原神や崩壊スターレイルなどスマホゲームが、もはや家庭用ゲーム機に匹敵するほどのクオリティを持つようになった昨今。
美麗なグラフィックや複雑な操作を求めるタイトルが増え、スマホの発熱やバッテリー消費、操作性に悩むゲーマーも多いのではないでしょうか?

今回レビューするのは、中華ゲーミングデバイスメーカーの雄、Gamesirから新たに登場した「Gamesir X3 Pro」。
冷却ファン搭載、パススルー充電対応、そして握り心地を追求したグリップと、まさに三拍子揃った、スマホゲーマー待望のコントローラーです。

本記事では、Gamesir X3 Proのスペック、外観、そして実際に使用して感じたメリット・デメリットを、ユーザー目線で徹底的にレビューしていきます!
Gamesir X3 Pro スペック表

項目 | 詳細 |
モデル名 | Gamesir X3 Pro |
価格 | 11,182円(Amazon 2024年12月8日時点) |
対応プラットフォーム | Android 9.0 以降 |
接続方式 | USB Type-C (有線接続) |
対応スマホサイズ | 長さ: 98mm~165mm(実寸)、厚さ: 12mm以内、カメラ部分の厚さ: 5mm以内 |
冷却システム | ペルチェ素子冷却ファン、最大40㎠冷却エリア、7枚羽根ファン、最大24℃温度低下 |
ジョイスティック | ホールエフェクトジョイスティック(ドリフト防止、高耐久)、交換可能なスティックキャップ |
トリガー | ホールエフェクトトリガー(0.1mm単位の入力検知)、アナログ入力 |
ボタン | マイクロスイッチ(ABXY、十字キー、ショルダーボタン)、背面ボタン(M1/M2、機能割り当て可能)、交換可能なABXYボタンレイアウト(Xbox/Switch)、交換可能な十字キー |
グリップ | 着脱可能なエルゴノミックグリップ |
パススルー充電 | 対応 |
振動機能 | デュアル振動モーター |
ジャイロスコープ | 6軸ジャイロスコープ |
アプリ | Gamesirアプリ対応(ボタン設定、デッドゾーン調整、ファームウェアアップデートなど) |
その他の機能 | キャプチャボタン、G-Touchモード(一部ゲーム非対応) |
付属品 | キャリングケース、USB Type-Cケーブル、交換用スティックキャップ、交換用十字キー、ユーザーマニュアル |
重量 | 約270g (ペルチェクーラー部含む) |
注意点 | ・折りたたみスマホ使用時は画面が下向きになる場合がある ・ケースを装着したままの使用は推奨されない(冷却効果が低下する可能性がある) ・Steamリンク使用時に問題が発生する報告あり ・ファンの電源供給は外部電源が必要 |

Gamesir X3 Proは、2022年に発売されたスマホゲーミングコントローラー「X3 Type-C」のペルチェクーラーを引き継いだ後継モデルとなっております。
Gamesir X3 Proの冷却システムの核となるのが「ペルチェ素子」です。聞き慣れない言葉かもしれませんが、実は私たちの身の回りでも、小型冷蔵庫やワインクーラー、CPUクーラーなど、様々なところで活躍している冷却技術です。
ペルチェ素子は、2種類の異なる金属を接合した半導体素子。電流を流すと、片方の接合面が冷却され、もう片方が発熱するという性質を持っています。
X3 Proでは、この冷却面をスマートフォンの背面に接触させることで、効率的に熱を奪い、本体の温度上昇を抑える仕組みです。
エアコンのように冷媒ガスを使用しないため、環境にも優しく、小型軽量化が可能。
さらに、冷却能力の制御が容易なため、スマートフォンの発熱状況に合わせて冷却効果を調整できるというメリットもあります。
X3 Proは、このペルチェクーラーを搭載することで、長時間のゲームプレイでもスマホの温度上昇を抑制し、パフォーマンスの低下やバッテリーの劣化を防ぎます。
特に夏場の高温環境下では、その効果を大きく実感できるはずです。
最大24℃もの温度低下を実現するGamesir X3 Proの冷却システムは、まさに強力無比と言えるでしょう。

また、X3 Proは、2024年3月に発売され、大ヒットした「Gamesir X2s」の薄いボディデザインを取り入れた、ハイブリッドなモデルとなります。

高精度な操作と高耐久を両立したホールエフェクトジョイスティック&トリガー、そしてユーザーの好みに合わせてカスタマイズ可能なボタンレイアウトといったカスタマイズ性も見逃せません。
さらに、パススルー充電に対応している点も見逃せません。
Gamesir X3 Proの価格とクーポンコードのご紹介

