先週の11月22日は私の36歳の誕生日でした。
妻の誕生日にApple AirPodsをプレゼントしましたが今回、誕生日のお返しにBoseのワイヤレスイヤホン『Bose Sound Sport Free wireless』をもらったのでレビューします。
今回買ってもらったBose Sound Sport Free wirelessはは約3万円と、自分がこれまで買ってきたイヤホンの中でもっとも高い部類に入ります。
何が欲しいかと聞かれた時にこの製品を妻にお願いするのに非常に躊躇しました。
これまでPistonシリーズをはじめとする小米のイヤホンやZS Z5といった中華イヤホンばかり紹介してきましたいずれもコスパ最強と連呼してきました。
コスパ最強とは、値段が安い割に値段以上の性能の物を意味するのですが、今回買ってもらったBose Sound Sport Free wirelessは約3万円。
そもそも私自身、10,000円円以上のイヤホンを買ったことがなかったため、何と比べて中華イヤホンがコスパ最強なのかよくわからずにレビューしてきたことに反省しています。
以前記事に書きましたが、Bose Sound Sport Free wirelessは御殿場プレミアムアウトレット内にあるBoseストアにて購入しました。

ちなみにまだ新製品だけありBose Sound Sport Free wirelessリファービッシュ品は出回っていません。
新品で27,000円(税抜)で売られていました。
当初、QC(Quiet Comfort)20か35を買ってもらおうと思っていましたが、店頭で実物を見て急きょBose Sound Sport Free wirelessを買うことになりました。

Bose Sound Sport Free wirelessとは
BoseといえばQuiet Comfortの名を冠したノイズキャンセリング機能つきのヘッドホン(イヤホン)が有名です。
Boseは NASAや米軍と深い関わりがあり、ヘリコプターパイロットの無線を聞きやすくするためにノイズキャンセリング機能を開発、発展させてきました。
ノイズキャンセリングはインターネット技術やルンバみたく軍事品を民生化させた例の1つなのですが今回購入したBose Sound Sport Free wirelessはノイズキャンセリングがついておりません。
Bose Sound Sport Free wirelessは2017年11月に発売されたBose初の左右分離型のワイヤレスイヤホンです。
以下、アマゾンの商品紹介文を引用しています。
ボーズ独自のデジタル信号処理、音量に合わせて最適化するイコライザー、独自の音響設計により音量に関わらずクリアでバランスのとれた迫力のサウンドを実現。
スマートフォンを手に持っていても、ポケットやバッグに入れていても、音割れやノイズのない安定したサウンドです。
防滴仕様なので雨や汗の心配も不要。StayHear+ Sportチップは軽量で外れにくく、長時間つけても快適にフィット。
Bose Connectアプリで紛失したヘッドホンの場所を特定できます。
1回の充電で最大5時間の連続再生。
ケースをフル充電することで2回分の充電ができ、さらに約10時間の再生が可能です。
Bluetoothのペアリングは音声ガイド付きで、SiriやGoogle Assistantへのアクセスや通話も簡単。
開封の儀
早速ですがこちらが開封してみた写真です。
Apple製品を意識しているのか非常にシンプルかつ高級感が漂うパッケージです。
10年前までは、”これ系”の製品はまだまだ少なかったですがこの方法で発売した方がコストが安いためだろうか最近この手のパッケージが当たり前になりつつありますね。
こちらが取説です。
中をチラッと見てみましたが3秒で閉じました。
Bose Sound Sport Free wirelessを使用するにあたり専用アプリ『Bose Conect』をスマホにインストールする必要があるみたいです。
[appbox appstore 1046510029] [appbox googleplay com.bose.monet]
こちらが肝心な中身です。
印鑑ケースがそのまま大きくなったようなデザインでした。
LEDランプ下にあるボタンを押すと蓋がパカッと開くのですがヒンジ部の内臓のバネが弱いのか、それとも蓋のツメの引っかかりが強すぎるのかよくわかりませんが毎回なかなかすぐに開けられずフラストレーションが溜まるのがちょっと残念でした。
おまけにイヤーピース(Sサイズ、Lサイズ)とMicro USBケーブルが入っていました。
使用感は?
