運転中のスマホ操作は絶対NGですがカーナビの操作もダメって知ってましたか?
これ意外と知らなくてうっかり触っていたところ、白バイに停められたなんて話も聞いたことがあります。
今までのナビって、「画面に触って操作するもの」が当たり前でしたが、そんな常識に、新しい風を吹き込む製品がこちら!

みて下さいこのつぶらな瞳。思わずにっこりしてしまいますよね。
Ottocast NanoAIは、自動車の純正CarPlay/Android Autoシステムを利用して、Android OSを動かすための「外付けAI Box」です。
音声コマンドで行き先や音楽をかけることができるほか、スマホと同じAndroid OSを搭載しているのでカーナビの画面に今まで映すことができなかったYouTube、Netflix、Amazonプライムビデオを見れるほか、スマホゲームも車内で楽しめてしまう製品なんです。
ただし、運転中の視聴は危険なため、あくまでも同乗者が楽しむための物、もしくは停車中に使用するようにして下さい。
これがあれば同乗者やドライブ中の休憩時に大活躍すること間違いありません!
スペック表

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| OS | Android 13(OttoDrive 2.5) |
| CPU | Qualcomm 6225 オクタコア |
| RAM / ROM | 8GB / 128GB |
| ネットワーク | Wi‑Fi 2.4/5GHz、デュアルBluetooth(5.1/5.0)、CloudSIM対応4G |
| ディスプレイ | 1.83インチ 284×240 ピクセル、表情アニメーション付き |
| 分割画面 | 3:7・5:5・7:3の3モード |
| GPS | QZSS対応高精度GPS |
| 認証 | 技適(R201-250143)/ JATE(T P250033201)取得 |
| 温度範囲 | ‑20℃~85℃動作対応 |
- ワイヤレスCarPlay/Android Auto
ケーブルの煩わしさゼロ。対応車種ならUSBに挿すだけで無線接続に切り替わります。 - 動画・アプリ自由視聴
YouTubeやNetflix、Amazonプライムビデオ、U‑Next、AbemaTV、TikTokなど、95%以上の日本向け人気アプリがインストール可能。 - ChatGPT 4o 統合&音声アシスタント
「Hey Nano」「Hey GPT」で切り替え可能。運転中に声だけで音楽やナビ、会話も。 - CloudSIM内蔵で独立通信
スマホなしでも4G通信でき、OTAや動画視聴、地図更新などが可能。 - 高性能スペック&安定通信
Android 13とQualcomm 6225、8GB/128GB構成により、動画再生・アプリ動作が高速・安定。 - 小型ディスプレイ演出
1.83インチの小窓にロボット表情アニメ、リアルタイム情報が映り、遊び心◎。
YouTubeでもレビュー動画を公開してます
AIを使った時の反応や応答時間など、こちらの動画が参考になると思います。
チャンネル登録といいねボタンもぜひよろしくお願いします!
開封&細部をチェック

パッケージはこんな感じ。
- 本体
- バイパス電源ケーブル
- ボールヘッドスタンド
- USB ケーブル(長さ100㎝)
- ケーブルクランプ
- 変換アダプター(USB Type-C to A)
- ユーザーマニュアル
- 製品パッケージ

本体正面



カーナビとの接続は、Type-Cとなっており、ケーブルの反対側はType-Aの状態になってます。
Ottocast NanoAI を使ってみた!
接続は超カンタン!まさにプラグアンドプレイ!

接続方法は、本当に拍子抜けするくらい簡単でした。
車のエンジンをかけて、CarPlay対応のUSBポートにOttocast NanoAIを付属のケーブルで接続するだけ。
特別なアプリをスマホに入れたり、ややこしい設定をしたりする必要は一切なし!
数秒待つと、車のディスプレイにOttocast NanoAIのホーム画面が表示されました。
これはガジェットに詳しくない人でも、迷うことなく使えるレベルですね。