Gamesir X3 Proを購入する際に利用できるお得なクーポンコードをまとめました。ぜひご活用ください。
購入先 | クーポンコード | 期限 |
---|---|---|
Amazon(10% OFF) | GAMESIRX3P | 2024年12月1日〜2025年2月28日まで |
Aliexpress(8% OFF) | GSX3PRO | 2024年12月1日〜2025年2月28日まで |
Gamesirオフィシャルサイト(10% OFF) | X3PFANS | 2024年12月1日〜2025年2月28日まで |
開封

お馴染みのGamesirさんのパッケージです。


外箱の中には、Gamesir X3 Pro専用のキャリーバッグが入ってました。
100円ショップにコントローラーを入れるためのケースを買いに行く必要がないのでこれは地味に嬉しいです。

付属品はこんな感じ。
USB-Cケーブルは、C toCになっており1mほどの長さがあるのが良かったです。

これだけの長さがあれば、ゲームコントローラーで使用する用途以外にも活用できそうですね。

高さが違うアナログスティックと形状違いのディレクションキーが入ってました。

アナログスティックを早速外して交換してみました。
個人的には、標準でついているものよりも径が小さいスティックの方が使いやすかったので皆さんもぜひ交換してみて下さい。

こちらがGamesir X3 Proの正面からのアングルです。
中央の文字が書かれている部分がペルチェプレートです。
このペルチェプレートは、最大12Wで動作し、900平方ミリの範囲を冷却してくれます。

ペルチェクーラーを使用するには、付属のUSB-Cケーブルをコントローラーと電源に接続します。
LEDライトが涼しげな青に光り内蔵のファンが回転し始めます。
ペルチェパッドの温度はアプリで確認できます。

コントローラーは最小98mm~最大165mm(実寸)まで横に広げることができるので、Type-Cに対応した一般的なスマホならほぼ全て挟むことができます。


ちなみにiPad miniも挟もうとしましたがiPad miniの方が大きすぎて挟めませんでした。

どんなスマホにも挟めると書きましたが、挟んだ際にカメラの出っ張りにペルチェプレートが乗ってしまわないように位置調整することが重要です。


SoCチップの部分を冷やすのか、バッテリーの部分を冷却するのかなど、プレートの位置を左右に微調整ができるのが素晴らしいですね。


グリップ部分のハンドル部は着脱が可能。
外出の際に荷物をコンパクトにまとめたい場合は外しておくの良いかと思います。

ショルダーボタンやディレクションキーは、マイクロスイッチになっておりマウスをクリックしたようなコチッコチッといった感じの押し心地で気持ちいです。
マイクロスイッチ系のボタンは瞬発力を求められるゲームに適しており、FPSをプレイする時は、すぐにトリガーとして反応するので作動します。
つまりボタンを押したか押さないか、1か0での反応になるということです。
一方でPS5のリモートプレイでGT7をやる時など繊細なアクセルワークを求められるゲームには少し不向きです。
折りたたみスマホを接続してみましたが画面が下向きになってしまうのでUSB-Cは左側についていてくれればもっとよかった。
一方でiPhone 15や16シリーズユーザーは問題なく使用できると思います。

ABXYボタンもLT,RTといったショルダー系のボタンと同じくマイクロスイッチ式になっていてマウスクリックしたような押し心地でした。
それとABXYボタンを簡単に外すことができるので、通常、BAになっている配列をABに変えたりXYの位置も変更することが可能。
カスタマイズ性にも優れてます。

Gamesir G8 PusとX3 Proの大きさを比較してみました。
X3 Proの方がやや小さめで、グリップを外せばもっとコンパクトになります。
使用方法
ゲームサーアプリをダウンロードし、まずはファームウェアアップデートに進みます。
Gamesir アプリでは、デッドゾーンの調整のほか、XーBOXのキー配列かなど切り替えが可能です。

ゲームを立ち上げてすぐにスマホコントローラーを認識してすぐにゲームプレイが可能な「ネイティブモード(HIDモード)」で遊べるゲームだとラッキーです。
しかしながら、大半のアプリがネイティブモードに対応しておりません。
ネイティブモード非対応のアプリをどうやってGamesir X3 Proと接続するかというと、Gamesirアプリ内から、その対象のゲームを起動させる必要があります。


ブルーのLEDランプがつくと接続成功。
SボタンとGボタンを2秒間長押しすると「G-Touch」といって、スマホディスプレイ内のコントローラーをGamesirのコントローラー側にアサインできるモードになります。

