
Hey Guys!
最近のガジェット界隈って進化がすごくないですか?
もはや、スマートウォッチは当たり前になり、次に注目が集まっているのが「スマートグラス」の分野です。

スマートグラスは、私自身、実は「HUAWEI Eyewear」の初代モデルを愛用してきました。
耳を塞がずに音楽を楽しめる開放感は一度体験するとやめられないんだけど、最近バッテリーの持ちが弱くなってきたのに悩んでました。
そろそろ「Huawei Eyewear 3」という名前かわかりませんが、新型が出て来そうなところで買い替えを控えていたところ、「Ray-Ban Meta」というスマートグラスが気になり出しました。

最初は「カメラ付きメガネか…」くらいにしか思っていなかったんだけど、Google I/Oで発表されたGoogle版スマートグラスのコンセプト映像を見てから、俄然興味が湧いてきたんですよね。

日常の風景を、見たままの視点で記録できる。知りたい情報を音声で教えてくれる。
これって、ブロガーとしてYouTuberとして、さらに一人の人間として、めちゃくちゃ魅力的だと感じたのがキッカケです。
HUAWEI Eyewearは、メガネにイヤホンが搭載されている点ですが、レイバンメタは、レンズの隅にカメラが搭載されていること。
ボイスコマンド一つで写真や動画を撮影でき、さらにはMetaが開発したAIアシスタントまで使える。

これはもう、ただのメガネじゃない、「日常を拡張するまさに未来のガジェット」みたいな感じでフライングゲットしてしまいました。

今回は、そんな未来を少しだけ先取りすべく、日本ではまだ公式に発売されていないこの「Ray-Ban Meta」を自腹で購入!
半年以上じっくり使い込んでみたリアルな感想を、良い点も悪い点も包み隠さずお届けします。
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一目でわかる!Ray-Ban Meta スペック表

私が購入したのは最もアイコニックな「Wayfarer(ウェイファーラー)」モデルですが、他にもSkyler、Headlinerといったのデザインが用意されてます。
特に気になるのがアウトドアやアスリート御用達の「Aukley」とコラボしたモデルです。
項目 | スペック |
カメラ | 超広角12MPカメラ(1080p/60fpsの動画撮影対応) |
ストレージ | 32GB(写真500枚以上、動画100本以上保存可能) |
オーディオ | オープンイヤー型スピーカー(カスタム設計)、5マイクアレイ |
バッテリー | グラス単体:最大4時間 / 充電ケース併用:最大36時間 |
充電時間 | ケースで約75分でフル充電 / 20分で50%充電 |
接続 | Bluetooth 5.3、Wi-Fi 6 |
AIアシスタント | Meta AI(現在、米国・カナダでベータ版として提供) |
デザイン | Wayfarer、Headliner、Skyler |
レンズ | 通常、偏光、調光(Transitions®)、度付き対応 |
防水性能 | IPX4(防滴仕様) |
重量 | 約49g(Wayfarer Lサイズ) |
アプリ | Meta View(iOS, Android対応) |
Ray-Ban Metaの主な特徴
見たままを記録するハンズフリー撮影
なんといっても最大の特徴は、このカメラ機能だ。スマホを取り出す手間なく、「Hey Meta, take a photo」と話しかけるだけで、目の前の光景を写真や動画に収めることができます。
子供の屈託のない笑顔や、ふとした瞬間の美しい風景など、スマホを構えていては撮れない「自然体の瞬間」を記録できるのは、何物にも代えがたい体験ですよね?
耳を塞がない高品質オープンイヤーオーディオ

カスタム設計されたスピーカーは、耳を塞がずにクリアなサウンドを届けてくれ、音楽はもちろん、ポッドキャストや通話も周囲の音を聞きながら楽しめるので、街中での安全性も「たかし君」です。

たかし君は、時速60kmでチャリを漕いで60Km先のスーパーに特売品の「もやし」を買いに行きました。たかし君が到着したのは何時間後でしょうか?
なお、たかし君の年収は1,000万円だとする。