Ottocast NanoAIの表示は、顔のほかに時計の画面にしたりミュージックプレイヤー風などいくつかプリセットが用意されており、変更もできます。

アイコンが大きくて見やすく、タッチ操作もしやすい印象です。
Wi-Fiに接続すれば、すぐにGoogle Playストアからアプリをダウンロードできます。

なんと、Otto Ai Nano本体に初回1GBの無料通信(クラウドSIM)がついてるので、いきなり動画を見るのもOK。
1GB使い終わってしまったあとは、追加で容量を購入できるし、スマホのテザリングを使ってもOK。
個人的にオススメなのは、楽天モバイルです。
楽天モバイルの主な特徴は、データ容量無制限で月額3,278円という料金体系と、Rakuten Linkアプリを使った国内通話無料、楽天ポイントの貯まりやすさ、そしてキャンペーンの豊富さです。
また、自社回線(MNO)を持つため、回線が比較的安定している点もメリットとして挙げられます。
Ottocast NanoAIに楽天SIMを入れれば長距離ドライブでデータを気にすることなく動画を見れます(同乗者が)。
また、逆にお出かけが少ない月は、SIMカードを取り外して別のスマホやタブレットに入れて運用するもよし。
全く使わない月は、1GB未満の使用に抑えて980円だけ払って生活必需品を楽天で買ってポイントを多くもらうなど、フレキシブルな使い方ができるのが魅力です。

少し話が脱線してしまいましたが、Otto Ai NANOでスマホゲームの「原神」もプレイできるようです。
Android版は最近、ゲームコントローラーにも対応するようになったので、移動中の隙間時間をこういったゲームで潰すのもいいかもしれませんね。
個人的に「これは便利かも!」と思ったのは、オービス情報アプリ(いわゆるネズミ捕り対策アプリ)。
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オービスガイド – 移動式オービス対応
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スマホで起動しておくのも良いですが、やはり車のディスプレイに常時表示できるのは安心感が違います。
Androidの世界へようこそ!アプリ天国が車内に!

まずは定番のYouTubeから。
サクサクッとインストールして起動…おおっ!普通に見れる!
車のスピーカーから音声もちゃんと出るし、画質も車のディスプレイ性能によりますが、十分キレイです。
これで長距離ドライブの休憩中や、キャンプ場での暇つぶしが捗ること間違いなし!
NetflixやAmazon Prime Videoも同様に問題なく視聴できました。
ログインもスマホと同じ感覚でOK。
これは快適すぎる…!
ただし、運転中の視聴は絶対にダメ! これはあくまで同乗者が楽しむため、もしくは停車中に使用するためのものですからね。
安全第一でお願いします。
画面分割で「ナビ+動画」も自由自在!

OttoAibox NanoはAndroid 13を搭載しているので、スマホやタブレットでおなじみの「画面分割」機能が使えます!
これが車の中だと、ものすごく便利なんです。
- 運転手はナビ、同乗者は動画: 画面の左側でGoogleマップのナビを表示しつつ、右側でYouTubeやPrime Videoを再生。
- 音楽もナビも、同時に: Spotifyで再生リストを操作しながら、ナビ画面も常に確認できる。
純正のナビやCarPlayでは絶対にできない、まさに「Androidがそのまま車載された」かのような自由度の高さです。
操作も簡単で、アプリの切り替え画面からアイコンを長押しするだけ。ドライブの快適性が一段とアップしますよ!
期待の音声コマンド…その実力は?「Hey Nano」vs「Hey GPT」

さて、個人的に一番期待していたのが、音声コマンド機能。Ottocast NanoAIには「Hey Nano」という独自AIと、「Hey GPT」というChatGPTベースのAIアシスタントが搭載されています。
「東京ディズニーランドまで案内して」という音声コマンドを試してみたところ、Googleマップで行き先を設定してくれました。
次に少し言い回しを変えて、「東京ディズニーランドに案内して」と音声コマンドで指示をしてみたとろ、「…すみません。このコマンドにはまだ対応していません。私はまだ学習中です。」という反応が返ってきました。
そのほか、
- 「東京ディズニーランドに連れって」
- 「東京ディズニーランドの行き方」
- 「東京ディズニーランド道順」
など表現を変えてNanoに聞いてみましたが、センテンスを理解してくれません。
というわけで、どうやらNanoは、決められたコマンドを一字一句間違わずに、正確に指示を出さないと言うことを聞いてくれないことがわかりました。
もし今後のアップデートで文脈を柔軟に理解してくれるようになれば、実用性が大幅にアップし一気に覇権を取るでしょう。
このほか、「ヘイ、ナノ!近くの美味しいラーメン屋教えて!」
「…すみません。このコマンドにはまだ対応していません。私はまだ学習中です。」
むむっ。
「ヘイ、ナノ!明日の天気は?」
「…すみません。このコマンドには(以下略)」
「すみません。このコマンドにはまだ対応してません。私はまだ学習中です。」という回答が非常に多いです。
さて、気を取り直して、お次は「Hey GPT」。
こちらは天下のChatGPTベースということで、期待が高まります。

