってしまいました。


だってこの性能で約11万ってすごくないですか?
今回はASUSの新しいゲーミングPC「ROG ALLY エイライ RC71L」についてレビューしていきます。
このPCは7インチのポータブルゲーム機で、AMDの最新のRyzen Z1 ExtremeプロセッサーとRDNA 3グラフィックスを搭載しています。
120Hzの高速リフレッシュレートやWindows 11の搭載など、魅力的な機能がたくさんあります。
私はAmazonで予約して購入しましたが、今ならまだ在庫があるようです。
スペック

特徴 | 詳細 |
---|---|
モデル名 | ROG Ally |
画面サイズ | 7インチ |
解像度 | 1,920×1,080ドット |
画面駆動方式 | TFTカラー液晶 |
画面リフレッシュレート | 120Hz |
プロセッサー | AMD Ryzen Z1 Extreme プロセッサー |
CPU動作周波数 | 3.3GHz (標準) / 5.1GHz (最大) |
キャッシュメモリ | 3次キャッシュ 16MB |
メモリ容量 | 標準/最大:16GB/16GB (LPDDR5-6400) |
ストレージ容量 | 512GB SSD |
グラフィックス機能 | AMD Radeon グラフィックス (最大8.6TFlops FP32) |
外部ディスプレイ出力 | 最大7,680×4,320ドット |
オペレーティングシステム | Windows 11 Home 64ビット |
バッテリー駆動時間 | 約10.2時間 |
サウンド規格 | ハイ・デフィニション・オーディオ準拠 |
スピーカー | ステレオスピーカー内蔵 (1W×2) |
マイク | アレイマイク内蔵 |
通信 | 無線LAN: IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6E) |
Bluetooth 5.1 | |
インターフェース | USBポート: USB3.2 (Type-C/Gen2) ×1 |
付属品 | Xbox Games Pass Ultimate 3か月間無料使用権 |
レビュー投稿キャンペーン: ROG Ally Travel Case | |
価格 | 109,800円 (税込) |
保証 | 30日間返品保証キャンペーン |
ROG ALLY エイライ RC71Lの特徴

まず、このPCの最大の特徴はそのサイズと性能。
7インチという小さなボディに、AMD Ryzen Z1 Extremeプロセッサーを搭載している点です(Extremeを冠さない廉価モデルも近日発売)。
このチップセットには、8コア16スレッドのCPUと8.6TFlopsの強力なGPUが搭載され、Nintendo Switchやライバル機であるSteam Deckと比べても圧倒的なスペックを誇ります。
また、重量も608gと軽く、持ち運びやすいです。

バッテリーもゲーム以外の用途ならカタログ数値で約10時間持つということなので、外出先でも安心して持ち運べますね。
そしてもう1つのウリが「高精細なディスプレイ」。
解像度も1920×1080ピクセルと高く、細かいディテールもしっかり表現してくれるほか、120Hzのリフレッシュレートをサポートしています。

ライバル機のSteam DeckやNintendo Switchのリフレッシュレートが60Hzなのでその差は、まさに圧倒的!
タッチパネルも搭載されており、操作性も良いです。

もちろん本体のOSは純粋のWindows 11を搭載しているので「Xbox Game Pass」「Steam」「EPIC GAMES」などのゲームプラットフォームにも対応しており、幅広いゲームをプレイできます。
私はときどきXbox Game Pass Ultimateを利用していますが、3か月無料トライアルが付いてきました。
Folzaシリーズ、Minecraft、HaloなどMicrosoftを代表するキラーコンテンツが存分に遊べますよ。
AMD Ryzen Z1 Extreme プロセッサーについて