このG-Touchモードにすることで原神など家庭用ゲーム機のように操作できるようになります。

ただし、Gamesirアプリのバグなのか、「Android版ナルティメットストーム」などG-TouchやV-Touchモードに切り替えできないアプリやゲームがありました。
実際に使ってみた!進化したポイントと、気になる点…
実際にGamesir X3 Proを数日間、様々なゲームで使用してみました。
結論から申し上げますと、X3 Proを使用することでスマホゲームの没入感がアップし快適になります。
ただし、そこに辿り着くまでのカスタマイズやセッティングが少し難しい気がしました。
ここでは、前モデルから進化したポイントと、改善を期待したい点を、正直にレビューします。
進化したポイント:これは素晴らしい!
バッテリー切れの心配無用!パススルー充電対応

最大の進化は、なんといってもUSB-C接続によるパススルー充電に対応したことです。
以前のGamesirコントローラーにはなかった機能で、バッテリー残量を気にすることなくゲームに没頭できます。
例えば、私が以前動画で紹介した「Gamesir G8 Plus」には、この機能がありませんでした。
このパススルー充電の有無は、長時間のゲームプレイを楽しむ上で非常に大きな違いであり、充電のタイミングを気にしたり、ゲームを中断したりする必要がなくなりました!
握り心地が格段に向上!長時間のプレイも快適

デザイン面で好みが分かれつつも、付属のグリップによって、従来のX3やX2Sと比べて格段にグリップ感が向上しています。
長時間の使用でも疲れにくく、より快適なゲームプレイを実現しています。
特にRPGやアクションゲームなど、長時間プレイするジャンルでは、このグリップの有無が、ゲームへの没入感に大きく影響するでしょう。
気になる点:今後の改善に期待!
折りたたみスマホユーザーには不便なUSB-C端子の位置

通常のスマートフォンユーザーには問題ないものの、折りたたみスマホユーザーにとっては、USB-C端子が右側にあるため、画面が下向きになってしまい、プレイに支障をきたす可能性があります。
これは前作のX3から改善されていない点であり、折りたたみスマホユーザーへの配慮が不足していると言わざるを得ません。


メーカーには、端子の位置を再設計し、例えば左側に配置するなどの改善を期待したいところです。
端子の位置変更は技術的には難しくないはずであり、ユーザーの利便性向上のために、ぜひとも検討してほしい点です。
冷却効果を最大化するにはケースの取り外しが必要
冷却効果を最大限に発揮するためには、スマートフォンからケースを取り外す必要がある点も、やや不便です。
ペルチェプレートとスマホ本体を確実に密着させるためなのか、薄いケースを装着したままでも接続することができませんでした。
もちろんケースやカバーをすることで熱伝導率が低下することは事実です。
しかしながら、ペルチェクーラーを使用しない状態でケースを装着したまま使用したいと考えるユーザーも多いはずです。
ケースを装着したままでも十分な冷却性能を発揮できるような設計が望まれます。
G-TouchやV-Touchモード対応ゲームが限定的

SボタンとGボタンを2秒間長押しすることで、スマホディスプレイのコントローラーをGamesir X3 Proに割り当てることができる「G-Touch」モードは非常に便利な機能です。
しかし、このモードが使えるゲームは限られており、原神などの一部のゲームではコンソール機のような操作が可能になる一方、非対応のゲームではこの機能の恩恵を受けることができません。
非対応というよりかは、アプリのバグのような気がします。
総評:スマホゲーマーの強力な味方!今後のアップデートにも期待大!

- バッテリー切れの心配無用!パススルー充電対応
- 握り心地が格段に向上!長時間のプレイも快適
- 折りたたみスマホユーザーには不便なUSB-C端子の位置
- 冷却効果を最大化するにはケースの取り外しが必要
- G-Touchモードの対応ゲームが限定的
Gamesir X3 Proは、強力な冷却性能、パススルー充電対応、そして握り心地を追求したグリップと、まさに三拍子揃った、スマホゲーマー待望のコントローラーです。
特に、スマホの発熱に悩んでいる方、長時間のゲームプレイを快適に楽しみたい方、そしてバッテリー残量を気にせずゲームに没頭したい方にとって、強力な味方となるでしょう。
一方で、折りたたみスマホユーザーへの配慮や、ケースを装着したままでの使用感、G-Touchモードの対応ゲーム数など、改善の余地も残されています。
しかし、これらの点は今後のアップデートや新製品で改善される可能性も十分にあり、Gamesirの今後に期待したいところです。
総合的に見て、Gamesir X3 Proは、現時点でもスマホゲーマーにとって非常に魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう。
さあ、Gamesir X3 Proで、快適なスマホゲームライフを送りましょう!

