あらかじめお伝えしますが、今回の記事は数年前の話で全ての方に当てはまる訳ではありません。
100%内容を信じないで下さい。
と、まずは前置きさせていただきます。
以前、会社の固定電話に私宛にヘッドハンティングの電話がかかってきたという記事を書きました。
私だけではなく、多くの方が同じようなことをされているようで私のブログの検索キーワードの上位に『キーネットワーク』『評判』『噂』『うざい』『ガイアの夜明け』などのキーワードが最近目につくようになりました。
株式会社KEY NETWORK(キーネットワーク)のホームページはこちら。
株式会社 KEY NETWORK(キーネットワーク)からの怪しい巧妙なアポの電話
前回の電話があって記事を書き数ヶ月・・・
想像以上にアクセスがあったことからキーネットワークのことが気になりつつも放置プレイしていました。
しかし、数ヶ月後にまた会社の固定電話にキーネットワークから電話がかかってくるようになり、毎回迷惑だと思いつつ何度か断っていました。
当時、私は転職願望はなかったのですが、何度か断るうちに・・・
やっぱり自分の将来の可能性を閉ざしてはいけない。
もしかしたらステップアップのチャンスかも!
と思うようになり、結局、担当に会って話だけでも聞いてみることにしました。
ちなみに今回のアポトークの電話の内容は前回も書きましたが
貴方が大変優秀と評判が高く、ある業界の方がヘッドハンティング( スカウト)したいと考えている。
大事な話なので詳細は電話では言えない。
来週、1度お会いして詳細をお伝えしたいので都合のいい日時を教えてほしい
という内容のもの・・・。
(このフレーズはあとで出てくるので覚えておいてください)
受話器の向こう側から聞こえる、明らかにマニュアルを読んでいるだろうという話し方が気になりました。
全て正確に書いている訳ではありませんが、大雑把に要約するとこんな内容でヘッドハンティングを感じさせる内容でした。
こんなことを言われれば誰もが聞いて嬉しい気分になるはずです。
後から詳細を書きますが、確かにこの内容は(論理的に)事実で電話をかけてきています。
実はこの説明が、言葉遊びというか、自分の思っているヘッドハンティングとは全く異なる、別の意味でアプローチをされていることに後に気付かされます。
キーネットワークからの電話を断り続けたがついに面談することに・・・
職場にかかってきた電話は、何度か断りました・・・
しかし、断られても、断られてもアポ取りの電話をされると、「そんなに私に興味があるのか?」
と思うようになり、一度会って話を聞いてみようという気になってしまいます。
例えるなら、少年が武術の師匠に弟子入りしようと何度もアプローチするが、毎度門前払い。
それでも弟子入り志願してくる少年に最後は根負けして弟子入りを許すカンフーマスターみたいな心境でした。(余計わかりずらいかな)
もともと転職は考えていませんでしたが、渋々アポを了承したところ、キーネットワークの親会社である『レイノス株式会社』という会社に引き継がれ、この会社の社員と会って面談することになりました。
キーネットワークという会社は、どうやらヘッドハンティングのアポ取り専門の会社だという事がこの時点でわかり、さらに何か怪しいなと思うようになりました。
世間一般的なヘッドハンティングではなかった
さて、結論から書きますが
私の場合、私に来た話はヘッドハンティングなんかではなく、転職を斡旋するサービス会社の営業でした。
(ただし、全ての人がこのケースに当てはまる訳ではありません)
どういうことかと言うと、リクルートやエンジャパンのような転職サイトに登録し、希望の職種を登録すると機械的に求人企業から対象者にスカウトメールが送られて来ます。
(後日、入社試験、面接あり、求人のDMのような感覚の物 )
あれとほぼ同じ感覚で
「レイノス自体がリクルートやエンジャパンなどと同列」
のようでした。
つまり、私みたく呼び出した人に対して、レイノスの社員が求人企業への転職を斡旋するといった内容でした。
それってヘッドハンティングでもなんでもないよね?
レイノス社員との面談 心理術を操る営業マンとの攻防
レイノス社員との面談当日。
私は都内の某喫茶店で待ち合わせることになりました。
ちなみに希望を言えば、その場所まで来てくれるはずです。
指定した時間になると2人社員が私のところへ来て軽く挨拶した後、レイノスの事業内容の紹介、続いて自分が今どんな仕事をしているかヒアリングがありました。
ここで1つ信用できないなと思う事がまた1つ。
「あなたが大変優秀でスカウトしたい」
と言ってくる割に、なぜ仕事内容、役職、年収などを聞いて来るのか?
