2021年最初に紹介する中華ゲーム機は「RG351V」です。
このマシンは、2020年末に登場が噂されていたマシンで中華エミュレーター機マニアの間で賛否両論があったゲーム機なのです。
今回も早速、Whatskoさんより商品サンプルを送っていただきましたのでレビューしていきます。
RG351Vは木目調ボディーが特徴
中華レトロゲーム機に詳しい方は、既にご存知だと思いますがRG351Vは木目調のボディーが特徴でトレードマークとなっています。
なぜ、このデザインにしようとしたのかマニアの間ではさまざまな憶測があり、
今話題のSDG’sに配慮されたデザインだとか、新型なのに性能面で目立った進化がないから大胆なデザインを狙って木目調にしたとか いろいろ言われています。
ちなみに私のRG351Vはクリアブラックです。
実は、RG351Vを受け取る前までは、RG351Vは、「351P(M)」の焼き増しみたいなものと考えていました。
でも実際に手にしてみたら、画面がきれいで見やすく、全体のサイズ感も小さすぎないのでかなり使いやすい機種だとおもいました。
スペック
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製品名 | RG351V |
---|---|
ディスプレイ | 3.5インチ、IPS液晶 |
解像度 | 640×480 |
システム | Retro Arch |
CPU | RockChip RK3326 (Quad-Core ARM Cortex-A35 1.3GHz) ”1.5Ghz” |
GPU | Mali-G31 MP2 |
RAM | DDR3 1GB |
メモリー | 32GB/64GB/128GB (DDR3L 786Mhz, 32 Bits bus width) |
外部ストレージ | microSDカード×2 最大256GBまで |
Wi-Fi | Wi-Fi内蔵 |
バッテリー | 3,900mAh~4,000mAh |
サイズ | |
重量 | |
スピーカー | モノラルスピーカー |
HDMI出力 | なし |
外装 | プラスチック |
その他の特徴 |
外観をチェック
毎度、Anbernicおなじみの超シンプルな箱に本体が入ってます。
付属品は、いつも通り英語と中国語の取説でtype-Cケーブルが同梱されています。
最近は、どんなガジェットを買ってもこのケーブルが付属してくるので家中使わないType-Cケーブルが転がっています。
そんなことはさておき早速外観チェックをしていきましょう。
正面
先ほども書いた通り、Whatskoさんから木目調のRG351Vが届くと思いきや、私が受け取ったRG351Vは、クリアブラックでした。
うっすらと基盤が透けて見えて、1990年代に流行ったゲームボーイのスケルトンボディを彷彿とさせます。
もし木目調のRG351Vを買った方は、開封したらまずは息を大きく吸い込み、木目のボディの匂ぎましょう。
はい、 こんなくだらない寸劇はここまでにしておきましょう。
カラーバリエーションに関しては「木目」「グレー」「ブラック」の全3色展開をしているそうです。
方向キーとABXYボタンの中間のボタンはファンクションボタンです。
スピーカーはアナログ
ゲームボーイのように右下にスピーカーが1つ配置されています。
iPadでも4つスピーカーがついている時代にアナログスピーカーはちょっと残念ですが、真のレトロゲームマニアは、アナログスピーカーから聞こえる「昔ながらの音」にこだわりたいんですかね?
背面
RG351Vの背面
GKD miniの背面
こちらが背面です。この背面のショルダーボタンどこかで見覚えがありませんか?
そうですGKD miniの背面とそっくりですよね?
上部と下部
上部
下部
上部には特にボタンなどありませんでした。
下部にはUSB Type-Cケーブルの端子が2つとイヤホンジャックがあります。
左右
左側には音量ボタンが配置。
右側には電源ボタンが配置され、その下にはリセットボタンとmicroSDカードスロットが2つ搭載されていました。
上側のmicroSDスロットはゲーム用で下側はシステム系のmicroSDカードを入れる仕組みなっています。
FWのバージョンアップなどをするときに毎回ゲームデータをバックアップして完了後に再度戻すような手間が省けそうです。
でも、最近のEmuelecを導入した場合、スマホをアップデートする感覚で更新ができるように改善されているので「いまさら感」がどうしても払拭できません。
RG351V・RG351M・RGB20との比較
製品名 | RG351V | RG351M | Powkiddy RGB 20 |
---|---|---|---|
ディスプレイ | 3.5インチ、IPS液晶 | 3.5インチ、IPS液晶 | 3.5インチ、IPS液晶 |
解像度 | 640×480 | 320×480 | 320×480 |
システム | Retro Arch | Retro Arch | Retro Arch |
CPU | RockChip RK3326 (Quad-Core ARM Cortex-A35 1.3GHz) ”1.5Ghz” | RockChip RK3326 (Quad-Core ARM Cortex-A35 1.3GHz) ”1.5Ghz” | RockChip RK3326 (Quad-Core ARM Cortex-A35 1.3GHz) ”1.5Ghz” |
GPU | Mali-G31 MP2 | Mali-G31 MP2 | Mali-G31 MP2 |
RAM | DDR3 1GB | DDR3 1GB | DDR3 1GB |
メモリー | 32GB/64GB/128GB (DDR3L 786Mhz, 32 Bits bus width) | 32GB/64GB/128GB (DDR3L 786Mhz, 32 Bits bus width) | 32GB/64GB/128GB (DDR3L 786Mhz, 32 Bits bus width) |
外部ストレージ | microSDカード×2 最大256GBまで | microSDカード 最大256GBまで | microSDカード 最大256GBまで |
Wi-Fi | Wi-Fi内蔵 | Wi-Fi内蔵 | 外部Wi-Fiドングルを指すことで使用可能 (本体にWi-Fiチップが搭載される予定だったがトラブルにより使用不能) |
バッテリー | 3,900mAh~4,000mAh | 3,500mAh 8時間使用可能 | 3,000mAh |
サイズ | 152mm x 71mm x 18mm | 93mm x 108mm x 20mm | |
重量 | 260g | 173g | |
スピーカー | モノラルスピーカー | ステレオスピーカー | モノラルスピーカー |
HDMI出力 | なし | なし | なし |
外装 | プラスチック | アルミ | プラスチック |
その他の特徴 | ヒートシンク搭載、振動(バイブレーター)チップ搭載 |
RG351Vは、RG351PやMとの兄弟機種にあたり、スペック的には目立った進化がありません。
また、Powkiddy RGB20が対抗機種になりますが基本的なスペックも同じため、個人的には「デザインの好き嫌い」で選ぶのがいいんじゃないでしょうか?