それって色々ツッコミどころ大杉ですよね?
はい、つまらない寸劇はここまで。
レイバンメタには、5つのマイクが搭載されており、通話品質も非常にクリアなのが嬉しいポイント。
話せるAIアシスタント「Meta AI」
「Hey Meta」と呼びかけることで、AIアシスタントを起動できます。
現在はまだベータ版で、利用できる地域や言語も限られてますが、翻訳や情報検索など、様々なタスクを音声で指示できるようです。
将来的には、カメラと連携して「これは何?」と尋ねると答えてくれるような、視覚情報を補完する機能も期待されてます。
サングラス界のレジェンド「Ray-Ban」のデザイン
スマートグラスというと、どうしてもゴツゴツしたデザインを想像しがちだけど、Ray-Ban Metaは違うんだ。
ベースとなっているのは、ファッションアイコンとして長年愛され続けてきた「Wayfarer」や「Headliner」といったモデル。
ガジェット感をほとんど感じさせない洗練されたデザインは、普段のファッションにすんなりと溶け込んでくれるはず。
いざ開封!未来ガジェットとのご対面



パッケージには、お馴染みのRay-Banのロゴが入っておりMETA社のテイストは一切押さえられたデザインといった感じ。

箱を開けると、まず目に飛び込んでくるのが、レザー調の充電ケース。

これがまた質感が高くて所有欲を満たしてくれる。

手にしっくりと馴染む形状で、マグネット式の開閉も心地良いですね。

そして、こちらが「Ray-Ban Meta」本体。
私が選んだのは、もはや説明不要の伝説的モデル「Wayfarer」。
古くはボブ・ディラン、マドンナ、映画『ブルース・ブラザーズ』のジョン・ベルーシをはじめ、国内外の数えきれないほどの著名人に愛されてきた、まさに王道中の王道だ。

一見すると普通のWayfarerと見分けがつかないほどデザインに溶け込んでます。


いるが、よく見るとテンプル(つる)の部分が少し太くなっており、ここに最新技術が凝縮されているのがわかります。

レンズの隅には小さなカメラ、テンプルの上部にはシャッターボタンが配置されている。

こんなところに電源スイッチがあります。
そのほか重さも約49gと、通常のメガネと比べてもほとんど違和感のないレベルです。

同梱物は、充電ケース、USB-C充電ケーブル、クリーニングクロス、そして簡単な説明書。

半年使ってわかったリアルな使用感

さて、ここからが本題。
このパートを執筆するまでに、実は開封してから半年以上の月日が流れています。
なぜかって?
白状すると、この期間、私はRay-Ban Metaをほとんど使わずにいたんです。
期待に胸を膨らませて手に入れた未来ガジェットを、なぜ放置していたのか。
その理由は、大きく分けて二つあります。
【理由1】普段メガネユーザーの前に立ちはだかる「度付きレンズ」という壁

まず一つ目の理由。
それは、私が普段からメガネをかけている、正真正銘のメガネ男子だからです。

いや、正確にいうとオッサンです。
そのため、サングラス仕様のRay-Ban Metaを使うには、いちいちコンタクトレンズを装着する必要があるんです。
これが、地味に面倒くさいですよ。
「じゃあ、度付きレンズに交換すればいいじゃないか」と思いますよね?
意気揚々とレイバンの正規取扱店に持ち込んだんだけど、そこで提示されたレンズ交換費用に、私は文字通り目が飛び出るかと思いました。
なんと、レンズ代だけで4~5万円もするというんですよ。
レイバンメタ本体が5~6万円で買えるのに対して、レンズだけでその値段…。

いやー、メガネ屋じゃなくて「ぼったくりバー」に入ってしまった気分になりました。
レンズ交換で4万〜5万円かかるならJINS!やZoffのメガネがいくつも買えてしまいますよね?