もし本当にヘッドハンティングや引き抜きだったら、事前にこのへんの情報を収集しているはず。
また、私が優秀である事を知っているなら何故そこまでいちいち聞いてくるのか逆におかしいと疑うようになりました。
もちろん直球で色々質問されるということはありません。
さすが相手も営業マン。
- 私はこういう仕事をしているだろう。
- こういったことに苦労しているだろう。
という事に予め仮説を立てて話をしてきたり、私の話に同調したりと悪い感じではないのですが、心理学でよく使うテクニックの『ラポール』をよく勉強ししっかり身につけているなと面談したレイノスの社員に感心してしまいました。
ラポールとは誰もが当てはまるであろう短時間に曖昧な質問を次々と行い、だいたい当てる。
この小さなラポール(信用)を積み重ねることで相手を信用させるというもの。
例
ここのツボを押されて痛い人は普段、眼を使う仕事をしている人が多いです。
あれっ!?もしかしてパソコンとか機械を使う仕事してませんか?
毎日頑張ってますね!(怪しいマッサージ器具販売員)
最近、朝起きた時に体がだるいなって感じることありませんでしたか?
そういう人って健康診断で結構コレステロール値や臓器の数値が悪い人が多いらしいですよ。
そんな経験ありますよね?(怪しい健康サプリメント販売員)
みたいな「YES」を積み上げて信用を高めていく営業マンの高等テクニック。
『ラポール』についてもっとよく知りたい方は、ひと昔前に話題になった『なぜ、占い師は信用されるのか?』を読んでみるとよく理解できます。
むかし私はこの本を読んだ事があったため同じ手法だと気付きました。
でも知らないと断れなくなる確率が上がるはずです。
同じ営業職として感心させられ、明日からの営業活動に取り入れていこうと思いました。
さて話は脱線しましたが、続いてお待ちかね!
どこの企業から声がかかっているのか発表です!
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意外な業界からのオファー
高まる鼓動。
などと煩悩にまみれた妄想が走馬灯のように頭中を駆け巡りました。
例えるなら煩悩オリンピックです。
しかし、次の営業マンの一言で自分の理想としていたものが音を立てて崩れました。
もはや煩悩パラリンピックが開催されるまでもなく、瞬間湯沸かし器のように怒りが沸いてまいりました。
もう怒(おこ)リンピックといった感じ・・・はい・・・
さて、その一言とは?
「家を売りませんか?」
「あなたが大変優秀」と言われ面談したので、最低でも同業他社からのお誘いだとばかり思っていましたが住宅の販売会社からスカウトだと聞きガッカリ。
(※住宅の販売を馬鹿にしているわけではありません)
ちなみに私は建設業の関わる仕事内容をしているため、もしかしてお客さんが私を引き抜こうとしているのかな?と思い話を聞いてましたが、なかなか社名を言いません。
だんだんイラついて来たので社名を聞いたところ全く接点のない会社でした。
全く接点のない会社なのになぜ俺の事を知っているのか?
怒りをこらえつつ、萎えた状態の中で会社の説明を聞き続けました。
次に見せられたのがこの資料!
下の方に『あくまでもモデル年収です』と書かれた資料を見せられ怒りは限界へ達しました。
普通、ヘッドハンティングならあなたは年収〇〇万円を保証し、〇〇の役職を用意しますから、ぜひ〇〇社に入社して下さいとオファーするのが普通です。
そしてさらに・・・
もしこの会社に興味があるようでしたら、次のステップに進ませてあげますよ。
こんな態度で説明が続き、
明らかにヘッドハンティングではないという裏付けが取れました。
俺氏・・・ついにキレる
キレながら先ほど結論に書いた事をレイノスの社員に
「キーネットワークからの電話アポと話が違う。おかしいのではいか?」
と伝えたところ、彼らは何も間違っていないと開き直っていました。
「〇〇社(求人を募集している企業)の人事があなたのような、ある程度、営業経験があり即戦力になりそうな優秀な人物を募集している」
と自信げにいい放っておりました。
黄色のマーカーを引いてある部分のみ伝えて中間の内容は端折りすぎだろ!
別に俺が必要という訳ではなく、営業経験のある即戦力の中途採用が欲しかったことがわかり、自分が一気に否定され悲しい気分と、やり場のない憤りに襲われました。
最初の電話アポの時に言われた事は確かに間違ってない。
でもヘッドハンティングや引き抜きという言葉をオブラートに包んで、実際にやっていることは転職サイトと同レベルのスカウトだろ!
と紛らわしいニュアンスの違いで人を呼び出したことに文句をいい、レイノスの営業マンに制止されましたが、すぐさまその場を後にしました。
今の仕事に不満を持っている人にとっては魅力的な話かもしれませんが、この会社が言葉巧みに人を誘導するような、こんな営業ばかりやっていない事をなるべくなら祈りたいです。
今回、たまたま私が運が悪かっただけで他の方には本物のヘッドハンティングをされているとは思います。(ここが一番重要です)
せっかくの休日をくだらない時間に浪費させられたかと思うと本当に腹が立ち、自分の価値を低くみられたガッカリしてしてしまいました。
しかし、いつか本当にヘッドハンティングされるような優秀な人間になろうと決意もできたわけで、悪いことばかりではなかったとポジティブに開き直ることにしました。
追記
それから3年後、私は在籍している会社で営業所長に出世したとさ。
めでたしめでたし。