ケースから取りだすと電源がオンになり、スマホなどの音楽プレイヤーのBluetoothが入っていれば自動的にペアリングしてくれます。
もし違う機器にコネクトしたい場合は左耳のボタンを押すと自動的に別の再生機に接続されます。
AirPodsにも言えることかもしれませんが一度、完全ワイヤレスイヤホンを使ったら、もう2度と有線イヤホンには戻りたくなくなるはずです。
有線イヤホンは、使用し終わった後に保管する際にコードを巻き取る必要がありますがワイヤレスイヤホンは巻き取りの必要がなくケースに収めるだけ。
再び使用するときはケースからイヤホンを取り出し即使えます。
また使用中のケーブル取り回しの煩雑さから解放され音楽を聴きながら、もしくは音声通話をしながらできることが増えるはずです。
どんな音がするのか?
購入して3日ほどつけてみましたが「本当にワイヤレス?」と疑ってしまうくらい良くできたイヤホンだと思いました。
まず低音から中音域がふくよかでリッチな音がします。
高音ももちろんよく鳴りますが各音域でバランスが取れていて非常に聞きやすくこれが俗にいうBoseの音かと思いました。
録音された音楽の再現性というよりかは、音楽に独自の味付けをしてもっといい音楽を聞かせようというタイプのイヤホンでしたがBeats系のイヤホンみたいなあからさまな感じではなく、あくまでも原音に忠実でありつつもリッチなサウンドを聴かせてくれます。
低音、中音が強いのですが、安いイヤホンとは一線を画し、よく潰れががちな低音(特にバスドラのキック音など)輪郭がはっきりしています。
解像度に関しては低音だけではなくほぼ全ての音域で非常にクリア。
ハイハットとスティックが擦れる感じや金属の打音などしっかり聞き取ることができました。
また音場もそこそこ広く定位感がしっかり表現できている素晴らしいイヤホンでした。
対抗機としてソニーのWF-1000Xがありますがこちらもノイズキャンセリング搭載機です。
ソニー SONY 完全ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WF-1000X : Bluetooth対応 左右分離型 マイク付き 2017年モデル シャンパンゴールド WF-1000X N
Bose Sound Sport Free wirelessもノイズキャンセリングが搭載されていれば文句なしですがNCに関しては、後述する改善点を昇華したうえで後継機に期待したいです。
改善してほしい点
1.大きくて左右にはみでる
2.Galaxyとの相性が悪い
3.接続がたまに途切れる
4.ボタンが硬い
1.大きくて左右にはみでる
イヤホンを装着してみて一番最初に思ったことは『大きい』です。
2チャンネルでは『レレレのおじさん』みたいだという意見を見ましたが確かにその通りだと思いました。
Bose Sound Sport Free wirelessのカタログやネット広告を見るとイヤホンをつけたモデルさんは、たいてい斜め前か真横からの角度で撮られていてます。
イヤホンがでかいことを隠しているというよりか、横からのアングルの方がカッコよく見えるのが理由だと思います。
もし購入前に試着できる環境があれば一度装着してみて鏡で姿を確認してみてください。
イヤホンが大きいことで受けるもう1つのデメリットは『風切り音』です。
スポーツをしながら使えるイヤホンをコンセプトとして作られたと思いますが風が強い日や自転車に乗りながら使用する人(道路交通法違反ですが)は風切り音が少し気になってボリュームをあげて使用することになるでしょう。
音量を上げることで外界の音が聞こえにくくなり『ながら族』のユーザーには少し危険な商品かもしれません。
対策としてフードをかぶったり、ニット帽で耳をおおうといいかもしれません。
2.Galaxy端末との相性が悪い問題
購入当初はSamsung Galaxyシリーズと相性が悪く右側のイヤホンからしか音が出ないという問題がありました。
私はGalaxy S8+を使用していますがS8に限らず他のGalaxyシリーズも同様の報告が寄せられていたようです。