AMD Ryzen Z1 Extremeプロセッサーは、ハンドヘルド PC ゲーミング用に開発された最新の製品で、驚異的な性能と携帯性を兼ね備えています。
このプロセッサーのスペックを見てみましょう。
コア数は 8 で、スレッド数は 16 です。クロック速度は、基本クロックが 3.3GHz で、最大ブースト・クロックが 5.1GHz です。
キャッシュメモリは、L2 が 8MB で、L3 が 16MB です。TDP は、9W から 30W の間で調整できます。
グラフィックスは、AMD RDNA™3 アーキテクチャを採用した AMD Radeon™780M Graphics を内蔵しており、GPU コア数は 12 です。
これだけ見ても、かなり高性能なプロセッサーだと分かりますが、実際にゲームをプレイしてみると、そのパフォーマンスの高さに驚かされます。
私は、Xbox Game Pass を利用して、いくつかの人気ゲームを試してみましたが、どれも快適に動作しました。
例えば、Cyberpunk 2077 をプレイしたときは、画質を高設定にしてもフレームレートが平均 60fps を維持していました。
また、AMD Radeon™ Super Resolution や AMD Radeon™ Boost などのテクノロジーを使うと、さらにパフォーマンスを向上させることができます。
開封と細部をチェック

いろんな製品の箱を見てきましたが、ぶっちゃけオシャレとは言えません。

ただし、パッケージの表面にはホログラム加工がされており本体のモチーフとなるアクセントカラーが確認できます。

付属品は非常にシンプルで必要最低限の構成といった感じでした。

いちおうゲーミングPCだからキラキラしたステッカーとか入っていて欲しかったけど、先ほどの箱といい、こういう所を合理的にやるのがASUSなんですね?と感じました。

付属のスタンドですがプラスチックかと思いきや紙製です。
あとで出てきますが左側の窪みの部分に本体を差し込むと起立できます。
正面

初回起動時は、Type-Cケーブルを本体に差した状態で電源ボタンを押すことで起動します。
上の写真だとアナログスティックが光ってませんが好みのカラーに設定できます。

電源を入れたらすぐ使えると思ったら大間違い。
MyAsusを起動し、本体をメーカーに登録した上でファームウェアアップデート、BIOSアップデート、Windowsアップデートなど全て済ませてから使い始めましょう。

これだけで約1時間半くらいかかったよ。
背面

背面にはROG(Repablic Of Games)のロゴ風の吸気口があります。

まるで刀で斬られたかのようなホログラムのラインのアクセントがブランドイメージにマッチしてますよね。
上部

まず、ショルダーボタンですが表面に滑り止めの加工が施されていて汗をかいた手でもしっかり使えそうです。
上部のアクセシビリティですが、電源ボタン、音量スイッチ、Type-C端子、e-GPUコネクター、Micro SDカードスロット、3.5mmイヤホンジャックの構成になってます。
- 電源ボタン・・・指紋認証使える。
- Type-C端子・・・USB-A端子は一切なく拡張性に乏しい。
- e-GPUコネクター・・・ASUS純正のe-GPUのみ使用できる。ただし値段は30万オーバー。
- Micro SDカード・・・microSDXC/microSDHC/microSDメモリーカードの3種類が使える。SDXCやSDHC規格以外のものを使用すると書き込み、読み込みの速度があまりでない。

以上の4点がROG Allyを買うときに必ず知って欲しいポイントです。

十字キーはX-Boxの純正コントローラーを周到したようなデザイン。
基本的にアナログスティックをメインに使用するので気にすることはないと思いますが、オプションで好みの十字キーに換装できると良いです。
アナログスティックのデッドゾーンの設定は次に紹介する項目で細かく設定できます。
ROG ALLY エイライ RC71Lの使い方


Switchみたく本体のUSB-Cポートにドッキングコネクターを噛ませて、HDMIを接続することでPCモニターに画面を投影できます。
そのほかカードリーダーやUSB-Aなどコネクターがあれば拡張性が広がるのでROG Allyユーザーは必ず下記のドッキングコネクターの購入をおすすめします。

ROG ALLY用のドックコネクターのレビューはこちらをご覧ください。

これを使うことで、ワイヤレスマウス、キーボードはもちろん、お気に入りのゲーミングコントローラー、ゲーミングヘッドセットなど使え一気にPCとして活用できます。

ゲームでは、左右にあるアナログスティック付近のボタンを使って本体の設定ができます。
まず、左側の専用ボタンを押すとコマンドセンターが起動。
本体のTDP設定、FPS設定など動作に関する項目などカスタマイズ可能で、自分好みに設定できます。