Gamesir X3 Proを購入する際に利用できるお得なクーポンコードをまとめました。ぜひご活用ください。
購入先 | クーポンコード | 期限 |
---|---|---|
Amazon(10% OFF) | GAMESIRX3P | 2024年12月1日〜2025年2月28日まで |
Aliexpress(8% OFF) | GSX3PRO | 2024年12月1日〜2025年2月28日まで |
Gamesirオフィシャルサイト(10% OFF) | X3PFANS | 2024年12月1日〜2025年2月28日まで |
Gamesir X3 Pro に関するよくある質問 (FAQ)
- Q1. Gamesir X3 Pro の対応機種は?
-
Android 9.0 以降を搭載した、USB Type-Cポートを持つスマートフォンに対応しています。
対応するスマートフォンのサイズは、長さ110~179mm、厚さ12mm以内、カメラ部分の厚さ5mm以内です。
公式サイトでは最大179mmまで対応とされていますが、実測値では98-165mm程度が安全圏です。
また、折りたたみスマホで使用する場合には、USB-C端子が右側にあるため、画面が下向きになる、もしくはプレイに支障が出る可能性があります。
- iPhone でも使えますか?
-
USB Type-Cポートを搭載したiPhone 15、16シリーズで使用可能です。
- どんなゲームで使えますか?
-
ネイティブモード(HIDモード)に対応しているゲームであれば、接続後すぐに使用できます。
ネイティブモード非対応のゲームでも、Gamesirアプリの「G-Touchモード」を使用することで、多くのゲームでプレイ可能になります。
ただし、一部のゲームではG-Touchモードが正常に動作しない、もしくは非対応の場合があります。
- G-Touchモードとは何ですか?
-
G-Touchモードは、Gamesirアプリの機能の一つで、スマートフォンの画面上のタッチ操作を、Gamesir X3 Proの物理ボタンやスティックに割り当てることができる機能です。
これにより、ネイティブモードに非対応のゲームでも、コントローラーで操作することが可能になります。
- G-Touchモードの設定方法を教えてください。
-
- Gamesirアプリをダウンロードし、Gamesir X3 Proとスマートフォンを接続します。
- アプリを開き、下部のメニューから「デバイス」を選択し、「GameSir X3」をタップします。
- 「ゲームリスト」からプレイしたいゲームを選択し、表示された指示に従いゲームを起動します。ゲームが一覧にない場合は、「ゲームを追加」から追加できます。
- ゲームを起動した後、コントローラーの「Sボタン」と「Gボタン」を同時に2秒間長押しすると、G-Touchモードが有効になります。
- 画面上に表示されるアイコンを、ゲーム内の仮想コントローラーの位置にドラッグ&ドロップで配置します。
- 各アイコンをタップして、割り当てるボタンを設定します。
- 設定が完了したら、「保存」をタップして設定を保存します。
- 冷却ファンの効果は?
-
Gamesir X3 Proは、最大40㎠の冷却エリアと7枚羽根ファンを備えたペルチェ素子冷却ファンを搭載しており、最大24℃の温度低下を実現します。
実際に使用したユーザーからは、高負荷なゲームを長時間プレイしても、スマートフォンが熱くなりにくいという報告が多数寄せられています。
- 冷却ファンを使用するには、電源が必要ですか?
-
はい、冷却ファンを使用するには、USB Type-Cケーブルで外部電源に接続する必要があります。
ただし、モバイルバッテリーなどを利用して外出先でファンを動作させることも可能です。
- パススルー充電とは何ですか?
-
パススルー充電とは、Gamesir X3 Proをスマートフォンと電源に接続した状態で、スマートフォンを充電しながらゲームをプレイできる機能です。
- ボタンの配置を変更できますか?
-
はい、ABXYボタンのレイアウトは、Xbox配列とSwitch配列を入れ替えることが可能です。
また、十字キーと左スティックキャップは、それぞれ2種類の形状から選択できます。
- どこで購入できますか?
-
Gamesir公式サイトをはじめ、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのオンラインショップ、または家電量販店などで購入できます。
- Gamesir X3 Proは、どんな人におすすめですか?
-
- スマートフォンの発熱に悩んでいる方
- 長時間のゲームプレイを快適に楽しみたい方
- バッテリー残量を気にせずゲームに没頭したい方
- 高精度な操作性を求める方
- 自分好みにボタン配置をカスタマイズしたい方
- 「原神」や「崩壊スターレイル」などの高負荷なゲームをプレイする方
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