2017年12月21日現在、ファームウェアアップデートで改善され両方から音が聞こえるようになりましたボリュームを最大にしても音量が小さく物足りなく感じます。
ちなみに他のAndroid端末やiPhoneでは問題はないようです。
サムスンは自社製の完全ワイヤレスイヤホン『Icon X』をリリースしていますが、やはりIcon Xを多くの人に買わせるためなのか、民族性なのかわかりませんが他社のワイヤレスイヤホンにわざと嫌がらせをしているとしか思えません。
そういえば以前サムスンのスマートウォッチGear S3をiPhoneで使うとどうなるかレビューしましたがその時と同じことをやっていると感じました。
サムスンは世界ナンバー1のスマホ販売台数を誇っていて私もGalaxyフリークなのでもうちょっと柔軟な対応をしてもらえると嬉しいです。
Icon Xは完全ワイヤレスでGPSとメモリーが搭載されています。
Icon Xに音楽を取り込むことができるので音楽プレイヤーを持たずに外出できるというメリットもあるいいイヤホンだと思います。
3.たまに接続が切れる
この問題に関してはファームウェアアップデートで購入当初よりもだいぶよくなってきたと思います。
接続が切れるのは主に左側のイヤホンですが左側イヤホンについているボタンを押すとすぐに接続されます。
またマルチペアリングにも対応しており左耳のボタンを長押しするとすぐに別の機種にリンクすることができます。
4.ボタンが固い
ボタンが硬いというのは素材が硬いという意味ではありません。
ボタンを押すときにバネが強くて押しにくいという意味です。
Sound Sport Free wirelessは右耳のイヤホンに再生と音量調整のボタンがついています。
再生するには再生ボタンを1回押せばいいのですが、曲をスキップする場合は再生ボタン×2、前の曲に戻るには再生ボタン×3回押さなくてはなりません。
ボタンが硬いので歩きながら、走りながらの操作が難しく、前の曲に戻りたいのにプッシュが1回足りず次の曲にスキップしてしまうということが何回かありました。
Apple Watchをリモコンにすると便利
私はApple Watchを普段身につけていますがSound Sport Free wirelessを使用するときはApple Watchをリモコンとして使うと便利だということに気がつきました。
Sound Sport Free wirelessをケースから取り出すとiPhone とApple Watchにすぐにリンクします。
最初にどの曲を聴くかスマホで選択して再生し始めます。
再生が始まるとApple Watchを見るように腕を持ち上げるとコントロール画面が自動的に出てくるようになります。
上の写真のように簡単にSound Sport Free wirelessを操れるようになるのでApple Watchとセットでの運用をおすすめします。
まとめ
Bose製品を初めて買ってみましたが音やブランド力にすっかりハマってしまい、後日AmazonサイバーマンデーセールでQC35(Quiet Comfort)を買ってしまいました。
Sound Sport Free wirelessを買ってもらってから1ヶ月もたっていないので流石に妻には秘密にしていますが。。。
これまで中華イヤホンを何個も買ってきましたが音質やワイヤレスの部分がポイントとなり、もうこれ以上中華イヤホンを買い漁る必要がないと思うくらい満足しています。
まさに、これまでの自分が安物買いの銭失いだったということに気づかさせてくれた製品です。
オーディオマニアからしてみればBOSEなんて大したことがなく、BOSE製品を買うことと中華イヤホンを買うのと同列の行為かもしれません。
イヤホンは安いものから高いものまでピンキリですがとりあえずSound Sport Free wirelessを持っていれば他のイヤホンはいらないと思わせるくらいのいい製品だと思います。
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