しかも、レンズ交換をすると、レンズ表面にあるはずの「Ray-Ban」のロゴが消えてしまうという。
これはレイバン好きとして、どうにも腑に落ちない。
数店舗の取扱店を回ってみたけど、どこも似たような価格設定。
「これは無理だ…」と、私は使うことを諦めかけていた。

そんな失意の中に差し込んだ一筋の光、それがメガネチェーンの「OWNDAYS(オンデーズ)」さんでした。
ダメ元で相談してみたところ、なんと驚きの価格でレンズ交換が可能だというじゃないですか!
オンデイズでレイバンメタのグラス交換を依頼しました。
— TERU 🍀 ニューガジェット三昧 (@teru_cobba) August 30, 2025
13,700円で調光レンズ付きに交換してくれてよかった。#raybanmeta pic.twitter.com/fdogFec7iO
結論から言うと、約13,800円で度付きレンズに交換することができました。
しかも私の場合、紫外線に反応してレンズの色が変わる「調光レンズ(トランシジョンレンズ)」のオプションをつけてこの価格。
普通のクリアな度付きレンズなら、もっと安く交換できるはず。
これでようやく、私のRay-Ban Metaは日常の相棒になる準備が整いましたとさ。

【理由2】避けられない「プライバシー」という名の葛藤

そして、使ってこなかった二つ目の理由。
それは、非常にデリケートな「プライバシー問題」です。
Ray-Ban Metaは「スマートグラス」というカッコいい呼び名がついてます。
でも、一般の人から見れば、それは紛れもなく「カメラ付きメガネ」ですよね。

少し想像してみてください。
もし、あなたの職場の上司がこんなメガネをかけていたら?
「常に監視されているかもしれない」と不安になりませんか?
また逆に、部下がこのメガネをかけていたら「自分の発言の一部始終を記録されて人事へ提出後、パワハラだセクハラだと騒がれるんじゃないか…」と不安になります。

実際、このテンプルの上部にあるシャッターボタン、メガネのズレを直そうとした時に誤って「パシャ!」っと押してしまうことが何度かありました。
でも、もしこれが満員電車の中だったら…と考えると、あらぬ疑いをかけられそうで本当にゾッとします。
そんなわけで、私はRay-Ban Metaを会社で使うのはやめ、休日のプライベートな時間や、一人で運転している時に限定して使うというスタイルに落ち着きました。
それでも光る!Ray-Ban Metaの魅力

ここまでネガティブな話が続いたけど、もちろん素晴らしい点もたくさんあります。
というか、むしろ魅力の方が大きいかな。
感動的な「見たまま」の映像体験
一番の魅力は、やはりスマホを取り出すよりも早く、見たままの情景を記録できること。
子供と公園で遊んでいるとき、美しい夕焼けに出会ったとき、感動的なライブの瞬間。
そのすべてを、自分の視点そのままに動画や写真で残せるって良くないですか?
カメラを構えると、どうしても被写体はカメラを意識してしまいますよね。
でも、このグラスなら、相手にプレッシャーを与えることなく、驚くほど自然な表情や仕草を捉えることができます。
これは、Vlogを撮る人や、日常の何気ない瞬間を大切にしたい人にとっては、革命的な機能と言えると思います。
音質が素晴らしい

普段レイバンメタでSpotifyやポッドキャストを聴いて楽しんでますが音質がとにかく素晴らしいです。
こういうメガネ型デバイスは構造的に音圧がなかったり、音域の分離感、空間表現が苦手だったりするのですが、本製品に関してはそんな心配は杞憂です。
立体感があり低音から高音まで良く鳴ってくれるのでイヤホンとほとんど遜色のないクオリティで音楽体験ができます。

今までAppleのAirPods Pro2も愛用していましたが、Appleのイヤホンみたく自動でメッセージを読み上げてくれる機能があれば本当文句なしの出来です。
Appleさんもメガネ型デバイスを開発中とのことですが、この快適さを知っているからこそ、リリースが本当に待ち遠しいです。
音量をアップし続けて真ん中以上から段々と音漏れするようになってきます。
街中の喧騒では全く問題ありませんが、電車内や静かな場所では音量は程々にしておくことをオススメします。
運転中の救世主!ハンズフリー通話

音楽を聴けるのも便利だけど、私が特に重宝しているのがハンズフリー通話機能です。
私は営業職なので運転する機会が多いんだけど、なぜかいつもハンズフリーイヤホンを付けていない時に限って大事な電話がかかってくる…(営業あるあるじゃないですか?)。

過去にうっかり電話に出てしまい、18,000円の反則金を納めた苦い経験がある私にとって、この機能はまさに救世主。
運転中でも安全に通話ができる安心感は、何物にも代えがたい。
アメリカではレイバンメタはこんなことができる

