今回は、Wi-Fi 6E対応の無線LANルーター「WSR-5400XE6」についてレビューしていきます。
「Wi-Fi 6E」は、従来のWi-Fi 6とは異なる、新しい無線通信規格ですよね?
ここ数年で一気にIoT化が進みスマホ、ゲーム機、PC以外にも様々な家電製品がネットにつながるようになりました。
我が家も自宅の無線LANルーターにつながっているデバイスの数を調べたところ、22〜30台ほどの製品が(ほぼ)常時つながっているいることがわかりました。
Wi-Fi 6E対応の無線ルーターは、周波数の帯域が多く、たくさんのデバイスを接続しても動作が遅くなりにくいというメリットがあります。
あなたのお家の通信環境はいかがですか?
- 自宅の無線LANルーターをいつ買ったか覚えてない。
- 仕事のテレワークや動画視聴中に回線が途切れる・・・。
こんな方は、そろそろ無線LANルーターの買い替えどきかもしれません。
現在、我が家ではTP-Link Archer AX73というWi-Fi 6対応の無線LANルーターを使用していましたが今回、無線LANルーターのメーカーの「Buffalo」様よりレビュー依頼をいただき、WSR-5400XE6をレビューすることになりました。
この場を借りて御礼申し上げます。
WSR-5400XEってこんな無線LANルーターです
- Wi-Fi 6E 対応 → Wi-Fi 6E対応端末を入手された方に対し、混雑が少なく、より低遅延な通信を実現
- 他台数接続に強い、トライバンド(2.4/5/6GHz)対応
- LAN側2.5GbEポート搭載ONU一体型HGWの普及を見据え、INTERNET側 2.5GbEポート搭載
- Wi-Fi Alliance 標準規格「Wi-Fi EasyMesh™ R2」対応
- 家庭内のネットワークを脅威から守る「ネット脅威ブロッカー2 ベーシック」搭載(後日対応)
WSR-5400XE6のスペック
スペック | 情報 |
---|---|
メーカー | バッファロー |
シリーズ | WSR-5400XE6 |
製品サイズ | 17.5 x 5.9 x 17.7 cm |
商品モデル番号 | WSR-5400XE6/N |
カラー | チタンブラック |
商品の寸法(幅 × 高さ) | 17.5 x 5.9 x 17.7 cm |
接続可能台数 | 30台 |
通信形式 | Wi-Fi |
ワイヤレスタイプ | 802.11n, 802.11ax, 802.11a, 802.11ac, 802.11g |
サポートOS | Windows 11, 10、Mac OS 11以降、iOS 15以降、Android 9以降 |
商品の重量 | 650 g |
WSR-5400XE6は、従来の2.4GHz、5GHz帯のほか、新たに6GHz帯の周波数に対応した無線LANルーターです。
気になる無線LANの速度ですがメーカーのカタログ数値は以下のとおりです。
周波数 | 速度 |
---|---|
2.4GHz帯 (11ax) | 573 Mbps |
5GHz帯 (11ax) | 2,401 Mbps |
6GHz帯 (11ax) | 2,401 Mbps |
5GHz帯の速度は、2,401Mbpsなので、ぶっちゃけ超速いという訳ではありません。
そのためエントリークラスの無線LANルーターといったポジショニングです。
各周波数帯の特徴を以下にまとめてみました。
2.4GHz帯の特徴
2.4GHz帯の特徴は、障害物に強く、遠くまで電波が飛ばせるのが特徴です。
そのため壁や建物といった障害物に強く安定した通信ができます。
しかしながら、唯一の弱点が他の家電(電子レンジ)や電子機器(Bluetooth)と電波干渉しやすく、速度が出ない、電波が途切れる、遅いといった面がデメリットです。
5GHz帯
5GHz帯の特徴は、Wi-Fi専用の周波数帯なので通信速度が速いといった点が最大のメリットです。
しかし、唯一の弱点は障害物に弱いということ・・・。
間仕切りのような壁や外壁などの障害物に弱く、家の隅々まで電波が届かず通信不安定になることがあります。
この問題を解決するために「メッシュWi-Fi」を構築するという方法もあります。
あと、5GHz帯は気象レーダーや航空レーダーを検知すると途切れてしまう場合もあるんだった・・・。
Wi-Fi 6E対応機は6GHz帯を使える
Wi-Fi 6Eは、従来の2.4GHzと5GHzの周波数帯のほか、6GHz帯の周波数を利用することができます。
6GHz帯は、現在ほとんど使われていない新しい周波数帯であり、広い帯域幅を確保できるため、多くのデバイスが同時に接続しても通信速度が落ちにくくなります。
また、Wi-Fi 6Eは、Wi-Fi 6と同様に、OFDMAやMU-MIMOといった技術を採用しており、データの送受信効率を高めることができます。
これらの技術により、Wi-Fi 6Eは、最大9.6Gbpsの理論値速度を実現します。
これにより従来より、さらに高速で安定した通信が可能になるというわけです。
Wi-Fi 6Eに対応した機種でないと6GHz帯は使えない
また、Wi-Fi 6E対応の無線LANルーターは高価であり、一般的な家庭では必要以上の性能かもしれません。