他にもRK2020やRGB10など「できることがほぼ同じ」中華ゲームが溢れかえっている中で、なぜRG351VをリリースしているAnbernic製のゲーム機が素晴らしいのか?
その理由を以下にまとめました。
ゲームromの吸い出しの方法
ゲームの吸い出しに関しては違法との見方もあり、見解が分かれるところです。
方法は下記の記事を参考にしてみて下さい。
Anbernic製品の魅力
実は、これまで数多くの中華ゲーム機に 手を出してきましたが結局、手元に残ってるのは、Anbernic製品(RGシリーズ)のみです。
私が思う「Anbernic製品の魅力」は 以下3点です。
- 各キーの操作性の良さ(ガチャガチャしない)
- 本体の質感の良さ
- ファンが多くネット上でいろんな情報を得やすい
- CFWの多さとFWの安定性・更新期間の長さ
以上のことからAnbernic製品はハズレなしといった印象で、買ってハズレのないメーカーだと思っています。
RG351Vの使用感
これまでPSPやゲームギアのような横型のゲーム機を使ってきましたが、RG351Vは縦型の携帯ゲーム機です。
実際にRG351Vを手に取るまでは、「どうせRG280Vみたく小型のマシンだろう」と想像していました。
というのも、2020年の末ごろから中華ゲーム機はいわゆる「縦型」が流行りだしてきており
「持ったときに窮屈なんじゃないか」
と心配してましたがどうやら杞憂のようでした。
確かにRG280VやPowkiddy RGB 20と比較すると大きいんですがバッグに入れても全然かさばらないし、ゲームボーイカラーの復刻版だといわれても誰も気づかないクオリティだと思いました。
ゲームプレイの挙動や動作に関しては 使うファームウェアによって左右されますがこれまでの中古ゲーム機とさほど大差はなく安定してゲームを楽しむことができます。
YouTube動画でまずは確認!
RG351Vは画面がとにかくきれいで見やすい
写真だと伝わらないと思いますがRG351Vは兄弟機のRG351MやPと比較して段違いに液晶の解像度がきれいです。
これは、おそらくRG350Mの液晶を流用しているからだと思うんだけど640×480の液晶を採用している機種はRK3326チップを搭載している機種としては初のはず。
つまり、Odroid Go Advance系のマシンとして最高クオリティの画質でプレイできるということです。
Open Dingux系の中華ゲーム機は既に終焉を迎えつつある中、2021年の中華エミュレーターは、当分、Odroid Go Advance系のマシンが現役として残り続けるはずですので、これから新たに中華ゲーム機を買う方は、RG351Vを買うことを間違いなくオススメします。(本気です!)
ゲームを途中で中断・セーブする方法が分かりずらい
YouTubeの動画で後半に説明している通り、途中でゲームを中断する際の方法が分かりにくかったです。
通常だと「スタート+セレクト」や電源ボタンのプッシュで中断メニューを呼び出せるのですがRG351Vは、この方法を試してもうんともすんとも言いませんでした。
YouTuberのKenichiさんからアドバイスをもらったのですが、RG351Vでゲームを中断させる場合、
「ファンクションボタン+アナログスティックの同時押し込み」
で中断メニューを呼び出すことができました。
半導体業界は大忙し
2020年は数多くの中華ゲーム機が発売されOdroid Go Advance系をはじめとする、いわゆる「第4世代」と呼ばれるマシンが豊作の年となりました。
RG351Vは、2021年初っぱなのマシンなので、CPUに関しては、昨年までとは違った大々的な進化を期待していました。
しかし、同じRK3326を使用し続けており、既存のマシンのマイナーアップデートのような仕上がりで少しがっかりされた方もいらっしゃるはず。
CPU性能が向上しないのは 自動車用CPUと テレワークの 増加による世界的な半導体不足によるもので、 新しいCPUが設計できていても製造するラインが空いてないのかもしれません。(個人的推測です)
世界中の中華ゲーム機フリークが次世代のCPUを搭載したマシンを渇望しているので 2021年は新型機のリリースに期待したいですね。
Whatskoで購入可能
RG351VはWhatskoの公式サイトとAmazonで購入ができます。
Whatskoで購入の際、クーポンコード「teru1122」を入力すると2%オフです!
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