1. 見ているものをAIが理解し、答えてくれる「マルチモーダルAI」
「Hey Meta, look and…(ねえメタ、これを見て…)」と話しかけてから質問すると、スマートグラスのカメラを通して見ているものをAIが認識し、様々な情報を教えてくれます。
これは単なる音声アシスタントではなく、視覚と対話を組み合わせた「マルチモーダルAI」と呼ばれる技術です。
このように、スマホを取り出して検索する手間なく、ハンズフリーで目の前の情報について知ることができるのが最大の魅力です。
ただし、この機能はまだベータ版(試験運用版)としての側面も強く、情報が常に100%正確とは限りません。
2. 言語の壁を超える「リアルタイム翻訳機能」

もう一つの革新的な機能が、リアルタイムでの音声翻訳です。
この機能により、海外旅行や様々な国の人々とのコミュニケーションがより円滑になることが期待されています。
これらの機能は現在、アメリカやカナダなど一部の国で先行して提供されています。
日本での本格展開までにはまだ時間がかかりそうですが、スマートグラスが日常を拡張する未来は、もうすぐそこまで来てることに驚きですね。
気になる価格と購入方法

さて、これだけ魅力的なガジェット、気になるのはお値段ですよね?
前述の通り、Ray-Ban Metaはデザイン、サイズ、レンズの種類によって価格が異なります。
2025年9月現在、公式サイトでの価格は299ドルからとなってます。

憎き円安!
日本円に換算すると、為替レートにもよりますが、大体45,000円前後で(海外で)販売されてます。
公式ホームページでは日本語での商品説明がありますが、残念ながら現時点では日本での公式販売はありません。
手に入れるにはいくつかの方法があります。
- 海外在住の友人に代理購入してもらう
- 輸入代行サービスを利用する
- Amazonやフリマサイトで並行輸入品を購入する

私も最初は代行サービスを検討したけど、手数料などを考えると結構な金額になります。
そこで各ECサイトをリサーチしてみました。

- Amazon:
- モデルにもよりますが、大体55,000円~80,000円程度で販売されていることが多いです。マケプレなので信頼できる出品者かどうかの見極めが重要です。
- 楽天市場:
- こちらもAmazonと同様、60,000円~90,000円くらいの価格帯で見つかるかも。ポイント還元を考慮するとお得になる場合もあります。
- Yahoo!ショッピング:
- 価格帯は楽天市場とほぼ同じ。こちらもPaypayポイント還元やクーポンをうまく活用するといいかも。
やはり並行輸入品ということで、公式サイトの価格よりは割高になってしまうのが現状ではないでしょうか。
ちなみに私は、メルカリで新品を購入しました。

悔しいです!
まとめ:未来はもう、すぐそこにある

- 見たままの視点で自然な写真や動画が撮れる
- ハンズフリーで音楽や通話が楽しめる
- 充電ケース併用でバッテリー持ちも十分
- 音質がいい
- いつでも動画、写真撮影ができる
- 日本では未発売で、入手方法が限られ割高
- Meta AIなどの全機能が日本では使えない
- 度付きレンズへの交換に手間とコストがかかる
- 「カメラ付きメガネ」に対する周囲への配慮が必要
- 縦動画・写真しか撮れない
製品自体は非常に素晴らしく、満足度は高いです。
でも、ボイスコマンドが英語のみだったり、本来のウリであるAI機能がまだ日本では本領を発揮できていなかったりと、100%のポテンシャルを体験できないのはもどかしい部分でもあります。
アメリカでは、カメラが捉えたものをAIが認識して「このリンゴは何カロリー?」と教えてくれたり、外国語の看板をリアルタイムで翻訳してくれたりといった、まさに視覚情報を補完する機能の開発が進んでいる様子。
日本でこれらの機能が使えるようになる日が、今から待ち遠しいです。
とはいえ、このメガネが「Ray-Ban」であるという事実は揺るぎません。
実際に手に取り、顔にかけてみるとわかる、その質感の高さとデザインの完成度は、ガジェット好きだけでなく、ファッション好きの心も確実に満たしてくれるはず。
スマホが私たちの生活を劇的に変えたように、このスマートグラスも、これからの日常のあり方を大きく変えていく可能性を秘めてます。
気になった方は、ぜひチェックしてみてください。
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