Wi-Fi 6E対応の無線LANルーターは主に企業や公共施設などで活用されることが想定されます。
さらに、Wi-Fi 6Eは6GHz帯を使用するために、電波法や電波利用料などの法的な制約もあります。
日本では、2021年4月に6GHz帯の一部がWi-Fi 6Eに開放されましたが、他の国ではまだ開放されていない場合もあります。
そのため、Wi-Fi 6E対応の無線LANルーターを海外で使用する際には、事前に現地の法律や規制を確認する必要があります。
製品紹介
前置きが長くなりましたがWSR-5400XE6を見ていきます。
こちらがパッケージの写真ですが、WSR-5400XE6のメリットなどが分かりやすく書かれてます。
箱を開けている途中でセットアップについて紹介されてました。
どうやら「StaionRadar」というバッファロー製のアプリをインストールする必要があるようです。
StationRadar
BUFFALO INC.無料posted withアプリーチ
付属品は取扱説明書のほか、上の写真一式です。
LANケーブルが付属してましたがケーブルのカテゴリーについて記載はありませんでした。
おそらくCategoly 5eかと思われます。
左は、今までTP-Link製の無線LANルーターを使ってましたが、ウニのように長く伸びたアンテナは皆無でスッキリしたデザインがいいなと思いました。
幅は、5.9mmと薄型なのも嬉しい。
いつも壁際のデッドスペースに無線LANルーターを置いてますが縦型スリムなので場所を取らないのが魅力的でした。
インタネットのモデムから青色の2.5Gの端子にLANケーブルを接続します。
本機は、2.5Gbpsまでの高速インターネット回線にも対応しているので、近年増加傾向にある高速インターネットサービスを活かした高速Wi-Fi環境を構築可能。
将来的に回線のアップグレードを検討している方にもおすすめです。
セットアップについて
Wi-Fiのセットアップはけっこう簡単でした。
手順は以下のとおり。
- WSR-5400XE6にモデムからのケーブルを接続。電源を入れる。
- スマホにStatiomRadarアプリをインストール。
- スマホのWi-Fi設定一覧から無線LANルーターのSSIDを選ぶ。
- ルーター裏面に書かれているルーターパスワードを入力して接続を確認する。
- StationRadarアプリを起動し、admin名とパスワードを入力。
- 本体のファームウェアアップデートを行う。
この手順でセットアップを完了させます。
もともと、バッファロー製の無線LANルーターを使用していた人は、StationRadarアプリで前回の設定(SSID名、パスワードなど)をそのまま移行することができるそうです。
スピード測定してみた
TP-Link Archer 73
WSR-5400XE
もともと使用していたTP-Link Archer 73とBuffalo WSR -5400XEを比較してみました。
前者は、Wi-Fi 6にのみ対応していますが、5GHz帯はカタログスペックで4,804Mbpsでる機種(上位機種)です。
我が家の場合、モデムがボトルネックになっているのかもしれませんが、性能はどちらもほぼ互角。
5GHz帯は、TP-Link製のルーターの方が若干速かったですが、2.4GHz帯に関してはWSR-5400XEの方が若干速いという結果に・・・。
おそらく、誤差の範囲だと思います。
気になる6GHz帯ですが、ROG ALLYを使ってみました。
ダウンロード75Mbps、アップロード140Mbpsという結果でした。
他の周波数帯と大きな差はありませんが、ガジェットが増えてくると2.4GHzと5GHz帯のスピードが落ちてきがちですが、裏道というか新しい道路ができた時みたくトラフィックの分散ができるようになるはず。
対応機器がまだ少ないため、現状ではスピードアップを実感できないはずですが今後に期待したいところです。
今後、Wi-Fi 6E搭載機が増えてくる
数年語というよりは、すでにある程度のスペックを持つガジェットは、Wi-Fi 6E搭載が当たり前になってきてます。
以前、ニューガジェット三昧で紹介したハンドヘルド型ゲーミングPC「ASUS ROG ALLY」もWi-Fi 6Eに対応してます。
また、2023年に発売されるiPhone 15シリーズもWi-Fi 6Eに対応するという噂です。
これから新しく無線LANルーターを買おうと検討している人はWSR-5400XEがおすすめです。
まとめ
Wi-Fi 6Eは、次世代の無線通信規格として注目されており、今後さらに普及していくと予想されます。
Wi-Fi 6E対応の無線LANルーターを使用することで、高速で安定した通信を楽しむことができます。
ただし、Wi-Fi6Eに対応した機種を持ってないと恩恵を得られない点に注意が必要です。
あなたは、Wi-Fi 6E対応の無線LANルーターに興味を持ちましたか?ぜひ、自分のニーズに合った製品を探してみてください。
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