また、右側のArmory Crateボタンを押すと、本体にインストールされているゲームに簡単にアクセスできるのが非常に便利。

Moving Outっていうゲームソフトがなぜプリインストールされてました。
ROG ALLY (エイライ )を使ってみた感想

私はこのPCを使って、いくつかのゲームをプレイしてみました。
その中で、特に印象に残ったのは以下の3つです。
Fortnite、ペルソナ4 ゴールデン、Hi-Fi Rushなどのゲームをプレイしましたが、このPCではかなり快適にプレイできました。
もちろん、すべてのゲームが最高設定で動くわけではありませんが、7インチというサイズを考えれば十分すぎる性能だと思います。
特にいいなと思ったのが以下の3点です。
画面がキレイ

YouTuberや他のブロガーがすでにいっていることですが、改めて画面がすごく綺麗です。
液晶のはずなんだけどまるで有機ELディスプレイのような発色でギラギラとした感じが気に入りました。
軽い

冒頭で話した通り、私はGPD WIN MAX 2を使ってたんだけど重さは608gと雲泥の差です。
実際に608gと見るとそんなに実感ないかもしれませんが、本体の重心がしっかり中心にあるためどんな角度、どんな持ち方をしても腕が疲れることがありませんでした。
また、GPD WIN MAX 2を手に持ってプレイしている時、吸気口が指にあたります。


これは感覚的な話だけど、吸い込む風が指にまとわりつく感じがして気持ち悪いんだ。
でも、ROG Allyは背面に吸気口がありながらも、吸引エアーが指に当たらないので不快感がないのがいいです。
音がいい
本体スピーカーは、ぶっちゃけ低音は出ません。
でもなぜかサラウンド感があって、まるでスピーカーの前で音を聞いている感じ。
普通なら低中高が普通バランスよく出てないと感動しないけど不思議と聞いてて心地よいのが素晴らしい。
ASUSの保証体制が素晴らしい

MyAsusアプリからファームウェアアップデート、BIOS、デバイスアップデートなど更新ができる。
裏を返せば中古品を購入すると、その人はセカンドユーザーになります。
もしかしたら故障の際は、保証期間内でも保証対象外とみなされる可能性があるので注意が必要です。

以上のことから多少高くても新品を買うべきだと思います。
残念なところ
端子がType-Cしかなく拡張性がないのが最初に引っかかりました。ただし今ドッキンステーションを買うこと解決できます。
また、本体の容量が少なめ 大型ゲームを入れると容量がすぐいっぱいになってしまうのが残念。
ただし、下のSSDに換装することで本体容量をアップさせることが可能です。

特殊なSSDなので購入の際は必ずチェックしてみてください。間違えると装着できません。
まとめ

今回はASUSの新しいゲーミングPC「ROG ALLY エイライ RC71L」についてレビューしました。
ASUS公式サイトでは、現時点でレビューキャンペーンというものをやっており、アマゾン、YouTube、ブログなどでROG Allyのレビューを投稿すると移動用ポーチをもらえるんです。
そのためか、短期間で多くのユーザーがいろんなメディアでレビューや使用感などの評判が目立ちます。
今回私は、自腹で購入してますが多くの人がすでにレビューしているように良い点の方が目立つ神機だと断言します!
このPCはNintendo SwitchやSteam Deckと比べても圧倒的な性能を持っており、幅広いゲームをプレイできます。
AYANEO系の端末がこのゲーム機のライバルになってくると思いますが、ROG Allyは価格、性能、使いやすさを満たしてくれる機種としてすでに話題です。

AYANEOはいろんな機種を乱発しており、どれを買ってら正解なのかわからない・・・。
UMPCは日進月歩で新製品が発売されますが、2023年6月時点でコスパ最強の1台だと思います。
気になる方はぜひチェックしてみてください。
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