「ヘイ、ジーピーティー!浜松市に来たけどおすすめの料理は?」
と聞いたところ…。
「浜松には、多くの美味しいお店がありますが、特にオススメなのは、うなぎ料理を提供する店や、餃子専門店です。」
と回答してくれました。

「おすすめのお店を教えて?」
と聞いたところ、「浜松では、うなぎの松福や浜松餃子のとらなどが評判です」と答えてくれました。
音声認識の精度も「Hey Nano」より格段に良い感じです。
続けて、
「ヘイ、GPT!今、静岡県浜松市に来たんだけどオススメの観光スポットを教えて。」
「浜松市ですね。浜松城やうなぎパイファクトリー、浜名湖などが人気の観光スポットですよ。歴史に触れたいなら浜松城、甘いものがお好きならうなぎパイファクトリー、自然を楽しみたいなら浜名湖がおすすめです。」
おおー!これはなかなか良い感じ!ちゃんと具体的な提案をしてくれます。
これもバッチリ!スマホを取り出して検索する手間が省けるのは、確かに便利です。
ただ、この「Hey GPT」にも弱点が。
提供情報通り、GPSと連動していないため、現在地に基づいたリアルタイムな情報提供は苦手な様子。
例えば、「浜松市の天気は?」と聞いても、答えてくれません。

あくまで「一般的な知識データベースとしてのChatGPT」という感じですね。
そして、もう一点。
音声コマンドにしっかり反応してくれるのは良いのですが、ChatGPTのスマホアプリのトークモードと比較すると、返答がワンテンポ遅い感じがします。スムーズな会話のキャッチボール、というよりは、質問してしばらく待って回答が来る、という印象。
テンポ良く会話したいせっかちな私には、ちょっと、もどかしいかな。
Ottocast NanoAI の気になるお値段は?ライバルと比較してみた!
- Amazon.co.jp: 約50,000円~60,000円前後(セールやクーポン等で変動あり)
- Ottocast公式サイト: 47,839円(通常価格は60,799円) 2025年7月6日時点
ライバル機種との比較
このジャンルの製品でよく比較されるのが、「Carlinkit」ブランドのAI Boxシリーズです。

例えば、本製品と同様にハイスペックな「Carlinkit TBox Plus」や、より安価なエントリーモデルの「Carlinkit AI Box Mini」などが人気です。
一方、Ottocast NanoAIの強みとしては、やはりChatGPT連携という他にはないユニークな機能、表情が変わる遊び心のあるデザイン、そしてOttocastブランドの一定の信頼性(日本語サポートや技適対応など)が挙げられるでしょう。
スペックだけでなく、+αの体験価値を求めるなら、非常に面白い選択肢です。
まとめ:可能性は感じるものの、課題もアリ
Ottocast NanoAIを正直にレビューしてきましたが、結論としては「AI機能に過度な期待は禁物。しかし、それを補って余りあるほど車載Android Boxとしての基本性能が素晴らしい製品」です。
音声コマンド、特に「Hey Nano」の認識精度や「Hey GPT」のレスポンスには、まだ改善の余地があります。「AI」という名前から音声でサクサク操作できる未来を期待すると、少し肩透かしを食らうかもしれません。
一方で、その弱点を補って余りある魅力がこの製品にはあります。
- サクサク快適な動作: アプリの起動や操作でストレスを感じることはほぼありません。
- アプリの自由度: YouTube、Netflix、ゲーム、オービスアプリまで、好きなアプリを大画面で楽しめます。
- ワイヤレス接続の快適さ: 一度設定すれば、エンジンをかけるだけで繋がる手軽さは最高です。

純正CarPlay/Android Autoでは絶対に体験できない「アプリの自由」と「ワイヤレスの快適さ」を、ここまで高いレベルで両立させている点は、間違いなく本製品の価値です。
AI機能の進化は今後のアップデートに期待しつつ、現時点では「車内でエンタメ環境を最高にしたい!」「手軽に高性能なAndroid環境を導入したい!」と考えている方には、自信を持っておすすめできる一台です!



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